2008年05月13日

『スポナビ』大宮対札幌戦のコラムがアップ

Jリーグ第12節、大宮アルディージャ対コンサドーレ札幌戦の『スポナビ』の観戦コラムがアップしました。大宮にとっては、恩師といえる三浦俊也監督が率いる札幌との戦いです。

コラム前半は、秋葉での練習後に、波戸康広と小林大悟に試合に向けての話を聞き、大宮の「アクション・サッカー」について記しました。コラム後半は、試合内容と試合後に小林慶行から聞いた話を中心に綴りました。

タイトルは、「再会のかたち」です。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jleague/column/200805/at00017186.html

是非、読んで下さい。

文/川本 梅花

posted by 川本梅花 | 18:06 | 『スポナビ』 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年05月07日

『スポナビ』の大宮観戦記が再開

今季好調な大宮アルディージャ。昨年末にスタートしたスポーツ総合サイトのWEB.『スポーツナビ』の「大宮 オレンジ色のラプソディー」が、大宮対札幌戦から再開する。

札幌の三浦監督は、大宮の元監督。当時、強化部長だった佐久間悟と三浦監督は、二人三脚で、現在の大宮のスタイルを築いた。[4ー4ー2]というシステムと、前線からのプレッシャー、さらにDFの最終ラインを対戦相手によって、5メートル間隔で細かく調整するやり方など、今の大宮の礎を作ったと言ってよい。

三浦監督が、大宮を指揮していた頃に呼ばれた選手たちが、現在の大宮の主力メンバーである。例えばDFの冨田、SBの波戸、西村、MFの小林(慶)、小林(大)、藤本などが挙げられる。だから、J1に戻って来た札幌の三浦監督と今の大宮は、言わば「師弟対決」と呼んでもよい。

木曜日の午前中に、大宮は秋葉で練習をする。もちろん僕は、練習見学をして、何人かの選手に話を聞いて、「師弟対決」の実情を記事にしようと思う。選手たちも、それぞれにこの対決を「意識」しているはずだから。

『スポナビ』での連載再開前に、「これだ、という試合があったら言ってください」と担当のI編集者から連絡があった。スケジュールを見て、「これだ」と思ったのが、対札幌戦だ。ところで、今季好調な大宮に関して、誰か、どこかのライターがどこかの媒体に「書く」のかと思っていた。例えば、名古屋が連勝していた時には、メディアがこぞって名古屋の躍進を取りあげて、「ピクシー、日本代表監督か?」というようなニュアンスの記事まであった。でも、大宮に関しては、これといった記事はないようだ。

今回、僕のライターの出発点を作ってくれた『スポナビ』のI編集者と、一緒に仕事ができることが何よりも嬉しい。それと、僕が書いたものを読んで、「面白い」と感じてくれたり、「頑張ろう」と思ってくれて、少しでも何かの「力」になれればよいと願っている。Jリーグファンやサッカーファンの、さらに多くのクラブサポーターに読まれるに値するものを、これからも書いていこうと思う。

ともかく、大宮サポーターのみなさん、おまたせしました。

連載再開へ、一生懸命に気合いをいれて、書かせてもらいます。

是非、読んでください。

文/川本 梅花

posted by 川本 梅花 | 00:10 | 『スポナビ』 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年05月06日

南雄太への取材

明日、柏レイソルのGK南雄太への取材が入っている。
これは、『スポルティーバ』(集英社)へ掲載される。

99年、ナイジェリアで行なわれたワールドユースから、もうすぐ10年が経とうとしている。僕にとって、黄金世代と呼ばれた彼ら選手たちへの思い入れは、相当に強い。初めて僕が、スイスのジュネーヴへ旅立ったのが、98年だった。だから、99年のワールドユースは、ジュネーヴのアパートで、「ユーロスポーツ」を通しての観戦だった。当時の僕は、日本人が海外へ出て「勝負」している彼らの姿と、海外で生活をスタートした自分の行動を照らし合わせていたのかもしれない。

彼らのナイジェリアでの試合は、今でもすぐに思い出せる。それに、その後に一時帰国した際に、ナイジェリアの試合のビデオを友人から借りて、ジュネーヴに持っていって、何度も見直したりもした。彼らの世代は、それ以前のサッカー選手とは、違う匂いがしていたし、壁のように遮られた日本サッカーと世界のサッカーとの距離を、一気に短縮してくれるかもしれない、という期待感がもてた。

あれから、10年。彼らは、過去の自分と今の自分を、どうやって語るのだろうか。

正直に言って、「黄金世代」と呼ばれた彼らの成長は、僕が期待したものよりも小さい。

それは、いったいどうしてなのか?

