2007年10月30日

【編集部発】ジョージワシントン合掌……

 天皇賞(秋)が行われた28日、海の向こうのアメリカでは米国競馬最大の祭典・ブリーダーズカップが開催されました。
 今年の舞台は、ニュージャージー州のモンマスパーク競馬場。今年から新たな試みとして、BCジュヴェナイルターフ、BCフィリー&メアスプリント、BCダートマイルという3つのカテゴリーを追加し、2日間に渡って開催されることになりました。

 各カテゴリーの王者を決める全11レースの中でも、やっぱり注目を集めるのが、米国競馬でのチャンピオンカテゴリーであるダート2000メートルの「クラシック」。例年、高い確率でこのレースの勝者が年度代表馬に選出されており、まさにチャンピオン決定戦と呼ぶにふさわしい大一番です。
 注目はBCジュヴェナイル、ケンタッキーダービー、BCクラシックの完全制覇という前人未到の快挙を狙っていたストリートセンス、そのケンタッキーダービー馬を米国三冠の第二冠目・プリークネスSで撃破したカーリン、前哨戦でストリートセンスに土をつけたケンタッキーダービー2着のハードスパンに、8月のGIでカーリンやハードスパンを破るなど成長著しいエニーギヴンサタデーら強力3歳馬勢。それに対抗する古馬代表として、今年GI2勝の4歳馬ローヤーロンが立ちはだかるという図式でした。

 泥んこ馬場の中、勝ったのは4番人気のカーリン。道中は中団のポジションから3~4角で一気に押し上げ、直線入り口で先頭に並びかけると、直線は力強い伸び脚で2着に逃げ粘ったハードスパンに4馬身半差をつける快勝でした。
 カーリンはプリークネスSのほか、古馬混合のジョッキークラブGCではローヤーロンを破っていますし、これで今年GI3勝目。勝ったレースの格、負かした相手関係からも、今年の年度代表馬はカーリンでほぼ決定ではないでしょうか。
 ちなみにカーリンの父スマートストライクは、今年のBCターフで凱旋門賞馬ディラントーマスを破って勝利したイングリッシュチャンネルの父でもあります。産駒が同一年のBCクラシックとターフを制覇というのも、とてつもない快挙だと思います。さらに、2003年ジャパンカップダートでアドマイヤドンをハナ差退けて優勝したフリートストリートダンサーも同馬の産駒。思えば、フリートストリートダンサーも不良馬場の中をレコード勝ちでしたし、スマートストライク産駒は不良馬場に強いのかもしれませんね。いずれにせよ、この2頭の活躍で、来年からの種付け料がグーンとアップしそうですね。

 逆に、この不良馬場に泣かされたと思われるのが、1番人気のストリートセンスです。2歳時にも不良馬場で3着に敗れていましたし、同馬としては良馬場で競馬がしたかったことでしょう。直線はまったく伸びがありませんでしたものね。
 ちなみに、ストリートセンスはこのレースを最後に、ハードスパンとともにダーレーで種牡馬入りするとのことです。

 また、このレースで大変残念な出来事がありました。

 アイルランドから遠征してきたジョージワシントンが最後の直線で故障し(右前脚の種子骨骨折など)、安楽死処分となりました。
 半兄に2002年のワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップ総合優勝、ならびにカルティエ賞最優秀古馬に輝いたグランデラを持つ、デインヒル産駒の良血馬ジョージワシントンは、2005年にデビュー。世界の競馬界で、ドバイのマクトゥーム一家と肩を並べる勢力を持つクールモアスタッド所有馬としてデビューしました。
 もちろん、管理調教師となったのはクールモアお抱えの若き天才トレーナー、エイダン・オブライエン。この血統からも期待は相当大きかったことが想像されますが、ジョージワシントンは期待に応える走りを見せてくれます。
 初戦こそ3着に敗れたものの、2戦目からは圧勝の連続でGI2つを含む4連勝。カルティエ賞最優秀2歳牡馬に選出されました。

 明けて3歳、いきなりの初戦となったGI英国2000ギニー(日本では皐月賞に相当)では、後の英国ダービー馬であるサーパーシーを難なく撃破してV。続くGI愛国2000ギニーは不良馬場の影響もあって2着に敗れて、その後休養に入りましたが、休み明けのGII戦を3着(出遅れが響いた)の後、GIクイーンエリザベスII世Sでは愛2000ギニーで敗れたアラーファに雪辱するとともに、GI2つを含む5連勝中の古馬代表リブレティストを負かしての復活優勝でした。
 その後の米国BCクラシックは6着だったものの、カルティエ賞最優秀3歳牡馬を受賞して種牡馬入り。このまま2世を世に送り出しながら余生を過ごすはずでしたが、生殖能力に問題があることが分かり、今年の6月から現役にカムバックすることになったのです。

 復帰後、欧州で芝1600メートルのGIを2戦と、2000メートルのGIを1戦走ったものの3着が最高。そして、2年連続の出走となったこのBCクラシックが最後のレースとなりました。

 一度は引退したものの、生殖能力の問題により、再び現役、そして非業の死……。サラブレッドは敏感な生き物です。一度引退したわけですから、ジョージワシントン自身、もう1度戦う気持ちを呼び起こせなかったのかもしれません。その中で突然の死を迎えてしまった彼のことを思うと、言葉が見つかりません。

