2011年11月11日

ペトロビッチ監督の退任に思う

 長きに渡ってサンフレッチェ広島の監督を務めたミハイロ・ペトロビッチ氏が契約満了に伴い今シーズン限りで広島を退団することが先日、発表されました。

 J2に降格しながらも監督解任とはならず、その後リーグ4位。アジアチャンピオンズリーグへの参戦、ナビスコカップ準優勝などの実績を残し今シーズンはクラブの目標を「タイトル奪取」、としたものの現在リーグ戦8位。

 監督の指導の元、現有戦力の底上げと同時に移籍金を払って李選手を獲得、ここ2年ほどで西川、山岸、水本選手といった現代表、元代表選手の補強。今シーズンは外国籍選手を3人抱えるなどタイトル獲得に向けてクラブとして勝負をかけてきた数年間であったように思います。

 単年で2億5,000万円ほどの赤字を2年連続して計上しており、観客動員やスポンサー料の劇的な増加が見込めるわけではない現状の中、8,000万円と言われる監督との契約の継続、積極的な代表クラス選手の補強など、タイトル獲得に向けてこれ以上勝負をかけ続けることはクラブの存亡を左右しかねないという判断をフロントが下したわけです。

 経済的な理由。タイトル奪取を掲げた中で結果のでない現状(まだ天皇杯がありますが)。選手評価の固定化によるマンネリ化・・・。

 かつてJ2降格時にペトロビッチ監督との契約を更新したフロントの判断は今振り返ってみると「英断」と言われる。

 果たして今回の決断は?

 個人的には致し方ないのかと思うのですが。その決断の評価というものは来年のリーグ順位で単純に図られるというよりも数年というスパンで本当の評価がなされるものなのかもしれません。

 他クラブを引き合いにだして話をするのはいかがなものかとも思いながら・・・、大分の苦しい現状を見るとクラブの経営規模を無視して勝負を続けるリスクは限りなく大きい。

 いちサポーターとしてはあまりにも夢の無い現実的な見方なのかもしれませんが(苦笑)。

 今度、身の丈経営路線に戻すことで戦力の低下はまぬがれませんが持続的なクラブ運営をする中で、ここ数年のようにタイミングを見計らいタイトル獲得のチャンスを伺うということになりそうです。それのチャンスが何年後になるのかは定かではありませんが。

 柏木・槙野両選手を移籍金無しで放出しなければならないJリーグの現状、流れでは広島のような育成を謳うクラブは経営的に厳しいですね。今の選手構成、戦力構成は育成クラブとは言えないですけど(笑)。

 ドイツでは日本人選手の価値はあがってきていると思いますが世界の他リーグから見て移籍金を払ってまで獲得したいと思われるような日本のサッカーとなってもらいたいものです。でないとJリーグから人材が流出するだけでJクラブには一銭も残らない(あったとしても安く叩かれる)。

 さてはて話題を変えて、広島をJリーグの中で特異な存在として育てあげてきたペトロビッチ監督の後任は果たして?

 ここまで築きあげた広島のスタイルを継続させるようなコーチが日本国内にどれほどいるのか?

 たとえ戦力は落ちてもボールを動かす基本路線、志だけはクラブとして持ち続けてもらいたい。

 フリーのコーチとしては城福氏?むむん。ほかにも若く(契約料の安く)て野心的で有能なコーチがいるものか。はてさて。
 三浦さんとか小林さんとか守備的なサッカーに定評があると言われる方だと涙がこぼれます。そしてそんな戦術に適した選手構成ではありません。

 サンフレッチェによると後任監督はまだ白紙とのこと。ですが、フロントは間違いなく着々とリストアップと交渉の準備を進めているに違いない。広島のフロントは優秀であると勝手に思っています。そう思ってなかったら皆さんごめんなさい。

 個人的にはペトロビッチ監督の下コーチとして広島に在籍し、一時大分を指揮したポポビッチ氏や大分監督の田坂さんといったことろが気になりますが両名とも現職の監督ですから難しいでしょうね。

 はたして後任はだれか?とても気になるところです。

 ま、長々と書きましたが、タイトル奪取の勝負が実らずクラブが潰れる前に現実路線に戻すという大きな転換期を迎えたサンフレッチェですが今後も広島を応援し続けます。

 そしてペトロビッチ監督が日本国内で指揮を取れますように・・・。ペトロビッチのサッカーをこれからも日本で見続けたい。それがたとえ赤いビッグクラブだとしても(笑)。

 情熱的な現監督と過ごす時間も残りわずか。ビッグアーチに行くどー。えいえいおー(はたして行けるのか・・・)。

 天皇杯で有終の美を飾ってもらいたいものです。

posted by kata-plan |23:18 | クラブ経営 | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年01月21日

チームスローガンの妙

 サンフレッチェの今季のスローガンが決まりました!!