僕の今回の使命は、そうしたことを彼ら自身から語らせることだ。
まず、南雄太の「言葉」から始めることになる。

そして次には、永井雄一郎が待っているのだ。

文/川本 梅花

posted by 川本 梅花 | 02:09 | 『スポルティーバ』 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月18日

西村卓朗の退場に想うこと

水曜日に、ナビスコカップがあった。
大宮アルディージャは、横浜FMと対戦した。

前日の夜に、西村卓朗選手から電話がある。

「明日、試合にでます」

今シーズンの卓朗は、グアムキャンプを終えて帰国してからコンディションを崩し、ずっと控え選手に甘んじていた。だから横浜とのカップ戦が今季初めての試合になった。しかし卓朗は、前半で二枚のイエローカードをもらって退場してしまう。昨シーズンから、三試合連続の退場処分という不名誉な記録を残してしまった。

一言で云えば、気負いがあったのだろう。

僕は、『サッカー批評』で「哲学的志向のフットボーラー 西村卓朗を巡る物語」を連載している。次の発売で5回目を数える。四回目の連載、「家族」が発売された後に、記事を読んだ卓朗からメールがあった。

「こんな風に書いてくれて、応援してくれている人も大勢いるのに今の自分の状況はほんと情けないです・・・。今週も途中で故障離脱をしてしまい明日からまたチーム練習に合流する感じです。でも今の状況もうまくいくために必要なプロセスだと確信しています。必ずなんとかしてみせます!」

このメールをもらう前に、僕は卓朗に「いずれカップ戦で使われると思うから・・・チャンスは必ずくるよ」というメールをした。これは、それに対する彼の返答でもあった。

彼のこうした頑張りを読者に伝えたくて、『サッカー批評』の編集長に連載の実現化をお願いした。また僕自身も、今まで経験したり学んだりしたことすべて注ぎ込んで、心を込めて文章を書いている。

火曜日の試合前日の電話で、卓朗と話を終えて携帯を切ってから、言い忘れたことがあった・・・と「ふと」思った。

「入れ込みすぎないように」と。

退場処分でチームは大敗。この現実に、「怒り」とか「疑念」とか「失望」とか、いろいろな思いをもったサポーターがいることだろう。確かに三度の連続退場は、誉められたものではないし、プロである限り、同じ過ちを何度も繰り返してはいけない。

僕は、たまに卓朗にこんなことを云う。
「サッカー選手の寿命は人生の中でとても短い。だから選手としてどうやって最後を迎えるのかが大切。そのためには、選手でいる間は絶対に諦めない。チャンスは必ず来るから」

だから僕は、今の彼の状況を心配してはいない。彼ならば、人に感動を与えられるプレーがきっとできるはずだ。そのための試練だとさえ思っている。おそらく彼も、そうだろう。

以下の文は、19世紀を代表するロシアの小説家ツルゲーネフのもの。

「疲れた人は、しばし路傍の草に腰をおろして、道行く人を眺めるがよい。人は、決してそう遠くへは行くまい。人間には、不幸とか、貧困とか、病気が必要なのである。なぜなら、人間は、すぐに高慢になるからだ」(イワン・ツルゲーネフ『猟人日記』)

そしてこの後続く文章が、僕は好きだ。

「乗りかかった船には乗ってしまえ」
 
僕は今、西村卓朗という一人のサッカー選手と共に船を漕いでいる。
たどり着こうとしている先にあるものは、何が待ち受けているのか。

最後の最後には、何がそこにあるのかを・・・僕は知りたいのだ。

文/川本 梅花

posted by 川本梅花 | 08:21 | 大宮アルディージャ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年03月22日

大宮対横浜FM戦を前に ヤマザキナビスコカップ第2節

3月23日、ヤマザキナビスコカップ第2節、大宮アルディージャ対横浜Fマリノス戦が行なわれる。20日に第1節の新潟戦を2対2の引き分けで終えた大宮は、怪我で治療中の藤本主税の代わりに内田智也が先発した。また、ルーキーの土岐田洸平が内田と同様に初先発を飾った。さらにベンチには、ルーキーの青木拓矢が入っている。右サイドバックには、村山祐介も今季初出場した。このように、カップ戦の重要性は、準レギュラークラスや新人の活躍の場であると言える。23日の横浜FM戦には、誰が使われるのかも見所であろう。

