2006年07月28日
すっかり更新が滞ってしまいました。
実はここ数日、取材のために地方を飛び回っていました。インターハイを目前に控えた高校バレーの大会では、実力校の仕上がり具合を改めて確認。とある少年サッカーチームの指導方針を聞いて、将来の日本サッカーに明るい未来を感じました。また、Jリーグの某ストライカーへのインタビューでは、その人柄の良さに感服。得点の極意を聞いてきました。
取材、移動、取材、移動の毎日です。脳みそは冴えているのに、くたくたで体が動いてくれません。必然的に原稿の量は増え、忘れていたころに、ルーティンの原稿が追い討ちをかけます。担当編集者から「ブログを更新してるなら、原稿を早く入れてくれ!」と言われそうですが、それはそれ。なんせ今は、“スポーツの夏”ですから。
夏はイベントが満載です。8月1日から「06総体THE近畿」が開幕。ことしで30回目を迎える全日本少年サッカー大会は、5日がキックオフ。夏の高校野球は、6日にプレーボールです。
レジャーのついでにスポーツ観戦なんていかがですか? 17日から4日間、神奈川県の鵠沼海岸ではビーチバレージャパン&マーメイドカップが行われます。先のワールドツアーで7位に入った西村&白鳥ペアなど、世界レベルのプレーを目の当たりにすることができます。
プロ野球やJリーグはもちろん、女子バレーのワールドグランプリ、バスケットボールの世界選手権など各種イベントも目白押し。新聞のスケジュールに載っていないローカル大会に行ってみるのも楽しいでしょう。12、13日に行われるセパタクローの大阪オープンなんて、一度は会場に足を運んでほしい大会です。そんなことを考えているだけでワクワクしてきます。
ぜひ、スポーツで夏休みの思い出を作ってください。あ、もちろん熱中症対策も、忘れずに。
posted by katsu0531 |03:42 |
日々の雑感 |
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2006年07月20日
待ちに待ったJ1の再開。ワールドカップはあまりスタジアムで試合が見られなかったので、本当に待ち遠しかった。オールスターもそれなりに楽しめたけど、やはり真剣勝負が面白い。そんなわけで、今にも泣き出しそうな空模様の中、傘も持たずに駒場に足を運んだ。
実は4年前から、大宮アルディージャのオフィシャルライターを務めさせていただいている。今年は力のある選手が新たに加入したこともあり、上位が狙えると思っていた。ところが再開前の順位は12位。上を目指すには、今週と来週の4連戦で、できるだけ勝ち点を稼いでおきたいところだ。開幕ダッシュならぬ、再開ダッシュ。何しろ、選手層を考えれば、決して満足のいく位置ではないのだから。
結果は久永と桜井のゴールで、大宮が2-1で勝った。後半早々に失点する悪い癖は課題として残したが、それでも何となく、負ける気はしなかった。終盤、ワンツーで抜け出した小林(大)がシュートではなくグラウへのパスを選択したシーンはさすがに頭を抱えたが、最後はきっちりと桜井が決めてくれた。
勝因は、磐田に走り負けしなかったこと。磐田はすでに先週、G大阪と対戦していることもあり、少し重そうだった。大宮は監督、選手とも4連戦を戦い抜くポイントに、コンディションの維持を挙げている。プラスアルファで勝利の勢いを継続できれば、残る3戦も期待できそうだ。
「オシムが来るらしい」
そんな話を耳にしたのは、試合開始から2時間も前のプレスルームでのこと。キックオフの1時間も前にはスチールカメラとテレビカメラが、受付の前にずらりと並んだ。選手も入場の準備をはじめようかという10分前。目もくらみそうなフラッシュの嵐に迎えられ、いよいよオシム監督が到着した。
お目当ての選手は、当の本人にしか分からない。それでも選択肢の一人に、小林(大)は間違いなく含まれていると思う。今シーズン、東京Vから移籍して覚醒した。どちらかというとテクニックタイプの印象が強かったが、緩急織り交ぜたパスセンスは極めて高い。積極果敢なミドルシュートも魅力。豊富な運動量で、攻撃の核となっている。
