2008年03月31日

【編集部発】ドバイWC カーリンの強さを見て思う

 改めましてドバイワールドカップです。こちらで結果、動画見れます→ドバイワールドカップ結果・動画(JRA公式サイト)
 (今さらという声も聞こえてきそうですが、まあ、単にAFPニュースの写真が使いたいだけという……)

 何度見ても、カーリンの強さには腰が抜けそうになります。あのドバイミレニアムに匹敵するパフォーマンスだったのではないでしょうか。
 アメリカの競馬って「テンからガリガリ削りあって、力尽きた馬から脱落し、最後まで残った馬がまさに強い馬」というイメージを持っていたのですが、カーリンはまさに米国競馬をギュッと凝縮させたレースをこの大一番で見せてくれたと思います。米国競馬の誇りですね。
 このクラスの米国馬に、日本馬が勝てる日は来るのでしょうか?(日本のダートなら勝てる、というのはナシで) なんか、何十年たっても足もとにも及ばない気すら起こされました。。。

 今後はどこから復帰するのかは分かりませんが、ただ、ドバイで激走した米国馬って、その後の疲労とかダメージが抜け切らずスランプに陥る例も結構あったりするので、その辺が少し心配かも。でも、このまま無事に帰国し、またカーリンにはBCクラシックとかで世界最強のパフォーマンスを見せてほしいですね。

 そういえば、シーマクラシックは南アフリカのフジキセキ産駒、サンクラシークが優勝。日本産の種牡馬が海外GIを勝つなんて、すごい快挙です!
(今年は南アフリカの馬が大活躍でしたけど、南アフリカの競馬ってレベルが高いんですね。勉強になりました)
 これまで日本ではフジキセキ産駒というと、強いんだけどGIには届かないという印象でしたが、ここ最近はカネヒキリ、コイウタなどがGIを勝利し、世界レベルのGIでも優勝馬を輩出。そして、昨日は高松宮記念でワンツーでした。フジキセキ産駒、ついに覚醒かもしれません。
 しかし、恐るべきはサンデーサイレンスの血ですね。日本は世界でもトップクラスの父系を持っていることを誇りに思い、それを大事に育てていかなければならない、という使命を持っています。

 一方、日本馬は残念でした。特にヴァーミリアン。調教もよく動いていたようですし、陣営も手応えを感じていたはずだったのに、いざレースでは見せ場なし。う~ん、どうしてしまったんでしょうか?
(そういえば、一昨年の東海Sでも謎の大惨敗をやらかしたことがありましたけど、たまにまったく走る気を起こさなくなる馬なんでしょうか?)
 海外でレースに勝つのはもちろん難しいことなんですが、まずその馬の力を100パーセント発揮させることもすごく難しいんだということを、改めて思い知らされた結果だったと思います。また来年、そして来年こそ、ですね。

 しかし、いつも思っていることで、日本の競馬ファンの多くが思っていることだと思いますが、来年あたりからドバイWCには日本の芝トップホースが挑戦してほしいですよね。
 今年の勝ちタイムも2分00秒だったように、ドバイ、米国では完全にスピード争い。もちろん、軽い芝しか走れないタイプではダメだと思いますが、トゥザヴィクトリーがワールドC2着に粘りこんだように、例えばダイワメジャーのようなタイプが挑戦すれば、日本のダート専科の馬よりも絶対に勝負になると思うんですが……。

 カーリンの強さを目の当たりにした今こそ、シーマクラシックやデューティフリーを狙うのではなく、日本競馬が一丸となってワールドカップを勝つにはどうすればいいか?本気で考えて、対策を練るべきだと思います。それだけの価値があるレースだと、僕は思います。
 日本馬は日本で強いだけ……そんなのって、すごく寂しいですよね。

(スポーツナビ競馬担当A)

posted by スポーツナビ編集部 |15:10 | 海外競馬 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2008年03月30日

【編集部発】ヴァーミリアン残念でした……高松宮記念は◎ペールギュント一発差し!

 ドバイミーティング、たった今グリーンチャンネルで見終わりました。

 ワールドカップのヴァーミリアンは残念な結果でしたね。最下位の12着。スタートは良かったのにテンから行きっぷりが悪かったですし、最初のコーナーではもう武豊騎手の手が動いていました。う~ん。どうしちゃったんでしょうか? いくら世界が相手とは言え、こんなに負ける馬ではないと思うんですけど。

 しかし、勝ったカーリンはすごいのひと言ですね。果敢に先行集団の3番手で張り付き、最後の直線ではサッと、というか、グワッと抜け出して先頭に立つと、あとはグイグイ突き放してゴール。まさに、テンよし・中よし・終いよし。素晴らしいパフォーマンスでした。
 あれがダート王国アメリカのトップの走り。同じ馬とはとても思えません。あのレベルに追いつくにはあと何年かかるのでしょうか? なんか、とてもじゃないけどこれからもずーっと相手にならない、そんな気すら抱かせられる驚愕のパフォーマンスでしたね。

 一方、ドバイデューティフリーでは、ウオッカが4着、アドマイヤオーラが9着でした。ウオッカは一瞬勝ったかな思わせる走りで頑張りましたが、最後の最後で力尽きてしまいましたね。前半、ちょっと気負っていたような感じでしたし、その辺が最後に響いたのかもしれません。
 ですが、昨年より間違いなくハイレベルと言われたメンバーの中、着差は約2馬身。健闘だったと思います。やはり、力を出し切ればウオッカは世界レベルの牝馬であることを証明してくれたのではないでしょうか。
 アドマイヤオーラは馬群の中で窮屈になってしまったようですね。位置取りやさばきに手間取ったようですし、こちらは残念な結果になってしまいました。