 クールモアグループは世界最大級の馬主・生産者グループですし、種牡馬としての働きが見込めないからと言って、現役馬に戻さなければならないほどお金に困っているはずはありません。
 「もう1度見たいと思っていたファンのために、競走馬としてジョージワシントンを復帰させます」と言えば、聞こえはいいかもしれませんが、一度引退させておいて、また復帰させるというのは、あまりにも人間側の勝手が過ぎます。

 もし、復帰させた後も変わらぬ強さで連戦連勝を続けていれば、復帰させて正解だったとなりますし、これは結果論でしかないというのは分かります。
 でも、これだけの功労馬なんですから、生殖能力に問題があると分かっても、ゆっくりと余生を過ごさせてあげることはできなかったのでしょうか。サラブレッドという生き物は、結局のところ経済動物でしかないのでしょうか。

 今はただ、ジョージワシントンが安らかに天国へ旅立っていくことを祈るばかりです。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |20:52 | 海外競馬 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年10月29日

【編集部発】天皇賞(秋)の斜行、バルクはJC回避すべき

 今年の天皇賞(秋)は、メイショウサムソンの見事な強さがあった一方で、最後の直線で大きな斜行があったために、外を回った差し馬勢は能力を全開できないという後味の悪さが残るレースでもありました。

 JRAのホームページで問題のシーンのパトロールビデオを見ることができますので、僕は繰り返し見ました。

 確かにエイシンデピュティはひどい斜行をしています。被害を受けた人馬に落馬やケガがなかったのが不幸中の幸いでしょう(と言っても、この影響による競走馬のケガはこれから出てくる可能性も十分ありますが)。
 騎乗していた柴山騎手のレース後コメントを読みますと、外にヨレてきたコスモバルクに反応してエイシンデピュティも外に逃げてしまった、とあります。もちろん、柴山騎手はコスモバルクに責任を押し付ける意味で言った言葉ではないと思いますが、バルクの動きに過敏に反応してしまったのは事実なのでしょう。
 とはいえ、エイシンデピュティは実際にコスモバルクにぶつけられたわけでもないですし、常にコスモバルクとの間には1~2頭分のスペースが空いていました。それなのに、馬を大きく外に逃がしてしまった柴山騎手には、天皇賞(秋)というビッグレースを“壊して”しまったという大きな責任があります。

 また、エイシンデピュティと柴山騎手だけではなく、コスモバルクと五十嵐冬樹騎手にも大きな責任があります。処分は戒告のみですみましたが、今回の「事件」の発端となったのはコスモバルクとも言えるでしょう。そもそも、コスモバルクが右にヨレなかったらエイシンデピュティが大きく外に逃げることもなかったと思います。
 レース後に五十嵐冬騎手は「自分自身の課題」と語っていたようですが、果たしてそれだけで片付く問題でしょうか?

 もちろん、コスモバルクをまっすぐ走らせられなかった五十嵐冬騎手に責任はあります。後ろにいたカンパニーの前を大きく2度も横切ってしまい、カンパニー騎乗の福永騎手が相当腹を立てた報道もありました。ですが、コスモバルクの斜行は今回が初めてではなく、左回りでは毎度と言っていいくらい、外へ斜行してしまうのです。
 これはコスモバルク自身にも問題があると言わざるを得ません。当然、外へヨレないように調教で教え込んでいるとは思いますが、それでも一向に矯正できない、または、五十嵐冬騎手以上の“馬をまっすぐに追える”腕を持っている騎手を用意できないのであれば、かわいそうですが、ジャパンカップへの出走は見送るべきでしょう。
 今回は大事故にならずにすみましたが、斜行癖が直らないままだと、次、コスモバルクが原因で落馬事故などの惨事が起きる可能性もあるわけです。また、ファンは不利のないクリーンなレースを見越して馬券を買っているわけですから、まっすぐに走らないと分かっている馬は人命・馬命やその次に大事とも言えるお金のかかったレースに出すべきではありません。

 蛇足かもしれませんが、誤解があるかもしれないので、これは付け足しておきますが、僕はコスモバルクが大好きです。4年前に彼がラジオたんぱ杯2歳S(現・ラジオNIKKEI杯2歳S)出走のため栗東トレセンで調整していた時に取材して以来、ずっとコスモバルクとその陣営を応援してきました。これからも変わらず応援していきますし、JRAのGIを勝ってほしいと思っています。
 ですが、好きであることと今回のこととは別問題。また、大好きな1頭であるからこそ、あえて厳しいことを言わせていただきました。
 
××××××××××××××××××××××××
 
 普通に競馬場やテレビでレースを見ていても全く気がつかないことなんですが、パトロールビデオを見るとハッキリと気がつくことがあります。
 それは、「競走馬はまっすぐに走らない」、ということ。特に最後の直線などは競走馬も苦しくなって右へ行ったり左へ行ったりします。僕たち人間もコースラインのないグラウンドでまっすぐ走れと言われても、なかなか難しいでしょう。

 ですが、それをまっすぐにキッチリ走らせるのも騎手の仕事であり、腕なのです。馬に乗ることもできない僕がこんなエラそうなことを言うのはおこがましいことなんですが、柴山騎手、五十嵐冬騎手はまだ若いですし、才能もありますし、将来のあるジョッキーなんですから、今回の件を反省し、これからの騎乗技術に生かしてほしいと思います。

 また、他のジョッキーの方たちも、ビッグレースだからというのではなく、どのレースにおいてもまずは馬をまっすぐに追う技術の大切さ、というものを第一に考えていただきたいです。お前なんぞに言われなくても常に考えとるわい!と怒られそうですが……。
 ファンはいつだって、クリーンなレース、クリーンな勝負を見たいだけなんです。 (と言っても、あんまりお上品すぎるレースもちょっとなぁと思ってみたり。クリーンとラフのギリギリが、ジョッキーにとって永遠の命題なんでしょうね)

(スポーツナビ競馬担当A)
  

posted by スポーツナビ編集部 |20:25 | レース回顧 | コメント(1) | トラックバック(1)
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2007年10月29日

【編集部発】メイショウサムソン圧勝! 武豊ファンタスティック!!