試合後のミックスゾーンでいちばん人だかりができたのも、やっぱり小林(大)。質問もオシム監督や日本代表の話題が集まった。こうして注目されることは、素晴らしいことだと思う。オールスターも含めてキレているのは、日本代表がモチベーションにあるからだろう。あまりの注目に本人も戸惑っているかもしれないけど、そんなことで有頂天にならない人柄が小林(大)の強さ。ファンもきっと、ブルーのユニフォームを着てくれることを願っている。
Jリーグでの活躍が、日本代表への扉をたたく。オシム監督は、そんな選手を絶対に見逃さない。
でも最後のあれは、やっぱりシュートだったよなあ。
posted by katsu0531 |20:15 |
Jリーグ |
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2006年07月16日
カシマサッカースタジアムで行われた2006JOMOオールスターサッカー。個人的に大宮の小林大悟に期待して、スタジアムに足を運んだ。
後半からの途中出場ながら、ワンタッチで局面を打開するスルーパスや精度の高いクロスで、J-EASTの大量得点を演出した。ボールタッチも冴えていたし、ミドルシュートで果敢にゴールを狙った。
最後は自ら切れ込んで、ペナルティエリア手前でFKを獲得。小林に蹴ってほしかったところだったが、目の前は鹿島の大応援団。「空気を読んで」、小笠原に譲ったようだ。
今シーズン、大宮に移籍した小林は、Jリーグでも6得点6アシストと大活躍。柔らかいボールタッチと精度の高いキックで、ほとんどの得点に絡んでいる。各年代の代表にも選ばれており、本人も日の丸に対する意識は高い。
この日のJ-EASTでは鹿島の内田に次いで2番目に若かったが、次の南アフリカ大会のときは27歳。ブルーのユニフォームで躍動する姿に、期待が高まる。
今日の試合でもう一人、注目していたのが川崎の我那覇。後半からの出場だったが、最初にボールを触るまでに時間がかかり、なかなかリズムをつかめなかった。
とはいえ、ゴール前に顔を出すタイミングやポジショニングに、可能性を感じさせる動きを見せた。ゴール前での嗅覚はさすが。2得点した甲府のバレーとともに、他チームのサポーターにも好印象を残したのではないだろうか。
気になったのは、ワールドカップ後ということで、メディアの注目が次期日本代表に集まっていたこと。試合中もオシム氏の姿が、たびたびオーロラビジョンにクローズアップされていた。
しかし、多くの選手が「ファンに楽しんでもらうことが大事」と振り返っていたように、オールスターはファンが主体である。プレッシャーの少ない試合の中で、FWとDFを同等に評価するのも難しい。しかもG大阪と磐田の選手は、水曜日に金沢で試合をしたばかり。この試合で、無理やり日本代表に結び付けようとするのはナンセンスだと思う。
「今日は何も話すことはないよ」
そう言い残してスタジアムをあとにしたオシム氏の言葉が、それを物語っている。
posted by katsu0531 |07:20 |
Jリーグ |
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2006年07月11日
5月の黒鷲旗を終え、新たに招集されたバレーボールの全日本女子。チームに新しい「風」を吹き込んだ選手がいる。
小山修加だ。
これまで無名だったかといえば、そうではない。今年の黒鷲旗を制した久光製薬・スプリングスに所属。まだ控えに回る機会が多いが、身体能力を生かしたダイナミックかつパワフルなスパイクとサーブは、幾度となく注目を集めてきた。
「ワンジョー」の愛称で親しまれているように、若いころ中国から帰化。人柄も良く、明るい性格から、彼女の周りには笑いが絶えない。
6月に行われたヨーロッパ遠征、イタリア国際の模様が「ESPN」で録画中継されていた。
13日のイタリア戦、先発出場の小山が、冴えに冴えた。結果的に逆転負けを喫するものの、遅咲きのエースが発揮した真価は、世界の強豪にも強いインパクトを与えたことだろう。今後はマークも厳しくなる。そこからさらに飛躍してほしい。