 また、UAEダービーのイイデケンシンは積極的に逃げたものの、8着。今回は相手がさすがに強かったかなというレース内容でしたが、これが必ずこの馬の力になるはずです。ヴァーミリアンも去年の経験が覚醒のスイッチになりましたし、きっとイイデケンシンもこの日の経験が大きな力となるはずです。

 ともあれ、日本馬全部、遠い砂漠の国まで遠征してよくがんばってくれたと思います。今は「お疲れ様!」と言いたいですね。あとは、このまま無事に帰国し、今日の敗戦の悔しさを糧として、国内でまたひと回りもふた回りもパワーアップした競馬を見せてほしいと願います。

(あと、同時にハシゴしながら見ていた自転車の世界選手権。伏見俊昭選手がケイリンで決勝5着。決勝戦自体はちょっと残念でしたけど、これで北京五輪は確定とのこと。おめでとうございます!)

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<高松宮記念>
◎ペールギュント
○スズカフェニックス
▲スーパーホーネット
△ファイングレイン
×トーセンザオー
注キンシャサノキセキ

 さて、高松宮記念です。能力的にはスズカフェニックスが一枚上だと思うんですが、最内枠に入ったことと、外枠にローレルゲレイロが入ったことで、なにやらこれは波乱のニオイ……。

 というわけで、本命は阪急杯に続いてペールギュントを指名します。成績が安定しない馬ですが、昨年の高松宮記念2着馬で、京阪杯でもサンアディユの2着に来ている馬ですから、持っている能力そのものはこのメンバーでも上位。前走11着は4角で不利を受けてのものですから、完全に度外視できます。むしろ、叩き3走目でまさに今回が走り頃ではないでしょうか? また、展開的にもローレルゲレイロが外枠に入ったことで、ペースは速くなるはず。決めて勝負のペールギュントには絶好の流れになります。
 死んだふり、と見せかけて急に激走するのが穴馬というもの。橋口厩舎のSS産駒ですからエリート路線のように見えて、2歳時にはデイリー杯を9番人気で勝っている“実績”からも分かるように、実は人気薄での激走タイプなんですよね。
 しかも、穴馬というものは、同じレースで2年続けて穴をあけるという例もよくあるんです。というわけで、ペールギュントの激走再び!を期待します。

 一発といえば、赤木高太郎トーセンザオー。中京3勝の巧者ですし、芝・砂兼用のタイプだけに5週目の荒れ馬場はもってこい。前走のオーシャンSも大きくは負けていません。この馬も決め手勝負タイプ。今年のメンバーなら展開一つで上位に突っ込めます。
(赤木騎手にもここらで一発ドカーンと大仕事!を期待したいです)


(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |03:25 | レース予想 | コメント(0) | トラックバック(6)
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2008年03月28日

【編集部発】日経賞は◎タスカータソルテ

 つい3時間ほど前、靖国神社に行ってきたんですが、桜がたくさん咲いてました。きれいでしたね~。お花見に来た人もたくさんいましたし、色んな種類の露店が出ていましたし、これが仕事でなかったら一杯行きたかったところですが……。
 でも、東京ではこんなに早くから桜が咲いてしまって、桜花賞の時まで咲いたままでいてくれるのでしょうか? でも、これが大丈夫なんです。阪神競馬場の“馬場造園課マジック”で、これが不思議なくらいに桜花賞当日に合わせて満開になるんですよ。

 例年より暖かい日が続いて開花が早まりそうな場合は巨大扇風機や根元に氷を敷き詰めて桜の木を冷やすとか、逆に寒い日が続くと巨大温風機で暖めるとか、そういった都市伝説の類をよく耳にします。そういえば昔、思い切って阪神の馬場造園課の方に聞いたことがあるんですが、「よく言われるんですが、まさかそんなことはしませんよ。ハハハハ」と一笑に付された思い出があります。

 ま、とにかく桜花賞当日、スタート地点のゲート付近の桜は間違いなく満開ですから。心配いりません。
(たぶん……)

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<日経賞>
◎タスカータソルテ
○マツリダゴッホ
▲アドマイヤモナーク
△コスモバルク
×シルクフェイマス
注トウショウナイト

 ドバイWCに先駆けて、いよいよ有馬記念馬の復帰戦ですね。本来ならばマツリダゴッホも今頃はドバイ挑戦だったかもしれないですが、こればっかりはインフルエンザでの検疫の影響などがあったので仕方ありません。まずは国内初戦に全力投球です。
 で、そのマツリダゴッホですが、中間の乗り込み量は豊富ですし、速い時計を何本も出していますから、仕上がりは上々でしょう。有馬記念はいまだにビックリですが、それがなくても中山での実績は胸を張れます。まともに競馬をすれば、ここは好勝負でしょう。

 しかし、本命は関西馬タスカータソルテ。3月アタマの中京記念を勝って通算重賞2勝目を挙げたジャングルポケット産駒です。去年の僕のダービー本命馬でした(というのは、どーでもいい情報ですね)。
 昨年のダービーは武豊騎手騎乗で11着、菊花賞も9着と成績は振るいませんでしたが、それでも去年の今ごろはクラシック候補生だったのですよ。覚えていますか?
 素質は間違いなくあります。昨年のダービー前、栗東トレセンで藤原英昭調教師に聞いた時もそうおっしゃってました。その素質馬が本当の意味で軌道に乗り始めたわけですね。
 相手はグンと強化されますが、タスカータソルテ自身も3カ月ぶりを叩いてグーンと上昇。ここで勝負になる馬です!

