2009年03月06日

【編集部発】ウオッカ今年初戦は5着、本番に期待

 ウオッカが現地時間5日(日本時間6日3時45分)、ドバイのナドアルシバ競馬場で今年初戦のGIIジェベルハッタ(1777メートル芝)に出走しました。

 このレースは、3月28日のGIドバイデューティフリーへ向けたステップレース。コース・距離ともに本番と同じで、昨年のデューティフリー勝ち馬のジェイペグも出走と、まさに前哨戦としてはうってつけのレースでした。
 ウオッカとしては昨年4着以上の成績を、いえ、今年こそデューティフリー優勝の大きな期待がかかっているだけに、注目された今年初戦でしたが……

 結果は、5着。残念。。。
 公式結果は→コチラ(ERA公式ホームページ)

 う~ん、本当に残念なレースでした。いい手ごたえなのに、直線は前が詰まって、まともに追えていないようでしたね。
 ERA(エミレーツレーシングオーソリティ)公式ホームページに掲載されているレース寸評にも、「残り400メートルから行き場所がなくなった。アンラッキー」と書いてありますし、どうも能力を発揮しきれなかったレースだったのかなと。

 悔いは残りますが、これも競馬です。むしろこれが本番ではなくて良かったと、ポジティブに考えましょう。最後はまともに追えないでいて、1着馬から0秒3差ですからね。
 それに、ウオッカはただ1頭の牝馬なのに、勝った牡馬のバリオスより0.5キロ重い57.5キロを背負っていました。牝馬の57.5キロは重いですよ。(デューティフリーでは55キロと、軽くなります)

 また、海外遠征の初戦の仕上げは何かと難しいと思いますし、ひと叩きされて、次はグンと体調も良くなるでしょう。2006年には角居厩舎のデルタブルースが前哨戦3着のあと、2走目の本番・豪GIメルボルンカップを優勝しました。ポップロックも同じく7着→2着とジャンプアップしています。

 これらモロモロのことを考慮すれば、ウオッカもきっと、同じように次は100パーセント以上の走りで好結果を残してくれるはずです。

 繰り返しますが本番は次、28日のドバイデューティフリー。次走こそはウオッカ本来の走りを見せてくれるよう、期待しましょう。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

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posted by スポーツナビ編集部 |04:22 | 海外競馬 | コメント(0) | トラックバック(10)
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2008年10月08日

【編集部発】凱旋門賞…メイショウサムソン残念、そしてザルカヴァ強い!

 すみません、今さらながら凱旋門賞です。

 メイショウサムソンですが、実にもったいないレースとなってしまいました。好スタートを切ったものの、内外から挟まれてポジションを下げざるを得ない展開に……。そこから直線はジリジリと伸びているような感じでしたが、やはりメイショウサムソンの形ではなかったですね。

 うーん、もったいない。

 ただ、乱暴な言い方ですけど、これが競馬なんですよね。文字通り一生に一度の晴れ舞台でも思ったようにレースを進められないのが競馬であり、逆にそこでこれ以上ないという展開で実力以上のレースを勝ってしまうのも競馬なんです。
 また、多少の不利や位置取り関係なしに勝てるくらい甘いレースではないですし、不利をあっさりと跳ね返すくらいメイショウサムソンは1頭飛び抜けていたわけでもありません。好勝負に持ち込むには、ほんのちょっと運が味方しなかったのかな、と。
 でも、この結果にめげず、日本馬にはこれからも毎年のように凱旋門賞に挑戦してほしいと思います。今年から賞金もグーンとアップしましたし。

 一方、勝ったザルカヴァ。恐ろしいほどの強さでしたね。これが3歳牝馬とはとても思えません。いや、強かった。メイショウサムソンのすぐ前にいたんですが、サムソンはまったくついていけなかったですもんね。驚きました。
 これで通算成績7戦7勝、3歳牝馬の優勝は26年ぶり。現地でナマ観戦した人はまさに歴史的瞬間を目の当たりにしたわけですね。

 もし僕もロンシャン競馬場で見ていたならば、サムソン敗戦よりもザルカヴァの走りに目を奪われ、「これはすごいモノを見た」と、おそらく大興奮していたと思います。いえ、愛国心やナショナリズムが欠如しているというのではなく、むしろそういう気持ちは強い方なんですが、実際に強い馬が強い競馬をすると、そんなことはどーでもよくなってしまうというか……。