第3節	3月30日(日)	13:00	清水エスパルス	日本平	
第4節	4月2日(水)	19:00	名古屋グランパス	NACK	
第5節	4月5日(土)	13:00	大分トリニータ	NACK

日程を見れば、リーグ戦再開の最初の試合が、30日の清水エスパルス戦になっている。その次の試合が、ホームで、4月2日に名古屋グランパス戦があり、4月5日には大分トリニータ戦がある。この3試合が過密日程になっている。したがって、こうした日程をどうやって乗り切って、好成績を残すのかが、今シーズンの大宮を占うひとつの秤(はかり)になる。この秤は、選手層が特別に厚いわけではないチームの普遍的なものだろう。

開幕戦からの5試合を、どういう風に戦うのかーーー例えば、新しい選手を何人か起用して、チームの底上げとサブメンバーの活性化をはかるなどーーーどんなやり方で過密日程を乗り切るのかが、樋口監督の腕の見せ所である。

ところで、新スタジアムのNACKは、ピッチとスタンドの距離が近く、本当に見やすいサッカー専用球技場だ。記者席で試合を見ていても、選手たちの細かい動きもよくチェックできる。芝生も整備されてパスサッカーを基本にしたチームには最高の状態である。それに比べて、仮のスタジアムとして昨年使っていた「駒場スタジアム」のピッチは、凸凹(デコボコ)で最悪な状態だった。ある試合で、カウンターサッカーが基本の対戦相手の監督が、「大宮にとって好条件でないピッチの駒場を選んでくれて、うちとしては、有り難かった」と言ったほど、パスサッカーを基本にするチームには、有り難くない環境だった。

20080322-00.jpg
そんな思い出がある駒場スタジアムだが、時々、懐かしくなる時がある。 それはどうしてなんだろうか・・・と考えてみても、なかなか答えが見つけられない。そうした個人のいろんな想いを振り返るためにも、僕は、サッカーを見るためにスタジアムに足を運ぶのかもしれない。 日曜日の午後、「NACK5スタジアム大宮」で会いましょう! 文/川本 梅花


posted by 川本梅花 | 02:05 | 大宮アルディージャ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月20日

青木拓矢(大宮)への期待

20080320-00.JPG今季、大宮アルディージャに加入した新人選手の中に、青木拓矢というボランチの選手がいる。彼の名前を聞いて、彼がどんなプレーヤーかすぐに頭に浮かぶ人は、高校サッカーやユースサッカーを見ている人だろう。

今季の大宮アルディージャには、7人の新人選手が加入した。その中で大学生が5人いるが、彼らはすべてセレクションの結果入団した選手たちだ。実は、大宮の今季のスタウティングは、高校生が中心だった。高校選手権に出場した有望な何人かの選手と入団交渉したのだが、青木拓矢は大宮を選んだ。彼は、ボランチというポジションに必要な資質をすべて兼ね備えていると言える。志木の練習で青木のプレーを見て思ったことは、視野の広さと展開力を持っていること。それにミドルパスの正確さと、人への当たの強さ。グッと横から相手に身体を入れて、ボールを奪うプレーは必見だった。

青木は、高崎FC、FCホリコシ、FC前橋に所属する。当時から本格派ボランチとして注目を集めていた。その後、前橋育英高等学校に進学、山田耕介監督に抜擢されレギュラーで使われる。青木が2年生になってから、前橋育英高等学校は2年連続して全国高校選手権出場した。

18歳の期待の大型ボランチ、それが青木拓矢だ。
大宮に入団して先輩選手たちとの初めての顔合わせの時に小林慶行が青木の年を聞いて、
「巳年って・・・おい!俺と、ひとまわり違うのかよ」
と叫んだそうだ。

ところでこの間、佐久間元監督と話をしていて、〈J1になって大宮に入団した選手とJ2の時に入団した選手〉の違いについての話になった。佐久間氏によれば、「大宮が2011年を目標に、優勝できるチームにするためには、J1にいるこの時に入団した選手が中心にならないとチームが深化しない」と話していた。そのための補強として、青木に目をつけたと言える。青木は、大宮以外にもC大阪や札幌からオファーがあったのだが、彼はどうして大宮を選んだのだろうか。志木での練習の後に、青木から話を聞いた。

