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ウィンブルドンは2001年を境に激変 錦織に大恩恵で楽しみ激増 錦織いなければ虚しさでいっぱい?

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錦織圭はウィンブルドンで優勝できる?チャンスはグランドスラムの中ではダントツに低い。しかし少しはあるというのが正しい答えと言える。それは2001年を最後にサーフェスの芝が激変したことによる?

かつてウィンブルドンはスポーツファンとして最も楽しみなイヴェント、少なくともその一つであった。何がそこまで夢中にさせるのかと言われれば、美しいグラスコートで繰り広げられた男子テニスのサーヴ&ヴォレーを中心としたネットプレイがスリリングだったからである。決勝に手が届かなかったが4度の4強、4度の8強とこの大会だけ(全仏と全米で4強はあるが)超安定して上位に残った地元イギリス人のティム ヘンマンはその華麗なサーヴ&ヴォレーが魅力でウィンブルドンでは最も応援していた選手だった。

エドバーグ、ベッカーの2強を中心にシュティッヒが優勝者だった時代からサンプラスがほぼ独占しながらもクライチェク、イヴァニセヴィッチも優勝者に名を連ねた時代はプレイのテンポも試合時間も短く華麗なネットプレイとスリリングなパッシングショッツの応酬を楽しめる点が好きだった。ただし、長身のパワーサーヴが圧倒する試合には時に絶望感も覚えたりもした。

よってネットプレイが苦手でウィンブルドンをスキップし続けていたアガシが復帰した大会で8強、そして翌年決勝でイヴァニセヴィッチをとんでもないリターンを武器に奇跡の優勝を遂げた大会もまた強烈な印象として残る。奇跡としか思えなかった。サーヴ&ヴォレーヤーズが芝で圧倒する時代だったので完全ストローカーが優勝するなんてあり得ないと思っていたから驚愕だったのだ。

アガシのような例外はあったもののかつてのウィンブルドンは芝の性質上短く滑りやすい芝がサーフェスだったので圧倒的にネットプレイを得意とする選手に有利だったのだ。サーヴィス後だけでなくチップしてネットに詰めるchip & chargeも頻繁に見られた。総攻撃スタイルである。

しかし、2001年大会(優勝イヴァニセヴィッチ、準優勝ラフター)の翌年からウィンブルドンは芝を変更した。

今回は2014年6月30日のNational Postに掲載されたMichael Traikos記者による記事「Surface changes at Wimbledon, other Grand Slams have all but eliminated place for specialty players」(ウィンブルドンと他のグランドスラム大会のサーフェス変更により特定のサーフェスで強い選手は消えた)を参考にさせて頂く。

記事の冒頭“もしナダルが20年前の選手だったら彼はウィンブルドンをスキップしていただろう。彼のプレイスタイルでは当時のウィンブルドンでプレイしても上位進出どころか初戦敗退もあり得る程に通用しなかったはずだからだ”。

“現在のウィンブルドンの芝はマッケンローやサンプラスに有利に働いたかつての芝とは種類が違う。全仏とウィンブルドンにおいて片方の大会で圧倒的強さを誇りもう一方の大会ではまるで通用しないという当時の状況はもう見なくなった”

カナダ人ダブルスの名手ダニエル ネスターは語る。“今のウィンブルドンはそれ程球足の速いサーフェスではない。むしろハードコートのモントリオールやシンシナティの方が速い”

ウィンブルドンのサーフェス(芝)の性質が変わったのだ。“2001年大会を最後にウィンブルドンはそれまでの70%ライグラス、30%creeping red fescueという芝を取り除き100%多年生ライグラスの種を植えた。これによりベイスライン周辺の芝がなくなっていく短い芝から土部分がドライで硬め、芝も長持ちする長いものに変わった”これによりバウンドしたボールはより高く弾み、低く滑る感覚が減少した。

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「ウィンブルドンは2001年を境に激変 錦織に大恩恵で楽しみ激増 錦織いなければ虚しさでいっぱい?」へのコメント

良い記事でした。
批判されることも多いけど良い記事を書く事もあることは知っていますしちゃんと見ています。

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