2008年05月13日
カジノドライヴ、いやあ、強い! 日本調教馬による米国ダート重賞初制覇の快挙。遅ればせながらレース動画を見ましたが、エライ強かったですね。
日本で1回走っただけなのに、遠いアメリカの地で環境も違えば、ダートの質も違う中、ダート競馬の本場GIIを5馬身もちぎって勝つのだから、これは「凄い!」としか言いようがないです。
さあ、次はいよいよ米国クラシック三冠最終レースのベルモントS。確かに、ケンタッキーダービー馬ビッグブラウンはめちゃくちゃ強いですし、本当の一線級と初対戦、しかもピーターパンSは斤量52.5キロでしたが今度は57キロと、条件は厳しくなります。
ですが、きついローテーションでGI3連戦を戦うビッグブラウンと比べると、カジノドライヴはとてもフレッシュ。そして、兄姉がベルモントSを勝っているわけですから、血統的背景、スタミナは文句なしです。歴史的快挙は達成されるのでしょうか、6月7日が楽しみですね。
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さて、今週は春の女王決定戦・ヴィクトリアマイルです。2006年に新設したばかりで、今回が3回目。第1回はダンスインザムード・エアメサイアのGI馬ワンツーでしたが、昨年は一転して12番人気コイウタ・9番人気アサヒライジング・8番人気デアリングハートの穴決着で、3連単228万円の大波乱となりました。
歴史の浅いレースだけに、まだ傾向がつかみにくいですが、今年はどうなるんでしょうか?
最大の注目は、やはりこの馬しかいませんね。ダービー馬のウオッカです。ダービー後はアクシデントなども重なり、未勝利というまさかの戦績ですが、ジャパンカップでは最速の上がりで4着、前走の国際GIドバイデューティフリーでも見せ場十分の4着とさすがの地力を見せました。
爆発力を生かせる直線の長い府中は持って来いですし、マイル戦は5戦(4100)と2着に敗れたのは桜花賞のみ。さらに斤量が55キロ。これ以上ない絶好条件です。ドバイ帰りですから調整に一抹の不安は残りますが、戦ってきた相手関係からも、ここは負けられない一戦ですね。
2番手グループとなると、これが難しい。まずは、復調気配を見せているオークス馬ローブデコルテからいきましょう。
最近のレースを見ていますと、昨秋のスランプは脱したと見て大丈夫です。と言ってもまだ物足りない結果ですが、やはりGI馬ということで重い斤量を背負わされたのも敗戦の大きな要因でした。今回は前走から5キロ減の55キロ。地力はメンバー上位ですし、出来は間違いなく上向いているわけですから、オークスを制した思い出の東京で激変が期待されます。
ですが、今年はこのGI馬を差し置いても重点的に狙いたくなる魅力的な馬が何頭もいます。ステップレースの阪神牝馬Sを制したエイジアンウインズは、前々走の準OPから連勝。しかも、ここ5戦は2着を外していません。これは完全に本格化しました。
阪神牝馬Sは逃げて勝ちましたが、後方からタメて競馬もできるセンスの良さが大きな武器。まだまだ上昇が見込めそうですし、この勢いはここでも怖い!
同レース2着のブルーメンブラットは、非凡な瞬発力が魅力の馬です。府中は得意な反面、ベストは千四かなという印象。それでも、とにかくタメて追えば切れる馬。長い直線をフルに生かせられますから、展開次第で十分出番がありそうです。
5着に敗れたジョリーダンスですが、地力比較ならこの馬も上位の1頭です。昨年は安田記念で3着と健闘しましたし、暮れの阪神カップでも2着。牝馬同士なら一枚上の実力でしょう。前走は2カ月ぶりでもありましたし、インで詰まる窮屈な競馬。スムースに力を出し切れば、即巻き返し可能です。
もう一つのステップレース、福島牝馬Sを制したマイネカンナは中山牝馬S2着からの重賞制覇と、こちらも勢いは◎。地力強化が著しいですし、鞍上には絶好調の岩田騎手というのも大きな勝負材料。今ならGIでも見劣りしません。
これら牝馬限定のステップレースは使わずに、牡馬相手のマイラーズCにぶつけて2着と結果を出したのが、ニシノマナムスメ。1992年の桜花賞&スプリンターズSを勝った天才少女ニシノフラワーの仔です。
昨暮れの愛知杯ではアドマイヤキッスに先着する2着でしたし、素質は間違いなく一級品。中山牝馬Sの4着敗戦が馬場にあるとしたら、切れ味を存分に生かせる東京は好条件ですね。 母仔2代GI制覇も十分ありそうです。
他にも、中山牝馬Sの勝ち馬ヤマニンメルベイユ、今年2走がパッとしないながらも、叩き3走目で大激変を狙う07年秋華賞2着馬レインダンスも不気味。
そしてそして、忘れてはならない馬、と言いますか、このレースでウオッカの最大のライバルとなりそうな馬がいますね。
そうです! ベッラレイアです。07年牝馬クラシック3強の一角と言われた彼女です。
秋華賞4着以来、約7カ月ぶりの競馬になりますが、中間の稽古では坂路4F50秒台をマークと、絶好の動きを披露。週刊競馬ブックの写真を見ても、太いという感じはしません。いい仕上がりだと思います。
もちろん、レース勘の問題もありますし、最終追いの動きにも注目が必要ですが、これはいきなりから走れそうな雰囲気ですね。
しかし、さすが『最強4歳世代』。ウオッカ、ローブデコルテ、エイジアンウインズ、ニシノマナムスメ、ベッラレイア、レインダンスと、層が分厚いですね。
その一方で、ちょっと残念なことになりそうなのが、06年桜花賞馬のキストゥヘヴン。過去1年の収得賞金から現在まだ除外対象なのです。今年に入ってからの復調気配は著しいですから、今回も出てくれば有力馬の1頭に入ってくるのに、もったいない。
規則だから仕方ないとはいえ、準OPを勝ったばかりの馬がGIに出れて、ここ3走の重賞で3→3→4着ときている桜花賞馬が出られないって……なんとかならないですかね? キストゥヘヴンが出た方が絶対にレースが面白くなりますし、馬券も売れると思うんですけどねぇ。
あと、やっぱりこの春の女王決定戦は、1800メートルでやった方がいいかなーって思うんですが。不満ばかりですみません……。
(スポーツナビ競馬担当A)
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2008年05月06日
先週の日曜は、日本でアメリカでイギリスでビッグレースが相次ぎました。そのいずれもがドラマチックで、競馬ファンにはたまらない週末となりましたね。
まずはAFPニュースの写真を使用した米国ケンタッキーダービー。ビッグブラウンが4戦4勝で頂点に立ちました。史上7頭目の無敗制覇、3戦のキャリアで優勝したのは史上最少タイで1915年リグレット以来93年ぶり、20頭立て大外20番枠からの優勝は1929年クライドバンデューセン以来79年ぶりと、記録尽くめの優勝となりました。
レース動画も見ましたが、いやあ、これは強い!のひと言です。2週間後のプリークネスSでの二冠に期待が高まります。
その一方で、2着に頑張った紅一点エイトベルズが、ゴール後に両前脚を故障して予後不良になるという悲しい出来事もありました。
イギリスでは、2000ギニーに1998年の高松宮記念馬シンコウフォレストの弟・ニューアプローチが5戦5勝無敗の本命馬で挑みましたが、ゴール寸前で差されてしまい、惜しくもハナ差の2着。
1000ギニーでは、2000年の高松宮記念2着馬ディヴァインライト産駒のナタゴラが優勝。日本産の種牡馬が1000ギニー馬の父となるなんて、これはとてつもない快挙です。3月のドバイシーマクラシックでは、フジキセキ産駒のサンクラシークが優勝しましたし、恐るべきはサンデーサイレンスの血ですね。
そして、日本では天皇賞・春。今、見返しても、これは素晴らしいレースでした。久々にGIでいいレースを見たな、という感想です。
今週のNHKマイルカップでも、これに負けないようなレースを期待したいですね。というわけで、展望と行きましょう。
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今年の3歳戦を象徴するように、牡牝クラシック同様、マイル路線も大混戦模様となりました。18頭すべてにチャンスがありそうですね。
その中で、まずはトライアルレースであるニュージーランドTを快勝したサトノプログレス。横山典騎手もさすがの騎乗でしたが、馬自身も高いレースセンスを発揮した競馬だったと思います。7戦のキャリアで4着以下が1回という堅実さ、父タイキシャトルの血統も魅力ですね。
デビュー直後とはいえ、東京で2戦して勝ち星がないのは気になる材料ですが、GIのここでも堅実なレースぶりで上位をにぎわすのではないでしょうか。
2着のエーシンフォワードは、2走前のアーリントンCと合わせて重賞で2戦連続2着。この馬も崩れたのは朝日杯FSの1戦のみと堅実で、能力もあります。瞬発力のある馬ですから、良馬場がいいタイプ。今の馬場のいい府中なら楽しみですね。
3着のアサクサダンディは、最後の直線で詰まってしまい悔いの残る競馬でした。まともに追えない状態でいて3着にまで来るのですから、この馬もかなりの素質馬ですね。スムースに力を出し切れば、当然、逆転も視野に入ってきます。
逆にNZTから巻き返しを狙っているのが、2歳王者ゴスホークケン。前走は4カ月ぶりというのもありましたし、スタート直後に落鉄もあったみたいですから、度外視していいでしょう。素質はメンバー一番といっていいくらいの高性能外国産馬。ひと叩き効果で出来は上向いているでしょうし、大変身があっても不思議はありません。
別路線組からは、やはりクラシック組が実力上位。皐月賞5着レッツゴーキリシマ、6着ブラックシェル、15着ドリームシグナルが参戦してきました。
レッツゴーキリシマはゲート、ペース次第。マイペース先行ならしぶとい粘り腰を発揮するのは朝日杯2着で証明済みです。対照的に、差しに徹するのはブラックシェルとドリームシグナル。どちらも強烈な末脚の持ち主だけに展開次第で突き抜け可能。ブラックシェルは大型馬ですから広い府中が合いそうですし、ドリームシグナルは距離短縮がプラスに働きそうです。
別路線といえば、絶対に触れなければならない馬がいます。ファリダットです。新馬快勝後はクラシック候補と騒がれましたが、その後がパッとせず。しかし、距離を短縮した1400メートルの前走マーガレットSで、再び脚光を浴びるようになりました。それくらい、勝ちっぷりが強烈! 父キングマンボ、母がスプリンターズS&高松宮記念を勝ったスプリント女王のビリーヴ。やはり、ファリダットは短い距離でこその馬だったのです。アッサリ勝っても驚けない、それほどの力を持った器です。