 「ALL FOR J1 すべてはJ1復帰のために」

 なんだそうですよ!!J1復帰へ向け、いよいよシーズンが始まるって感じですね!!

 ・・・ってちょっとテンション高めに書いてみたんですが、別にそんな訳でもなく。はい。なんだか「ポッ」って赤面しちゃいそうなスローガンです。しかもロゴがあまりにも格好悪い。お父さん、ないだいこりゃ。

 しかし、スローガンって必ず付けなきゃいけないみたいな雰囲気ですよね。Jリーグの規定の中に「各クラブはチームスローガンを毎年決め、リーグに報告しなければいけない。尚、前年度に使用されたものは使用不可とする。注)副題の付加並びに変更に伴うものはその限りではない」みたいな規定があったりして(笑)。

 チームのスローガンは今季の目標はこれだってなクラブの意思表明でしょうか?だったら、

「観客動員1試合平均7千人を!! ~熱い試合が待っている~」

 なんていう妙にリアルなスローガンをつけたりしたら面白いと思うんですけど。。。ほかにもこんなのはどうでしょう。

「面白い試合をお見せします。~すべては観客動員のために~」

 こんなのを付けたら選手たちは熱いプレーを見せんといけんと強迫観念にかられたりして。副題にクラブのいやらしさを感じます。

 攻撃的なイメージを前面に出したスローガンも多いと思いますが、こんなのはどうでしょう。

「ザ・リアクションサッカー」
 
 監督の志向するサッカーを分かりやすく示している好例です(嘘)。他には・・・

「守って守ってカウンター!! ~戦力差はいかんともしがたく~」

 これだと「あ~、しょうがない温かく見守ってやるか」と思ってくれるか「戦力補強しろよ」と怒られるか・・・よっぽど心が広くないと後者でしょうが。

 渋めにこんなんはどうでしょう。

「百万一心 ~三ツ矢の教えを今ここに~」

 地味です。はい。

 再び、決定したスローガンを見てみましょう。「ALL FOR J1 すべてはJ1復帰のために」
 ・・・いや、1年での復帰が大事なのは重々承知ですが、その後も見据えてもらいたいんです。ほんま。
「ALL FOR J1 ~実はその先も見据えてます~」
 ってな副題が付いていることを願っています。

  • 共通ジャンル:

posted by カタヤマ |00:00 | クラブ経営 | コメント(4) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年01月16日

下世話な話、駒野の移籍金3億円をどう使うか。

 感傷に浸りながらもどうのこうも言うてもしかたないので移籍金の使い道を勝手に妄想するワタシ。ん~、切替えが早いこと(表面上)。使い道としてはこんな所でしょうか。

1.補強費

2.集客のための広告費

3.赤字補填

 駒野選手の3億円+吉弘選手の7千万円で計3億7千万円が移籍金としてサンフレチェに入ることになりました。一括で払われるわけではないでしょうけど単純にこれだけのお金が入るわけです。

 まずは戦力補強。ここまで高卒の新入団選手5人とレンタル復帰の2名が新戦力となっています。が、ウェズレイ退団後の外国人FW。経験のある日本人FW。吉弘移籍で層の薄いDF・・・他クラブが続々と新加入選手の発表を行う中、サンフレッチェは未だ一人の発表も無し。完全に後手を踏んでいるとしか言いようがありません。水面下での動きはまったく分かりません。早く目に見える形で発表してくださいませ。。トルコキャンプまでには当然、間に合いますよね?

