2007年11月27日
【編集部発】第59回阪神ジュベナイルフィリーズの展望
今週は2歳女王決定戦・第59回阪神ジュベナイルフィリーズです。昨年はウオッカが勝ち、これを機にスターダムの階段を駆け上がっていきました。さて、今年はどのような未来のヒロインが誕生するのでしょうか。 まず、注目を集めているのは前哨戦のGIIIファンタジーSを快勝した橋口厩舎のオディールです。前走は大逃げを打ったエイムアットビップを3番手から追走し、直線に入ると力強い末脚で差し切りました。 安藤勝己騎手の巧みな騎乗も光りましたが、オディールの能力、センスも抜群です。競馬の上手な馬ですし、追えば追うだけ伸びるような末脚から、初めての1600メートル戦、直線の長い阪神マイルコースも問題ないでしょう。 また、母キュンティアは橋口厩舎に所属していた馬で、ちょうど10年前の阪神3歳牝馬S(現・阪神JF)で2着。お母さんの分まで、ここは頑張りたいところですね。 ファンタジーSで2着だったエイムアットビップですが、課題は折り合い。前走のような競馬になってしまうと、さらに200メートル伸びて最後に坂のある阪神では苦戦を強いられそうです。スピードは抜群ですから、いかにその速さを生かしつつマイルまでもたせるか。騎手の腕にかかってきそうですね。 むしろ、現在の下馬評ではエイムアットビップよりも、関東馬の評価が高そうです。その中でも、アロマキャンドルはいい馬ですね。前走のいちょうSは牡馬相手に見事な勝利。先行2番手から抜け出し、差してくる牡馬勢を長い東京の直線で完封したレースは強いの一言です。母の父サンデーサイレンスというのもいいですね。 同じ河野厩舎のトラストパープルも侮れない1頭です。こちらはアロマキャンドルと違い、牝馬らしいピリッとした切れ味で勝負するタイプ。瞬発力勝負になれば面白い存在です。 また、2戦2勝のラルケット、良馬場で巻き返したいGIII新潟2歳S勝ち馬のエフィティマイアなど、今年の関東馬は層が厚そうですね。 もちろん、関西馬もファンタジーS上位組ばかりではありません。1999年の2歳女王ヤマカツスズランを母に持つヤマカツオーキッド。前走のGIII札幌2歳Sは10着でしたが、2走前のコスモス賞を快勝。血統が血統だけに変わり身に注意が必要かも。 前走の500万下を上がり3F33秒7で鮮やかに差し切ったレジネッタも一発気配十分です。 そして、関西馬で怖いのは抽選待ちの1勝馬。フサイチホウオーの妹トールポピーは3戦1勝ですが、敗れた2戦はいずれも2着惜敗。相手なりに確実に走ってきそうなタイプですし、角居厩舎で黄菊賞2着からの参戦と言えば……そう、ウオッカと同じですね。 アドマイヤムーンで先週のJCを勝った松田博厩舎のレーヴダムールは、父がJC勝ち馬のファルブラヴで、母がフランスのGI馬でJCにも出走したレーヴドスカーという超良血馬。マイルの新馬戦はタイム、着差ともに地味なんですが、中団から差した競馬内容が秀逸。なかなかのポテンシャルを秘めていそうです。 橋口厩舎のラベも新馬戦が強かったですし、抽選待ちの馬も十分勝負圏内に入ってくるのではないでしょうか。 各馬ともまだ数戦しか走っていないために能力比較はなかなか難しいですし、1番人気で勝ったピースオブワールドやテイエムオーシャンのような図抜けた馬も不在。気になる馬が次から次と出てくるように、今年は混戦模様です。 また、ラインクラフトやスイープトウショウでも負けてしまうような波乱傾向なのが阪神JF。過去データからは1番人気が苦戦するレースですので、今年もアッと驚く波乱が待っているのかも……。 (スポーツナビ競馬担当A)
posted by スポーツナビ編集部 |03:31 |
レース展望 |
コメント(1) |
トラックバック(1)