 あれは2003年12月、場所は香港、シャティン競馬場。香港カップ取材のために現地に来ていたわけですが、もちろんエイシンプレストンを応援していましたよ。せっかく来たんですから、日本馬勝利のヒーロー原稿を書きたいですしね。
 ところが勝ったのは、日本でもおなじみのファルブラヴ。その勝ちっぷりが鮮烈で、最後の脚が強烈で、口をアングリと開けながらしばらくファルブラヴに見とれてしまったのです。
 また、その後の勝利騎手インタビューで騎乗したデットーリが「まるでガゼルのような走りだった」と表現したのにも、うまいこと言うなぁ~と感心してしまったのでした。
(しかし、外国人アスリートって、コメントもうまいですよね。最近シビれたのはアリスター・オーフレイムがミルコ・クロコップ戦直前に言った「ストライカー相手にストライキングで勝つというのは最高の皮肉」)

 話が大幅に脱線してしまいましたが、要するに言いたいことは、メイショウサムソンの敗戦は残念でしたが、その一方でザルカヴァという歴史的名牝の快挙に立ち会ったことは幸せです、ということです。
 10年後、20年後に絶対に自慢できると思うんですよ。「オレはザルカヴァの凱旋門賞をリアルタイムで見ていた」と。

※凱旋門賞のレース結果、レース動画は→コチラ(JRA)

(スポーツナビ競馬担当A)
 

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posted by keiba |22:51 | 海外競馬 | コメント(0) | トラックバック(6)
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2008年10月02日

【編集部発】頑張れメイショウサムソン、凱旋門賞まであと3日

 いよいよ近づいてきましたね、凱旋門賞。現地時間1日にメイショウサムソンがシャンティイの調教場(芝コース)で武豊騎手を背に最終追い切りを行いました。
 JRA公式ホームページによれば、「元気いっぱいです」と武豊騎手のコメント。高橋成調教師も満足そうなコメントを残していますし、状態に関しては何の不安もなさそうですね。

 追い切り後の武豊騎手、高橋成忠調教師のコメントは→こちら(JRA)

 海外遠征では、何と言っても日本と変わりない体調で出走することがまず第一。ユタカ騎手や高橋成調教師のコメントを読み取ると、その第一関門はクリアできたのではと思われます。
 あとはこのまま無事にゲートインするだけ。ザルカヴァとかデュークオブマーマレードとか強い欧州馬がそろってますし、やっぱり宝塚からのぶっつけが個人的には非常に気になる点ですが(ディープインパクトやハーツクライでもぶっつけではダメでしたし……)、メイショウサムソンの欧州血統が爆発して、ここで一発やってほしい!と期待しています。

 ここ日本ではどういうわけかイマイチ盛り上がっていませんけど、こんな時にこそビッグニュースを!

(スポーツナビ競馬担当A)
 

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posted by スポーツナビ編集部 |18:20 | 海外競馬 | コメント(2) | トラックバック(7)
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2008年08月17日

【編集部発】武豊ナタゴラが仏GIで2着、惜しい!

 現地時間17日、武豊騎手がナタゴラに騎乗してフランスGIジャック・ル・マロワ賞(1600メートル芝)に出走しました。
 ナタゴラはフランス産の3歳牝馬で、父はなんと日本馬のディヴァインライト(父サンデーサイレンス)。昨年は欧州最優秀2歳牝馬に選ばれ、今年は英国1000ギニーに優勝。さらに仏ダービーにも挑戦し、3着と好走した欧州トップクラスの牝馬です。

 今回のジャック・ル・マロワ賞では3番人気に支持されていましたが、結果は……2着! 着差的には2馬身半差ほど話されてしまったので語弊があるかもしれませんが、でも言わせてください。実に惜しい! 本当に残念でした。

 ちなみに勝ったのは1番人気馬。この着差ですから勝った馬が相当強かったんでしょう。その中で3歳牝馬ながら古馬の男馬に混じっての2着ですから健闘しました。

 日本産の父を持つフランス馬に日本の武豊騎手が騎乗し勝利……なんてことになっていたら最高だったんですけどね~。ナタゴラの次走もぜひユタカ騎手とのコンビを継続してほしいです。