 んで、集客のための広告費。J2ということで全国的なメディアに取り上げられる機会は激減するでしょう。佐藤寿人や柏木陽介といった全国的に知名度のある選手をどうプロモーションしていくのか。地元広島のメディアへの働きかけや地域行事に積極的に参加し、「一度スタジアムに足を運んでみようかな」とどう思わせるのか。そう思わせたとして、ビッグアーチへのアクセスをどう改善していくのか。根本的な改善(新スタジアム)への取り組みやスタジアム内の快適性の向上にどう取り組むのか。ここらへんはお金以前にアイデア次第で改善していけそうな部分も多いのですが。何かいいアイデアが浮かんだら記事を書いてみたいものです。

 んで、赤字の補填。何と安直なと言われそうなお話ですが、少しでも返せるのであれば1千万でも2千万でも返しておいて損はなかろうかと。

 あと、項目にはない4番目。

 「育成のために使って欲しい。」

 サンフレッチェの生命線である「育成部門」。1億円あれば細々した備品やなんかかんやはこれでもかと買えるでしょう。普及・育成スタッフも雇用できるでしょう。駒野選手もユースで育ちました。吉弘選手もジュニアユースで腕を磨きました。腕というか足か?
 普及活動でサッカーの楽しさを知った子供たちはサッカーに関心をもった大人になるでしょう。更に子供だけでなく大人のスクールを充実させれば、よりサッカーを知ることができクラブを見る目も成熟されていくことでしょう。
 地道な積み重ねがプロサッカーの根づく広島を作っていくと思われます。普及・育成事業がひいては集客に繋がることを忘れないで欲しいと思います。

 広島は「育成」のクラブなんです。補強は勿論。育成にもお金を使って欲しいと思います。

  • 共通ジャンル:

posted by カタヤマ |00:00 | クラブ経営 | コメント(14) | トラックバック(1)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年12月28日

三つの矢を一つに束ねるために

 12月27日、サンフレッチェは新社長の就任記者会見を行いました。

 新社長に就任した本谷祐一氏はデオデオ取締役の他、ザスパ草津取締役とJリーグ準加盟クラブアドバイザーも辞任してサンフレッチェに専念する事を発表。

 社長就任に当たって・・・

 1.「1年でのJ1復帰」

 2.「監督、コーチ、サポーターとのコミュニケーション」


 3.「下部組織の育成強化」


 4.「フロントの体制見直し」 

 この4つを今後の方針として挙げました。

 1:1年でのJ1復帰に関しては「絶対使命」と強調し、現有戦力の確保とプラスアルファの戦力でJ2を勝ち抜くとしています。1年での復帰ができなかった場合は、1年での復帰を目指し残留した主力選手の流出、スポンサーの減額・撤退といった事態は避けられないでしょう。

 2:「毎試合見てサポーターの声も聞き、私自身の意見を持って監督とコミュニケーションを取る。5月末には1回戦が終わる。他チームの分析もしながら、手を打つ。」とのことで、シーズン途中のピンポイントでの迅速な補強も可能となるでしょう。
 また、監督へクラブとしての方針の確認や要求をシーズン中に密に行うことにより、硬直した選手起用や問題点の改善を強化部とともに要求していけるのではないでしょうか。 ここの部分(強化部の働き・機能不全)が降格の原因の一つになったと思っていますのでこうした方針を示してくれたことは喜ばしいことです。

 3:「下部組織から自前の選手を育てる方針は変わらない。16年の歴史あるクラブの強みは育成。それを伸ばしながら、経営をチェックする。」ということで、これまでどおり育成を重視したクラブ運営を行うことになりそうです。広島という地方クラブの生き残る道は一にも二にも「地域(中国地方)を巻き込んだ育成」が必要だと思われます。幸いにも全国に誇れるユースチームが存在します。下部組織への投資は怠らないようにお願いしたいものです。

 4:クラブの運営体制については、「今やっていることはゼロに戻す。来年2月の新年度から組織を変える。職員の意識も改革する。草津はJ2に上がったばかりで、フロントもスタッフもボランティア精神でやっていた。事情が違うが、末端の職員も経営に参加できるようにしたい。年明けに個人面談をして、スキルや考えを聞く。全員が同じイメージを持ち、目的のあるクラブにしていく。」とのこと。

 三つの矢が一つになれるのか・・・まずはフロントの再編にかかっています。現場・フロント・サポーター・地元経済界が一体感を持ってJの舞台を戦って欲しいと切に願っています。

  「本谷新社長の手腕に期待しています。」

  • 共通ジャンル:

posted by カタヤマ |00:00 | クラブ経営 | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年12月21日