勝ちっぷり強烈といえば、毎日杯勝ち馬のディープスカイですね。1頭だけまったく違った脚色で突き抜けましたし、0秒4置き去りにした2着馬が、青葉賞を快勝してダービー有力候補となったアドマイヤコマンドですから、なおさら価値があります。長い東京の直線は、この馬の独壇場かもしれません。
また、3戦3勝スプリングソングもスケール感が大で、魅力いっぱいの馬。マイペース逃走なら怖いアーリントンC勝ち馬ダンツキッスイ、切れ味ならメンバー随一のファルコンS勝ち馬ダノンゴーゴーも怖い1頭です。
もう、書いても書いてもキリがない。それくらいチャンスのある馬がずらり横一線ですね。そんな中、気になって気になって仕方ない馬が、サダムイダテン。いや、新馬戦だけの一発屋ではないと思うんですけどねー。
みなさんのNHKマイルCの狙い馬、隠し玉はどの馬でしょうか? 天皇賞・春もかなり悩まされましたが、また頭をグルグル回して、悩みに悩みぬく1週間が始まりましたよ。
(スポーツナビ競馬担当A)
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2008年05月01日
天皇賞・春の枠順が決定しました。復活、そして盾3連覇を目指すメイショウサムソンは真ん中の5枠8番。う~ん……、いいところじゃないでしょうか。と言いますか、それくらいしか感想が出てこないというか……。
それよりも、やっぱり目が行ってしまうのが8枠2頭。人気のアサクサキングスとアドマイヤジュピタが並びました。いやあ、この並びは非常に気になります。
と言いますのも、ホクトスルタンが内めの3枠4番に入ったことで、これはもうハナに行く可能性がかなり強まったと思います。もともと行きたがる気性ですし、最初からケンカしても3200メートルの長丁場は乗り切れません。ホクトスルタンより内の3頭でハナを叩きそうな馬はいませんし、自然とハナに行ってしまうのでは……と、こう見るわけです。
そうなると、ポイントとなるのは、その番手に誰が行くか。また、どれくらいのペースで追いかけるのか。お尻を突付きながら追走するのか、それとも、離れた2番手をとるのか。
この2番手~4、5番手あたりのいわゆる先行好位へ行くのが、大外8枠の両頭というわけです。
アサクサキングスもアドマイヤジュピタも道中タメて切れるというタイプではないですから、ある程度前のポジションから勝負するでしょう。モタモタしていれば、いい位置を内の馬に取られて、道中は外・外を回らされるハメになりますから、スタートから3コーナー下り、1周目のホームストレッチがすごく大事になります。
あまり行かせ過ぎると坂の下りでスピードがつき過ぎてしまう、かと言って、さっきも書いたようにあんまりゆっくりもしてられない。さらに、互いに同じ脚質の隣の馬を気にしつつ……。
これは発馬次第で最初のコーナーでかなりゴチャつく展開もありますね。また、ポジションの取り合いで1周目のホームストレッチからでも出入りの激しい流れになるかもしれない。
その間、メイショウサムソンは、また他の末脚にかける馬たちはどう出るのか。いや、ホクトスルタンも予想に反して抑えていくかもしれませんし、横山典騎手はどんな手を打ってくるのか。
う~む、そんなことを考えていたら、夜も眠れなくなりますね。とにかく1周目のホームストレッチまでに、何か大きなドラマがありそうな気がして仕方ありません。今年の天皇賞・春の注目ポイントですね。
(と言いつつ、あっさりと隊列が決まって、淡々としたスローペースかも……。僕はハイペース競馬が好きなので、どうしても激流を期待してしまうのですが)
あ! ひらめいた! ここでアドマイヤメインがドカ逃げして、アドマイヤ作戦(※)で来るかも! 4頭もいるんですからね、これはあり得るゾ。
(※アドマイヤメインが逃げてペースを引っ張り、ジュピタやモナークが差しやすい流れにするということ。要するにラビットです。欧州ではごく普通にやってますからね)
そういえば、きょう5月1日はアイルトン・セナの命日ですね。もう、あれから14年ですか……。
(スポーツナビ競馬担当A)
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2008年04月29日
さあ、今週は天皇賞・春です。古馬最強決定戦です! 伝統の淀2マイル戦。格式からしても「天皇賞・春」という文字を見ると、身が引き締まる思いです。世界的に最強戦というと2000メートル、もしくは2400メートル戦ですから、国際情勢からすると3200メートルという長距離での最強決定戦は、もう古臭いのかもしれません。でも僕は、3200メートルを走りきれなくて何が最強か、と思います。
というのも、現在の日本競馬は何よりもスピード、そして瞬発力が重視されます。ですから、いくら3200メートル戦といっても、スタミナだけでは勝てません。それプラス、スピード、瞬発力、そして騎手との折り合い、最後まで勝ち切る勝負根性などなど……。まさにすべてを兼ね備えていなければ勝てないレース、それが天皇賞・春なのです。
では、さっそく今年の展望といきましょう!
