韓国スポーツ考察(旧「データから見る韓国野球(2013年度版)」)

水泳選手パク・テファン(朴泰桓)ドーピング問題の核心とは

このエントリーをはてなブックマークに追加

 韓国のスポーツ界を震撼させる報道が突如としてわき起こった。  北京五輪の競泳で金メダルを獲得したパク・テファン(朴泰桓)に対して実施されたドーピング検査で陽性反応を示したという内容である。

 韓国の五輪金メダリストに関する衝撃的なニュースは日本にも伝えられた。  時事通信は韓国の報道を引用する形で次のように報じた。

筋肉増強剤、病院が投与か=ドーピング違反の朴泰桓選手-競泳 【ソウル時事】韓国の競泳男子の第一人者で、北京五輪400メートル自由形金メダルの朴泰桓選手がドーピング検査で陽性反応を示した問題で、同選手側の告訴を受けて捜査している検察当局は27日、同選手が昨年7月にソウルの病院で、筋肉増強剤の一種で禁止薬物のテストステロンを成分に含む注射を受けたと明らかにした。聯合ニュースが伝えた。 (中略)  朴選手側は「注射の成分を数回にわたり確認したが、病院が問題ないと言っていた」と主張。病院側は「男性ホルモンの数値を高めるため注射を打った。禁止薬物とは知らなかった」と話しているという。 

(出典:http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2015012700687

 韓国での報道によると、パク・テファンは昨年7月30日から8月26日までオーストラリアでトレーニングを行った後に帰国、9月19日に開幕した仁川アジア競技大会に備えている間、9月頭頃にWADA(世界アンチ・ドーピング機関)によるドーピング検査を受けたという。 (参考記事①(韓国語):http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=sports_general&ctg=news&mod=read&office_id=003&article_id=0006326786

 上で時事通信の記事から引用したように、パク・テファン側は故意性が全く無かったとし、身の潔白を主張している。

 ところがFINA(国際水泳連盟)の規則では、ドーピング防止規則違反が成立するために選手側の故意、過失、不注意、または使用の認知が証明される必要はないことが明示されているという。 (参考記事②(韓国語):http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=sports_general&ctg=news&mod=read&office_id=003&article_id=0006326786

 パク・テファンは病院で脊椎矯正の治療を受けていたとされるが、脊椎矯正や腰痛緩和をのための治療目的の注射の場合、事前にFINAに申請して許可を取得した場合には薬物使用が認められている(参考記事②)。  だが、そのような許可を受けた上で打った訳ではない注射で禁止薬物が検出されたため、FINAからの処分は不可避な状況と伝えるメディアもある。 (参考記事③:http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=106&oid=382&aid=0000311876

2ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
ニュース、その他スポーツ等
タグ:
アジア競技大会
仁川アジア競技大会
パク・テファン
朴泰桓
ドーピング
アンチ・ドーピング

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

この記事にはまだコメントがありません

こんな記事も読みたい

世界の頂への挑戦、全豪王者との決戦へ 【全豪オープン2015 QF 錦織圭vsバブリンカ レビュー】【やっくんの地下室スポナビ支店】

【仕事紹介】『ラグビーマガジン』3月号、『THE PAGE』に神戸製鋼&パナ山田章仁選手記事【ラグビーライター向風見也の取材記】

第87回センバツ出場校発表【北のお部屋】

【スキージャンプW杯・2】スキージャンプ女子W杯・蔵王大会(1日目)/2015年1月17日/蔵王ジャンプ台(山形県山形市)【55キロのぶらり旅 ~スポーツ観戦編~】

2014オランダシリーズレポート【蘭野球事始】

羽生結弦選手の衝突再発防止策はアスリートファーストで【長田渚左の「考え中」】

第5回 輝く!?スポーツ音楽レコード大賞【スポーツ大好き聖人−燃え上がれ東北魂−】

国際野球ニュースまとめ 12月分 元ヤクルト宮本がニュージーランドへ など【世界の野球】

ブロガープロフィール

profile-iconkb-date

伊達と申します。学生時代韓国に留学したことがきっかけで韓国野球に関心をもつようになりました。
野球を中心にブログを書いてきましたが、現在はその他韓国スポーツ全般を扱っています。
韓国メディアが積極的に外国語で情報を発信する一方で、日本や中国のメディアなどでもそれぞれの立場から韓国スポーツの話題が積極的に取り上げるようになりました。しかしどちらも表面的な報道が多く、その本質に迫っているケースは少ないように感じます。
本ブログではできるだけ独自の視点から韓国スポーツとそれを取り巻く問題にアプローチしていこうと思います。

→2014年3月22日より野球のみを分離して別ブログ「データから見る韓国野球(2014年度版)」を開設しました。

元々このブログを見て下さっていた方には申し訳ございませんが、ご理解の程、よろしくお願い致します。
  • 昨日のページビュー:6
  • 累計のページビュー:634933

(11月25日現在)

関連サイト:韓国プロ野球データサイト

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 「キム・ヨナのキス&クライ」――浅田サイドから
  2. 韓国スケート連盟の再審査要請報道について考える
  3. 「キム・ヨナのキス&クライ」
  4. 時事通信の「金妍児『不合理だが幸せ』」報道の検証(追記あり)
  5. KTウィズ VS NYヤンキース――ある韓国人高校生の争奪戦
  6. カン・ジョンホ(姜正浩/WBC13代表)
  7. 錯綜する情報――外国語記事翻訳の難しさ(前編)
  8. オ・スンファンの獲得総額9億円についての考察――サムソン側から契約の裏側を探る
  9. クリス・セッドンの韓国時代の成績
  10. 韓国の女子フィギュア判定論争を考える・総括――再審査要求に欠如していたもの

月別アーカイブ

2015
06
02
01
2014
12
08
07
06
05
04
03
02
01
2013
12
11
2000
01
1999
01

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年11月25日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss