2008年04月08日

【編集部発】クラシック開幕! 桜花賞展望

 さあ、クラシックの開幕です。第1弾は桜の女王決定戦・桜花賞です。以前、宝塚に住んでいたこともあって、春のGIの中では一番好きなレースなんですよ。ワクワクしますね~。

 今年はここまで、2歳戦から通しても重賞を2勝以上した馬がいなく、レースのたびに勝ち馬がコロコロ変わりました。そのため、18頭すべてにチャンスがありそうで目移りしてしまいますね。

 その中でもまず注目が集まるのは、やはり2歳女王のトールポピーです。昨年の2歳牝馬ナンバーワン決定戦・阪神JFを強烈な末脚で勝利。牝馬特有の切れ味と言うよりは、男勝りのパワフルな末脚が大きな武器です。
 前哨戦のチューリップ賞は2着に敗れましたが、差はわずかハナ。スローペースで前有利の展開だったことを考えれば、本番へ向けて上々の競馬だったと思います。
 また、3カ月ぶりを叩いて状態もグンとアップしているでしょう。5戦して連対を外していない安定感からも、やはりトールポピーが桜の女王に最も近い位置にいるかもしれません。

 チューリップ賞でその2歳女王を倒し、俄然注目が集まり始めたのがエアパスカル。展開に助けられた面があるとはいえ、堂々と強力ライバルを完封したレース振りは評価できます。前走は逃げ切り勝ちだったわけですが、どこからでも競馬ができるセンスの良さがこの馬の強み。降雪のためダート変更になったこぶし賞以外、この馬も芝では連対率100パーセントです。本番でも怖い存在ですね。
 同じくチューリップ賞組からは、3着のオディールも有力候補です。前哨戦はエアパスカル、トールポピーからハナ・ハナ差の3着で涙をのみましたが、ゴール前で最も際立っていたのは彼女の伸び。あと一完歩あれば間違いなく差し切っていました。ファンタジーS1着、阪神JF4着という実績からも、この世代では実力上位の馬です。

 阪神でのもう一つのトライアル、フィリーズレビューを制したのはマイネレーツェル。フェアリーS3着、エルフィンS4着とあと一歩の競馬が続いていましたが、桜花賞出走権利のかかった大事なレースでついに末脚が爆発しました。この時の体重がなんと396キロ。相当な小柄ですけど、一発秘める差し脚はお父さんのステイゴールド譲りですね。
 課題は前走から1ハロンの距離延長ですが、鞍上は豪腕・内田博幸騎手。直線各馬横並びの混戦になれば、再びの出番がありそうです。
 フィリーズレビュー組では、快速エイムアットビップも注目の1頭。このステップレースでは大敗してしまったわけですが、中間に熱発していた影響が大きかったのかもしれません。阪神JF3着、ファンタジーS2着と、実力的にはこんな馬ではないですし、スピード勝負になれば巻き返しがありそうです。

 関東の1番手はフラワーCを制したブラックエンブレムですね。道中は引っ掛かり気味で、決してきれいな競馬ではなかったんですが、それでも押し切ってしまうあたりが彼女の能力の高さでしょう。3走前の葉牡丹賞では牡馬相手に3着、しかも皐月賞有力候補のマイネルチャールズとクビ差の競馬ですから、牝馬に入れば実力上位は明白。2走前のマイル戦が楽勝でしたし、折り合い面からも今回の1ハロン距離短縮はプラスになりそうですね。
 また、今年の3歳世代でウォーエンブレム産駒が大躍進を遂げていますが、この馬もその1頭。エアパスカルも同産駒なんですが、SS系種牡馬産駒との対決という点からも注目です。

 トライアルには出走しませんでしたが、2月のクイーンCを勝って、じっくりと桜花賞に備えてきたのがリトルアマポーラ。トライアル上位組よりもこちらが上と推す声も少なくない実力馬です。
 ブラックエンブレムがマイネルチャールズと好勝負したと書きましたが、彼女も京成杯でマイネルチャールズと0秒2差の接線。しかも、強い牡馬の揃った重賞で4着、さらに勝負どころの4コーナーでスムースさを欠いてこれだけの競馬をしたのですから、これは高く評価していいでしょう。実力はこの世代トップの1頭です。事実、クイーンCは楽勝でした。
 ただ、デビュー以来体重が減り続け、前走でも馬体が12キロも減っていたことが心配ですが、その点、間隔をじっくりとって調整しています。万全の態勢なら、トールポピーに並ぶ有力候補でしょう。

 そして、別路線組で絶対に忘れてはいけないのが、女王エアグルーヴの仔・ポルトフィーノです。
 アーリントンC大敗で評価を下げてしまったのかもしれませんが、あのレースは控える競馬を試したところ、まったくうまくいかなかった結果であって、実力をすべて出し切って負けた競馬ではありません。この敗戦を踏まえ、本番では馬の気分に任せた競馬をさせたら、エルフィンSのようにアッサリ楽勝……というシーンも十分可能でしょう。それだけの実力を持った素質馬だと思います。そして鞍上には、桜花賞男の武豊騎手です。
 トールポピーとは同じ厩舎。2歳女王の一番のライバルは、一番身近な存在であるポルトフィーノとも言えそうです。

 長々と書いてしまいましたが、それだけ有力候補が揃っている今年の桜花賞。桜の冠は誰の頭上に輝くのでしょうか? これから追い切り、枠順、当日のパドックと頭を悩ませられる、うれしくも苦しい日々が続きそうです。

(思い出の桜花賞は1997年のキョウエイマーチです)

(スポーツナビ競馬担当A)
 

posted by スポーツナビ編集部 |08:51 | レース展望 | コメント(0) | トラックバック(6)
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