2008年03月22日
大宮対横浜FM戦を前に ヤマザキナビスコカップ第2節
3月23日、ヤマザキナビスコカップ第2節、大宮アルディージャ対横浜Fマリノス戦が行なわれる。20日に第1節の新潟戦を2対2の引き分けで終えた大宮は、怪我で治療中の藤本主税の代わりに内田智也が先発した。また、ルーキーの土岐田洸平が内田と同様に初先発を飾った。さらにベンチには、ルーキーの青木拓矢が入っている。右サイドバックには、村山祐介も今季初出場した。このように、カップ戦の重要性は、準レギュラークラスや新人の活躍の場であると言える。23日の横浜FM戦には、誰が使われるのかも見所であろう。 第3節 3月30日(日) 13:00 清水エスパルス 日本平 第4節 4月2日(水) 19:00 名古屋グランパス NACK 第5節 4月5日(土) 13:00 大分トリニータ NACK 日程を見れば、リーグ戦再開の最初の試合が、30日の清水エスパルス戦になっている。その次の試合が、ホームで、4月2日に名古屋グランパス戦があり、4月5日には大分トリニータ戦がある。この3試合が過密日程になっている。したがって、こうした日程をどうやって乗り切って、好成績を残すのかが、今シーズンの大宮を占うひとつの秤(はかり)になる。この秤は、選手層が特別に厚いわけではないチームの普遍的なものだろう。 開幕戦からの5試合を、どういう風に戦うのかーーー例えば、新しい選手を何人か起用して、チームの底上げとサブメンバーの活性化をはかるなどーーーどんなやり方で過密日程を乗り切るのかが、樋口監督の腕の見せ所である。 ところで、新スタジアムのNACKは、ピッチとスタンドの距離が近く、本当に見やすいサッカー専用球技場だ。記者席で試合を見ていても、選手たちの細かい動きもよくチェックできる。芝生も整備されてパスサッカーを基本にしたチームには最高の状態である。それに比べて、仮のスタジアムとして昨年使っていた「駒場スタジアム」のピッチは、凸凹(デコボコ)で最悪な状態だった。ある試合で、カウンターサッカーが基本の対戦相手の監督が、「大宮にとって好条件でないピッチの駒場を選んでくれて、うちとしては、有り難かった」と言ったほど、パスサッカーを基本にするチームには、有り難くない環境だった。そんな思い出がある駒場スタジアムだが、時々、懐かしくなる時がある。 それはどうしてなんだろうか・・・と考えてみても、なかなか答えが見つけられない。そうした個人のいろんな想いを振り返るためにも、僕は、サッカーを見るためにスタジアムに足を運ぶのかもしれない。 日曜日の午後、「NACK5スタジアム大宮」で会いましょう! 文/川本 梅花
posted by 川本梅花 |02:05 |
大宮アルディージャ |
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今週の海外サッカー週刊誌
〈MOVIE〉
〈BOOK〉
『ジュニアサッカーを応援しよう!』(Vol.8)「カンゼン」が、3月5日に発売された。そこでは以下の記事を執筆した。
■「プロのスキルは15歳までに身につける
ーースペイン 15歳までに戦術眼を身につけろ!ーー」
海外サッカー情報誌『フットボリスタ』の編集長、木村浩嗣氏が、1月から3月まで府中の少年サッカークラブでコーチをされている。スペインの少年サッカーの指導ライセンスを持っている木村氏は、スペインでやっていた練習のマニュアルをそのまま実践している。
〈木村サッカー教室〉にお邪魔して、練習を見学した後で、スペインでは練習方法や指導法など木村氏に色々な話を訊かせてもらった。それをまとめたものが、今回『ジュニアサッカーを応援しよう!』に掲載した内容である。スペインの基本は、パスサッカーなので、練習内容もパスゲームが中心となる。日本でやられている内容とは練習法が違っていた。子どもたちにはスペースを意識させようと、バリエーションに富んだ練習をやっていた。