×××××××××××××

 一方、日本ではクイーンSで桜花賞馬レジネッタが2着。勝ったヤマニンメルベイユは強かったですが、レジネッタもよく伸びていましたし、まずまずの競馬。秋へ向けて、ひとまず合格点ではないでしょうか。
 一方のユキチャンは、スタートが悪かったにしろ、やっぱり重賞クラスで勝負するにはダートかなという印象です。

 小倉の北九州記念では4歳牝馬のスリープレスナイトが完勝しました。トップハンデ56キロで文句なしの競馬。いやいや、これは強かった。恐れ入りました。
 秋のスプリンターズSの主役候補と断言してしまったもいいでしょう。

(ちなみに僕、クイーンSを函館開催と勘違いして予想していました。もはや、この時点で負け確定です。こんな間違いして恥ずかしい……)

(スポーツナビ競馬担当A)
 

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posted by スポーツナビ編集部 |23:44 | 海外競馬 | コメント(0) | トラックバック(6)
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2008年06月06日

【編集部発】カジノドライヴに水を差しますが…

 アメリカ三冠クラシック戦線もいよいよ大詰めのベルモントS。おそらく、現地ではめっちゃ盛り上がっているんでしょうね~。何と言っても、30年ぶりの三冠馬誕生か、それとも3年連続の兄・姉・弟ベルモントS制覇か、しかも、その馬はなんと日本からやって来た!――ですもんね。どちらが勝っても歴史的瞬間。いやあ、当日が楽しみですね。

 無敗二冠馬ビッグブラウンの最大のライバルが日本調教馬カジノドライヴ、なんて今後あり得そうにないシチュエーションが日本の競馬ファンの興味もそそるところなんですが、日本の競馬マスコミが静かすぎると思いませんか? 歴史的対決なんだからもっと報道しろ!というファンの声はごもっともなこと。
 しかし、これは個人的な意見ですが、日本の競馬ファンにとってどうにも盛り上がりきれない、そして、マスコミにとっては煽りにくい側面があるのも事実なんですよね。

 というのも、ジョッキーが武豊騎手から米国のエドガー・プラード騎手に乗り替わってしまったことが大きな要因です。

 もし、武豊騎手鞍上で三冠阻止!という構図だったら、日本のマスコミの報道量は今の比ではないでしょう。でも、米国のジョッキーになってしまったことで、「なーんだ」と一気にトーンダウンしてしまったと思うのです。
 そもそも、藤沢和雄厩舎の所属といっても、米国のセリで買ったバリバリの米国血統馬ですし、日本で走ったのは新馬戦の1回のみ。ほとんどの人がテレビですら見ていない馬です。これで日本の馬、日本代表と言われてもピンとは来ないですよね。

 あのエルコンドルパサーですら、4歳時にはもうほとんど“外国の馬”みたいな扱いだったと思います。でも、3歳時の日本での大活躍、そして鞍上には蛯名騎手がいたからこそ、日本の競馬ファンは夜中に声を張り上げて、グリーンチャンネルを見て応援したのではないでしょうか?

 それに比べると、カジノドライヴは“思い入れ”が薄いというか、何と言うか……。だからこそ武豊騎手が必要であるわけで、武豊騎手が背にいてこそ初めて『チーム日本』足りえると思うのです。
 このアピールは、何も米国向けに必要というのではありません。むしろ日本へ向けてのアピールとして必要でした。藤沢和厩舎の馬に武豊騎手が乗って、米国三冠を阻止する――この構図だけで、普段、海外競馬にまったく興味のないファンもちょっとした好奇心を刺激されると思いますし、競馬を見ない層にもアピールできたと思います。

 武豊騎手が乗らないと決まった瞬間、血統・出自からしてカジノドライヴの挑戦は、日本競馬にはあんまり関係のない「アメリカ競馬の話」になってしまった……と、感じてしまったのは僕だけでしょうか?