ちなみに、今の全日本のユニフォームは、背番号の上のネームが、姓ではなくファーストネームになっている選手が多い。高橋みゆきであればニックネームの「SHIN」、木村沙織であれば「SAORI」。
とくれば、大山加奈は「KANA」、小山は「SHUKA」。なるほど、確かに名字限定であれば、2人とも「OYAMA」か。
posted by katsu0531 |19:40 |
バレーボール |
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2006年07月10日
イタリアは優勝に相応しいチームだった。
決勝のヒーローはブッフォンだったが(ジダンを退場に追いやった意味でも)、大会を通じてイタリアは、勝つために必要な策を、惜しみなく披露してきた。
両サイドのポジションを高く保ち、中盤を厚くすることで、主導権を握った。守備偏重と言われながら、ディフェンス陣の押し上げを生かしたアタックは実に効果的。ザンブロッタ、グロッソを軸にサイドでポゼッションを奪い、カモラネージ、ガットゥーゾら中盤の汗かき役が、ピッチをところ狭しと駆け回った。
ベンチワークもアグレッシブだった。
ドイツ戦でのカードの切り方は、鮮やかの一言。どこからでも決められる攻撃パターンと、迅速な好守の切り替え。トッティやジラルディーノといった、個々のタレント性に頼り切らないチームとしての和が、完成度の高い「アズーリ」を甦らせた。
振り返ってみれば、大会前に期待されたスーパースターは、早々に姿を消した。
ロナウジーニョをはじめとする“カルテット・マジコ”はその能力を存分に発揮することができず、史上最強と謳われたイングランドも、連携がかみ合わず準々決勝で敗退。メッシやテベスなど若い個性が光るアルゼンチンも、大会を去るには早すぎた。
新たなスター選手の台頭も、かつて程は見られなかった。
理由は、「負けないサッカー」の傾向が強まった結果だと思う。数的優位で相手のストロングポイントを封じ、密集した中盤の中でタレントの個性は消された。ミドルシュートでの得点機会が増えたことも、ディフェンスラインを崩すアイデアを欠く要因となりかねない。
いかに効果的にボールを奪い、そして前へ運ぶか。結果的に「個」ではなく、「組織」で戦ってきたチームが、上位を占めている。
そうした意味で、決勝戦で戦うジダンは、最後のファンタジスタになるのではないかと思っていた。自身の活躍で花道を飾るのだろうと、期待を寄せながら見ていた。だが、思いもよらぬ形から、志半ばでピッチを去ることになった。
個人的には現代サッカーの傾向が、この大会を境に組織偏重へと進んでいくと考えている。その中で求められるのは、少ないチャンスを確実にものにできる点取り屋。絶対的なストライカーの待望論は、今まで以上に強まることだろう。
ファンタジスタ時代の象徴であるジダンの退場は、一つのサッカーシーンの幕引きだったように思う。
posted by katsu0531 |21:25 |
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2006年07月07日
いつも昼夜逆転している生活をしていたので(静かな夜に原稿を書いた方がはかどるんです、はい)、時差ボケには縁がないと思っていた。実際、これまでの海外出張においても、大きな生活リズムの乱れはなかった。ところが今回は、疲労の度合いが違っていたようだ。
帰国した昨日、深夜1時くらいに床に就くと、今日は昼過ぎまでぐったり。テレビをつけると小堺さんが軽快なトークで、さいころを振っている。丸々半日は、眠っていた計算だ。「ドイツでは朝の6時過ぎかあ」なんてわけの分からないことを考えながら、重い体を無理やりベッドから起こした。
この1カ月間で酷使したカメラを点検しに、新宿まで足を伸ばす。セパタクローの撮影中に、ボールが直撃して負傷したストロボの修理が16000円。日本を発つ前に落っことしたレンズは、完治させるのに25000円なり。