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<毎日杯>
◎ロードバリオス
○サブジェクト
▲アドマイヤコマンド
△マイネルスターリー
×ディープスカイ
注オースミスパーク

 「単に藤原英厩舎という理由で本命なんとちゃうか!」という厳しいツッコミが聞こえてきそうですが、ま、半分はその通りなわけで、僕、藤原英厩舎好きですし、言い訳のしようもございません。でも、どこの厩舎かというのは予想の重要なファクターだと思うんですけど……そんなことないですか?

 話を戻してロードバリオスですが、この馬もかなりの素質馬だと思います。いずれもマイル戦の未勝利→500万特別を逃げ切り快勝。これがなかなか強かった。未勝利では、同じく毎日杯出走でアーリントンC3着のディープスカイを完封しているわけですからね。
 前走のクロッカスSで8着と大敗してしまいましたが、これは逃げられなかったこともありますが、ロードバリオスには7ハロン戦は短かったからではないでしょうか。母レディブラッサムは確かにスプリント専門の馬でしたし、母系はスピード色が強いです。しかし、父がなんといってもブライアンズタイム。1800メートルへの距離延長は歓迎でしょう。調教も動いているようなので、変身が十分に期待できそうです。

(毎日杯っていつから1800メートルになったんですか? あ、去年からですか……。ついさっきまで2000メートルだと思っていました……。イメージの問題なんでしょうけど、『阪神芝2000メートル』という重厚な感じが好きでした……)

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |21:43 | レース予想 | コメント(1) | トラックバック(3)
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2008年03月27日

【編集部発】今週末はドバイ国際競走デーです。

 今週末29日はいよいよ!ドバイ国際競走です。日本からはワールドカップにヴァーミリアン、デューティフリーにウオッカアドマイヤオーラ、UAEダービーにイイデケンシンが参戦。いやぁ、めっさ楽しみです!!

 YAHOO!スポーツ競馬にも続々と追い切りニュースがアップされていますが、各馬ともに調子がいい模様。海外遠征で大事なのは、何をおいても体調を崩さないことですから、これらの記事を読む限りはヴァーミリアン、ウオッカらは体調良好でレースに出られそうですね。まずは一安心です。

 さて、相手関係になりますが、ヴァーミリアンの最大のライバルはやはり米国最強馬・カーリンです。今年の地元UAE勢にはかつてのドバイミレニアムのような超強力馬が不在である以上、米国最強ということはすなわち世界最強。今年のワールドカップの大本命です。
 カーリンは昨年、BCクラシックで同世代のライバルであるケンタッキーダービー馬ストリートセンスらを下し、4馬身半差で圧勝。年度代表馬も手中にし、最強の座に就きました。今年はここへの叩き台として2月28日にナドアルシバの一般戦で始動。相手は軽かったようですが、ハンデ60キロを背負いながら2馬身4分の1差で楽勝しました。本番と同じコース、距離でタイムは2分00秒60。60キロを背負ってこの好タイムですから、叩き台としては文句なしですね。当日は3キロ減の57キロですし、うーむ、これは恐ろしい……。

 他には昨年のワールドカップ2着馬プレミアムタップや、UAE三冠馬アジアティックボーイ、米国GIドンH2着のエーピーアロー、前哨戦のマクトゥームチャレンジIIIの勝ち馬ジャリル、同じくマクトゥームチャレンジIの勝ち馬ハッピーボーイなど、ライバル馬は数多くいます。
 ですが、ヴァーミリアンには200パーセントの力を出し切って、カーリンとの一騎打ちを見せてほしいものです。


 一方、ウオッカ、アドマイヤオーラが出走するデューティフリーなんですが、こちらの方がむしろ層が厚い。
 最大のライバルと見られていたラモンティは回避となりましたが、仏オークス馬ウエストウインド、ムーラン・ド・ロンシャン賞でラモンティを破った仏1000ギニー馬ダルジナ、英・愛1000ギニー馬フィンスケールビオが参戦。この欧州勢以外にも、昨年のニュージーランド年度代表馬シーチェンジ、豪GIフューチュリティSを勝ったニコネロの南半球勢、2006年の安田記念を勝ったブリッシュラック、同厩で香港クラシックマイルでブリッシュラックを撃破したフローラルペガサスら香港勢も強力布陣です。

 いや、これはレベルが高い! ハイレベルメンバーとなりましたが、もちろんウオッカ、アドマイヤオーラがこれらに劣るなんてことはありません。互いに破壊力抜群の末脚が武器ですし、ナドアルシバの長い直線を日本馬2頭で併せ馬のように飛んできてもらいたいものです。
 そして、昨年のアドマイヤムーンに続く連覇で、日本馬のレベルの高さを再びアピールしてほしいものですよね。特に、武豊騎手と初コンビのウオッカにはどうしても注目してしまいます。

(しかし、ここ最近の円高で、賞金を獲得したとしても円に変換すると昨年よりガクーンと賞金額が減ってしまいますね……。ま、賞金が目当てで出走するわけではないと思いますが、でも、せっかくの世界最高賞金レースなのでちょっとかわいそうですね)

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |15:46 | 海外競馬 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2008年03月25日

【編修部発】高松宮記念の展望――スズカフェニックスの連覇は?

