2006年08月24日

デトロイトの思い出

「明るい話」を前フリしておきながら、早一ヶ月近くが過ぎてしまいました・・・。すみません・・・。この間、一応自分なりに、どんな話が良いかと考えてみたのですが、明るいというか、思いがけず遭遇した興味深いエピソードを一つ。

1999年、まだアメリカで学生をしていた私は、夏休みを利用してアメリカ中部をバス旅行することを思い立ちました。シカゴを皮切りに複数都市をバスでまわり、最後はサンフランシスコまで帰ってくる、という旅です。目的は当然ながら、メジャーリーグの試合を見ること。本当は30球団すべてをまわりたかったのですが、時間とお金の関係でかなり割愛しました。

今回ご紹介したいのは、デトロイトで出会ったある老婦人のことです。

野球の試合を見るための旅とはいえ、ナイトゲームであれば昼間は時間があります。デトロイトでもナイトゲームだったのですが、これといった観光名所も知らなかったので、市民博物館のようなところを訪ねました。何の狙いもない、「なんとなく」です。ひと通り館内を眺め歩いて、見忘れていた地下に入ると、昔のデトロイトの町並みが再現(?)されており、その中のコーヒーショップは一応、休憩場所として営業していました。夏のことですしそれなりに暑かったので、のどを潤すために立ち寄りました。

コーヒーショップは、喫茶店というよりも売店という感じで、カンやペットボトルの飲料類とコーヒーがある程度。雑然と並べられたテーブルと椅子があり、そのうちの一つに荷物を置いて、店員と思しき老婦人からミネラルウォーターを購入して一息ついていました。

店内は先ほどまで家族連れがいたものの、すぐに出てしまい客は私一人。しばらくするとその老婦人が、「観光で来たんですか?」と尋ねてきたので、「メジャーリーグの、タイガースの試合を見に来ました。バスでいくつかの都市をまわっています。」と答えました。するとやはり、「タイガースタジアムは今年で最後だねぇ」という話になりました。

デトロイトは当時はまだ、今のコメリカパークではなく、伝統あるタイガースタジアムを使用しており、その最後の年でした。だからこそ、ぜひとも立ち寄りたかった都市の一つだったのです。

以下は私の記憶ですが、彼女はこんなことを話してくれました。

「1987年はタイガースが優勝した最後の年だった。あの時はアメリカンリーグのチャンピオン決定戦で負けたんだけど、プレイオフはそれは盛り上がって。うちの旦那と息子も見に行っていたわ。デトロイトで勝った試合があったと思うんだけど、タイガースが勝った途端、ファンがフィールドに入ってしまってね。一人二人ではなく、それはもう大勢が次々にフェンスを登り越えて、誰も止められなかった。それでもそのころは、今みたいにセキュリティもうるさくなかったから、逮捕者なんかは出なかったと思うよ。うちの息子と旦那はそのとき、外野の芝生の一角を切り取って、持ってきてしまったのよ。」

普通に話していたので聞き流すところでしたが、芝生を切り取って持ってくる??今では考えられません。反射的に「それ、持ってきてそのあとどうしたの?」と尋ねると、

「うちの庭にそのまま植えたのよ。今ではもう混ざっちゃってるけど、『大体あのへん』ってゆうのはわかるわよ。」

これには二度驚きました・・・。

1987年といえば、この当時の1999年からもすでに12年前。今から見ればもう20年前です。確かに昔の映像で、優勝した途端にファンがフィールドになだれ込むものなどがあった気がします。また、確かハンク・アーロンがホームランの新記録を達成したときの映像も、ファンが入ってきて、ダイヤモンドを走るアーロンの肩をたたいて喜んでいる、なんてのがあったように思います。しかしまさか試合終了後に芝を切り取ってきて、自分の家の庭に植えるとは・・・。なんとものどかな時代、古き良き時代だったんですね。今じゃ絶対に無理でしょうね。フィールドに入ったら即逮捕、ですから。

ちなみに今でも、タイガースは87年以来優勝していません。しかし今年はなんと、今日の時点で2位に7.5ゲーム差をつけ、アメリカンリーグ中地区のトップにいます。20年ぶりの優勝に着実に近づいています。

それにしても、なんか、ちょっとカッコよくないですか?