まず注目は、やはり昨年の覇者メイショウサムソン。天皇賞・春2連覇、春・秋を通せば天皇賞3連覇がかかっている一戦です。
普通なら大本命なのですが、今年初戦だった前走の大阪杯が見せ場なく6着。あまりに不甲斐ない負けっぷりに、連覇への暗雲が立ち込めています。これも、そもそもドバイ遠征を目指して休みなく調整を続けていたために、昨秋の激闘の疲れが抜けきっていないからかも知れません。それに、もとをただせば、去年夏も凱旋門賞を目指して調教していたわけですから、ずーっと休みらしい休みを取っていないんですよね。
もし、披露が抜けきっていないとすると、今回も危ない……。ですが、1週前追い切りでは武豊騎手も納得の動き、時計でした。大阪杯はあくまで叩き台。大目標の天皇賞・春へ向けて、きっちり立て直しているとなれば、もちろんV最有力です。
なんにしても、最終追い切りの動き、武豊騎手のジャッジなどに注目ですね。
対抗1番手は昨年の菊花賞馬で最優秀3歳牡馬のアサクサキングス。成績にムラがあったため、菊花賞馬&ダービー2着でもまだ半信半疑な面がありましたが、今年初戦となった大阪杯では見せ場十分の3着。重め残り、斤量59キロ、距離不足の2000メートルと条件が揃わない中でこれだけの走りを見せたのですから、評価はグンとアップしました。
今回は全ての面で条件が好転する叩き2走目。現4歳牡馬世代は弱いと言われてきましたが、それを一気に覆す勝利を挙げる可能性は十分です。
ポップロックは昨年ジャパンカップ2着、宝塚記念3着と好走し、現役トップの実力を見せてきました。勝ちきれない面があるものの、逆に大崩れもしない抜群の安定感がこの馬の魅力。前哨戦の阪神大賞典でも3着とまずまずの内容。混戦になればなるほど、浮上してくるタイプでしょう。
鞍上には先週のオークスTRでJRA移籍後初の重賞勝利を挙げた内田博騎手。ジョッキーにも勢いがあります。
安定感と言えば、ドリームパスポートは今年、4~5着という中途半端なところで安定してしまっています。3歳時の活躍からすれば、もっと上を狙える馬なのですが、骨折がまだ微妙に影響してしまっているのでしょうか。
ですが、前走の大阪杯も4着といっても勝ったダイワスカーレットから0秒2差。力はやはりあります。簡単に見限れる馬ではありません。
8歳の古豪アイポッパーは、4年連続の天皇賞・春出走です。これまで3、4、4着といずれも掲示板を確保。この馬もGIでは突き抜けきれませんが、安定感は抜群。骨折明けの京都記念は大敗しましたが、2走目の阪神大賞典では2着と、さすがの地力をアピールしました。さらなる上昇が見込める3走目、4勝を挙げる得意の京都で今年こその戴冠を目指します。
ただし、アイポッパーは雨が大の苦手。パンパンの良馬場限定になります。
これら実績馬が顔を揃えた天皇賞・春ですが、今年の古馬中・長距離戦線の特徴と言えば、「アドマイヤ軍団」が年明けから大活躍だったこと。中山金杯のアドマイヤフジに始まり、重賞を勝ちまくりました。
そのアドマイヤ軍団からは4頭もスタンバイ。中でも新星として注目を集めだしたのが、アドマイヤジュピタです。前哨戦の阪神大賞典でポップロックら実績馬を撃破してV。2着アイポッパーを0秒4も離しての勝利ですから、これは文句なしの快勝です。
安定して先行できる脚質ですから大崩れはなさそうですし、33秒台の瞬発力も持った馬。5歳で12戦というキャリアを考えても、まだまだ上昇が見込めそうな逸材です。GI初挑戦になりますが、前走の走りからすれば格負けもないでしょう。この勢いで一気の頂点も十分可能です。
アドマイヤモナークもこの春を代表する上がり馬の1頭です。日経新春杯、 ダイヤモンドSと重賞を連勝しましたが、このときの競馬がとにかく強かった。前走の日経賞はマツリダゴッホに離されての敗戦でしたが、この馬自身、最後はしっかりと伸びていましたから、そう悲観する内容でもありません。また、今回は手綱が主戦の安藤勝己騎手に戻ります。これは心強い。
アンカツ騎手で重賞を連勝した競馬は、むしろジュピタより上とも言える好内容。怖い1頭に違いはありません。
昨年からの実績馬、アドマイヤ軍団と多彩なメンバーですが、これにさらに彩りを加える馬がいます。
血統ロマン派注目のホクトスルタン! ある意味、今年最も注目を集める1頭かもしれません。
と言うのも、父が90年代最強のステイヤーと言われたあのメジロマックイーン。と言うことはですよ、ホクトスルタンが勝てば、曽祖父メジロアサマ→祖父メジロティターン→父メジロマックイーンに続く父子四代に渡る天皇賞制覇となるわけです。いや、これはすごい!
肝心のホクトスルタンの実力ですが、これがなかなか楽しみな器なのです。昨年は神戸新聞杯4着、菊花賞6着とマズマズの成績。ですが、これは素質の片鱗でしかなかったのです。と言うのも、今年初戦となった前走のサンシャインSでは2着に1秒もの大差をつける圧勝を見せてくれました。準OPのレースといっても、芝の良馬場で1秒差はなかなかできる芸当ではありません。
父が3歳秋から本格化したように、この馬も今からが素質開花の時。鞍上には長距離戦で頼りになる横山典騎手です。歴史に残る大偉業を今年いきなり達成するかもしれません。
いやあ、こう書いているだけでも、すごく楽しみになってきました。今年はゴールデンウィーク真っ最中の開催ですし、ぜひ京都競馬場まで足を運ばれてはいかがでしょうか? レースももちろんですが、5月の京都競馬場の気持ち良さったら、もう! 絶対に楽しいことを保証します!
※こちらもどうぞ。
■スポーツナビ競馬 春のGI特集――天皇賞・春
(スポーツナビ競馬担当A)
posted by スポーツナビ編集部 |02:56 |
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2008年04月15日
三連単700万円の超波乱決着となった桜花賞の余韻いまだ覚めやらずのまま迎えた牡馬クラシック第一冠・皐月賞。今年は、その桜花賞以上の大混戦メンバーと言われています。皐月賞も大波乱決着となるのか、それとも人気どおりに堅く収まるのか?
