2007年06月07日
ベテラン選手の活躍に思う
楽天のベテラン、38歳の山﨑武司選手の活躍が熱い。 6月7日時点で既に22本塁打。打点も52でリーグトップの目下二冠王だ。2004年のシーズン終了後、当時在籍していたオリックスから戦力外通告をされたとは思えない。野村監督は常々、「野球はエースと4番」が持論で、この2ポジションだけは育てることができない、とおっしゃっているが、少なくとも今年の4番は、外から補強せずに済んでしまったようだ。 山﨑選手は私たち(株)KDNエージェンシーが運営するBALLPLAYERS.JP(http://ballplayers.jp/)にも参加してくださっているので、仕事上でも接点が多い。性格は、一言で言えばファンの皆さんが描いている通りではないだろうか。豪快で、かつ気配りのできる親分肌、兄貴肌。私たちは選手のマネジメントをしているのだから、本来は選手にアドバイスをしなければならない立場だが、山﨑選手からは逆にアドバイスをいただいたり、元気づけられたりすることも少なくない。 日本ではアメリカと違い、最近まで独立リーグもなかったし、マイナーリーグのチーム数も極端に少ないため、一度戦力外通告を受けるとそのまま引退、というケースが大多数だった。山﨑選手は今、これだけ活躍して、野球界の話題を作り、世間の注目を集めさせているわけだから、野球界への貢献度は絶大である。つくづく、04年限りで引退などということにならなくて良かったと思う。 同じように野球界に貢献しているのは、オリックスの吉井選手だ。最近、残念ながら1軍登録を抹消になったが、やはり04年限りでオリックスを戦力外になりながら、翌年再びオリックスで復帰し、活躍している。大幅な減俸になりながら頑張っておられる姿はメディアでもしばしば取り上げられたし、パリーグ最年長投手としての話題性も高い。山﨑選手に同じく、野球界への貢献度は抜群である。 吉井選手のケースで特筆すべきは、一度戦力外になりながら、同じチームで復帰した、という点。これは今までの日本プロ野球では考えられなかったことであり、画期的な出来事だった。この吉井選手の事例を踏襲して、例えば坪井選手(06年に日本ハムを戦力外になり、07年同チームへ復帰)の例などもあるのではないか。戦力外になった選手の再活性化の新しい手段を、吉井選手が身を持って示された、ということが言えよう。 吉井選手も私たちKDNのクライアントで、BALLPLAYERS.JPにも参加しておられるが、いつも味のある文章をアップしてくださっている。最新の投稿では、 「世界中の野球チームにいらんって言われるまで、投げるぞ。」 とおっしゃっているが、代理人事務所としてとことんサポートするつもりである。 山﨑選手と吉井選手に共通しているのは、彼らを慕っている若手~中堅の選手が数多くいる、ということだと思う。経験豊富なベテランはただでさえ引き出しを多く持っており、若手が悩んだときに良いアドバイスを提供してくれる。コーチよりも近い存在であるベテラン選手のアドバイスは、時に指導者のそれよりも効果的なことがある。 このようなメリットを含めて、トータルでの価値を見出し、ベテラン選手を活用していくことが、今後の野球界に求められているのではないか。野球選手である以上、力がなくなれば現役を引かなければならないが、力が残っているのに引退せざるを得ない、というケースがあまりに多いのは残念だ。
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posted by 小島 |20:45 |
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