撮影画像のゴミが気になっていたので、ボディもチェックしてもらう。もともとCCDに不具合があったそうで、この修理はおかげさまで“priceless”。それでも、しめて40000円以上もかかってしまった。自らの不注意とはいえ、さらに必要なこととはいえ、痛い出費である。
その後はお馴染みの本屋さんへ。スポーツコーナーで『Footival』の休刊を知り、ちょっとがっかり。『VS.』の季刊化に続き、お気に入りの雑誌がどんどん減っていく。オリンピックやワールドカップを境に、現れては消えていく雑誌の数々。出版不況は死活問題なだけに、深刻である。

posted by katsu0531 |22:20 |
日々の雑感 |
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2006年07月04日
トランジット先のバンコクで、漫然とした時間の流れを過ごしている。カメラを持って表に出る気にもなれず、かといって、溜まった写真を整理する気力もない。ホテルのプールで水遊びをしても、強烈なタイマッサージで背骨が悲鳴を上げても、頭の片隅には昨夜のニュースがこびりついて離れなかった。
中田英寿がイタリアに渡った1998年、時を同じくして僕も今の仕事を目指すべく故郷の大阪を離れた。セリエAデビューとなったユヴェントス戦は、初めて一人暮らしをしたアパートで、メモを取りながらかじりつくように見ていた。以来、中田の成長を我が身に置き換え、いつも励まされてきた。
引退の是非を、今さら問おうとは思わない。セリエA優勝、ワールドカップ3度出場など、その功績ははかり知れない。自らの発言に多大な神経を使ってきた中田のこと、相当な覚悟と責任を持った上での発表だったのだろう。それだけに、日本サッカー界のトップランナーを再びピッチで見られない喪失感だけが募ってくる。
願わくば、再び日本のサッカー界に戻ってきてほしい。現場には出なくても、彼のビジネスセンスを持ってすれば、再び日本サッカーに火を灯すことができるはずだ。これまで自身のHP上で綴られてきたメッセージを、すべてのサッカーファン、そして未来を担う子どもたちのために発信してほしいと思う。
薄暗い部屋で煌々と点されたテレビでは、ドイツ対スウェーデンの1回戦が録画中継されている。思えば、ドイツでの3週間は、夢のような時間だった。ただ、個人的には多くの課題が残る大会でもあった。何より、ふだんJリーグを現場で取材する身としては、やはりスタジアムで試合を見られなかったことが、残念でならない。
それでも、我々の仕事に引退はない。個人的には、体が許す限り、カメラとペンを持ってスポーツシーンを追いかけていこうと思っている。性も根も尽きたとき、中田がブラジル戦で見せたような涙を流せるように。

posted by katsu0531 |22:15 |
ドイツW杯 |
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2006年07月02日
取材のスケジュールは、なかなか決まらなかった。はじめは決勝トーナメントの1回戦が終われば、ドイツを去ろうと思っていた。それを準々決勝まで伸ばしたのは、帰国前のトランジットの合間に行う予定だったセパタクローの取材が、前倒しになったためだ。
理由はそれだけでは、ない。今回の取材は、スタジアムに入場できるADパスが、僕にはなかった。自ら自腹でチケットを購入して取材する、いわゆる「チケット取材」である。そのため、行動範囲が狭まり、できる取材は多くないと思っていたのだ。
でも、そんなことはなかった。
スタジアムに入場できず、泣きながら「ママ」に電話で助けを求めていたイングランドの若者。エクアドルのサポーターは、開幕日の勝利に体中で喜びを表した。クロアチアの少年は、日本と引き分けたあと、いつまでも壁に寄りかかったまま泣き崩れていた。街を歩いているだけで「ナカタ! タカハラ!」と声をかけられ、列車で隣り合わせた外国人とは、サッカーの話題で気軽に打ち解けた。
スタジアムの周辺にだって、ワールドカップを取り巻く喜怒哀楽は、あふれるほどに満ちていた。