「うちの庭のこのへんに、タイガースタジアムの芝が植わってる。しかも87年の優勝の時のね。」

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posted by 小島 |02:34 | コメント(4) | トラックバック(1)
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2006年08月21日

宮本慎也Tシャツ好評発売中!!

皆さん、お久しぶりです。

と言っても、覚えていない方のほうが多いと思いますが・・・。

8月9日より、東京ヤクルトスワローズ宮本慎也選手のオリジナルTシャツ、題して、「Defense Man Tシャツ」が、神宮球場で発売しております!!

背中には、本人直筆の‘守’が書かれています(^^)

なかなかインパクトがあって、かっこいいTシャツです!!

是非、神宮球場に行く機会がありましたら、ショップで見てみて下さい!!

あっ、でも買ってもらえたらもっと嬉しいですね(^^)


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posted by ウッチ- |17:37 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2006年08月05日

マイナーリーグの試合にて

しばらくご無沙汰をしておりました。先週は一週間ほど東海岸へ行き、今回もまたマイナーリーグチーム巡りをして来ました。

そんな中、小島さんの二度に渡る書き込みがありました。日本のプロ野球ファンとメジャーリーグファンのマナーについての話でしたが、マイナーリーグの試合をよく訪れる自分としても何かコメントすべきかと思い書き込みしてます。

まず、マイナーリーグの試合と日本のプロ野球やメジャーとの大きな違い、それは選手の認知度かなという気がします。マイナーリーグの試合を見に来るファンのほとんどは、そこでプレーしている選手の名前を知りません。先日もロジャー・クレメンスがマイナーの試合で調整登板を行ないましたが、そんな事でもなければ「スター選手」が観客を呼ぶ事はありません。多くの選手はファンにとって名無しの選手なのです。

先日、3Aのゲームで試合前にユニフォーム姿の選手と言葉を交わしていました。マイナーではユニフォームに名前が入っていない事も多く、そのチームも名前なしでした。すると、ファンがその選手を背番号で呼び、サインを求めました。

ファン:「サインもらえる?」
選手:「いいよ」
ファン:「ありがとう。ところで名前は?」

と、いった感じのやり取りです。

別の日、試合後に球場近くのレストランで選手と食事に行きました。すると、その試合を見に来ていたファンの一人がその選手に気づき、話掛けてきました。気さくな性格のその選手はしばらく話に付き合い、一緒に記念撮影までするサービス。恐らく、そのファンにとってその選手がどのポジションの誰だったかなんて関係なかったのだと思います。
マイナーリーグの試合風景


マイナーリーグの選手達がサインをねだられる場所や時間は限られています。自宅にサインを求めに来るファンもいませんし、宿泊先のホテルで待ち伏せるファンもいません。だから、球場でサインを求められたり、時々プライベートの時間を邪魔されたりしても、愛想良く応じる事ができるのだと思います。

一方、小島さんの話に登場した有名選手たちは、どこに行こうが、何を着ていようが「○○選手」。日ごろから多大なプレッシャーと戦いながらプレーしている選手にとって、プライベートの時間は一般の人が考える以上に貴重なものかもしれません。そこでサインを要求され、断った事に対して罵声を浴びせられるなど、言語道断です。そうした選手が、本来はサインをしなくてはいけない場面でも気楽にサインに応じられなくなってしまうのも頷けます。

3月のWBCの際、アメリカで、ある日本人選手の買い物に同行させていただきました。その選手は歩きながら「こうやって普通に街を歩けるのがいいよなあ」と心から喜んでいました。こうしてプライベートを人並みに楽しみ、球場に行く事ができたらもっと晴れ晴れしい気持ちでファンとも接する事ができるのかなあと思いました。

とは言え、どこに行っても視線を集めてしまうのは有名人の宿命。でも、そんな中でもちょっとした気遣いをしてもらえれば、選手も皆さんと気持ち良く接する事ができるんじゃないかと思います。

先日行ったニューヨーク州のフリーウェイで一枚。あまりに緑がきれいだったもので・・・。
ニューヨーク州のフリーウェイ



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posted by ほっしー |11:42 | from ロサンゼルス | コメント(7) | トラックバック(1)
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