 もちろん、オーナーや陣営のこの挑戦は素晴らしい、のひと言です。さらに、米国三冠レースに勝てるかもなんて、一生に1度あるかないかのビッグチャンスですから、あらゆる面で万全を尽くしたいと思ったのでしょう。勝つ確率を上げるためには、ベルモントパーク競馬場を知り尽くし、ベルモントSというレースを知り尽くした地元・米国のトップジョッキーに騎乗させるというのは当然のことだと思います。
 “勝つため”には、間違った選択だとは思いません。

 ですが、馬主ではない立場から勝手なことを放言させていただきますと、日本競馬を盛り上げるためにも、武豊騎手で挑戦してほしかった、と強く思ってしまうのです。

 ……。色々と自分勝手な意見を書いてしまいましたが、その辺を取り除いても、「30年ぶり三冠か(しかも無敗)、3年連続兄弟制覇か」のベルモントS。レース自体はワクワクします! 直線ビッシリ叩き合いの名勝負になってほしいですね~。

(でも、こういう時って、結局「誰?」っていう馬が勝ってしまったり……というパターンって、結構あるんですよね。不吉なこと言いますけど)

(スポーツナビ競馬担当A)
 

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posted by スポーツナビ編集部 |19:33 | 海外競馬 | コメント(1) | トラックバック(7)
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2008年03月31日

【編集部発】ドバイWC カーリンの強さを見て思う

 改めましてドバイワールドカップです。こちらで結果、動画見れます→ドバイワールドカップ結果・動画(JRA公式サイト)
 (今さらという声も聞こえてきそうですが、まあ、単にAFPニュースの写真が使いたいだけという……)

 何度見ても、カーリンの強さには腰が抜けそうになります。あのドバイミレニアムに匹敵するパフォーマンスだったのではないでしょうか。
 アメリカの競馬って「テンからガリガリ削りあって、力尽きた馬から脱落し、最後まで残った馬がまさに強い馬」というイメージを持っていたのですが、カーリンはまさに米国競馬をギュッと凝縮させたレースをこの大一番で見せてくれたと思います。米国競馬の誇りですね。
 このクラスの米国馬に、日本馬が勝てる日は来るのでしょうか?(日本のダートなら勝てる、というのはナシで) なんか、何十年たっても足もとにも及ばない気すら起こされました。。。

 今後はどこから復帰するのかは分かりませんが、ただ、ドバイで激走した米国馬って、その後の疲労とかダメージが抜け切らずスランプに陥る例も結構あったりするので、その辺が少し心配かも。でも、このまま無事に帰国し、またカーリンにはBCクラシックとかで世界最強のパフォーマンスを見せてほしいですね。

 そういえば、シーマクラシックは南アフリカのフジキセキ産駒、サンクラシークが優勝。日本産の種牡馬が海外GIを勝つなんて、すごい快挙です!
(今年は南アフリカの馬が大活躍でしたけど、南アフリカの競馬ってレベルが高いんですね。勉強になりました)
 これまで日本ではフジキセキ産駒というと、強いんだけどGIには届かないという印象でしたが、ここ最近はカネヒキリ、コイウタなどがGIを勝利し、世界レベルのGIでも優勝馬を輩出。そして、昨日は高松宮記念でワンツーでした。フジキセキ産駒、ついに覚醒かもしれません。
 しかし、恐るべきはサンデーサイレンスの血ですね。日本は世界でもトップクラスの父系を持っていることを誇りに思い、それを大事に育てていかなければならない、という使命を持っています。

 一方、日本馬は残念でした。特にヴァーミリアン。調教もよく動いていたようですし、陣営も手応えを感じていたはずだったのに、いざレースでは見せ場なし。う~ん、どうしてしまったんでしょうか?
(そういえば、一昨年の東海Sでも謎の大惨敗をやらかしたことがありましたけど、たまにまったく走る気を起こさなくなる馬なんでしょうか?)
 海外でレースに勝つのはもちろん難しいことなんですが、まずその馬の力を100パーセント発揮させることもすごく難しいんだということを、改めて思い知らされた結果だったと思います。また来年、そして来年こそ、ですね。

 しかし、いつも思っていることで、日本の競馬ファンの多くが思っていることだと思いますが、来年あたりからドバイWCには日本の芝トップホースが挑戦してほしいですよね。
 今年の勝ちタイムも2分00秒だったように、ドバイ、米国では完全にスピード争い。もちろん、軽い芝しか走れないタイプではダメだと思いますが、トゥザヴィクトリーがワールドC2着に粘りこんだように、例えばダイワメジャーのようなタイプが挑戦すれば、日本のダート専科の馬よりも絶対に勝負になると思うんですが……。

