2008年04月06日

【編集部発】ダイワスカーレット強い、牡馬陣は情けない……

 強かったですね~、大阪杯ダイワスカーレット。僕は自信の無印にしたのですが、素直に脱帽です。いや、強い!

 僕はこのレース、メンバー的に見ても最近では珍しい平均よりも速いペースになると予想していたのです。となれば、これまでスローペースばかりを走ってきたダイワスカーレットにとってはまさに未知の領域。苦戦は必至でしょう……と見ていたのです。

 ですが、終わってみれば、その時点から僕の見立ては甘かったわけですね。牝馬同士でピリッとした先行馬が不在だったから、とか、有馬記念はダイワ同士でチームオーダーがあったからとか、これまでは何かと恵まれた部分もあってスローペースがハマっていたと思っていたんですが、実際はそれだけでもなかった。

 要するに、ダイワスカーレットのテンのスピード(特に2ハロン目)が牡馬相手でも全然違うから、マイペースで行かせれば自然とハナに立ってしまう。他馬はこのスピードについていけないし、無理にハナを叩こうと思ったら自分がつぶれてしまうからついていかない。結果、誰にも競りかけられずに先頭に立つことができ、後は巧みにペースを落としていけばいいわけですね。また、日本の競馬では3角あたりからガリガリ仕掛けていくレースにはならないですし、日本人ジョッキーでそんな乗り方をする人はいないから、悠々と自分の楽なペースで最後まで運べるわけです。

 だから、今回の大阪杯も平均ペースでしかありませんでした。いや、このメンバーで1000メートルの通過59秒6は遅いですし、結局、道中の番手のまま着順が決定していますから、やっぱり平均以下のペースとなります。
 そうやって自分の最も勝ちやすいペース、パターンを自ら作ってしまうことができるのですね。ダイワスカーレットという馬は。
 彼女が走るレースはなぜかスロー(それもドスロー)が多い……のではなく、ダイワスカーレットがいるからスローになってしまう、突き詰めれば彼女がスローにしてしまうのでしょう。これはもう、異能の馬と言っていいです。ここ最近で競馬を始められたファンの方は、間違いなくダイワスカーレットこそ日本競馬史上最強牝馬として心の中に残っていくのでしょうね。そんな馬だと思います。
(僕の最強牝馬は永遠にヒシアマゾンですが。マイルならノースフライトですが。この2頭は格が違いすぎますから)

 ただ、ダイワスカーレットの強さには脱帽するとしても、後ろの牡馬勢が情けないとも思ってしまうのです。いや、むしろそっちの思いの方が強いですね。もうちょっと頑張ってよと、4歳牝馬に苦もなくひねられてどうするんだと……。
 もし、大阪杯組が天皇賞を勝っても、「ダイワスカーレットに勝てない天皇賞・春馬」と呼ばれてしまうのでしょうか? 伝統の天皇賞・春がこれでは……。こうなったら、ダイワスカーレットにはぜひとも淀3200メートルに挑戦してほしいです。相当盛り上がると思いますし、今日のダイワスカーレットの折り合いなら3200メートルでも乗り方一つでどうにでもなると思うんですが、どうでしょう?
(メイショウサムソンはどうしちゃったんですかね?)

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |23:40 | レース回顧 | コメント(2) | トラックバック(5)
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