(まず、人気を予想するところからして難しいですが……)
今のところ最有力候補と目されているのが、3歳世代唯一の重賞2勝馬マイネルチャールズ。年明けの京成杯と最重要ステップレースの弥生賞の優勝馬ですね。重賞2勝という実績もさることながら、この2レースがいずれも中山2000メートル芝、つまり皐月賞と同じ条件。さらに中山2000メートルは通算4戦3勝2着1回とほぼパーフェクトですから、これは頼もしいですね。レースぶりも行って良し・差して良しとセンス抜群。勝負に行ってのしぶとさ、根性も兼ね備えています。
また、強調したいポイントが父ブライアンズタイムという血統。BT産駒といえば、ナリタブライアンに始まり、サニーブライアン、ノーリーズン、昨年のヴィクトリーと、4頭の皐月賞馬を輩出。最大のライバルだったサンデーサイレンス産駒がいない今、最も大レースで勝負強い血統と言えますね。実のところ、この血統が今回一番のセールスポイントかもしれませんね。
弥生賞2着のブラックシェルは、昨年のホープフルSでもマイネルチャールズと0秒1差の好勝負。弥生賞では最後の脚が際立っていましたし、流れ一つで逆転が狙える好素材です。
鞍上には皐月賞3勝の天才・武豊。騎乗もこれで3度目ですから、完全に手の内に入れていることでしょうし、逆転の戦略が着々と練られているはずです。ただ、きさらぎ賞ではイレ込んで出遅れてしまい7着大敗。当日の気性面がカギとなりそうです。
中山で行われたもう一つのステップレース、スプリングSは本番より1ハロン短い1800メートルですが、ネオユニヴァース、ダイワメジャー、メイショウサムソンらがここをステップに本番も制覇しました。
今年のスプリングSを勝ったのはスマイルジャック。東京スポーツ杯3着、きさらぎ賞2着と惜敗が続いていましたが、ついに前走で重賞初勝利。この馬の良さはやはり、デビューしてからすべて3着より上の着順という堅実ぶり。混戦と言われているからこそ、どんな相手でも確実に走れるこの安定感は大きな武器になりそうです。
また、鞍上は桜花賞を勝ってノリノリの小牧太。ジョッキーのこの勢いも心強いですね。ただ、前走で本番仕様の仕上げをしたとのことで、反動が心配です。
共同通信杯の勝ち馬ショウナンアルバも人気を集める1頭です。レース前半で口を割ったりして、騎手と折り合っていたようには見えなかったのですが、それでもアッサリ3連勝で重賞V。このあたりが、この馬の性能の高さですね。
しかし、この気性の粗さが足かせにもなります。実際、前走のスプリングSではかなり引っ掛かってしまい、3走前に下したスマイルジャックに敗れ3着。本番でも折り合いが重要なポイントになります。
ほかにも、東スポ杯の勝ち馬で叩き2走目の一変に期待がかかるフサイチアソート、デイリー杯2着、共同通信杯2着、弥生賞3着と堅実さなら負けていないタケミカヅチなど、今年は関東馬優勢の下馬評です。
そんな中で一発気配がありそうな関西馬といえば、きさらぎ賞の勝ち馬レインボーペガサスです。ダートで勝利を挙げてきた馬ですが、父アグネスタキオン、母父デインヒルというバリバリの芝血統。その血に眠る芝適性をきさらぎ賞快勝で証明してみせました。
前走のスプリングSはペースが合わず末脚不発の7着に敗れましたが、同馬の素質を考えるとこれ1戦だけで見限れるものではありません。今度はクセを知り尽くした安藤勝己騎手に戻るのも好材料ですね。
あとの関西馬では、先行有利な中山2000メートルで魅力増すキャプテントゥーレ、クラシック本番に合わせてキッチリ復調してきたノットアローン&フローテーションの橋口厩舎2騎も不気味。また、時計がかかる勝負になれば、しぶとい末脚が持ち味のダンツウィニングが浮上してきそうです。
ここまでざっと有力候補を並べてみましたが、前評判、そこから予想される人気相場からすれば、やはり今年は関西馬が上位に来た方が荒れそうですね。う~む、今年は関西馬と関東馬がまるで逆転してしまったみたいです。
(しかし、SS産駒のいなクラシックは寂しいですな……)
(スポーツナビ競馬担当A)
posted by スポーツナビ編集部 |17:57 |
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2008年04月12日
ポルトフィーノが桜花賞の出走を取り消したことがJRAから発表されました。
JRA発表のニュースは→こちら。
左寛跛行のためということですが、レース直前で跛行で取り消しとは……。同じ角居厩舎の先輩・ウオッカを思い出しました。
これで、レース予想は一からやり直しですね。ポルトフィーノでまずアタマは堅い!と思っていたのに……トホホ。でも、今はそんなことよりも、すぐにまた調教が再開できるような軽い症状であることを願うばかりです。
しかし、エアグルーヴも桜花賞を熱発で直前回避しましたが、この血族は桜花賞を勝てない運命なのかも。お姉ちゃんのアドマイヤグルーヴもまさかの出遅れで勝てませんでしたし……。
(スポーツナビ競馬担当A)
posted by スポーツナビ編集部 |12:40 |
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2008年04月10日
桜花賞の枠順が決定しました。
出馬表は→こちら(JRA公式ホームページ)
