2008年03月18日
【編集部発】皐月賞トライアルの展望
先週は1991年の菊花賞をメジロマックイーンで勝利した内田浩一騎手が引退されました。お疲れ様でした。また、最終騎乗となった16日には、マックイーン産駒が中山10R(ホクトスルタン)、11R(ヤマニンメルベイユ)で快勝。なんだか不思議な縁を感じますよね。 特にホクトスルタンは強かった。勝ちっぷりもそうでしたが、ハンデ戦をトップハンデで6馬身差ですから、これはたいしたもの。天皇賞・春に出てくれば面白い存在になってきそうです。なんせ、勝てば曽祖父メジロアサマ-祖父メジロティターン-父メジロマックイーンに続く天皇賞親子4代制覇。これがもし、冠名が「メジロ」だったら興奮度は5倍増しくらいなんですが、「メジロ」の名は継いでいなくても、そのステイヤーの血はしっかり受け継いでいます。ホクトスルタンのますますの活躍を期待したいですね。 競馬は血のロマンです。特に最近になって競馬に興味を持ち始めたファンの方には、ホクトスルタンを追いかけていってほしいと思います。 ××××××××××××××××××× さて、今週はその天皇賞・春へ続く最重要ステップレースの阪神大賞典なのですが、今週は皐月賞トライアルの方がどうも熱いですね。 主役なき大混戦と言われている3歳牡馬クラシック路線ですが、今週は東西で2つのTRレース。阪神では若葉S、中山ではスプリングSです。昨年は若葉S勝ちのヴィクトリーが、一昨年はスプリングS勝ちのメイショウサムソンが皐月賞馬となっていますし、どちらも本番をにらむ上では重要なレースになります。 特にスプリングSがいいメンバーになりました。若葉Sとダブル登録している馬が何頭かいますので、最終的にどのような組み合わせになるかはまだ分かりませんが、もし、強い馬から順に出走してきたら、スプリングSは弥生賞以上にハイレベルメンバーになりそうです。 まず注目は、3連勝中の共同通信杯の勝ち馬ショウナンアルバ。前走の道中は口を割って走るなどまだまだ精神面では子供ですが、それでいて重賞を勝ち、かつここまで4戦3勝2着1回とほぼパーフェクトな戦績ですから、能力はかなりのモノ。また、この荒削りな面が逆に底知れない魅力を感じます。 中山コースも2走前にスプリングSと同じ1800メートルで勝っていますし、コース替わりにも不安はありません。当たり前の話ですが、ここを勝てば一気に主役になりそうですね。 きさらぎ賞勝ちのレインボーペガサスは、ここが真価を問われる1戦になりそうです。と言うのも、前走は強い競馬でしたが、あれが芝で初めての勝利。まだまだ懐疑的な見方をされていることと思いますが、血統的にはむしろ芝でこその馬。また、デビュー当初に芝で勝てなかったのは精神的に幼かったからとも言われています。 中山への輸送などクリアしなければいけない点は他にもありますが、馬そのものがしっかりしてきた今なら、再度の好勝負も期待できそうです。 もう1頭の重賞馬ドリームシグナルも当然上位候補の1頭です。前走のシンザン記念がとにかく強かった。京王杯2歳S2着、朝日杯FS4着ともに人気はありませんでしたが、前走でいずれもフロックではなかったことが証明されました。この馬の強さは本物です。 今回、シンザン記念から200メートル伸びますが、新馬戦でも3着に来ていますし、血統的にも問題はないでしょう。半兄が先ほど紹介したホクトスルタンというのも、また血のロマン。この春はこの兄弟から目を離せませんね。 これら重賞馬3頭のほかにも、強力な面子が揃っています。すみれSを勝った今注目のウォーエンブレム産駒・キングスエンブレム、朝日杯2着のレッツゴーキリシマ、きさらぎ賞2着スマイルジャック、また、前走の500万下で評判馬のレッドシューターを撃破し一躍注目を集めているアサクサダンディ。 そしてそして、共同通信杯ではまさかの5着に敗れたサダムイダテン、同じくもう1頭の重賞馬サブジェクトが巻き返しに燃えています。 ここに挙げた以外にも重賞上位入線馬、OP特別上位馬がゴロゴロ。弥生賞でマイネルチャールズがこの世代ただ1頭の重賞2勝馬となって一歩抜け出した形となりましたが、このスプリングSの結果次第では、また勢力図がガラリと変わってきそうですね。 いやあ、楽しみ楽しみ。ちょっと前までは「今年の3歳牡馬は去年以上に、う~ん……」なんて思っていたのですが、面白くなってきたじゃないですか。 (むしろ、今度は阪神大賞典の方が「う~む」と唸ってしまうようなメンバーだけに……) (スポーツナビ競馬担当A)
posted by スポーツナビ編集部 |03:21 |
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