 今週は春のスプリント王決定戦、高松宮記念です。
 昨年のスプリンターズS1、2着馬が不在でやや寂しいメンバー構成となってしまいましたが、昨年の高松宮記念馬スズカフェニックス、2着馬ペールギュントはそろって出走。特にスズカフェニックスが上々の内容で前哨戦を終えたために、下馬評では王者磐石といったところでしょうか。
 ですが、年明けからのスプリント路線で新興勢力が続々と現れたのも記憶に新しいところ。スズカフェニックスが連覇を達成するのか、それとも新王者誕生となるのか、注目の大一番です。

 まず、注目のスズカフェニックス。昨年はこのレースで1200メートル初挑戦ながら、直線で力強い差し脚を繰り出し2馬身半差の圧勝でした。春・秋スプリントGI制覇を狙ったスプリンターズSでは、インフルエンザ禍の影響から調整が遅れて9着と敗れましたが、その後はグングン復調。マイルCS3着の後、阪神C1着で完全復活を遂げました。
 今年初戦となった阪急杯は2着でしたが、休み明けの上、斤量が59キロ。さすがに反応がやや鈍かったのですが、ラスト100メートルで猛然と追い込んだ脚はさすがの迫力。アタマ差で敗れたとはいえ、“次”を見据えたステップレースとしては視界良好と言える内容でしたね。

 あのレース内容を振り返ると、今回はひと叩きして体調は当然上向きですし、斤量も2キロ減の57キロ。どう考えても勝負になりそうですし、連覇の確率は高いと見てしまいます。

 ですが、そもそもスズカフェニックスにとって1200メートルはベスト距離ではないですし(短いという意味で)、昨年あれだけ強かったのも時計のかかる勝負だったのが幸いしたと思います。純粋なスピードタイプではないと思うので、速さ比べになると案外苦戦するのではないでしょうか? さらにこれまでの21戦中15戦で手綱をとって癖を知りつくしている武豊騎手が、今回はドバイ遠征のため乗れないという不安材料も……。
 決して福永騎手ではダメというわけではないのですが、武豊騎手という人は簡単そうに乗っていても、実はすごい難しい馬を御しているということがよくあります。スズカフェニックスは堅実タイプなので乗りやすい馬なのかと見せかけて、案外乗り難しい馬かもしれません。サンデーサイレンス産駒ですし、事実、ユタカ騎手以外では安藤勝己騎手が1回勝っただけですからね。

 そう考えると、意外とスズカフェニックスも絶対の本命ではないということになるのかも……。

 この牙城を崩すのはだれか? 年明けからのスプリント~マイル路線で一番の上がり馬といえば、ローレルゲレイロ。新馬戦以降、なかなか勝てませんでしたが、今年2月の東京新聞杯で2勝目を挙げると、つき物がきれいサッパリ落ちたかのように続く阪急杯でスズカフェニックスを下して連勝です。
 この馬も1200メートルではやや短いという陣営の判断から、当初は安田記念を目標にしていくと発表していましたが、急転、高松宮記念に参戦してきました。それだけ「勝てる」という手応えがあってのことでしょう。完全に目覚めたこの先行力、直線が短い中京だけに大きな武器となりそうです。

 新興勢力といえば、ファイングレインも一押しの1頭。年明けの淀短距離S、前哨戦のシルクロードSと京都1200メートルを連勝しての参戦です。NHKマイルC2着の実績があるように、もともと確かな実力を持った馬なんですけど、スプリント路線に転向して素質が完全に開花した印象です。
 こちらはローレルゲレイロとは対照的に、強烈な切れ味が武器。瞬発力勝負になれば一気の頂点も見えてきます。

 中山の前哨戦、オーシャンSを勝ったプレミアムボックスもここに来て完全本格化の兆しです。3歳時にはノドを手術したとのことで出世が遅れましたが、素質馬がいよいよ軌道に乗ってきましたね。
 上原厩舎でノド手術といえば、ダイワメジャーが思い出されます。厩舎の先輩に続く快進撃を見せられるのでしょうか。要注目の1頭です。

 前哨戦を勝った新興勢力以外にも、有力馬はまだまだいます。昨年のマイルCS2着馬スーパーホーネット。ここはぶっつけとなり、しかもスプリント戦は初体験と不安材料はありますが、なにやら矢作調教師がエライ自信を持っているという情報も……。
 とにかくこの馬の差し脚の威力は昨秋で証明済みですし、中京開催も5週目。馬場の悪化が進めば先行馬が苦しくなり、外差しが有利。しかも、ここ2年は1200メートル戦初めての馬が勝っているというゲンのいいデータもあります。十分に戴冠の可能性を秘めた馬と言えるでしょうね。

 また、昨年2着のペールギュントは近走不振ですが、ハマれば一発長打の馬。去年も前走2ケタ着順からの大変身でした。前走の阪急杯は11着は4角で不利を受けてのものですから度外視できます。忘れた頃の一発は怖いですよ~。
 一発といえば、キンシャサノキセキ。どうも人気先行タイプのようですが、裏を返せばそれだけの期待と能力を持った馬とも言えます。折り合いがつかない激しい気性から、ここ2戦は人気を裏切っていますが、流れの速い1200メートルなら折り合いがピタリとつく可能性は十分。爆発力を持った馬ですから、折り合いさえつけばここで一気に突き抜けても不思議はありません。

 ほかにも昨年のスプリンターズS3着のアイルラヴァゲイン、オーシャンS2着で復活気配の古豪エムオーウイナー、阪急杯で敗れたものの破竹の4連勝を決めたスプリント戦で巻き返したい新星マルカフェニックスなどなど、伏兵は多彩です。