僕はその後、取材から1ヶ月経ってから子どもたちのスキルアップ度を確認するために、再び練習場に足を運んだ。スペインでのやり方を見学させてもらって、とても参考になった。それがたとえ、子どものサッカーであっても・・・。
少年サッカー、スペインサッカー育成法、などに興味のある読者は、是非読んでください。
文/川本 梅花
『サッカー批評』(issue38)が、3月10日に発売された。
今回は、三本の記事を書いている。
1)川本梅花の「サッカー読本」117ページ
Vol.3『サッカーの上の雲』と『サッカー馬鹿につける薬』の間に
ーサブカルチャーを笑えー
「手に血がつかない人殺しでは、痛みはわからんのだ」
(クワトロ・バジーナ『起動戦士Zガンダム』より)
サブカルチャー系の二人の書き手の本を取りあげた。ひとつは、小田嶋隆の『サッカーの上の雲』。もうひとつは、WEB.サポティスタの編集長、岡田康宏の『サッカー馬鹿につける薬』(共に「駒草出版」から)。これらサブカル系の書き手の本は、タイトルをどこか別の本から取ってきているものが多い。小田嶋の本は、司馬遼太郎の『坂の上の雲』から。岡田のそれは、呉智英の『バカにつける薬』からのもの。両者は、サブカルという系列に身を置きながら、書き手としてのスタンスは異なっている。そうしたことに注目して、二つの本を批評した。
2)「哲学的志向のフットボーラー 西村卓朗を巡る物語」130ー133ページ
第四回 「家族」
「わが身はわが心を養い わが心はわが身を導く」(西村孝次)
1.詩人のような言葉を持った祖父
2.父への叱責と、あるプロ野球選手のメンタルケア
3.母からの長い手紙
この連載も四回目になるのだが、今回のアフォリズムは、西村卓朗選手の祖父の残したもの。祖父は、文芸評論家の小林秀雄の従弟だった英文学者。『サロメ』を書いたオスカー・ワイルドの全集を日本で初めてひとりで翻訳した人。ここに登場する卓朗の父と母は、実際に取材してみて、とても味がある人物だった。最後の母からの手紙は、多くの読者に是非読んでもらいたい、と願っている。ちなみに、2.に登場するあるプロ野球選手とは、ソフトバンクの小久保裕紀のこと。
3)「日本代表の存在価値 日の丸の重みは変わったのか?」16-25ページ
証言1.ラモス瑠偉
横山謙三との出会い、そしてドーハへ
日本代表は、日本リーグの選抜じゃない
フランスW杯とドイツW杯、中田英寿のプレー
自分が日本代表に選ばれる選手だと証明してやる
証言2.松永成立
お金では買えないものを得るために戦う
ドーハのチームは大人のチームだった
君たちの最終目標は何なのか
証言3.名良橋晃
最初の目標は、海外でプレーすることだった
レギュラー組とサブ組
サポーターの声援でW杯に出場できた
証言4.山本浩(NHKアナウンサー)
Jリーグ以前の代表への認知度と国際試合
ラモスとカズの日の丸への想い
「サッカー道」という呪縛からの開放
第一世代のプロ化と第二世代のプロ化
代表とクラブとの天秤の重さ
監督が変わっても日本のサッカーは急激には変わらない
これは、ラモス氏から山本アナまで、すべてを通して読んでもらえれば、代表の価値の歴史的変遷がつかめると思う。実は、企画の段階で、三浦カズ選手や都並監督、さらには三浦アツ選手、福西選手、服部選手に取材を申し込んでいたのだが、現役でプレーしていたり指導している人々にとって、立場上、何らかの形でも「日本代表」を語るのは難しいということだったので、彼らへの取材は諦めた。そこで、選手を引退した人を中心に取材することになった。僕としては、先に述べた選手たちへの取材は諦めていない。なんとしても、彼らの言葉をどこかで引き出して、「日本代表の存在価値」をもっと深く探って行きたいと考えている。
この項で最後に用いた言葉がある。