日本で代表チームの戦いを見守ってきた人たちにとっても同じことだろう。オーストラリア戦の敗戦に愕然とし、クロアチア戦の引き分けで細い糸ほどの望みをつないだ。ブラジル戦では、玉田のゴールで希望を膨らませ、終わってみれば、誰もが言葉を失った。そんな感情を心の中に抱き、日常のどこかで、サッカーが密接に絡んでいたはずだ。
母国の勝利に歓喜し、敗戦には悲哀の涙を流す。不当なジャッジに怒り、スーパーゴールに心を躍らせる。ワールドカップには、人が生きていく上で欠かせない感情のすべてが、たっぷりと詰まっていた。かけがえのない生きる悦びがそこにはあった。だからこそ多くの人が、この4年という周期を物差しにして自分の成長を計り、次なる大会へと思いを馳せるのだろう。サポーターの歌や踊りには、「生」への執着心が満ち溢れていた。
大会中に出会い、被写体としてカメラに収まってくれた子どもたちは皆、生き生きとした表情を見せてくれた。それが何より、僕にはうれしい。
2006年7月1日 ボンにて
※ドイツ取材は今日で終了です。帰国後は、サッカーのみならず、様々なスポーツの話題を更新していきます。今後もご贔屓くださいますよう、よろしくお願いいたします。

posted by katsu0531 |18:59 |
ドイツW杯 |
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2006年07月01日
ドイツはもう、お祭り騒ぎだ。
アルゼンチンとの準々決勝が行われたベルリンからボンへの帰途、途中停車のハノーファーで20分近く足止めを食った。実は時間の関係で、ベルリンのファン・フェスタでは最後まで試合を見られず、後ろ髪を引かれる思いで列車に飛び乗っていた。結果が心の中で気になりだしたころ、それまで静かだった乗客がいっせいに沸いた。
そうだった。ICE(新幹線)の座席では、プラグにイヤホンを差し込めば、好きなチャンネルが聴ける仕組みになっている。みんな、固唾を飲んで、準々決勝の行方をラジオで聞いていたのだ。ドイツ語が理解できない僕にも、どちらが勝者かはっきりと認識することができた。
市街地から聞こえてくるのは、けたたましい音量のクラクションと、男達の歌声。ベルリンのファン・フェスタを経験してきただけに、その凄まじさは想像に難くない。ケルンに着いても、プラットホームはドイツのユニフォームを着たサポーターであふれかえっていた。開催都市ではないボンも同じ。着いたころは9時キックオフの第2試合が終わった直後とあって、完勝に酔ったイタリアサポーターが、お馴染みのハコ乗り状態で、道路を行き交っている。喧騒は深夜まで、続いた。
ついにドイツが準決勝に進んだ。これで次の試合にたとえ敗れても、3位決定戦があるため残り2試合を戦うことになる。やはりホスト国の勝ち上がりは、大会を盛り上げてくれるものだ。対戦相手に恵まれていると揶揄されたホスト国の宿命も、好調のアルゼンチンを下すことで、見事に払拭して見せた。
心なしか、98年大会のフランスと、ダブって見える。1回戦は出場停止でジダンを欠き、苦しみながら延長戦の末にパラグアイを下した。そして迎えた準々決勝、ジダンは戦列に復帰したものの、イタリアの堅守の前にスコアレスのままPK戦へ。この勝利で勢いに乗ったフランスは、決勝でブラジルを下して初めて黄金のトロフィーを頭上に掲げた。
当時、スタンドで観戦していた僕の横に、一人の少年がいた。スコアボードが動かない退屈な試合に、途中、何度もうつらうつらと首を傾げていた。ところが、PK戦で勝利をもぎ取ると、それまであくびを噛み殺していた少年は、感動のあまり大粒の涙を流して喜んでいたのだ。
準々決勝がPK戦での勝利というのは、サッカーの神が与えたただの悪戯か。いずれにせよ、国民の気運は、最高潮に高まっている。あと一つくらいドラマがあれば、ドイツは最高のクライマックスを迎えそうな気がする。

posted by katsu0531 |16:50 |
ドイツW杯 |
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