2010年02月14日

【編集部発】砂vs.芝 今年のフェブラリーSは面白い―展望

 さて、いよいよ今週は2010年初のJRA・GIレース第1弾。砂の王者決定戦・第27回GIフェブラリーステークスです。

 昨年のジャパンカップダート馬で最優秀ダートーホースにも選ばれたエスポワールシチー、昨年の同レース覇者サクセスブロッケンの5歳2強をはじめダートGI馬が4頭登録。
 そして、今年のフェブラリーSが例年と違うのは、芝のトップホースが続々と名乗りを挙げてきた点。昨年のGI高松宮記念&GIスプリンターズSを勝ったローレルゲレイロ、GIマイルCS2年連続2着のスーパーホーネット、そしてGI日本ダービー2着のリーチザクラウンに、GINHKマイルC2着のレッドスパーダなどなど。

 ドバイも見据えるエスポワールシチー、サクセスブロッケンら砂の猛者たちが圧倒的な強さを見せるのか、それとも芝ホースがまさかの覇権転覆を成功させてしまうのか。

 色々な視点、見方で楽しめる今年のフェブラリーS。とても楽しみです。

 では、有力各馬の紹介・展望といきましょう。今年のフェブラリーS登録馬は→コチラ(Yahoo!スポーツ)

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 まず、なんといってもエスポワールシチーですね。現在、重賞4連勝中でGI3連勝中。絶対的なスピードと持続力で、昨年の秋GI2戦は文句なしの完勝を収めました。
 JCダート後も順調に調整。1週前の坂路追い切りではラスト4ハロンを12秒0-12秒0でまとめる絶好の動きを披露し、主戦の佐藤哲三騎手、管理する安達調教師ともに納得の仕上がりを見せているようですね。
 今回は左回りのマイル戦になりますが、4戦走って敗れたのは初のGI挑戦となった昨年のフェブラリーSのみで、それでも0秒2差の4着惜敗。残りの3戦はいずれも快勝しているように、むしろ左回りの方がよりスムーズに能力を出せる馬です。
 現時点で状態、仕上がりに不安がなく、コース条件も歓迎。となれば、やはりこの馬が一番の優勝候補。4つ目のGIをタイトルを手土産に、いざドバイ挑戦を狙います。

 最大のライバルはもちろん、昨年の覇者サクセスブロッケン。昨秋のGIII武蔵野S10着、JCダートも4着と結果は出せませんでしたが、暮れの大一番GI東京大賞典でヴァーミリアンを競り落としてのV。再び上昇気流をつかみました。
 エスポワールシチーとは同じ2005年生まれの5歳。対戦成績は過去3戦1勝2敗とリードを許していますが、能力で劣っているとは思えません。気性が難しいタイプなので、確かに安定感ではエスポワールシチーに譲るものの、その分ハマった時の強さは別格。それはヴァーミリアンを真っ向勝負で負かした前走でも証明済みでしょう。
 この馬もドバイ行きを狙う1頭。ここで同期のライバルを打ち負かし、「日本代表はオレだ」と名乗りを挙げるでしょうか。あとは、主戦の内田博幸騎手が間に合うかどうか、ですね。

 「強い4歳勢」も当然上位を狙う強力部隊です。
 その代表格スーニは、昨秋のGIJBCスプリントを3歳馬ながら快勝したスピードホース。JCダートは惨敗したものの、やはりこれは距離が敗因でしょう。
 仕切りなおしの前走・東京千四のGIII根岸Sは4着。やや物足りない数字ですが、これはトップハンデ58キロを背負ってのもの。別定戦の57キロなら変わってくるでしょう。あとは、マイルという微妙な距離をいかにこなすか。

 そのスーニを負かして一躍、上位候補に飛び出したのが同じ4歳のグロリアスノア。4カ月ぶり休み明けということもあり、11番人気と評価が低かったわけですが、レースをそれをアッサリと覆す会心の一撃でしたね。
 デビューしてから8戦、これまで1度も1番人気がないように、どうしても地味に映るタイプ。ですが、実績では同じ東京マイル戦のGIIIユニコーンSでシルクメビウス(後のJCダート2着馬)の2着など、十分に世代トップを形成できる馬。前走の脚は“本物”だと思います。
 ただ、やっぱりドーンと人気になりそうなタイプでもないと思うので、今回もオイシイ穴馬になりそうですね。

 また、同じく4歳のGIジャパンダートダービー馬テスタマッタの一発脚も侮れないところ。少しでも前が崩れれば、長い東京の直線を生かしての大駆けには警戒が必要です。

 一方、ある意味、これらダート実績馬よりもより注目を集めているので、芝から転戦してきたトップホースたち。
 実績No.1はローレルゲレイロ、昨年のGI高松宮記念、GIスプリンターズSを制した最優秀短距離馬ですね。
 ダートはまったくの初めて。父キングヘイローもフェブラリーSで砂初挑戦をしたことがありましたが、1番人気を大きく裏切る13着でした。ただ、キングヘイロー産駒からは地方で重賞を勝っている馬も出ていたりして、一概にダートはダメと結論付けるのは早計。もちろん陣営としても「やれる」という手応えがあってのことでしょう。
 スイスイとハナに立つとうるさい馬ですので、エスポワールシチー、リーチザクラウンあたりとの先手の取り合いは、このレースの大きな鍵にもなりそうですね。

 ダート初めての芝馬といえば、スーパーホーネットリーチザクラウンレッドスパーダも同じ。ローレルゲレイロ同様、こればっかりは走ってみないと分かりません。
 ただ、どの馬も現役トップクラスの実力馬なので、馬場をこなしてしまえばアッサリVがあっても不思議はない馬たちです。
 そして、スーパーホーネット、リーチザクラウンはともに重馬場で実績を残している馬であり、その印象よりもずっとパワーを兼ね備えた馬。また、今年連勝で絶好調レッドスパーダの父は、ダートでも圧倒的な強さを発揮していたタイキシャトル。
 いずれの芝馬たちも、今のダート勢力図を一変させてしまいそうな魅力的な刺客に見えてきました。

 ほか、3着圏内まで考えれば、差しが安定してきたオーロマイスター、後方からの一発にかけるダイショウジェットなども3連単の穴で魅惑的な存在ですね。


■週初め予想&見解
◎エスポワールシチー
○サクセスブロッケン
▲リーチザクラウン
△スーニ
×グロリアスノア
注レッドスパーダ

 1頭抜けていると思うのは、やはりエスポワールシチー。昨秋からの充実ぶりを見ると、この馬がまともに走ればちょっと勝てる馬はこの中にはいないような……。

 ただ、今年のフェブラリーSをより面白くしているのは、芝トップホースの存在。しかも、先行脚質のエスポワールシチーにとってはなんともうるさいローレルゲレイロ、そしてリーチザクラウンがいます。
 そして、タイキシャトル産駒のレッドスパーダがなんとも不気味なんですよねぇ~。と、思っていたら芝馬は芝馬でもザレマがしぶとく食い込んだりするのかも。

 そんなことを考えていたら、印が全然足りません。前が速くなりすぎてテスタマッタどころか、ダイショウジェットまでズドン!なんてことも、今ふと頭の中をよぎりました。

 最終追い切り、当日の天気・馬場、気配など総動員して、週末に最終結論を出したいと思います。

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(スポーツナビ競馬担当A)
 

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posted by スポーツナビ編集部 |19:46 | レース展望 | コメント(0) | トラックバック(0)
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