 第136回天皇賞(秋) 、メイショウサムソン圧勝でしたね。
 いやあ、強かった。そして、武豊騎手が巧かった。全16頭で一番というくらいの好スタートから、好位4番手のインを追走。そのまま最短距離を進み、最後の直線は馬場のいいところに突っ込んで、後は真一文字の伸び。これ以上ない!ってくらい、とてつもなく美しい勝ち方でした。

 すごくスマートな騎乗だったので、特に何も感じない方もいらっしゃったかも知れませんが、僕の目にはファンタスティックに映ったユタカ騎手の騎乗。
 最近はサンデーサイレンス産駒の特徴を生かすためもあって、後方からの競馬が目立っていたかと思います。とりわけ注目を集めるビッグレースではSS産駒によく乗っていたので、「ユタカ騎手=後方」から、とイメージしていたファンも多くなっていたでしょう。
 しかし、お忘れかもしれませんが、ユタカ騎手といえばスタートが抜群に上手いことが大きな特徴の一つ。当たり前のように好スタートを切り、当たり前のように好ポジションを取り、当たり前のように勝つ。それこそが武豊だと思っていますので、今回の天皇賞(秋)の騎乗はまさに「武豊」が凝縮されたものでした。僕が個人的にユタカびいきというのもあるんですが、あまりの美しさに何度も何度もビデオを見返してしまいましたよ。
 (後方からいくユタカ騎手も大好きですよ。スペシャルウィークやディープインパクトなどは、ユタカ騎手のあの騎乗じゃないと御せないと思いますし)

 もちろん、メイショウサムソンも立派でした。いくらユタカ騎手が上手に乗ろうとも、最後に突き放す脚を繰り出したのはメイショウサムソン自身なのですから、文句なしの強さです。
 直線の外で降着があるくらいゴチャつきがあり、ダイワメジャー、アドマイヤムーンなどはまともに被害をこうむったわけですが、仮に、あの不利がなかったとしても、今回のメイショウサムソンを倒すことはできなかったのではないでしょうか。つまり、10回同じメンバーでレースをやったとしても8、9回はメイショウサムソンが勝つ、それくらい強かったと思います。

 で、我が本命ポップロックですが、2コーナーでマツリダゴッホに前をカットされてしまう不利もあって、道中のポジションを悪くしてしまいましたが、最後は良く伸びて4着。惜しむらくは2コーナー、「マツリダゴッホと蛯名のヤロ~」と言いたいところですけど、ペリエ騎手も語っているように結局のところ、やっぱり距離が短かったということでしょう。
 それだけに、雨で馬場が悪くなって時計のかかる勝負なら……と思っていたのですが、馬場の回復が思っていたよりも早く、時計も想像以上に速かった。つまり、僕の読みが完全に甘かったということです。無念。
 でも、ポップロックは良く走ってくれました。悪くない競馬でしたし、ジャパンカップではさらに上の着順も期待できそうです。

 さて、アドマイヤムーンとダイワメジャーですが、これらの馬を語るには、今回の天皇賞(秋)を襲った「事件」に触れないわけにはいけません。これのために、メイショウサムソンの見事な勝利の一方で、後味の悪さも残りました。
 何のことかと言うと、もちろんエイシンデピュティが降着となった直線の斜行のことですが、長くなりそうなので、それはまた次回に。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |01:56 | レース回顧 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2007年10月27日

【編集部発】天皇賞(秋)は◎ポップロック、穴はEデピュティ

 さて、いよいよ天皇賞(秋)が近づいてまいりました。
 台風の影響により(季節がズレているような気がしますが……)、本日の東京は大雨。土曜競馬は芝、ダートともに不良馬場となりました。準オープンの1800芝で行われた秋嶺ステークスの勝ち時計が1分50秒4、1000万級の1600メートル芝で行われた紅葉特別の勝ち時計が1分37秒1。これは相当時計がかかる馬場でしたね。重賞とはいえ、ダート1600メートル戦の武蔵野Sの方が時計が速いんですから、かなりの大荒れ馬場です。

 ただし、天気予報では明日は晴れのち曇り。降水確率も低く、雨の心配はなさそうです。今日の雨は明け方にはすっかり上がるようで、最高気温がこの季節にしては高めの24度。天皇賞(秋)の発走時間である15時40分まで、どれくらい馬場が回復するのかが大きなポイントとなりそうです。

 当ブログでは、明日の馬場は「重」と推定しての予想といきます。

 本命はポップロック。当然のことながら、重馬場だからこその本命です。かつて不良馬場の白川特別を1秒差で大勝し、やや重のGII目黒記念を勝利するなど、このメンバーきっての重巧者。距離2000メートルは同馬にとってやや短いかとも思いますが、高速決着にならない時計のかかる馬場ならば、この距離でも勝負ができます。
 ただ、やや重以上に馬場が悪く見えた宝塚記念では、アドマイヤムーンメイショウサムソンに苦もなくひねられているので、重馬場だからと言ってこの2頭を簡単に逆転できるとは思いません。宝塚記念の再現VTRのように、勝負がついた後の3着争いになるかもしれません。
 ですが、前走のGII京都大賞典で使った上がり3F33秒6というのは、自身初の33秒台の脚です。ここに大きな成長と充実度を感じ取りました。加えて、上位2頭とは違い、こちらは休み明けを叩いた分の上昇度も見込めます。
 そして、そして、昨年のGI有馬記念でディープインパクトに次ぐ2着に持ってきた世界の名手・ペリエが、今回も何とかしてくれるのでは、という期待込みです。

