2008年05月06日

【編集部発】NHKマイルCの展望…2歳王者復権かそれとも

 先週の日曜は、日本でアメリカでイギリスでビッグレースが相次ぎました。そのいずれもがドラマチックで、競馬ファンにはたまらない週末となりましたね。

 まずはAFPニュースの写真を使用した米国ケンタッキーダービー。ビッグブラウンが4戦4勝で頂点に立ちました。史上7頭目の無敗制覇、3戦のキャリアで優勝したのは史上最少タイで1915年リグレット以来93年ぶり、20頭立て大外20番枠からの優勝は1929年クライドバンデューセン以来79年ぶりと、記録尽くめの優勝となりました。
 レース動画も見ましたが、いやあ、これは強い!のひと言です。2週間後のプリークネスSでの二冠に期待が高まります。
 その一方で、2着に頑張った紅一点エイトベルズが、ゴール後に両前脚を故障して予後不良になるという悲しい出来事もありました。

 イギリスでは、2000ギニーに1998年の高松宮記念馬シンコウフォレストの弟・ニューアプローチが5戦5勝無敗の本命馬で挑みましたが、ゴール寸前で差されてしまい、惜しくもハナ差の2着。
 1000ギニーでは、2000年の高松宮記念2着馬ディヴァインライト産駒のナタゴラが優勝。日本産の種牡馬が1000ギニー馬の父となるなんて、これはとてつもない快挙です。3月のドバイシーマクラシックでは、フジキセキ産駒のサンクラシークが優勝しましたし、恐るべきはサンデーサイレンスの血ですね。

 そして、日本では天皇賞・春。今、見返しても、これは素晴らしいレースでした。久々にGIでいいレースを見たな、という感想です。
 今週のNHKマイルカップでも、これに負けないようなレースを期待したいですね。というわけで、展望と行きましょう。

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 今年の3歳戦を象徴するように、牡牝クラシック同様、マイル路線も大混戦模様となりました。18頭すべてにチャンスがありそうですね。

 その中で、まずはトライアルレースであるニュージーランドTを快勝したサトノプログレス。横山典騎手もさすがの騎乗でしたが、馬自身も高いレースセンスを発揮した競馬だったと思います。7戦のキャリアで4着以下が1回という堅実さ、父タイキシャトルの血統も魅力ですね。
 デビュー直後とはいえ、東京で2戦して勝ち星がないのは気になる材料ですが、GIのここでも堅実なレースぶりで上位をにぎわすのではないでしょうか。

 2着のエーシンフォワードは、2走前のアーリントンCと合わせて重賞で2戦連続2着。この馬も崩れたのは朝日杯FSの1戦のみと堅実で、能力もあります。瞬発力のある馬ですから、良馬場がいいタイプ。今の馬場のいい府中なら楽しみですね。

 3着のアサクサダンディは、最後の直線で詰まってしまい悔いの残る競馬でした。まともに追えない状態でいて3着にまで来るのですから、この馬もかなりの素質馬ですね。スムースに力を出し切れば、当然、逆転も視野に入ってきます。

 逆にNZTから巻き返しを狙っているのが、2歳王者ゴスホークケン。前走は4カ月ぶりというのもありましたし、スタート直後に落鉄もあったみたいですから、度外視していいでしょう。素質はメンバー一番といっていいくらいの高性能外国産馬。ひと叩き効果で出来は上向いているでしょうし、大変身があっても不思議はありません。

 別路線組からは、やはりクラシック組が実力上位。皐月賞5着レッツゴーキリシマ、6着ブラックシェル、15着ドリームシグナルが参戦してきました。
 レッツゴーキリシマはゲート、ペース次第。マイペース先行ならしぶとい粘り腰を発揮するのは朝日杯2着で証明済みです。対照的に、差しに徹するのはブラックシェルとドリームシグナル。どちらも強烈な末脚の持ち主だけに展開次第で突き抜け可能。ブラックシェルは大型馬ですから広い府中が合いそうですし、ドリームシグナルは距離短縮がプラスに働きそうです。

 別路線といえば、絶対に触れなければならない馬がいます。ファリダットです。新馬快勝後はクラシック候補と騒がれましたが、その後がパッとせず。しかし、距離を短縮した1400メートルの前走マーガレットSで、再び脚光を浴びるようになりました。それくらい、勝ちっぷりが強烈! 父キングマンボ、母がスプリンターズS&高松宮記念を勝ったスプリント女王のビリーヴ。やはり、ファリダットは短い距離でこその馬だったのです。アッサリ勝っても驚けない、それほどの力を持った器です。

 勝ちっぷり強烈といえば、毎日杯勝ち馬のディープスカイですね。1頭だけまったく違った脚色で突き抜けましたし、0秒4置き去りにした2着馬が、青葉賞を快勝してダービー有力候補となったアドマイヤコマンドですから、なおさら価値があります。長い東京の直線は、この馬の独壇場かもしれません。

 また、3戦3勝スプリングソングもスケール感が大で、魅力いっぱいの馬。マイペース逃走なら怖いアーリントンC勝ち馬ダンツキッスイ、切れ味ならメンバー随一のファルコンS勝ち馬ダノンゴーゴーも怖い1頭です。

 もう、書いても書いてもキリがない。それくらいチャンスのある馬がずらり横一線ですね。そんな中、気になって気になって仕方ない馬が、サダムイダテン。いや、新馬戦だけの一発屋ではないと思うんですけどねー。

 みなさんのNHKマイルCの狙い馬、隠し玉はどの馬でしょうか? 天皇賞・春もかなり悩まされましたが、また頭をグルグル回して、悩みに悩みぬく1週間が始まりましたよ。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |02:54 | レース展望 | コメント(0) | トラックバック(12)
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