 この尾張電撃決戦を制し、春の嵐を起こすのは一体どの馬なのでしょうか? 最初にメンバーがちょっと寂しいと書きましたが、やっぱりGIは燃えてきますね~。

(スポーツナビ競馬担当A)

posted by スポーツナビ編集部 |03:26 | レース展望 | コメント(0) | トラックバック(5)
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2008年03月24日

【編集部発】スマイルジャック勝利で皐月賞はますます混戦……

 若葉Sに続いて、スプリングSも大荒れの結果となりました。善戦ホースのスマイルジャックがここで重賞初勝利、2着には11番人気のフローテーションです。フローテーションは新馬→特別と連勝して、ラジオNIKKEI杯では3番人気に支持された馬だったんですけど、そのラジオNIKKEI杯と今年初戦のすみれSが惨敗でしたから、ここでの復活には驚きました。
 これで、若葉Sのノットアローンと合わせて、橋口厩舎は皐月賞2頭出し。今年はクラシックに馬を乗せるのも難しいかなと思っていましたけど、さすが橋口厩舎ですね。橋口調教師のニンマリとした表情が目に浮かんできます(笑)。
(いや、橋口先生には大ッ変お世話になっているんです)

 さて、これで残るは今週の毎日杯を残すのみとなりましたが、若葉SとスプリングSの結果で皐月賞の行方がますます分からなくなってきました。
 そもそも各馬の実力を測れる善戦キーホースが重賞を勝ってしまったとなると、ますます実力差が分からなくなりますものね。

 で、ざっと18頭並べると、驚いたことに賞金1850万円がボーダーラインとか。例年ならば1050万くらいあれば余裕、900万とかでも抽選で皐月賞に出れますからね。
 賞金クリアのレベルが近年にないくらい高いということになりますが、では、そのまま世代の強さのレベルが高いのか?というと、実はそうではないとも言えます。
 というのも、要は重賞のたびに上位2頭がコロコロ変わるからこんなことになってしまったのであり、OP馬と500万級のレベルが大して変わらんということなのです。
(終わってみれば、この世代はハイレベルの接線だった――という可能性ももちろんあるんですが……う~ん)

 今週の毎日杯ではどんな伏兵が飛び出すのでしょうか? とりあえず、今はどこから皐月賞の予想の手をつけていいのか、さっぱり分かりません。今春のクラシックは苦労しそうです。グスン。

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 一方、古馬の阪神大賞典アドマイヤジュピタが快勝。道中はドスローだったので、前にいた実力馬がそのまま入線したという、まあ、特に手に汗を握るようなレースでもなかったんですが、その中でポップロック、アイポッパーら古豪を退けて勝ったアドマイヤジュピタはたいしたものです。
 位置取りのアドバンテージを生かして何とか押し切った、というのではなく、逆に突き放しているわけですから、これは強い。古馬王道路線に新星登場、と同時に、敗れたとはいえ2着アイポッパー、3着ポップロックはさすがの走り。新旧入り乱れて、これは天皇賞・春が面白くなってきましたね。
(しかし、今年のアドマイヤ某は調子がいいですな)

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 渡邉晴智の日本選手権優勝、地元開催でしたし、これは良かったと思います。おめでとうございました!
(僕、年末のグランプリは晴智アタマで買ってたんですよね……)
 山崎の先行はお見事でした。小嶋、中途半端でした。ガックリ。

(スポーツナビ競馬担当A)

posted by スポーツナビ編集部 |01:35 | レース回顧 | コメント(0) | トラックバック(3)
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2008年03月22日

【編集部発】スプリングSは◎レインボーペガサスでもう一丁!

 しかし、軽々しく「鉄板」なんて書くものじゃないですね……。若葉Sのキングスエンブレム、いいところなく5着。どうしちゃったんでしょうか? それほど馬格のない馬が体重マイナス10キロというのも何か影響あってのことかも知れないですし、また、最後は武豊騎手があんまり追っていないように見えました。故障とかなければいいんですけど。
 ただ、ノットアローンが勝って荒れた若葉Sの結果が、そのまま今年3歳牡馬クラシック路線を象徴しているようですね。

 一方、桜花賞へ向けてのフラワーCは、1番人気のブラックエンブレムが勝利。こちらのウォーエンブレム産駒は人気にキッチリ応えました。
 積極的なレースで勝利をモノにしたわけですが、レース後の松岡騎手の話によれば「控えるレースをしたかったけど、スタートして持っていかれてしまった」とのこと。その上、バックストレッチでは他馬に絡まれて4ハロン目からラップが平均的になる苦しい流れでしたが、それでも押し切りました。これはなかなか強い競馬だったと思います。
 松岡騎手も言っていたように、本番で折り合いがバッチリつけば怖い存在になってきそうですね。

 これで桜花賞への前哨戦もほぼ終了し、メンバーが出揃ってきました。今年の3歳牝馬は、2歳戦を通してついに重賞2勝馬が誕生しないまま本番を迎えることになったのですが、果たして桜の女王に一番近いのは? その展望はいずれまた。

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<スプリングS>
◎レインボーペガサス
○サダムイダテン
▲ドリームシグナル
△ショウナンアルバ
×レッツゴーキリシマ
注アサクサダンディ