<天皇賞(秋)の印>
◎ポップロック
○アドマイヤムーン
▲メイショウサムソン
×エイシンデピュティ

 ダイワメジャーですが、前走の敗戦は斤量59キロだったり、休み明けだったり、差し馬有利の展開だったりという敗因が一般的には挙げられています。今回は斤量1キロ減、叩き2走目で出来完調など、好意的に見れば、変身材料が山ほど揃っているわけですが、果たしてそうでしょうか?
 昨年ほどの充実振り、勢いが見られないのも事実。つまり、ピークは終わっていると見ます。昨年のピーク時のダイワメジャーなら、たとえ前走のような苦しい展開でも、重賞未勝利馬2頭に易々と差さてはいなかったでしょう。
 ダイワメジャーの落日は、もう始まっているのです(と自信満々に言いつつ、楽勝したらごめんなさい)。

 ちなみに、穴はエイシンデピュティなんですが、この馬も重巧者だと密かに見ています。やや重だったGIIIエプソムカップのレースぶりも力強かったですし、3着くらいなら一発あるのではと。菊花賞の無念を晴らす上でも、ここは柴山騎手の気合の入った騎乗を期待。

<天皇賞(秋)の馬券 3連単>
(15)1頭軸から(1)(2)(12)流しのマルチ

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |22:32 | レース予想 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2007年10月27日

【編集部発】マホ姫連勝なるか、天皇賞(秋)座談会

クロヤギ はぁ……。

モリナガ どうしたんですか? ため息なんかついちゃって。体の調子が悪いんですか? まだ検査入院終わったばかりなんですから、無理は禁物ですよ。

クロヤギ そうじゃないんだ。体は順調に回復してるんだけどね。

モリナガ いいことじゃないですか。

クロヤギ それが良くないんだよ。担当の女医さんがね、外来の患者は診ないから、もう会えないんだ。

モリナガ 例の美人女医さんですね。と言うことは、体が良くなるにつれて病院には用がなくなるから、会えなくなると。しかも、外来は診ないから、たいして悪いところがないのに病院に行っても会えないと。

クロヤギ そうなんだ……。こうなったら、暴飲暴食してまた体悪くして入院しようかなぁ。

モリナガ 命がけの恋、ですなぁ。

マホ姫 お二方、またそろっていやらしい話をしてますわね。モリナガさん、どうでした? 先週の菊花賞の予想は。私の言ったとおり、アサクサキングスが来ましたわよ。

モリナガ いや、マホ姫、ロックドゥカンブって言ってたじゃないすか。確かにアサクサキングスの名前も挙げていましたけど、結局、1着・3着だから馬券はハズレですよね?

マホ姫 私、単勝を買っていましたから的中しましたわ。オホホホホ。それに比べてモリナガさんは、またハズレましたわね。

モリナガ チッ。

マホ姫 何かおっしゃって? 明日の天皇賞は私、もう決めました。ポップロック、アドマイヤムーン、ダイワメジャーの3頭です。もう、この3頭で決まりますわ。

モリナガ で、その心は? この3頭に共通する点と言うと……、まさか……。

マホ姫 そう、3頭ともドバイ帰りということ。ドバイ! 私が今、一番行ってみたい国ですの。

モリナガ おぉ、ドバイ。通っぽく言うなら、ドゥバイですね。

クロヤギ 行ってみたいっていうか、ドバイの王族と知り合いなんじゃないの? もしくは、石油の利権を争っているとか。

モリナガ そうですね、今勢いのある世界の金持ちと言えば、シェイク・モハメドかマホ姫か、ですもんね。

マホ姫 ちょっとやめて下さらない? そんなお知り合いもいませんし、私はいたって普通の庶民なんですから。とにかく、この3頭はドバイでいい結果を残しているということ、そして、宝塚記念でも成績が良かったこと。特に今年の宝塚記念はレベルが高かったと言いますし、そこで強いレースをしていることを考えると、やっぱりこの3頭しかいませんわ。

モリナガ 宝塚記念を重視するなら、メイショウサムソンもいますけど。ユタカ様が乗るんですが。

マホ姫 あら、そうね……。今回もユタカ様はダメだと思います。4着だと思います。菊花賞も私の言ったとおりダメだったでしょう? とにかく、アドマイヤムーン、ダイワメジャー。ポップロックの3頭です。その中でもポップロックが一番気になりますわ。

モリナガ そうですか……、なんかよく分かりませんが、すごい自信ですね。ヤギさんは?

クロヤギ ガチ(※マホ姫のこと。『ノアだけはガチ』からクロヤギが命名。マホ姫はプロレスリング・ノアのファンである)の予想とかぶるんだよなぁ。オレもその3頭だと思ってる。その中でも、中心はダイワメジャー。

モリナガ ヤギさん、ダイワメジャーのこと好きですよねぇ?