「大宮以外にもオファーがあったんですが、地元(高崎市出身)から近いので、自分ががんばって試合に出られるようになったら、スタジアムで、特にホームで、親に見せることができると思ったんです。それに大宮のスカウトの方が、何度も何度も練習場に来てくれて・・・大宮だったら行きたいと思いました。大宮のサッカーは、自分がやりたいサッカーでした」

青木を大宮に入団させたのは、スカウトの熱意だったようだ。実は青木は、大学進学をずっと考えていたという。

「高校3年の始めは、大学に行ってサッカーをやりたいと思っていました。ですから、僕がプロにいくことになったら、周りの人は、〈お前がプロに行くのかよ〉って言ってましたね。特に、高校2年生の頃には、怪我で試合にでれなかったので。高校の山田監督が、大学に行くよりも、お前はプロに行った方がいい、と話してくれました」

青木は、大宮に入団してから、3月9日~3月12日に熊本で行われた、U-19(FIFA U-20ワールドカップ2009)日本代表候補トレーニングキャンプのメンバーに選出された。選ばれた理由として、U-19日本代表に選ばれて〈カタール国際ユースサッカー大会〉に出場したことが大きい。カタールの経験が、青木にサッカー選手として色々なことを学ばせようである。

「外国人の選手は、寄せとか、判断力の速さとか優れていました。あとは、止める、蹴る、運ぶという基礎が本当にしっかりしていて、ボールタッチとか上手いので、それは学ばなければいけないと思いました。大宮の選手は、上手い人がたくさんいるし、ディフェンス面でも強い人がいるので、最初はそうしたプレーを見て、吸収していけたらいい、と考えています。大宮は、ボランチの選手がたくさんいて、いろんなタイプの選手がいるので、勉強になりますね」

自分のどのプレーを見て欲しいと思うのか、という問いには「ボールの配給を見てもらいたい」という。さらに「気持ちでプレーすることが一番大事なことだと思います」とも話す。また「まずはチームで試合に出られるようになること。そこからが、始まりですよね」と謙虚さも忘れない。

青木には、新しい時代の風を大宮に運ぶ人に是非なって欲しい。

文/川本 梅花


青木 拓矢(あおき たくや)選手のプロフィール

■生年月日
1989年9月16日(18歳)
■身長/体重
179cm/72kg
■きき足
右足
■ポジション
MF
■出身地
群馬県高崎市
■サッカー歴
1999
高崎西FC
2000
FCホリコシ(現アルテ高崎)
2002
前橋Jr.ユース
2004
第16回高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会
関東大会3位 全国大会ベスト8
2005
前橋育英高校サッカー部
2006
第85回全国高校サッカー選手権群馬県大会 優勝 全国大会出場
2007
第86回全国高校サッカー選手権群馬県大会 優勝 全国大会出場

■代表歴
2001
U-12ナショナルトレセン
2005
U-16ナショナルトレセン
2007
U-18日本代表
2008
U-19日本代表(カタール国際ユースサッカー大会 優勝)


posted by 川本梅花 | 02:04 | 大宮アルディージャ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月19日

『フットボリスタ』(No.68)の掲載記事について

20080319-00.jpg今週の海外サッカー週刊誌『フットボリスタ』(「スクワッド」)は3月19日(水)に発売する。

今号の表紙は、欧州の得点王をひた走るC.ロナウド。

「欧州一のゴールゲッターは“ストライカー”ではない。主戦場はサイド。そして、いくら持ち過ぎと言われても激しいタックルが飛んできても、いつも魅せてかつ抜きにかかる。それでいてゴール前に飛び込んでは誰よりもシュートを打ち、誰よりもゴールを奪っているのだ。自らの足でCL8強を呼び込んだC.ロナウドは、今週もチームをリーグ首位へ返り咲かせるゴールを挙げた。2冠へ、そして欧州ナンバー1ストライカーの称号もその足下にある。規格外のウインガーが今季、欧州の真の主役になるだろう」(footballostaのブログ、スポナビPLUS「Oめてボリスタ」より抜粋)

そして、連載12回目を迎えたサッカーの本と映画の批評コラム、川本梅花の「フットボールのアフォリズム」は、35ページに掲載されている。今回取り挙げた映画は『ベルンの奇蹟』、本は『ブンデスリーガ ―ドイツサッカーの軌跡―』。ドイツサッカー史の中で、最もドイツ人の記憶に残っている試合と言われるスイスW杯決勝戦、対ハンガリーとの一戦は、「ベルンの奇跡」と呼ばれる。この出来事が、ドイツ人にとってどれだけ影響力を与えたのかを、映画と本の中から探り出す。