 まさにトライアルにふさわしく、皐月賞の行方がそのまま占えそうな好メンバーとなりました。本命はきさらぎ賞勝ちのレインボーペガサスでもう一丁!です。
 きさらぎ賞でも本命にしましたが、この馬の本領は芝でこそ。ダートで好成績を残していたのは、それだけ能力そのものが高いからだと思います。きさらぎ賞はペリエ騎手の好騎乗にも助けられた部分は確かにありますが、決してフロックではありません。芝で惜敗続きだった頃と違って、今は最後までしっかり走る気性面の成長も見られます。内田博幸騎手にはここをしっかり勝って、JRA転籍いきなりの活躍を期待したいですね。

 対抗にはサダムイダテン。共同通信杯の敗因は雪で順延の影響が大きかったためと見ています。新馬戦の脚は今もって強烈な印象に残っていますし、汚名返上の変身をと思っているのです。ただ、牝馬のような気性みたいですし、前走で減っていた馬体がさらに減っていると苦しいかもしれませんが。

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<阪神大賞典>
◎トウカイトリック
○ポップロック
▲アドマイヤジュピタ
△アイポッパー
×アドマイヤフジ
注トウカイエリート

 今年の古馬王道路線、なんか地味な感じでここまで来てしまった感じがしますけど、気のせいでしょうか?
 (とりあえずアドマイヤ某がよく勝っていた、という印象しかない……)
 でも、1走叩いて天皇賞・春というのが春・王道路線の伝統的な流れでもありますし、盛り上がってくるのはここからですよね。と、いうわけで好レースを期待しつつ、本命はトウカイトリック!
 ここ2走はパッとしませんが、いかんせん距離がこの馬には短すぎました。やはり、トウカイトリックは3000メートル級でこそ。この条件なら大変身です。
 もちろん、いくら条件が合うからといって、調子が良くなければ上位には来られません。で、トウカイトリックの状態はと言うと、8着に敗れた前走の京都記念ですが、中距離の強豪を相手に実際は1着から0秒4差と着順ほど負けてはいません。今年1月の万葉S(3000メートル)では貫録勝ちしていますし、調子はいい、力も衰えていないと判断していいでしょう。
 変身材料はそろっています。ステイヤーの底力を見せてほしいですね。

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 今日もネット中継にかじりついて見ていた競輪の日本選手権ですが、小嶋、山崎が期待通りに決勝に乗ってきました。
 戦前の予想だと、若手中心の北日本勢vs.小嶋、という図式だったと思いますが、決勝戦に残った北日本勢は山崎1人。逆に小嶋の中部ラインはベテラン中心に4人も上がってきました。ちょっと前の強い中部ラインが再び復活したような感じですね。

 あすの決勝戦は山崎vs.中部ラインということになりそうですが、並びは、

山崎-晴智
小嶋-山田-山幸-濱口
平原-藤原
合志

 これでいいんでしょうか? 中部別線なら小嶋-濱口、山田-山幸でしょうけど、やっぱりここは4人連係しますよね。で、合志の位置が微妙ですが、どうするんですかね?
 地元期待の晴智は山崎の番手で絶好だと思いますが、そもそもラインは北日本と南関で別ですし、ここは山崎が勝ちに徹するレースをすると思うので、むしろ山崎の番手が優勝から一番遠い位置のような気がします。

 では、優勝は山崎かというと、ここまでの積極的なレースから判断し、また4車連係を考えると小嶋が先行する可能性が高いと思います。となると、山崎が8番手まで置かれる可能性もあるわけで、そうなれば、いかに山崎でも捲くり切るのは難しい。やはり勝負は中部ラインから。

 早めに小嶋が駆ければ、準決勝の捲くりが強烈でしたし山田に絶好の展開。山田が復活優勝……ということになるんですけど、小嶋と山田の連係ってあんまり成功したことがないとも聞きますし。ここは小嶋に押し切ってほしいです!

 車券は小嶋=山田を1・2着に固定して、3着に山崎、晴智、合志、平原の計8点。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |18:54 | レース予想 | コメント(0) | トラックバック(4)
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2008年03月21日

【編集部発】若葉Sは◎キングスエンブレムで鉄板!

 盛り上がってきましたね、競輪の日本選手権。競馬よりひと足お先に競輪ではダービーが開催中ですが、前評判どおり山崎芳仁、伏見俊昭、佐藤友和ら北日本勢と、38歳にして衰えるどころかパワーますます全開の小嶋敬二が順当に準決勝に勝ちあがってきました。
 今日のゴールデンレーサー賞では北日本勢がうまいこと連係を決めて、1~3着を上位独占。小嶋は踏み遅れて4着に敗れましたが、2日目の特選で平原康多を叩いた逃げはすごかったですし、調子自体は絶好調だと思います。
 さて、明日は準決勝。3レースいずれも激戦模様ですが、どんな9名が顔をそろえるのか楽しみですよね。北日本vs.中部に、平原&神山の関東勢が絡む争いになるんでしょうが、近畿ラインの僕としては9Rの稲垣と前拓に頑張ってほしい!