クロヤギ うん。2000メートルならディープインパクトよりも強いと思っているから。

モリナガ え!? それはまた言いすぎじゃないですか? 全国のディープインパクトファンを敵に回す問題発言ですよ。

クロヤギ 別にいいよ。去年の天皇賞・秋にディープが出てきても、きっとダイワメジャーが勝った。だから、ダイワメジャーを中心に相手がアドマイヤムーン、ポップロック。あと、穴っぽいところなら、アグネスアーク。

モリナガ なるほど。で、僕なんですが、実は姫、僕もポップロックだと思ってるんですよ。晴れのパンパン良馬場だったらローゼンクロイツから勝負だったんですけど、この雨ですからね。雨得意のポップロックとペリエ様がブチかましてくれると思うんです。「ペ・リ・エだー!」って実況が叫ぶんじゃないかなと。で、結局、宝塚記念の上位3頭かい、ってことでポップロック、アドマイヤムーン、メイショウサムソンで決まりと。

マホ姫 あら、モリナガさんもポップロック? それじゃあ、私の本命は3頭の中でもアドマイヤムーンにしようかしら。

モリナガ ……。いや、あのですね、実は先週土曜の夜中ですね、日付は日曜なんですが、僕の大好きなバンドのライブの先行予約があったんですよ。ラジオで。そのチケット争奪戦に参加したわけですが、なんと、一発目の電話でつながってしまうというミラクルが起きたわけですよ。起きるはずのない奇跡が! それで日曜日の運を使い果たしてしまったのかなと、それで菊花賞がハズレたんじゃないかなぁって。

マホ姫 はいはい、またくだらない言い訳が始まりましたわ。まあ、結局のところ、私たちの挙げた3頭で決まりますから、ねぇ、ヤギさん? あら、もうこんな時間。それじゃぁ、私、今日は武道館に用事がありますので、みなさん、ごきげんよう。

クロヤギ ……うん。気をつけて。
 
 
※クロヤギ……スポナビ格闘技担当リーダー。体は順調に回復しています。
 マホ姫……スポナビ箱根特集責任者。ONと言えば西村修。通称「月島のパリス・ヒルトン」
 モリナガ……スポナビ競馬担当(自称)。31日のJBC現地観戦がメチャ楽しみ。ムフフ。
 

posted by スポーツナビ編集部 |19:22 | 座談会 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年10月26日

【編集部発】スワンSはペールギュント◎

 27日・土曜の京都メーンはGIIスワンS。来月18日のGIマイルチャンピオンシップへ向けての前哨戦。好メンバーが揃いました。

 注目はここでも牝馬になりそうです。
 まずは、GIスプリンターズSを快勝した3歳牝馬のアストンマーチャン。残念ながら香港スプリントへの遠征は回避することとなりましたが、その分、この日本でスピード全開の走りを見せてくれることでしょう。
 今回はスプリンターズSから距離が200メートル延長して1400メートルでの戦い。過去2戦していずれも楽勝しており、スワンSと同じ淀1400メートル戦だった昨年のGIIIファンタジーSではなんと、1分20秒3という好タイムをマークしての勝利です。これは2歳牝馬の出せる時計ではありません。破格です。
 と言うわけで、この距離も問題なく守備範囲。最後の直線も平坦ですから、急激に止まることもない京都コースは、アストンマーチャンにとって絶好ではないでしょうか。

 そしてもう1頭の注目馬が、古馬牝馬代表のスイープトウショウです。目標をエリザベス女王杯においており、本来ならば3週前のGII京都大賞典で復帰する予定でしたが、気難しさが出て最終追い切りが出来ず、やむなく回避。なんともスイープトウショウらしいですね。年齢こそ6歳だから、馬の世界では立派な大人の女性ですが、「競馬界のエリカ様」と言えば、この馬しかいないです。
 今回は無事に出走となったわけですが、1400メートルは3歳の紅梅S以来ですから、実に3年9カ月ぶり。ただ、この距離は3戦3勝ですし、マイルでも強い競馬をしてきた女傑。マイルとは違う7ハロン戦特有の速い流れに戸惑うかもしれませんが、自慢の豪脚でねじ伏せてしまうかも。そんな魅力が彼女にはあります。

 では、このどちらかが本命?かと言うと、実は違うんですね。スポーツナビの本命は5歳牡馬のペールギュントです!
 前走のスプリンターズSは末脚不発の10着でしたが、これは雨の不良馬場と思いのほか減ってしまった馬体に敗因があると思います。重馬場だった今年のGI高松宮記念で2着には来ましたが、本来は良馬場でこそのタイプ。京都はGIIデイリー杯2歳Sを含む3勝を挙げている得意コースですし、一変があるとしたらココ。あとは、予報どおり、雨が降らないのを祈るだけです。

<スワンSの印>
◎ペールギュント
○スイープトウショウ
▲ドラゴンウェルズ
△アストンマーチャン
×スーパーホーネット
注ギャラントアロー(←個人的な好みで言うと、この馬本命なんですが)

<馬単>
(16)→(2)(13)(6)(12)(7)
 
 
 東京ではジャパンカップダートへ向けた一戦、GIII武蔵野Sが行われます。こちらも大一番をにらんでの前哨戦とあって、なかなかの好メンバーが揃いました。

 人気はワイルドワンダーが断然だと思いますが、僕が狙いたいのは3歳のロングプライド。ここ2走は末脚不発で1番人気を裏切る3着続きですが、この馬の持ち味を存分に生かせる直線の長い東京なら……という期待です。
 同じ3歳馬で関東にはGIIIシリウスSで古馬を一蹴したドラゴンファイヤーがいますが、ロングプライドにもここで勝ってもらって、JCダートを盛り上げてほしいものです。

