2008年05月13日
【編集部発】ヴィクトリアマイルの展望…ウオッカ復活は?
カジノドライヴ、いやあ、強い! 日本調教馬による米国ダート重賞初制覇の快挙。遅ればせながらレース動画を見ましたが、エライ強かったですね。 日本で1回走っただけなのに、遠いアメリカの地で環境も違えば、ダートの質も違う中、ダート競馬の本場GIIを5馬身もちぎって勝つのだから、これは「凄い!」としか言いようがないです。 さあ、次はいよいよ米国クラシック三冠最終レースのベルモントS。確かに、ケンタッキーダービー馬ビッグブラウンはめちゃくちゃ強いですし、本当の一線級と初対戦、しかもピーターパンSは斤量52.5キロでしたが今度は57キロと、条件は厳しくなります。 ですが、きついローテーションでGI3連戦を戦うビッグブラウンと比べると、カジノドライヴはとてもフレッシュ。そして、兄姉がベルモントSを勝っているわけですから、血統的背景、スタミナは文句なしです。歴史的快挙は達成されるのでしょうか、6月7日が楽しみですね。 ×××××××××××××××××××××× さて、今週は春の女王決定戦・ヴィクトリアマイルです。2006年に新設したばかりで、今回が3回目。第1回はダンスインザムード・エアメサイアのGI馬ワンツーでしたが、昨年は一転して12番人気コイウタ・9番人気アサヒライジング・8番人気デアリングハートの穴決着で、3連単228万円の大波乱となりました。 歴史の浅いレースだけに、まだ傾向がつかみにくいですが、今年はどうなるんでしょうか? 最大の注目は、やはりこの馬しかいませんね。ダービー馬のウオッカです。ダービー後はアクシデントなども重なり、未勝利というまさかの戦績ですが、ジャパンカップでは最速の上がりで4着、前走の国際GIドバイデューティフリーでも見せ場十分の4着とさすがの地力を見せました。 爆発力を生かせる直線の長い府中は持って来いですし、マイル戦は5戦(4100)と2着に敗れたのは桜花賞のみ。さらに斤量が55キロ。これ以上ない絶好条件です。ドバイ帰りですから調整に一抹の不安は残りますが、戦ってきた相手関係からも、ここは負けられない一戦ですね。 2番手グループとなると、これが難しい。まずは、復調気配を見せているオークス馬ローブデコルテからいきましょう。 最近のレースを見ていますと、昨秋のスランプは脱したと見て大丈夫です。と言ってもまだ物足りない結果ですが、やはりGI馬ということで重い斤量を背負わされたのも敗戦の大きな要因でした。今回は前走から5キロ減の55キロ。地力はメンバー上位ですし、出来は間違いなく上向いているわけですから、オークスを制した思い出の東京で激変が期待されます。 ですが、今年はこのGI馬を差し置いても重点的に狙いたくなる魅力的な馬が何頭もいます。ステップレースの阪神牝馬Sを制したエイジアンウインズは、前々走の準OPから連勝。しかも、ここ5戦は2着を外していません。これは完全に本格化しました。 阪神牝馬Sは逃げて勝ちましたが、後方からタメて競馬もできるセンスの良さが大きな武器。まだまだ上昇が見込めそうですし、この勢いはここでも怖い! 同レース2着のブルーメンブラットは、非凡な瞬発力が魅力の馬です。府中は得意な反面、ベストは千四かなという印象。それでも、とにかくタメて追えば切れる馬。長い直線をフルに生かせられますから、展開次第で十分出番がありそうです。 5着に敗れたジョリーダンスですが、地力比較ならこの馬も上位の1頭です。昨年は安田記念で3着と健闘しましたし、暮れの阪神カップでも2着。牝馬同士なら一枚上の実力でしょう。前走は2カ月ぶりでもありましたし、インで詰まる窮屈な競馬。スムースに力を出し切れば、即巻き返し可能です。 もう一つのステップレース、福島牝馬Sを制したマイネカンナは中山牝馬S2着からの重賞制覇と、こちらも勢いは◎。地力強化が著しいですし、鞍上には絶好調の岩田騎手というのも大きな勝負材料。今ならGIでも見劣りしません。 これら牝馬限定のステップレースは使わずに、牡馬相手のマイラーズCにぶつけて2着と結果を出したのが、ニシノマナムスメ。1992年の桜花賞&スプリンターズSを勝った天才少女ニシノフラワーの仔です。 昨暮れの愛知杯ではアドマイヤキッスに先着する2着でしたし、素質は間違いなく一級品。中山牝馬Sの4着敗戦が馬場にあるとしたら、切れ味を存分に生かせる東京は好条件ですね。 母仔2代GI制覇も十分ありそうです。 他にも、中山牝馬Sの勝ち馬ヤマニンメルベイユ、今年2走がパッとしないながらも、叩き3走目で大激変を狙う07年秋華賞2着馬レインダンスも不気味。 そしてそして、忘れてはならない馬、と言いますか、このレースでウオッカの最大のライバルとなりそうな馬がいますね。 そうです! ベッラレイアです。07年牝馬クラシック3強の一角と言われた彼女です。 秋華賞4着以来、約7カ月ぶりの競馬になりますが、中間の稽古では坂路4F50秒台をマークと、絶好の動きを披露。週刊競馬ブックの写真を見ても、太いという感じはしません。いい仕上がりだと思います。 もちろん、レース勘の問題もありますし、最終追いの動きにも注目が必要ですが、これはいきなりから走れそうな雰囲気ですね。 しかし、さすが『最強4歳世代』。ウオッカ、ローブデコルテ、エイジアンウインズ、ニシノマナムスメ、ベッラレイア、レインダンスと、層が分厚いですね。 その一方で、ちょっと残念なことになりそうなのが、06年桜花賞馬のキストゥヘヴン。過去1年の収得賞金から現在まだ除外対象なのです。今年に入ってからの復調気配は著しいですから、今回も出てくれば有力馬の1頭に入ってくるのに、もったいない。 規則だから仕方ないとはいえ、準OPを勝ったばかりの馬がGIに出れて、ここ3走の重賞で3→3→4着ときている桜花賞馬が出られないって……なんとかならないですかね? キストゥヘヴンが出た方が絶対にレースが面白くなりますし、馬券も売れると思うんですけどねぇ。 あと、やっぱりこの春の女王決定戦は、1800メートルでやった方がいいかなーって思うんですが。不満ばかりですみません……。 (スポーツナビ競馬担当A)
posted by スポーツナビ編集部 |02:12 |
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