外回りの新・阪神マイルコースになってからは、以前の旧コースほど枠順は気にしなくていいかなぁ~って思っていたのですが、それにしてもトールポピー、ポルトフィーノ、リトルアマポーラ、エアパスカルら有力馬はなかなかいい枠をゲットしたと思います。特に感想らしい感想が思い浮かびません……。
その中で関東期待のブラックエンブレムが8枠16番と、外めの枠に入りました。前走の走りから考えると、外枠だとギューンと引っ掛かって行っちゃいそうな気もするんですが、果たしてどうなるのでしょうか? ただ、桜花賞ここ10年の連対馬を見ますと、2000年以外はすべて7・8枠馬が連対しているんですよね。データ的にはかえっていい場所かも知れません。
ギューンと行ってしまうと言えばエイムアットビップは2枠3番。この枠から馬群に入れて抑えていくのか、それとも包まれるのを嫌ってある程度行かせるのか、この馬の出方も注目になりそうです。
(スポーツナビ競馬担当A)
posted by スポーツナビ編集部 |15:30 |
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2008年04月08日
さあ、クラシックの開幕です。第1弾は桜の女王決定戦・桜花賞です。以前、宝塚に住んでいたこともあって、春のGIの中では一番好きなレースなんですよ。ワクワクしますね~。
今年はここまで、2歳戦から通しても重賞を2勝以上した馬がいなく、レースのたびに勝ち馬がコロコロ変わりました。そのため、18頭すべてにチャンスがありそうで目移りしてしまいますね。
その中でもまず注目が集まるのは、やはり2歳女王のトールポピーです。昨年の2歳牝馬ナンバーワン決定戦・阪神JFを強烈な末脚で勝利。牝馬特有の切れ味と言うよりは、男勝りのパワフルな末脚が大きな武器です。
前哨戦のチューリップ賞は2着に敗れましたが、差はわずかハナ。スローペースで前有利の展開だったことを考えれば、本番へ向けて上々の競馬だったと思います。
また、3カ月ぶりを叩いて状態もグンとアップしているでしょう。5戦して連対を外していない安定感からも、やはりトールポピーが桜の女王に最も近い位置にいるかもしれません。
チューリップ賞でその2歳女王を倒し、俄然注目が集まり始めたのがエアパスカル。展開に助けられた面があるとはいえ、堂々と強力ライバルを完封したレース振りは評価できます。前走は逃げ切り勝ちだったわけですが、どこからでも競馬ができるセンスの良さがこの馬の強み。降雪のためダート変更になったこぶし賞以外、この馬も芝では連対率100パーセントです。本番でも怖い存在ですね。
同じくチューリップ賞組からは、3着のオディールも有力候補です。前哨戦はエアパスカル、トールポピーからハナ・ハナ差の3着で涙をのみましたが、ゴール前で最も際立っていたのは彼女の伸び。あと一完歩あれば間違いなく差し切っていました。ファンタジーS1着、阪神JF4着という実績からも、この世代では実力上位の馬です。
阪神でのもう一つのトライアル、フィリーズレビューを制したのはマイネレーツェル。フェアリーS3着、エルフィンS4着とあと一歩の競馬が続いていましたが、桜花賞出走権利のかかった大事なレースでついに末脚が爆発しました。この時の体重がなんと396キロ。相当な小柄ですけど、一発秘める差し脚はお父さんのステイゴールド譲りですね。
課題は前走から1ハロンの距離延長ですが、鞍上は豪腕・内田博幸騎手。直線各馬横並びの混戦になれば、再びの出番がありそうです。
フィリーズレビュー組では、快速エイムアットビップも注目の1頭。このステップレースでは大敗してしまったわけですが、中間に熱発していた影響が大きかったのかもしれません。阪神JF3着、ファンタジーS2着と、実力的にはこんな馬ではないですし、スピード勝負になれば巻き返しがありそうです。
関東の1番手はフラワーCを制したブラックエンブレムですね。道中は引っ掛かり気味で、決してきれいな競馬ではなかったんですが、それでも押し切ってしまうあたりが彼女の能力の高さでしょう。3走前の葉牡丹賞では牡馬相手に3着、しかも皐月賞有力候補のマイネルチャールズとクビ差の競馬ですから、牝馬に入れば実力上位は明白。2走前のマイル戦が楽勝でしたし、折り合い面からも今回の1ハロン距離短縮はプラスになりそうですね。
また、今年の3歳世代でウォーエンブレム産駒が大躍進を遂げていますが、この馬もその1頭。エアパスカルも同産駒なんですが、SS系種牡馬産駒との対決という点からも注目です。
トライアルには出走しませんでしたが、2月のクイーンCを勝って、じっくりと桜花賞に備えてきたのがリトルアマポーラ。トライアル上位組よりもこちらが上と推す声も少なくない実力馬です。
ブラックエンブレムがマイネルチャールズと好勝負したと書きましたが、彼女も京成杯でマイネルチャールズと0秒2差の接線。しかも、強い牡馬の揃った重賞で4着、さらに勝負どころの4コーナーでスムースさを欠いてこれだけの競馬をしたのですから、これは高く評価していいでしょう。実力はこの世代トップの1頭です。事実、クイーンCは楽勝でした。
ただ、デビュー以来体重が減り続け、前走でも馬体が12キロも減っていたことが心配ですが、その点、間隔をじっくりとって調整しています。万全の態勢なら、トールポピーに並ぶ有力候補でしょう。