<武蔵野Sの印>
◎ロングプライド
○ワイルドワンダー
▲ビッググラス
△フィールドルージュ
×シーキングザベスト
注トーセンブライト

<馬単>
(8)→(10)(1)(5)(11)(3)

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |23:37 | レース予想 | コメント(0) | トラックバック(6)
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2007年10月26日

【編集部発】雨で浮上する馬、消える馬

 金曜日16時30分現在、東京は雨です。

 YAHOO!天気の週間予報をチェックしますと、日曜まで雨が降るみたいですね。天気、またそれに伴う馬場の変化というものは、競馬の勝ち負けを大きく左右する重要なファクター。自然のことですから案外、明日になったら雨が上がったり、日曜は快晴の良馬場になるかも知れませんが、ここは雨となった場合の天皇賞(秋)を考えても損はないと思います。

 今年の雨のGIとしてすぐに思い出されるのが、宝塚記念です。僕は実際に阪神競馬場に取材に行きましたし、レース写真も撮っていたのでよく覚えているのですが、結構な雨でした。
 このレースを勝ったのが、アドマイヤムーンです。切れ味身上な馬だけに雨馬場はどうなのかな?と思っていましたが、問題ありませんでしたね。記録として残っている馬場状態は「やや重」。これくらいの悪化なら切れ味は鈍らないということでしょう。
 ですが、さすがに宝塚記念以上にひどい重となった場合、やはり末脚は鈍るのではと思います。雨もこなすけど良馬場の方がいいタイプ、であることは間違いないでしょう。

 同レース2着だったメイショウサムソンも強い競馬をしていました。また、ダービーの時もやや重馬場だったのですが、問題なくこなしています。もともと、素軽さというよりも重厚なパワータイプのイメージがあるので、重馬場もそれほど苦にするとは思えません。
 ただ、やや重だったダービー、宝塚記念は好レースでしたが、過去の戦績を見ると、重馬場だった2歳時の萩Sで4着でした。フサイチリシャール、ドリームパスポート、ロジックと、今思えば相手も超強力だったのですが、勝ったフサイチリシャールから0秒9差の完敗。2年前のまだ幼い頃の戦績とはいえ、ちょっと気にはなりますね。
 ですが、基本的に雨は大丈夫と見ていいのではないでしょうか。

 3強の一角、ダイワメジャーですが、やや重以上の悪い馬場だと勝った実績がありません。昨年の中山記念は重馬場で2着ですが、勝ったバランスオブゲームに5馬身も離された完敗でした。
 メイショウサムソンのようにしぶとい脚を使って勝つタイプですが、こちらはスピードの持続性で勝負するタイプ。ですから、スピードが殺される重馬場は不得手なのかもしれませんね。2年連続の秋優勝へ、良馬場は必要条件となってきそうです。

 3強以外のお伏兵陣から、重歓迎のタイプを探してみました。
 まず、何と言ってもシャドウゲイトですね。重馬場だった今年の中山金杯で7馬身差の圧勝劇。あのインパクトが強いですし、勝ち時計が2分4秒だったやや重のシンガポール航空国際C(グランジ競馬場)でも快勝。重は大歓迎でしょう。
 そのシンガポールで今年2着、さらに時計のかかる重馬場(勝ち時計が2分6秒5)だった昨年の同レースで優勝したコスモバルクも、重はいいタイプでしょう。

 3強に次ぐ実力馬の評価を受けているポップロックも、雨は歓迎のタイプです。やや重~不良馬場での成績が[3123]と抜群。もともと2000メートルはやや短い上に、瞬発力勝負、時計勝負になると分が悪いと見られているだけに、このまま雨が降り続けてほしい1頭でしょうね。

 穴っぽいところからは、やや重のエプソムCで強かったエイシンデピュティが雨得意のタイプ。重馬場の大阪杯を勝利しているカンパニーも晴れ雨兼用でしょう。

 逆にローゼンクロイツは雨だと……。橋口調教師の「雨はちょっとなぁ」という渋い表情が浮かんでしまいます。
 関東の上がり馬チョウサンも、毎日王冠での瞬発力を思うとパンパンの良馬場がほしいところですね。

 もちろん、観戦するファンの立場からしても、快晴のお天気もと絶好の良馬場でレースが行われることが一番ですし、ほとんどの馬が晴れの良馬場を望んでいることでしょう。しかし、中には雨がどうしても降ってほしい陣営もあります。この週末の雨が、今年の天皇賞(秋)にどのような影響をもたらすのでしょうか。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |17:53 | レース展望 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年10月25日

【編集部発】天皇賞(秋)って外枠有利? サムソン1枠どうなる

 天皇賞(秋)の枠順が決定しました。

 天皇賞春・秋連覇を狙うメイショウサムソンは1枠1番。宝塚記念でサムソンを負かしたアドマイヤムーンは6枠12番、昨年の同レース優勝馬ダイワメジャーは7枠14番です。
 この並び、みなさんはどのような感想を持ったでしょうか?(フルゲート18頭にならなかったんですね。そっちの方が実は驚きました)

 天皇賞(秋)の舞台である東京競馬場2000メートル芝は、1コーナー奥のポケットからスタートし、すぐにコーナーとなるために外枠の馬は外に振られ、内枠馬より前半で余計に脚を使わなければならなくなります。スタートしてすぐカーブを回るわけですから、単純に考えて、距離的にも内枠とでは結構な差がでますよね。
 このため、府中2000メートルは外枠、特に大外枠が不利と言うのが競馬ファンの定説です。事実、8枠馬はことごとく敗れました。2003年にコース改修がされてはいますが、根本的な解決まではいっていないようです。