 カーリンの強さを目の当たりにした今こそ、シーマクラシックやデューティフリーを狙うのではなく、日本競馬が一丸となってワールドカップを勝つにはどうすればいいか?本気で考えて、対策を練るべきだと思います。それだけの価値があるレースだと、僕は思います。
 日本馬は日本で強いだけ……そんなのって、すごく寂しいですよね。

(スポーツナビ競馬担当A)

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posted by スポーツナビ編集部 |15:10 | 海外競馬 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2008年03月27日

【編集部発】今週末はドバイ国際競走デーです。

 今週末29日はいよいよ!ドバイ国際競走です。日本からはワールドカップにヴァーミリアン、デューティフリーにウオッカアドマイヤオーラ、UAEダービーにイイデケンシンが参戦。いやぁ、めっさ楽しみです!!

 YAHOO!スポーツ競馬にも続々と追い切りニュースがアップされていますが、各馬ともに調子がいい模様。海外遠征で大事なのは、何をおいても体調を崩さないことですから、これらの記事を読む限りはヴァーミリアン、ウオッカらは体調良好でレースに出られそうですね。まずは一安心です。

 さて、相手関係になりますが、ヴァーミリアンの最大のライバルはやはり米国最強馬・カーリンです。今年の地元UAE勢にはかつてのドバイミレニアムのような超強力馬が不在である以上、米国最強ということはすなわち世界最強。今年のワールドカップの大本命です。
 カーリンは昨年、BCクラシックで同世代のライバルであるケンタッキーダービー馬ストリートセンスらを下し、4馬身半差で圧勝。年度代表馬も手中にし、最強の座に就きました。今年はここへの叩き台として2月28日にナドアルシバの一般戦で始動。相手は軽かったようですが、ハンデ60キロを背負いながら2馬身4分の1差で楽勝しました。本番と同じコース、距離でタイムは2分00秒60。60キロを背負ってこの好タイムですから、叩き台としては文句なしですね。当日は3キロ減の57キロですし、うーむ、これは恐ろしい……。

 他には昨年のワールドカップ2着馬プレミアムタップや、UAE三冠馬アジアティックボーイ、米国GIドンH2着のエーピーアロー、前哨戦のマクトゥームチャレンジIIIの勝ち馬ジャリル、同じくマクトゥームチャレンジIの勝ち馬ハッピーボーイなど、ライバル馬は数多くいます。
 ですが、ヴァーミリアンには200パーセントの力を出し切って、カーリンとの一騎打ちを見せてほしいものです。


 一方、ウオッカ、アドマイヤオーラが出走するデューティフリーなんですが、こちらの方がむしろ層が厚い。
 最大のライバルと見られていたラモンティは回避となりましたが、仏オークス馬ウエストウインド、ムーラン・ド・ロンシャン賞でラモンティを破った仏1000ギニー馬ダルジナ、英・愛1000ギニー馬フィンスケールビオが参戦。この欧州勢以外にも、昨年のニュージーランド年度代表馬シーチェンジ、豪GIフューチュリティSを勝ったニコネロの南半球勢、2006年の安田記念を勝ったブリッシュラック、同厩で香港クラシックマイルでブリッシュラックを撃破したフローラルペガサスら香港勢も強力布陣です。

 いや、これはレベルが高い! ハイレベルメンバーとなりましたが、もちろんウオッカ、アドマイヤオーラがこれらに劣るなんてことはありません。互いに破壊力抜群の末脚が武器ですし、ナドアルシバの長い直線を日本馬2頭で併せ馬のように飛んできてもらいたいものです。
 そして、昨年のアドマイヤムーンに続く連覇で、日本馬のレベルの高さを再びアピールしてほしいものですよね。特に、武豊騎手と初コンビのウオッカにはどうしても注目してしまいます。

(しかし、ここ最近の円高で、賞金を獲得したとしても円に変換すると昨年よりガクーンと賞金額が減ってしまいますね……。ま、賞金が目当てで出走するわけではないと思いますが、でも、せっかくの世界最高賞金レースなのでちょっとかわいそうですね)

(スポーツナビ競馬担当A)
 

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posted by スポーツナビ編集部 |15:46 | 海外競馬 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2007年12月10日

【編集部発】香港国際デー、すごい馬が出ました

 9日に香港で開催された香港国際競走の全4レース。現地観戦はかなわなかったものの、インターネット動画でしっかりと見ました。(つくづく、いい時代に生まれたなぁと思います)