最初にドイツ人の哲学者ニーチェの以下のアフォリズム(箴言)を引用した。

「情熱から意見というものが生じる、精神の怠惰がこれを信念に硬直化させるのだ」(『人間的、あまりに人間的』フリードリッヒ・ニーチェ)

サッカーコラムや記事の中で、ニーチェのアフォリズムを最初に引用したのは、ジュネーヴに住んでいた時に『スポナビ』に書いた、「ザールブリュッケンからの風」という記事だった。これは、ドイツの3部や4部リーグでプレーする5人の日本人を取りあげたもの。そこでは、全体を通してニーチェの『善悪の彼岸』をテーマにして執筆した。ニーチェのアフォリズムは、事象の本質を見事に言い当てていると思う。


20080319-03.jpg〈MOVIE〉
『ベルンの奇蹟』
監督/ゼーンケ・ボルトマン
出演/ルーイ・クラムロート、ペーター・ローマイヤー、サーシャ・ゲーペル
DVD発売中 ¥3,990(税込)
発売・販売元/エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ

【あらすじ】
第二次大戦終結から9年が経過した工業都市エッセンが舞台。サッカードイツ代表は、1954年のスイスW杯に出場を決める。開催地は首都ベルン。主人公の少年マチアスは、地元選手のヘルムート・ラーンを慕う。ラーンが代表に選ばれてベルンに旅立った後、主人公は、11年間ソ連に抑留されていた父の帰国を母から知らさせる。やがて少年は、ある行動に出る・・・。この映画は、戦後のドイツ人に再生と勇気と希望を与えた奇蹟の物語を描いている。

20080319-04.jpg〈BOOK〉
『ブンデスリーガ ―ドイツサッカーの軌跡―』
ウルリッヒ・ヘッセ・リヒテンベルガー/著
秋吉香代子/訳
¥3,360(税込)
発行/バジリコ

【あらすじ】
20世紀のドイツの歴史は、サッカー史の中にまで暗い影を落とす。本書の筆者は、「そのことを忘れないように心がけてきた」と打ち明ける。そうした想いを前提に、ドイツサッカー発祥からブンデスリーガの誕生、さらに日韓共催W杯までのドイツサッカー史を詳細に解説する。

映画は、見応えがあり感動する作品。本は、読み応えがあり感銘を受ける。

作品を見る前に、読む前に、是非、『フットボリスタ』のコラム「フットボールのアフォリズム」を読んでみてください。

文/川本 梅花


posted by 川本梅花 | 00:34 | 『フットボリスタ』 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月18日

西村卓朗ファンのTさんへの手紙

西村卓朗選手のファンのTさんから何度か手紙をもらいました。それに対する返信をブログ上でしました。僕にとってとても励みになる手紙で、うれしく、有り難かったです。

数日前に、「ココログ」から「アメブロ」にブログを引っ越ししました。

以下がそれです。

サッカーライター川本梅花のBLOG

「アメブロ」の方では、サッカーとは関係ないことも書こうと思います。この「スポナビ」では、サッカー中心で行きます。「西村卓朗ファンのTさんへの手紙」は、「アメブロ」の方に載せてあります。

読者のみなさん、今後ともよろしくお願いします。

文/川本 梅花

posted by 川本梅花 | 06:18 | 日常雑記 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月16日

『ジュニアサッカーを応援しよう!』(Vol.8)の掲載記事について

20080316-00.jpg『ジュニアサッカーを応援しよう!』(Vol.8)「カンゼン」が、3月5日に発売された。そこでは以下の記事を執筆した。

■「プロのスキルは15歳までに身につける
ーースペイン 15歳までに戦術眼を身につけろ!ーー」

海外サッカー情報誌『フットボリスタ』の編集長、木村浩嗣氏が、1月から3月まで府中の少年サッカークラブでコーチをされている。スペインの少年サッカーの指導ライセンスを持っている木村氏は、スペインでやっていた練習のマニュアルをそのまま実践している。

〈木村サッカー教室〉にお邪魔して、練習を見学した後で、スペインでは練習方法や指導法など木村氏に色々な話を訊かせてもらった。それをまとめたものが、今回『ジュニアサッカーを応援しよう!』に掲載した内容である。スペインの基本は、パスサッカーなので、練習内容もパスゲームが中心となる。日本でやられている内容とは練習法が違っていた。子どもたちにはスペースを意識させようと、バリエーションに富んだ練習をやっていた。