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 競馬はトライアルシーズンが佳境。ここで上位に入ればクラシックへの優先出生権をゲット。ま、競輪で言うところの準決勝みたいなもんですね。

<若葉S>
◎キングスエンブレム
○モンテクリスエス
△ダンツウィニング
×ノットアローン
注ミッキーチアフル

 すみれS上位1~3着馬がそのまま、若葉Sに出走してきました。メンバー的に、勝負は今回もこの3頭でしょう。問題は着順の入れ替わりはあるのか?ですが、僕は「ない」と見ています。
 キングスエンブレムはゴール前で甘くなるのが心配ですが、その点は最大のライバルであるモンテクリスエスも似たような感じですし、前走のような競馬をすれば、まず勝てるのでは。血統的にもまだまだ奥がありそうな感じです。ここを勝って、戦国皐月賞をさらに面白くしてほしいですね。

 ただ、前走のモンテクリスエスは直線でステッキを入れられていないですし、なんか遊びながら走っているような感じがしなくも無かった走りなので、急に覚醒するかも知れませんが……。

(そういえばミッキーチアフル。初勝利後は、500万下はすべて2着、重賞はすべて5着。様式美を感じますな。OP特別の今回は間をとって3着に来るかも)

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<フラワーC>
◎シングライクバード
○スペルバインド
▲ブラックエンブレム
△ムードインディゴ
×アロマキャンドル
注ラヴドシャンクシー

 桜花賞トライアルではありませんが、重賞ですから勝てば賞金加算で桜花賞への出走が可能となります。例年だと2着賞金でもギリギリ桜花賞への出走ボーダーラインに入ってくるんですが、どうも今年は厳しそう。なんせ、重賞のたびに上位馬がコロコロと変わる大混戦ですからね。
 というわけで、どの陣営もお釣りなしのメイチ状態で1着を狙いに来ているはずですから、白熱のレースが見られそうです。

 おそらく人気・注目を集めるのは、前走の500万特別を4馬身差で大勝した関東のブラックエンブレムでしょう。牡馬かと勘違いしてしまうような名前ですけど、今話題のウォーエンブレム産駒ですし、この馬もショウナンアルバやエアパスカルのように、重賞レベルの素質馬かもしれません。
 ですが、本命は関西馬のシングライクバード。こちらも500万特別を勝ち上がっての参戦ですが、その前走で牡馬のミッキーチアフルやファリダットらを撃破しての2連勝です。
 ミッキーチアフルやファリダットの能力自体を微妙と見ている方もいらっしゃるかと思いますが、この2頭、決して弱くはないですぞ。それらを負かしているのですから、同じ牝馬同士ならシングライクバードは上位の存在です。直線一気のゴボウ抜きで桜花賞へ!

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |21:11 | レース予想 | コメント(0) | トラックバック(3)
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2008年03月18日

【編集部発】皐月賞トライアルの展望

 先週は1991年の菊花賞をメジロマックイーンで勝利した内田浩一騎手が引退されました。お疲れ様でした。また、最終騎乗となった16日には、マックイーン産駒が中山10R(ホクトスルタン)、11R(ヤマニンメルベイユ)で快勝。なんだか不思議な縁を感じますよね。

 特にホクトスルタンは強かった。勝ちっぷりもそうでしたが、ハンデ戦をトップハンデで6馬身差ですから、これはたいしたもの。天皇賞・春に出てくれば面白い存在になってきそうです。なんせ、勝てば曽祖父メジロアサマ-祖父メジロティターン-父メジロマックイーンに続く天皇賞親子4代制覇。これがもし、冠名が「メジロ」だったら興奮度は5倍増しくらいなんですが、「メジロ」の名は継いでいなくても、そのステイヤーの血はしっかり受け継いでいます。ホクトスルタンのますますの活躍を期待したいですね。

 競馬は血のロマンです。特に最近になって競馬に興味を持ち始めたファンの方には、ホクトスルタンを追いかけていってほしいと思います。

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 さて、今週はその天皇賞・春へ続く最重要ステップレースの阪神大賞典なのですが、今週は皐月賞トライアルの方がどうも熱いですね。

 主役なき大混戦と言われている3歳牡馬クラシック路線ですが、今週は東西で2つのTRレース。阪神では若葉S、中山ではスプリングSです。昨年は若葉S勝ちのヴィクトリーが、一昨年はスプリングS勝ちのメイショウサムソンが皐月賞馬となっていますし、どちらも本番をにらむ上では重要なレースになります。

 特にスプリングSがいいメンバーになりました。若葉Sとダブル登録している馬が何頭かいますので、最終的にどのような組み合わせになるかはまだ分かりませんが、もし、強い馬から順に出走してきたら、スプリングSは弥生賞以上にハイレベルメンバーになりそうです。

 まず注目は、3連勝中の共同通信杯の勝ち馬ショウナンアルバ。前走の道中は口を割って走るなどまだまだ精神面では子供ですが、それでいて重賞を勝ち、かつここまで4戦3勝2着1回とほぼパーフェクトな戦績ですから、能力はかなりのモノ。また、この荒削りな面が逆に底知れない魅力を感じます。
 中山コースも2走前にスプリングSと同じ1800メートルで勝っていますし、コース替わりにも不安はありません。当たり前の話ですが、ここを勝てば一気に主役になりそうですね。

 きさらぎ賞勝ちのレインボーペガサスは、ここが真価を問われる1戦になりそうです。と言うのも、前走は強い競馬でしたが、あれが芝で初めての勝利。まだまだ懐疑的な見方をされていることと思いますが、血統的にはむしろ芝でこその馬。また、デビュー当初に芝で勝てなかったのは精神的に幼かったからとも言われています。
 中山への輸送などクリアしなければいけない点は他にもありますが、馬そのものがしっかりしてきた今なら、再度の好勝負も期待できそうです。

 もう1頭の重賞馬ドリームシグナルも当然上位候補の1頭です。前走のシンザン記念がとにかく強かった。京王杯2歳S2着、朝日杯FS4着ともに人気はありませんでしたが、前走でいずれもフロックではなかったことが証明されました。この馬の強さは本物です。
 今回、シンザン記念から200メートル伸びますが、新馬戦でも3着に来ていますし、血統的にも問題はないでしょう。半兄が先ほど紹介したホクトスルタンというのも、また血のロマン。この春はこの兄弟から目を離せませんね。