 メーンの香港カップ。欧州から参戦した今年のマイルGI3勝馬で、欧州ベストマイラーの声もあるラモンティの走りは素晴らしかったですね。好位3番手から直線で抜け出す脚が速かったのなんのって。
 早め先頭に立ってからゴールまで我慢させるという、いかにも欧州馬らしい勝ち方でしたが、鞍上のフランキー・デットーリ騎手の追いっぷりもさすが。僕なんかがデットーリの騎乗について言えることなどないのですが、ひと言言えるとしたら、ただただ「シビれる!」です。(ジョジョ風に言うなら「そこにシビれる、あこがれるぅ!」ですね)
 AFPニュースの写真でも、フライング・ディスマウントがバッチリ決まってます。絵になる男ですよねぇ。

 で、タイトルにつけた“すごい馬”というのは、このラモンティ……ではないんです。
 香港スプリントを勝ったセイクリッドキングダムのことです。このレース前まで8戦7勝。前哨戦ではレコード勝ちを収めており、香港期待の新星として人気を集めていたらしいのですが、その速さは本物でした。
 いや、“速さ”というよりも、とんでもない“切れ味”“瞬発力”でしたね。後方待機から最後の直線で突き抜けたわけですが、弾丸のような伸び脚。日本で言うなら、デュランダルを彷彿とさせます。

 偉大なるサイレントウィットネスはこの香港スプリントでGI初勝利を挙げて、世界的スプリンターにまで成長しました。セイクリッドキングダムにもこの勝利を機にサイレントウィットネスのよう世界レベルの活躍を期待したいですね。それで、来年には日本のGIで日本トップのスプリンターたちと雌雄を決してもらいたいものです。

 ※香港国際競走のレース動画と結果は→こちらで(JRA公式サイト)

(スポーツナビ競馬担当A)
 

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posted by スポーツナビ編集部 |21:51 | 海外競馬 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年12月07日

【編集部発】日曜は香港が熱い!

 来年のクラシックを占う朝日杯FSの枠順が決まり、グランプリ有馬記念のファン投票結果も出たりと、今週も競馬の大きな話題は盛りだくさんですね。

 でも、今週日曜はなんといっても香港が熱い! 日本競馬ファンにもおなじみの香港国際競走デーが今年もやってまいりました。いいですよねぇ、この時期の香港競馬。12月なのに暖かいくらいの気温ですし、なんだか都市自体が熱いエネルギーにあふれているんですよね。
 僕も2003年の香港競馬国際競走デーに行きましたとも! 前職である某スポーツ紙記者時代に取材の仕事で行きまして、そのスポーツ紙企画の香港競馬ツアーのゲストといえば大げさですが、それに途中から同行した(便乗とも言います)おかげで、競馬当日はツアー参加者の方といっしょにスタンド最上階のVIPルームから、ブッフェ方式で高級ランチを楽しみつつ、競馬も大いに楽しみました。

 あのブッフェランチがそれは美味しくて、馬券を買う手も進む進む。それにレートをいちいち計算するのが面倒くさくなって、軽~い気持ちで1レースで500香港ドルとかポーンとか買っちゃうんですよね。500円くらいの気持ちで。本当は日本円に戻すと7500円くらいなのに。
 それで当たれば良かったんですが、その年の日本馬はエイシンプレストン、ローエングリン、アドマイヤマックス、テレグノシスとそろって惨敗。馬券にナショナリズムなどない!と固く自分に言い聞かせていたのに、香港マイルではローエングリン=アドマイヤマックスの馬単ウラオモテを山ほど買って沈没。
 香港カップではファルブラヴ→ラクティの1着・2着で鉄板と自信があったのに、その馬単を買わずに3着エイシンプレストンの3連単をうなるほど買って、これまた轟沈……と、よくよく振り返ったら香港にはいい思い出がありませんでした。あとで計算するのが怖いくらい散財しましたもん。グスン。

(でも、香港カップを勝ったファルブラヴスがすごかったのと言ったらもう! なんて言うんでしょうか、あのケタ違いの瞬発力。騎乗したデットーリが「ガゼルのようだった!」と言っていて、お~なるほど、と感心したものです)

 そんな一人の男の財布をペラッペラにするくらいの魅力にあふれる香港競馬の一大イベント。今年もいいメンバーがそろいました。ジャパンカップやマイルチャンピオンシップでもこの馬が走ってくれたらなぁと、毎年うらやましくなるくらいです。