 そこで過去10年の天皇賞(秋)で、中山で開催された2002年を除く過去9回の結果を見てみますと……意外や意外、なんと7回までも7・8枠馬が2着までに入線しているのです。
 特に7枠は4勝2着2回、ここ3年連続で連対中と相性抜群。アレ? 定説はどこいったの?というくらいの強さですね。8枠も1勝2着1回ですから、まあ、言われているほど「最悪」ではありません。

 思うに、スタートしてすぐコーナーに入るわけですから、外枠の馬は少しでも置いていかれずに好ポジションをキープしようとドッと外から内へとなだれ込みます、その結果、馬群の中は相当ゴチャついてしまい、むしろインにいる馬の方がスムースな競馬ができなくなるのかも知れません。
 2枠・3枠で勝ち馬が出ていないのも、インからアウトからギューギューに挟まれてしまう結果、力を出し切れずに終わってしまうからかもしれないですね。

 よって、むしろ内枠より外枠有利という結論が出ましたが、注意してほしいのはやはり8枠。さっき、「そこまで最悪ではない」と書きましたが、ここ10年で8枠から勝った馬はあのシンボリクリスエスであり、2着になったのはメイショウドトウ。最強クラスの能力がないと、やっぱり府中二千の8枠は克服できないのかも。
 そう考えると、天皇賞(秋)の絶好枠は“ほどほどの外枠”ということになります。

 では、前置きが異様に長くなりましたが、改めて今年の出馬表を見てみると……、ダイワメジャーはズバリ7枠をゲット。しかも優勝した昨年と同じ14番というオマケつきです。2連覇へ風が吹いてきましたか?
 アドマイヤムーンも6枠ですから、ほどほどの外枠に当てはまるのですが、5枠・7枠が好成績なのと対照的に、これらに挟まれた6枠が過去10年で1勝と不振なのが少し気にはなりますが。

 で、メイショウサムソンは最内の1枠1番です。一昨年のヘヴンリーロマンスが勝った枠で、1997年ジェニュイン、1999年エアジハードがそれぞれ3着ですから、そこまで悪くはないですし、1990年代はそれこそ毎年のように1番もしくは1枠馬が連に絡みまくりました。好枠は好枠なのですが、サムソンにとってこれをどう評価するのかが難しいですねぇ。
 天才ユタカ様はこの枠順を見て、どう思っているのでしょうか。おそらく、ラチ沿いベッタリに最短距離を突き進むでしょう。そして、勝負どころでどこを縫ってくるのか――これはマジックさく裂に絶好の舞台かも知れませんね。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |20:00 | レース展望 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2007年10月24日

【編集部発】ウオッカが女王杯へ、Aムーンら香港回避

 ウオッカの次走がエリザベス女王(11月11日、京都競馬場)に決定しました。※詳しくは→こちら

 当初、秋華賞の後はジャパンカップへと発表されていたので、この方針転換は個人的にちょっと残念です。女王杯には通算1勝2敗と負け越しているダイワスカーレットも出走を予定していますから、この宿敵を倒さずして男馬との戦いに踏み出せない、という考えなのでしょうか。

 桜花賞で負けてもダービーに出走したように、ウオッカには我が道を突き進んでほしかったのですが、ただ、今年のジャパンカップには馬インフルエンザの影響で外国馬がほとんど出走してこない可能性もあります。海外競馬フリークでも「誰だっけ?」というような実績の外国馬しか来ないのだったら、むしろ、秋華賞に引き続きハイレベル豪華メンバーの女王杯に出走した方が盛り上がりそうですね。

 ダイワスカーレットファンからすれば「もう決着はついた」と考えているかもしれませんが、ウオッカファンは「ひと叩きして出来完調。マギレのない広いコースで今度こそ決着戦」と思っていることでしょう。
 もちろん、様々な条件がかみ合わず悔しい思いをしたベッラレイアこそが「今度こそ」と決意を新たにしていることでしょうし、より能力を発揮できるコース条件には違いありません。
 そしてそして、3歳だけではなく、今度は古馬代表のまさに「女王様」スイープトウショウが登場するのです。

 さっきの「ウオッカJCじゃなくて残念」という言葉、早くも撤回します。ウオッカ参戦表明で文字通りの女王決定戦、すごく楽しみになってきました。

 もう一つ、秋冬のローテーションで大きなニュースが入ってきましたね。アドマイヤムーンポップロックアストンマーチャンら日本馬が、12月の香港国際競走への出走を回避しました。
 「ジャパンカップには外国馬がほとんど参戦しないかも」と先述しましたが、まさにインフルエンザの影響での出走回避です。※詳しくは→こちら

 通常、香港へ出走するためには競馬が開催されていない競馬場での検疫が1週間で済むのですが、今年は馬インフルエンザが流行したために1カ月に延長。もちろん、この間はレースに出走することができません。また、自身からインフルエンザ陽性反応が出なくても、他馬から反応が出れば香港への出走ができなくなるのです。
 ただでさえ、海外遠征の調整は難しいのに、これだけの条件を経てやっとレースに出走できるというのは、いくらなんでもリスクが高すぎます。国内に専念というのは当然の選択だと思います。

 毎年、師走の香港での日本馬の活躍を楽しみにしていたファンには本当に残念ですが、逆に、これらトップホースの走りがより多く日本で見られると、こういい方向に考えましょうよ、ね。
(でも、アドマイヤムーンは香港がダメになったから、天皇賞のあとJC出走となるんかな? 宝塚記念を勝ったとはいえ、2400メートルは微妙に長いような気がするし、何せ40億円の馬だから、無理せずに即引退→種牡馬にという可能性が高いような……)

