2009年10月03日

スコラのビッグマンプレーと吉田のリバウンド検証

9/10の「ビッグマンに求められるスキルの探求(その1)」でNBAでのルイス・スコラやクーコッチを紹介したが、そのスコラがアルゼンチン代表として活躍した2009年 FIBAアメリカ男子バスケットボール選手権兼世界選手権予選会。
アメリカは五輪優勝で世界選手権の出場が決まっているため不参加。

4人のNBA選手のスタメンを欠くアルゼンチンと、地元開催で盛り上がり予選5連勝中で3位以上が確定し、世界選手権への参加を決定しているプエルトリコの2次予選6試合目(2009 Sep. 3)。

アルゼンチンは、勝てば5勝に達して世界選手権出場が決定する。
スコラ#4がここまで大会得点王の状態で、ビッグマンでは他を寄せ付けない活躍のようだ。210cmの#6ゴンザレスはゴツイ体格でセンターらしいプレーをする。またアルゼンチンのPGプリジオーニ#5は、パスに徹してナイスパスを供給する。

前半に、右ローポストでドロップステップからのクイックターン+ワンドリブルでゴールの下まで到達するプレーをスコラもゴンザレスも披露する。

スコラは、縦のカットインでローポストからパスを受けてパワードリブルに流れてそのままレィアップとか、エンドスローインをハイポストの位置で受けると同時にパワードリブルでドラインブイン→レィアップといったプレーも魅せた。

両チームが全員リバウンド体制にあり、どちらもチーム合計数の3分の1程オフェンスリバウンドを確保するという戦いの中で、スコラは力強くリバウンドを制して12本を奪い、ゲームハイの25得点(FG:9/14, FT 6/8)のダブルダブル。
後半はポストプレーよりも、離れた位置でゴールに向かってパスを受けてミドルを撃つパターンが多かった。

プエルトリコは地元の利を活かしてアローヨ#7とアユーソ#10が自由にスリーを決めていったが、展開は10点以上のビハインドを背負う展開。試合残り6秒でアユーソ#10がラインから1m半程離れた位置からスリーを決めて同点に追いついたが、2点差で惜敗。

どちらもパスがよく回り、ポイントゲッターが最後に決めるというパターンを作る点では同じ展開だった。日本男子が勉強になる試合展開だ。




日本女子PG吉田のリバウンドを追い掛けてみた。
FIBAアジア女子バスケ3位決定戦 vs.チャニーズタイペイ での動きだけだが、わかったのはトップあたりから左0度へ自分がパスを出した場合に右0度の制限区域のラインから離れた位置まで確実に飛び込んで行くことがわかった。
この大会で吉田が何度も「こんなところでオフェンスリバウンドを取るのか?」と思わせたのは、確かに右側だった。
それ以外については、基本はゴールにまっすぐ最短距離で向かっていき、あわよくば後ろからでも取ってやるという気持ちとタイミングで飛び込んでいっている。
ほとんどは、この動きだけだ。

つまり、0度の長いシュートは逆0度に大きく跳ねるという特性に対して、逆サイドのディフェンスがわざわざゴールからの距離を引くことはなく、詰めてしまうため頭の上を飛び越えたリバウンドを貰っている。理論的には、オフェンスリバウンドを取れる理屈に合っていて、一番獲得のチャンスがあるパターンだと言える。

勿論、これ以外に「どこから出て来た?」と思わせる飛び込みを見せることもあったが、それは稀であり、常にリバウンドの可能性を追求している気持ちと動きが結果を生んだと言えそうだ。


JSportsで、94-95 NBA Western Conference Final #6 Rockets vs. Spurs の放映があった。
そう、リバウンドの帝王ロッドマンとドリームシェイクと言われたローポストからの技を披露したオラジュワンという、まさにビッグマンのお手本が拝めるゲームだ。

ドリームシェイクについては次回以降にて触れるとするが、この時のロッドマンは金髪にして、ベンチに戻るとシューズを脱いでしまうというパフォーマンスで段々とファンを増やしていた頃で、実はリバウンドの実績も作っていた。この年のプレーオフの1試合あたりのリバウンド数14.8は、NBA1位だ。

このゲームでも17本(オフェンス7)を奪い、14得点を加え堂々のダブルダブルだ。
おまけだが、ロビンソンも同じくダブルダブルで、エイブリー・ジョンソン(前マブスHC)も10アシスト/19得点のダブルダブルだ。
3人がダブルダブルを記録したこのゲームで4−2としてファイナルに進んだ。

残念ながら、カメラアングルの問題でロッドマンの動きがあまり掴めなかった。吉田よりも早いタイミングで飛び込んでいるハズなのだが、残念だ。


どうやらテレビ用の映像から、リバウンドのタイミングや位置取りを確認するのは少々困難であることがわかったが、ボールを持った時の動きは当然ながらチェックできるので、FIBAアメリカ男子バスケットボール選手権の準決勝で同じカード:アルゼンチン vs. プエルトリコを録画してあるので、同じマッチアップに対してどういう攻めを行うのかスコラとゴンザレスに注目してみたい。

また、ロケッツの他の年のプレーオフのゲームも放映があったので、ドリームシェイクなどに注目したい。また、バークリィが在籍している年のゲームでもあり、彼の力強いリバウンドにも注目してみる。

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posted by kawashiman |21:52 | ビッグマン | コメント(0) | トラックバック(0)
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