香港国際競走の出走表は→こちら(JRA公式サイト)

 香港カップは、まるで香港版メイショウサムソン対アドマイヤムーンのようなライバル対決、ヴェンジェンスオブレイン対ヴィヴァパタカ。それに欧州からフランキー・デットーリが駆る今年欧州マイルGI3勝馬ラモンティが絡む三つ巴戦の様相です。日本のシャドウゲイトにもこの一角を崩すくらい頑張ってほしいですね。

 香港ヴァーズにはJCに出走できなかった凱旋門賞馬ディラントーマスが参戦。昨年米国BCターフ勝ち馬レッドロックスもデットーリ鞍上で参戦と、やっぱりこの2頭はJCでこそ見たかった。

 香港マイルには日本からコンゴウリキシオーが出陣しますね。このレースで注目を浴びているのはフランスの3歳牝馬ダルジナ。仏1000ギニーの勝ち馬で、古馬相手のムーラン・ド・ロンシャン賞ではラモンティを下して勝利を収めているなど、末恐ろしい女の子です。今年は世界的に3歳の女の子が強いんですかね? コンゴウリキシオーには得意の先行で世界の競馬ファンをアッと言わせてほしいところです。

 香港スプリントでは、グローバル・スプリント・チャレンジの王者を目指し、現在首位のミスアンドレッティが参戦してきました。タイトル獲得なるか、が見どころですが、8戦7勝の新星セークリッドキングダムが地元香港の期待を集めているとのこと。また、昨年の覇者アブソルートチャンピオンも出てくるのだから、これは面白そうなレースになりましたね。
 そういえば、2003年のスプリントはサイレントウィットネスが無敗で初GIを勝ったレースでもありました。今にして思えば、僕は歴史的なレースをライブで見たんですよねー。確かにアレは速かった。

 久しぶりの更新ということもあって、やたら長い文章になってしまいましたが、競馬ファンのみなさん、日曜は朝日杯だけではなくて、香港国際レースも楽しみましょう! ウインズとか競馬場で香港の馬券が買えたら最高なんですけどねー。もちろん、また香港でも現地観戦したいです。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

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2007年10月30日

【編集部発】ジョージワシントン合掌……

 天皇賞(秋)が行われた28日、海の向こうのアメリカでは米国競馬最大の祭典・ブリーダーズカップが開催されました。
 今年の舞台は、ニュージャージー州のモンマスパーク競馬場。今年から新たな試みとして、BCジュヴェナイルターフ、BCフィリー&メアスプリント、BCダートマイルという3つのカテゴリーを追加し、2日間に渡って開催されることになりました。

 各カテゴリーの王者を決める全11レースの中でも、やっぱり注目を集めるのが、米国競馬でのチャンピオンカテゴリーであるダート2000メートルの「クラシック」。例年、高い確率でこのレースの勝者が年度代表馬に選出されており、まさにチャンピオン決定戦と呼ぶにふさわしい大一番です。
 注目はBCジュヴェナイル、ケンタッキーダービー、BCクラシックの完全制覇という前人未到の快挙を狙っていたストリートセンス、そのケンタッキーダービー馬を米国三冠の第二冠目・プリークネスSで撃破したカーリン、前哨戦でストリートセンスに土をつけたケンタッキーダービー2着のハードスパンに、8月のGIでカーリンやハードスパンを破るなど成長著しいエニーギヴンサタデーら強力3歳馬勢。それに対抗する古馬代表として、今年GI2勝の4歳馬ローヤーロンが立ちはだかるという図式でした。

 泥んこ馬場の中、勝ったのは4番人気のカーリン。道中は中団のポジションから3~4角で一気に押し上げ、直線入り口で先頭に並びかけると、直線は力強い伸び脚で2着に逃げ粘ったハードスパンに4馬身半差をつける快勝でした。
 カーリンはプリークネスSのほか、古馬混合のジョッキークラブGCではローヤーロンを破っていますし、これで今年GI3勝目。勝ったレースの格、負かした相手関係からも、今年の年度代表馬はカーリンでほぼ決定ではないでしょうか。
 ちなみにカーリンの父スマートストライクは、今年のBCターフで凱旋門賞馬ディラントーマスを破って勝利したイングリッシュチャンネルの父でもあります。産駒が同一年のBCクラシックとターフを制覇というのも、とてつもない快挙だと思います。さらに、2003年ジャパンカップダートでアドマイヤドンをハナ差退けて優勝したフリートストリートダンサーも同馬の産駒。思えば、フリートストリートダンサーも不良馬場の中をレコード勝ちでしたし、スマートストライク産駒は不良馬場に強いのかもしれませんね。いずれにせよ、この2頭の活躍で、来年からの種付け料がグーンとアップしそうですね。

 逆に、この不良馬場に泣かされたと思われるのが、1番人気のストリートセンスです。2歳時にも不良馬場で3着に敗れていましたし、同馬としては良馬場で競馬がしたかったことでしょう。直線はまったく伸びがありませんでしたものね。
 ちなみに、ストリートセンスはこのレースを最後に、ハードスパンとともにダーレーで種牡馬入りするとのことです。

 また、このレースで大変残念な出来事がありました。

 アイルランドから遠征してきたジョージワシントンが最後の直線で故障し(右前脚の種子骨骨折など)、安楽死処分となりました。
 半兄に2002年のワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップ総合優勝、ならびにカルティエ賞最優秀古馬に輝いたグランデラを持つ、デインヒル産駒の良血馬ジョージワシントンは、2005年にデビュー。世界の競馬界で、ドバイのマクトゥーム一家と肩を並べる勢力を持つクールモアスタッド所有馬としてデビューしました。
 もちろん、管理調教師となったのはクールモアお抱えの若き天才トレーナー、エイダン・オブライエン。この血統からも期待は相当大きかったことが想像されますが、ジョージワシントンは期待に応える走りを見せてくれます。
 初戦こそ3着に敗れたものの、2戦目からは圧勝の連続でGI2つを含む4連勝。カルティエ賞最優秀2歳牡馬に選出されました。

 明けて3歳、いきなりの初戦となったGI英国2000ギニー(日本では皐月賞に相当)では、後の英国ダービー馬であるサーパーシーを難なく撃破してV。続くGI愛国2000ギニーは不良馬場の影響もあって2着に敗れて、その後休養に入りましたが、休み明けのGII戦を3着(出遅れが響いた)の後、GIクイーンエリザベスII世Sでは愛2000ギニーで敗れたアラーファに雪辱するとともに、GI2つを含む5連勝中の古馬代表リブレティストを負かしての復活優勝でした。
 その後の米国BCクラシックは6着だったものの、カルティエ賞最優秀3歳牡馬を受賞して種牡馬入り。このまま2世を世に送り出しながら余生を過ごすはずでしたが、生殖能力に問題があることが分かり、今年の6月から現役にカムバックすることになったのです。

 復帰後、欧州で芝1600メートルのGIを2戦と、2000メートルのGIを1戦走ったものの3着が最高。そして、2年連続の出走となったこのBCクラシックが最後のレースとなりました。

 一度は引退したものの、生殖能力の問題により、再び現役、そして非業の死……。サラブレッドは敏感な生き物です。一度引退したわけですから、ジョージワシントン自身、もう1度戦う気持ちを呼び起こせなかったのかもしれません。その中で突然の死を迎えてしまった彼のことを思うと、言葉が見つかりません。

 クールモアグループは世界最大級の馬主・生産者グループですし、種牡馬としての働きが見込めないからと言って、現役馬に戻さなければならないほどお金に困っているはずはありません。
 「もう1度見たいと思っていたファンのために、競走馬としてジョージワシントンを復帰させます」と言えば、聞こえはいいかもしれませんが、一度引退させておいて、また復帰させるというのは、あまりにも人間側の勝手が過ぎます。

 もし、復帰させた後も変わらぬ強さで連戦連勝を続けていれば、復帰させて正解だったとなりますし、これは結果論でしかないというのは分かります。
 でも、これだけの功労馬なんですから、生殖能力に問題があると分かっても、ゆっくりと余生を過ごさせてあげることはできなかったのでしょうか。サラブレッドという生き物は、結局のところ経済動物でしかないのでしょうか。

 今はただ、ジョージワシントンが安らかに天国へ旅立っていくことを祈るばかりです。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

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posted by スポーツナビ編集部 |20:52 | 海外競馬 | コメント(0) | トラックバック(0)
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