 これら重賞馬3頭のほかにも、強力な面子が揃っています。すみれSを勝った今注目のウォーエンブレム産駒・キングスエンブレム、朝日杯2着のレッツゴーキリシマ、きさらぎ賞2着スマイルジャック、また、前走の500万下で評判馬のレッドシューターを撃破し一躍注目を集めているアサクサダンディ。
 そしてそして、共同通信杯ではまさかの5着に敗れたサダムイダテン、同じくもう1頭の重賞馬サブジェクトが巻き返しに燃えています。

 ここに挙げた以外にも重賞上位入線馬、OP特別上位馬がゴロゴロ。弥生賞でマイネルチャールズがこの世代ただ1頭の重賞2勝馬となって一歩抜け出した形となりましたが、このスプリングSの結果次第では、また勢力図がガラリと変わってきそうですね。
 いやあ、楽しみ楽しみ。ちょっと前までは「今年の3歳牡馬は去年以上に、う~ん……」なんて思っていたのですが、面白くなってきたじゃないですか。
(むしろ、今度は阪神大賞典の方が「う~む」と唸ってしまうようなメンバーだけに……)

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |03:21 | レース展望 | コメント(0) | トラックバック(2)
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2008年03月16日

【編集部発】桜花賞戦線、ますます大混戦?

 阪神メーンで行われた桜花賞トライアルのフィリーズレビューは、5頭横一戦の大激戦でしたね。思わず身を乗り出してしまったくらいの白熱レースを制したのは、大外から強襲した11番人気の伏兵マイネレーツェル。

 これまで小倉2歳SとフェアリーSの2重賞で3着の実績のあるレースでしたが、1400メートルと1600メートルのここ2戦が6、4着と敗れていたため人気を落としていました。かく言う僕も「この馬のベストは千二で、それ以上になると甘くなるのかな」と思って、最後の最後に切った馬だったんですが、それにしても11番人気というのは人気を下げすぎ。まさしく人気の盲点となっていた馬でした。

 また、ここ2戦の成績だけでなく、今日の馬体重がなんと前走からマイナス8キロの396キロ。牝馬でも500キロ近い馬も珍しくない中、300キロ台というのは、いかにも苦しそうですもんね。メンバーが伏兵多彩の中、こういった理由からガクンと人気を落としていたのでしょう。

 ただ、レースで見せた最後の追い込みはお見事でした。前走で先着されたラベレジネッタのさらに外から猛然と追い込み、最後の最後に最内のベストオブミーをハナ差かわしてゴール。通ったコースを考えると、かなり大回りしているわけですし、これはなかなか強い競馬だったと思います。今までの詰めの甘さを払拭する勝利でしたね。

 一方、2着のベストオブミーですが、これもビックリの大変身。今まで芝では結果が出ていませんでしたが、大事なTRレースでようやく陣営の期待に応えた形です。
 確かにブライアンズタイム産駒ですから芝もこなせても不思議ではないんですが、それまでの芝レースでの惨敗ぶりから、「これは同じBT産駒でもダートで強い方に出たかな」と思って僕はノーマーク。はい、僕の見る目がありませんでした。
 鮫島厩舎からは、ダート→芝替わりで大成功したのはきさらぎ賞勝ちのレインボーペガサスに次いで2頭目。牝馬クラシックでも楽しみな馬が出てきました。
(ただ、今日のレースに限って言えば、もちろんベストオブミーの末脚は威力十分だったんですけど、最内ぴったりに乗って最後も馬群をスルスル縫ってきたアンカツさんの騎乗が上手すぎたというか……。その辺、2着でも多少割り引きが必要かも)

 一方、断然人気のエイムアットビップは10着大敗。最初引っ掛かり気味でしたが、無理に押さえ込むことなく、レース中盤以降は折り合っていました。でも、最後はまったく余力なく失速。休み明けにしてはちょっと負けすぎですよねぇ。やっぱり先週の熱発の影響があったのかもしれません。
 本番での巻き返しに期待したいところですが、やっぱりこの馬にはもっとスピードを生かした競馬を期待したいですよね。

 さて、これで桜花賞トライアルも全レースが終わり、桜花賞出走確定馬が出揃ってきました。
 ……が!、またしても伏兵馬が重賞を勝ち、東のアネモネSでも新たなヒロイン候補が登場。桜花賞戦線もますます混迷模様です。で、「桜花賞TRはFレビューで最後」って何度か書いたんですけど、実は来週末に中山でGIIIフラワーCがあるんですよね。トライアルではないんですが、1着馬はもちろん、2着馬にも賞金加算で桜花賞出走が可能となります。

 例年はフィリーズレビューが終われば大体有力馬が出揃って、フラワーCはおまけぐらいのイメージしかないんですが(僕だけですかね?)、ここ数年は2004年の勝ち馬ダンスインザムードが桜花賞V、05年シーザリオは桜花賞2着、そして06年キストゥヘヴンが桜花賞優勝とフラワーC組が大活躍なんですよね。
 桜花賞の行方を占う上で、特に今年は重要な位置づけのレースとなりそうです。

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 しかし、アネモネS、中山牝馬S、フィリーズレビューは終わってみれば、僕が無印にした馬でワンツー決着て……。特に、ラベなんかは外からグンと伸びてきて「キター」と思ったのに、結局4着……。
 アカン、競馬もうやめよう。5日ぐらい。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |17:49 | レース回顧 | コメント(0) | トラックバック(3)
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