そして、別路線組で絶対に忘れてはいけないのが、女王エアグルーヴの仔・ポルトフィーノです。
アーリントンC大敗で評価を下げてしまったのかもしれませんが、あのレースは控える競馬を試したところ、まったくうまくいかなかった結果であって、実力をすべて出し切って負けた競馬ではありません。この敗戦を踏まえ、本番では馬の気分に任せた競馬をさせたら、エルフィンSのようにアッサリ楽勝……というシーンも十分可能でしょう。それだけの実力を持った素質馬だと思います。そして鞍上には、桜花賞男の武豊騎手です。
トールポピーとは同じ厩舎。2歳女王の一番のライバルは、一番身近な存在であるポルトフィーノとも言えそうです。
長々と書いてしまいましたが、それだけ有力候補が揃っている今年の桜花賞。桜の冠は誰の頭上に輝くのでしょうか? これから追い切り、枠順、当日のパドックと頭を悩ませられる、うれしくも苦しい日々が続きそうです。
(思い出の桜花賞は1997年のキョウエイマーチです)
(スポーツナビ競馬担当A)
posted by スポーツナビ編集部 |08:51 |
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2008年04月01日
今週は大阪杯です。天皇賞・春へ向けた大事なステップレース。また、3200メートルは長すぎる中距離馬にとっても、今後を見据える上で重要な一戦で、毎年豪華なメンバーがそろう日本競馬屈指のGII戦ですね。
特に今年は例年以上にトップホースが顔をそろえました。登録15頭中、5頭がGI馬、3頭がGI2着馬です。まさに春GI戦線を占うにふさわしいステップレースとなりましたね。
まず注目は、天皇賞・春2連覇を狙うメイショウサムソン。3歳時は皐月賞・日本ダービーのクラシック二冠を制し、昨年は天皇賞・春&秋制覇。押しも押されもせぬ日本競馬の主役です。
昨年最終戦の有馬記念は見せ場なく8着に敗れましたが、GI3戦目で疲れもあったのでしょう。もちろんここは立て直してきてるはずです。本番への叩き台ですからまだ100パーセントではないと思いますが、だからと言って、中途半端な仕上げではないはず。十分に力を発揮できる仕上がりに持ってくるのではないでしょうか。普通に走れば勝ち負けになる馬。注目の復帰戦ですね。
メイショウサムソンと人気を二分しそうなのが、昨年の最優秀3歳牝馬ダイワスカーレットです。本来ならばフェブラリーSに出走でしたが、目のケガのために回避。幸い症状は軽く、ここでの復帰戦となりました。
一頓挫あっての出走ですので仕上がり具合がやはり心配ですが、それは4カ月ぶりのメイショウサムソンも同じ。最終追い切りの動きと当日のパドックで判断するとして、力を出せる仕上がりならば、当然首位争いの1頭です。3歳時とは違って斤量も重くなりますし、当然ペースも厳しくなると思いますが、そのなかでどのような競馬を見せてくれるのでしょうか。
同世代の女の子に負けてはいられないのが、菊花賞馬アサクサキングスです。菊花賞を勝った馬ですから阪神大賞典で復帰かな?と思いましたが、2000メートルの大阪杯を選択してきました。
3歳前半は大敗も多かったので半信半疑な点もありましたが、ダービー2着、神戸新聞杯2着、菊花賞1着ですから4歳世代トップはもう誰もが認めるところ。
「菊花賞は強い馬が勝つ」という格言があります。有馬記念を回避してまで今年に備えたわけですから、ここはぜひともいい競馬をして、4歳牡馬のレベルは低くないゾとアピールしてほしいものですね。
もちろん、同じクラシックホースの皐月賞馬ヴィクトリーにも同じことが言えます。すっかり迷走してしまっている感がありますが、まともに能力を出し切ればとんでもない強さを発揮する馬(たぶん)。思い出の阪神2000メートルで復活のきっかけをつかんでほしいです。
迷走といえば、ドリームパスポートも復活しそうで、まだ暗いトンネルの中。もともと勝ち味に遅い馬ですが、骨折から復帰後は勝ち味の遅さがもう1レベル遅れてしまったという感じで、さらにもどかしい馬になってしまいました。
メイショウサムソンの良きライバルですし、今度こその完全復活が期待されます。ちょうど先週は日本・ドバイでフジキセキ産駒が大活躍でしたし、この流れに乗りたいところですね。
同じく復活が期待されるインティライミ、アドマイヤメインら実力派も気になるところですが、それ以上に今回注目を集めそうなのがサンライズマックス。競馬ファンというのは結構新し物好きな面がありまして、「上がり馬」にグッと来てしまうものなんです。今年の大阪杯でまさに最大の上がり馬といえるのがサンライズマックスなのです。
500万→1000万特別→GIII中京記念と3連勝中。確かに今回はこれまでと相手が違いますが、逆に未知の魅力も十分あるわけでして、実際に末脚の威力には「オッ!」と思わせるものがあります。中京記念は強かったですものね。ここで並居るGI馬を撃破すれば痛快そのもの。一気に春の主役に躍り出る可能性だって秘めた馬だと思います。
サンライズ○○と言えば、2002年&05年の大阪杯を勝ったサンライズペガサス。特に2002年は衝撃的な切れ味でした。本当に飛んでいるのかと思いましたもん。サンライズペガサスも当時上がり馬で、二冠馬エアシャカールを撃破。サンライズマックスはその再来となるのでしょうか?