僕はその後、取材から1ヶ月経ってから子どもたちのスキルアップ度を確認するために、再び練習場に足を運んだ。スペインでのやり方を見学させてもらって、とても参考になった。それがたとえ、子どものサッカーであっても・・・。

少年サッカー、スペインサッカー育成法、などに興味のある読者は、是非読んでください。

文/川本 梅花


posted by 川本梅花 | 01:27 | 雑誌掲載紹介 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月15日

『サッカー批評』ISSUE 38 への掲載記事について

20080315-01.jpg『サッカー批評』(issue38)が、3月10日に発売された。

今回は、三本の記事を書いている。

1)川本梅花の「サッカー読本」117ページ

Vol.3『サッカーの上の雲』と『サッカー馬鹿につける薬』の間に
ーサブカルチャーを笑えー

「手に血がつかない人殺しでは、痛みはわからんのだ」
(クワトロ・バジーナ『起動戦士Zガンダム』より)

サブカルチャー系の二人の書き手の本を取りあげた。ひとつは、小田嶋隆の『サッカーの上の雲』。もうひとつは、WEB.サポティスタの編集長、岡田康宏の『サッカー馬鹿につける薬』(共に「駒草出版」から)。これらサブカル系の書き手の本は、タイトルをどこか別の本から取ってきているものが多い。小田嶋の本は、司馬遼太郎の『坂の上の雲』から。岡田のそれは、呉智英の『バカにつける薬』からのもの。両者は、サブカルという系列に身を置きながら、書き手としてのスタンスは異なっている。そうしたことに注目して、二つの本を批評した。

2)「哲学的志向のフットボーラー 西村卓朗を巡る物語」130ー133ページ

第四回 「家族」

「わが身はわが心を養い わが心はわが身を導く」(西村孝次)

1.詩人のような言葉を持った祖父

2.父への叱責と、あるプロ野球選手のメンタルケア

3.母からの長い手紙

この連載も四回目になるのだが、今回のアフォリズムは、西村卓朗選手の祖父の残したもの。祖父は、文芸評論家の小林秀雄の従弟だった英文学者。『サロメ』を書いたオスカー・ワイルドの全集を日本で初めてひとりで翻訳した人。ここに登場する卓朗の父と母は、実際に取材してみて、とても味がある人物だった。最後の母からの手紙は、多くの読者に是非読んでもらいたい、と願っている。ちなみに、2.に登場するあるプロ野球選手とは、ソフトバンクの小久保裕紀のこと。

3)「日本代表の存在価値 日の丸の重みは変わったのか?」16-25ページ

証言1.ラモス瑠偉
横山謙三との出会い、そしてドーハへ
日本代表は、日本リーグの選抜じゃない
フランスW杯とドイツW杯、中田英寿のプレー
自分が日本代表に選ばれる選手だと証明してやる

証言2.松永成立
お金では買えないものを得るために戦う
ドーハのチームは大人のチームだった
君たちの最終目標は何なのか

証言3.名良橋晃
最初の目標は、海外でプレーすることだった
レギュラー組とサブ組
サポーターの声援でW杯に出場できた

証言4.山本浩(NHKアナウンサー)
Jリーグ以前の代表への認知度と国際試合
ラモスとカズの日の丸への想い
「サッカー道」という呪縛からの開放
第一世代のプロ化と第二世代のプロ化
代表とクラブとの天秤の重さ
監督が変わっても日本のサッカーは急激には変わらない

これは、ラモス氏から山本アナまで、すべてを通して読んでもらえれば、代表の価値の歴史的変遷がつかめると思う。実は、企画の段階で、三浦カズ選手や都並監督、さらには三浦アツ選手、福西選手、服部選手に取材を申し込んでいたのだが、現役でプレーしていたり指導している人々にとって、立場上、何らかの形でも「日本代表」を語るのは難しいということだったので、彼らへの取材は諦めた。そこで、選手を引退した人を中心に取材することになった。僕としては、先に述べた選手たちへの取材は諦めていない。なんとしても、彼らの言葉をどこかで引き出して、「日本代表の存在価値」をもっと深く探って行きたいと考えている。

この項で最後に用いた言葉がある。

「過去は未来で 未来は過去 時は積み重なっていくのではなく 失うものである」

この意味を、もう少し本文のどこかで説明できればよかった。

それは、別の機会にゆだねたい。

是非、読んで下さい。

文/川本 梅花


posted by 川本梅花 | 02:05 | 『サッカー批評』 | コメント(0) | トラックバック(0)
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