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |21:23 | ニュースあれこれ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年10月23日

【編集部発】第136回 天皇賞(秋)の展望

 今週は秋の中距離王決定戦、伝統のGI天皇賞(秋)ですね。個人的に2000メートルのレースが一番好きなので、毎年、この時期はすごくワクワクしてしまいます。

 さて、今年の登録メンバーですが、国内外・芝ダート含めると、GI馬がなんと8頭も登録しています。これは宝塚記念の7頭を上回る数でして、すごい豪華メンバーとなりました。見どころ自体も盛りだくさんですし、秋華賞に負けないくらいの期待感でいっぱいです。
 さっそく、レース展望といきましょう。GI馬が8頭もいますが、絞れば主役は以下の3頭です。

 まずは、昨年の二冠馬(皐月賞&日本ダービー)で今年の天皇賞(春)を制したメイショウサムソン。2000年のテイエムオペラオー以来となる天皇賞春・秋連覇を狙っての出走です。
 本来ならばフランス凱旋門賞に出走する予定でしたが、競馬界を激震させた今夏の馬インフルエンザで陽性反応が出てしまい、遠征を断念。目標をここに切り替えての出走です。
 宝塚記念以降は出走しておらず、ここが休み明け初戦のぶっつけ本番。インフルエンザにかかり、それに伴う輸送制限で美浦→福島を経ての栗東帰厩という一頓挫あってのものでしたから、調整具合がやはり気になるところ。ですが、放牧に出して体を緩めていたわけではないですし、坂路、コースで好時計を連発。特に1週前追い切りは武豊騎手を背に、抜群の動きを披露したようです。これなら仕上がりに関しては問題ないのではないでしょうか。

 また、父がオペラハウスで、3200メートルの天皇賞(春)を勝っているわけですから、メイショウサムソンをステイヤータイプに思いがちですが、実際は2000メートルで[2100]、1800メートルでも[3311]と、本質的には中距離馬なのです。そのあたりは高橋成忠調教師、石橋守騎手もそれとなしに示唆するようなコメントを残したことがあります。
 ですので、左回りも[2201]と強いですから、今回の条件はメイショウサムソンの得意条件にピッタリ当てはまるというわけですね。

 さらにもう一つ注目したいのが、今回は武豊騎手と新コンビを組むということ。石橋守騎手とのコンビだから良かった、という意見はそのとおりですし、雰囲気的にもサムソン&石橋はまさに人馬一体でしたから、国内でレースをするのなら僕もこのコンビで続けてほしかった。ですが、ユタカ騎手に替わって、どのような競馬をするんだろう?という大きな期待もあります。つまり、ひょっとすると、今まで見せたことのなかった新たな一面を引き出してしまうかもという期待です。要注目ですね。

 最大のライバルが、宝塚記念でメイショウサムソンをねじ伏せたアドマイヤムーンです。サムソン同様に宝塚記念以来のぶっつけとなりますが、こちらはもともと天皇賞・秋直行の予定でしたし、目標に向けて計算どおりの調整がなされています。中間の時計を見ても、10月頭から速い時計を毎週のように出していますし、本番にあわせて万全に仕上げてくるのではないでしょうか。
 また、過去の戦績を振り返ってみても、3歳時の札幌記念が3カ月ぶりで1着、今年の京都記念が2カ月ぶりで1着、前走の宝塚記念も香港帰りの2カ月ぶりで1着と、レース間隔があいても苦にしないタイプ。今回も不安はなさそうですね。
 昨年は3歳馬ながら天皇賞(秋)に挑戦して、内容十分の3着。ドバイデューティーフリー、宝塚記念と国内外2つのGIを制するなど、一回りも二回りも成長した充実の4歳秋の今、絶好のチャンスを迎えたと言っていいでしょう。

 そして、忘れてはいけないのが関東のダイワメジャーです。GI4勝の実績はナンバーワン。昨年の同レースのチャンピオンでもあります。
 2年連続制覇を狙っての出陣ですが、こちらは前記2頭とは違って、前哨戦の毎日王冠を叩いての出走。順調度、上積みならダイワメジャーに分がありそうです。
 ただ、その毎日王冠がまさかの3着。重賞勝ちもないような格下馬(しかも2頭)に差されてしまったことに一抹の不安を残しましたが、前走は休み明けの上、インフルエンザ禍の影響で放牧から帰ってくるのが遅くなったために調整に苦労したようですし、決して100パーセントの状態ではなかったのでしょう。また、斤量も59キロを背負って、差し有利の展開ではいくらダイワメジャーと言えどもキツいレースでした。
 今回はひと叩きされて、体調もアップしているでしょうし、馬の中身が違うと思います。巻き返し態勢は十分に整っているはずです。

 以上の3頭が主役ですが、このほかにも昨年の有馬記念2着で今年の宝塚記念3着のポップロック、毎日王冠でダイワメジャーを差して快勝した上がり馬のチョウサンなどが注目どころ。コスモバルクアグネスアークなど伏兵陣も多彩で、名前を挙げればキリがありませんが、その中でも、世界的名手のオリビエ・ペリエを鞍上に迎えたポップロックが不気味です。

 みなさんの天皇賞(秋)展望はいかがでしょうか? トラックバック・コメントともに随時受け付けております。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |16:37 | レース予想 | コメント(1) | トラックバック(1)
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