(と言っても当時のサンライズペガサスはすでに正体バレバレで1番人気でしたが……)
(スポーツナビ競馬担当A)
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2008年03月25日
今週は春のスプリント王決定戦、高松宮記念です。
昨年のスプリンターズS1、2着馬が不在でやや寂しいメンバー構成となってしまいましたが、昨年の高松宮記念馬スズカフェニックス、2着馬ペールギュントはそろって出走。特にスズカフェニックスが上々の内容で前哨戦を終えたために、下馬評では王者磐石といったところでしょうか。
ですが、年明けからのスプリント路線で新興勢力が続々と現れたのも記憶に新しいところ。スズカフェニックスが連覇を達成するのか、それとも新王者誕生となるのか、注目の大一番です。
まず、注目のスズカフェニックス。昨年はこのレースで1200メートル初挑戦ながら、直線で力強い差し脚を繰り出し2馬身半差の圧勝でした。春・秋スプリントGI制覇を狙ったスプリンターズSでは、インフルエンザ禍の影響から調整が遅れて9着と敗れましたが、その後はグングン復調。マイルCS3着の後、阪神C1着で完全復活を遂げました。
今年初戦となった阪急杯は2着でしたが、休み明けの上、斤量が59キロ。さすがに反応がやや鈍かったのですが、ラスト100メートルで猛然と追い込んだ脚はさすがの迫力。アタマ差で敗れたとはいえ、“次”を見据えたステップレースとしては視界良好と言える内容でしたね。
あのレース内容を振り返ると、今回はひと叩きして体調は当然上向きですし、斤量も2キロ減の57キロ。どう考えても勝負になりそうですし、連覇の確率は高いと見てしまいます。
ですが、そもそもスズカフェニックスにとって1200メートルはベスト距離ではないですし(短いという意味で)、昨年あれだけ強かったのも時計のかかる勝負だったのが幸いしたと思います。純粋なスピードタイプではないと思うので、速さ比べになると案外苦戦するのではないでしょうか? さらにこれまでの21戦中15戦で手綱をとって癖を知りつくしている武豊騎手が、今回はドバイ遠征のため乗れないという不安材料も……。
決して福永騎手ではダメというわけではないのですが、武豊騎手という人は簡単そうに乗っていても、実はすごい難しい馬を御しているということがよくあります。スズカフェニックスは堅実タイプなので乗りやすい馬なのかと見せかけて、案外乗り難しい馬かもしれません。サンデーサイレンス産駒ですし、事実、ユタカ騎手以外では安藤勝己騎手が1回勝っただけですからね。
そう考えると、意外とスズカフェニックスも絶対の本命ではないということになるのかも……。
この牙城を崩すのはだれか? 年明けからのスプリント~マイル路線で一番の上がり馬といえば、ローレルゲレイロ。新馬戦以降、なかなか勝てませんでしたが、今年2月の東京新聞杯で2勝目を挙げると、つき物がきれいサッパリ落ちたかのように続く阪急杯でスズカフェニックスを下して連勝です。
この馬も1200メートルではやや短いという陣営の判断から、当初は安田記念を目標にしていくと発表していましたが、急転、高松宮記念に参戦してきました。それだけ「勝てる」という手応えがあってのことでしょう。完全に目覚めたこの先行力、直線が短い中京だけに大きな武器となりそうです。
新興勢力といえば、ファイングレインも一押しの1頭。年明けの淀短距離S、前哨戦のシルクロードSと京都1200メートルを連勝しての参戦です。NHKマイルC2着の実績があるように、もともと確かな実力を持った馬なんですけど、スプリント路線に転向して素質が完全に開花した印象です。
こちらはローレルゲレイロとは対照的に、強烈な切れ味が武器。瞬発力勝負になれば一気の頂点も見えてきます。
中山の前哨戦、オーシャンSを勝ったプレミアムボックスもここに来て完全本格化の兆しです。3歳時にはノドを手術したとのことで出世が遅れましたが、素質馬がいよいよ軌道に乗ってきましたね。
上原厩舎でノド手術といえば、ダイワメジャーが思い出されます。厩舎の先輩に続く快進撃を見せられるのでしょうか。要注目の1頭です。
前哨戦を勝った新興勢力以外にも、有力馬はまだまだいます。昨年のマイルCS2着馬スーパーホーネット。ここはぶっつけとなり、しかもスプリント戦は初体験と不安材料はありますが、なにやら矢作調教師がエライ自信を持っているという情報も……。
とにかくこの馬の差し脚の威力は昨秋で証明済みですし、中京開催も5週目。馬場の悪化が進めば先行馬が苦しくなり、外差しが有利。しかも、ここ2年は1200メートル戦初めての馬が勝っているというゲンのいいデータもあります。十分に戴冠の可能性を秘めた馬と言えるでしょうね。
また、昨年2着のペールギュントは近走不振ですが、ハマれば一発長打の馬。去年も前走2ケタ着順からの大変身でした。前走の阪急杯は11着は4角で不利を受けてのものですから度外視できます。忘れた頃の一発は怖いですよ~。
一発といえば、キンシャサノキセキ。どうも人気先行タイプのようですが、裏を返せばそれだけの期待と能力を持った馬とも言えます。折り合いがつかない激しい気性から、ここ2戦は人気を裏切っていますが、流れの速い1200メートルなら折り合いがピタリとつく可能性は十分。爆発力を持った馬ですから、折り合いさえつけばここで一気に突き抜けても不思議はありません。
ほかにも昨年のスプリンターズS3着のアイルラヴァゲイン、オーシャンS2着で復活気配の古豪エムオーウイナー、阪急杯で敗れたものの破竹の4連勝を決めたスプリント戦で巻き返したい新星マルカフェニックスなどなど、伏兵は多彩です。
この尾張電撃決戦を制し、春の嵐を起こすのは一体どの馬なのでしょうか? 最初にメンバーがちょっと寂しいと書きましたが、やっぱりGIは燃えてきますね~。
(スポーツナビ競馬担当A)
posted by スポーツナビ編集部 |03:26 |
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