常勤取締役、総退陣

 19日に行われた取締役会で27日付けでの本谷社長の就任、並びに常勤取締役6名の総退陣、現社長である久保氏の会長就任が決定しました。

 2度目のJ2降格ということもありクラブ運営の責任の所在と出直しを図り、クラブの経営体制を大きく変えることになりました。会長の久保氏は代表権を持たず、常勤の本谷社長に代表権を1本化することで今季の低迷の原因の一つであった「トップの不在」を解消し、体勢強化を図ることになりそうです。

 また、取締役でもあった織田強化部長は取締役の職は辞しますが引き続き強化部長として来季の契約交渉・編成作業に携わります。一瞬、辞めるんかと思いました・・・。資金が乏しい中、違約金の問題や選手の信頼が厚いため、結果の出なかった監督を留任させました。現場を信頼するのは良いことだと思いますが、しっかりと評価・要求をし、クラブの方針を伝え、常に確認しあうことのできる「もの言う強化部」であって欲しいと思います。

 この体勢作りで本谷社長の下、前回のJ2時に眞中・井川を獲得したようなシーズン中での迅速かつピンポイントな補強も可能になるのではないでしょうか。(まずは目の前の編成作業が最重要課題ですが。)

 ジニーニョ・佐藤寿人・戸田和幸・ウェズレイといった補強や観客動員の悪化で再び単年度赤字がでてきているクラブですが、社長を退く久保会長がスポンサーへの増額を取り付けるなど、経営体制の立て直しが進み始めています。経営体制の見直しが「観客動員」「チームの強化」にどう繋がっていくのかを期待しています。

 その中でクラブに期待、お願いしたことがあります。「チーム強化」は勿論ですが、「観客動員」について力を注いで欲しいと思います。「チームが強ければ人は入る」という単純な話ではないと思います。

 「観客動員の増」+「チームの強化」=魅力あるクラブとなり、魅力あるクラブにスポンサーが付く→「チーム強化」+「観客動員の増」=魅力の向上・・・・・・「観客動員への取り組み」と「チーム強化への取り組み」を平行して行う必要があるのではないでしょうか。


 では、どうすれば観客動員の増につながるのか・・・単一的なものではなく複合的なものが絡み合って大きくなるのではないか。観客動員の裏側にはどのような要素があるのか。

【個人的に思う課題】

 ・現実的に可能と思われる動員目標の設定とそれに向けた取り組み

 ・大きすぎる器(スタジアム)をどう考えるか。

 ・広島ビッグアーチへの交通

 ・具体的な集客案(広報体勢)(スタジアムでの快適性等)

 ・クラブ会員の魅力の向上

 ・魅力的なグッズの開発


 常勤取締役解任からあらぬ方向に話がそれていきましたね・・・。この続きはまたいずれ。。

  • 共通ジャンル:

posted by カタヤマ |00:00 | クラブ経営 | コメント(2) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年12月19日

本谷新社長の内定

 中国新聞の記事によると、サンフレッチェ広島の新社長に本谷祐一氏が内定したとのことです。今月19日の臨時取締役会、27日の臨時株主総会、取締役会を経て正式に就任の運びだそうです。それに伴い現久保社長は会長に就任の予定。

「サッカーと経営に明るい人材」

 ということで人選が進められていた常勤の社長探し。本谷氏はダイイチ(現デオデオ)入社後、98年から2001年まで、サンフレッチェ広島の取締役事業本部長などを歴任し、2000年度には球団を六期ぶりの黒字に導くなどクラブの経営に携わりました。

 また、05年11月から今年2月まで、J2ザスパ草津の代表取締役専務などを務めており、就任前に行われていた観客動員数の誤魔化しやグラウンドの照明代の未払い等々、賢持社長の大暴れにより無茶苦茶だった経営の再建、性急にJクラブへの移行を行ったため、遅れていたクラブの環境・体勢整備に当たっていたそうです。

 と、いうわけで経営については非常に経験豊富な方ですし、J2降格で編成作業が急がれる中、サンフレッチェの経営にも関わっていた経験を活かしこの緊急時でもすぐに力を発揮してもらえそうです。また、クラブが抱える長年の課題も認識していることでしょう(スタジアム問題やら何やらかんやら)。

 とにもかくにも、100年先にも広島にサンフレッチェというフットボールクラブが存在し、地域に根ざしたものになっているよう「将来に渡って持続可能な」経営、クラブのしっかりした基盤・経営理念の確立をお願いしたいと思います。

  • 共通ジャンル:

posted by カタヤマ |00:00 | クラブ経営 | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加