2009年01月30日
今日は昨日に引き続き気分が乗ったのでもう一筆書いてみたい。
特に準備もなく一発勝負である(笑)、尚、試合は見れていない。その腹いせに周辺をうろついているだけで、バーレーンに特に思い入れがある訳ではない(笑)。念の為。
バーレーン戦を振り返る
以前から岡田監督のバーレーンに対する危機感は人一倍のものがあると思う。私よりかなりバーレーンを強いと想定しているのではないだろうか。
昨年のバーレーン戦お忍び観戦
遠藤の強行帯同
と、はっきり言って必死である(笑)。遠藤・中村なしの現有戦力で、尚且つアウェー。相手はレーザー光線とか昨日書いたように(もしかしたら)放送妨害とか、シャワーを冷水にしたり、控え室のクーラー切ったりまでして勝ちにくるほど日本を意識している(一概にバーレーンのことではない)。選手たちも先日マンUと当たったガンバのように「強豪日本に勝つチャンス!」と、モチベーションに溢れ、多分目もキラキラさせて挑んでくるのだろう。
岡田監督は色々と選手のコンディションに気を使うタイプなようで、先日のイエメン戦も「この時期の代表にしては史上最強」と評している方も居た。私はこの時期に絞った代表レベルのデータなど持ち合わせていないので議論入ることもできなかったが、「そういう見方もあるのか」と大いに学ばせて頂いた。
ただ大一番のオーストラリア戦を控えて、今にピークを持ってくるわけには行かないし、色々大変だと思う。なにやら五輪世代も面倒見ているし。
先発メンバーを見ると2軍とはまでは言えないまでも核の遠藤か中村
ムードメーカーの闘莉王。それなりに攻撃を作る大久保。辺りの人材が確かに居ない。経験で問題ないといえるのも稲本、中澤、玉田位。
日本スタメンメンバー
▽GK:川島
▽DF:長友、寺田、中沢、内田
▽MF:稲本、中村憲、本田、岡崎
▽FW:玉田、田中達
マチャラは今回も手堅くまとめて試合を作ってきたんだろう。あの監督がやることはもう大体想像できる。これは彼を評価していると言うことだが。まず前半セットプレイから失点となると何となく上手く乗せられた気がする。スポナビのレビューや選手のコメント。
J'sGOALのレビュー、コメントも面白い。
内田によると「相手はまるで4トップだった」と失点前後の混乱を言い表している。昨日の記事に頂いたコメントでも選手の対応力を問題視されていたが、マチャラ監督のプランが日本の許容量を超えた所を狙っていたのはかなりの確率で有り得るようだ。大幅にリスクを取ってでも得点を狙う試合構成の振り幅は最新サッカーに近い匂いを感じさせる。大胆にして繊細。「中盤のタメを消された」と何人かの選手がコメントをしていたのを見ると大方そんな形で、守備はかなりキメ細やかにプレスをかけて来たのだろう。前回対戦もそうだった。中東の選手をどうやってそこまで守備の意識を浸透させ掌握しているのか私には見当が付かないが、日本が主力を欠き、調整試合というのを差し引いても相変わらずの監督である。監督ばかり褒めているとバーレーンの選手は大したことが無いように思われてしまうが、中々どうしてサッカーを展開できる素材が揃い、アジアのTOP4、韓国、オーストラリア、サウジ、日本、(サウジは最近微妙に落ちた気もするが)の次のグループ、あまり最近の現状には明るくないが、イラン、イラク、UAE、中国、北朝鮮、辺りと同じ程度の素材は持つのかもしれない。中国、イラクはワールドカップ予選で既に居ないが実力は拮抗し勝敗はちょっとしたことで揺らいでいるだろう。カタールはセバスチャンを主将から外して無意味にモチベーションを下げたり指導陣(だかそれを選んでいる王族だが)が最近迷走を初め、また力を落としている気がしている。マチャラ監督のプラスαを入れると、非常に難しい判断だが、日本にとってバーレーンは北朝鮮・UAE・カタールよりは強いと思う。現に3次予選では中国、イラクの強豪を抑えて突破して来た。マチャラは多分自分より強いチームに力を発揮するタイプの監督なのだろう。皆あまりに触れていない(と思うが)韓国だって負けているし、敗戦を酷評する前に相手の実力を測り間違えては居ないだろうか。オーストラリアも最近は最小スコアでの勝利で手こずっている様子だし、バーレーンの強さは中々のものだ。
ちょっと岡田監督の擁護
巷の動きにまるで疎い私にも、当ブログの読者を通じて、時々世の風潮が耳に入ってくる。昨日も岡田監督の辞めろコールが起きていると、なにやらただならぬ情報を頂いた。少数派が居心地が良い私は、とくに好きとは言えない大好きな岡田監督を擁護してみようと思う。
今回のアジアカップ3次予選は、はっきり言って2位までに入れば無問題。本来は負けても良い場所で、若手に経験を積ませられる絶好の機会のはずだった。それをオーストラリア戦のせいで正月明けからの初召集でコンディションもモチベーションも高まる若手をほぼ追い出し、まだ一年の疲れも取り切れていない(と言うか更に主力は傷も癒えてない)主力選手たちを即追い込んでコンディションを作らねばならない。そんな休暇すら、岡田監督が心を配り確保した2週間である。選手は各クラブのキャンプも始まっていない時期にも関わらず、時間的猶予がないから尻に火を点けられて、多分怪我のリスクを上げてまで急ピッチでコンディションを作っているはず。岡田監督得意のあまりの気迫で休み明けの川口などもペースを崩し故障を誘発してしまったのではないかと想像する。
本来オフ明けのコンディション作りなど代表監督の仕事ではない。この点そんな面倒くさいことをしないオシムなどの監督であればイエメン戦から召集し、アジアカップ後の駒野のように顔色がどす黒くなるまで酷使したり、鈴木啓太のように病院送りになる選手を増やしたかもしれない。この辺オシムファンの私だが考え方が違う。
岡田監督はかなり辛抱強く全体のコンディションの底上げをしながら、使える選手使えない選手を選り分け、結果本田と稲本をたかがアジアカップ予選の為に呼ばなければならなくなった。私はこの勝利の為に手段を選ばぬ岡田監督は嫌いではない。本田など、かろうじて召集&Aマッチ出場はしているが、岡田ジャパンの印象ははっきり言って全くない。借り物の応急処置の感は否めない。選手に休みを与えた時点でこうなる事態も想定していただろうが思いのほか手間取っていると言う所だろうか。仮にオーストラリア戦に敗れることがあったら、岡田監督への風当たりは強くなるだろうが、基本私の評価はあまり変わらないだろう。
オーストラリアに敗れても日本はW杯に行ってしまうだろうし、休みの効果は少なくとも次のJリーグシーズンを通してみないと分からないからである。今シーズン代表主力レベルの選手の怪我が少なければ、2010年のW杯にも当然継続してアドバンテージを持ち込める。こういっては何だが、2009~2010年にかけて他国代表メンバーに怪我やモチベーション低下などあれば、岡田監督の配慮は一層価値を増すだろう。つまり少なくとも来年まで、私は目先の勝敗だけで評価を下せない。
これ以上若者に鞭打つな
ここまでお読み頂き、大多数の読者の方は既にお気づきかもしれないが今日の本題は選手のケアについてである。題名も無い頭を振り絞って、なるべくセンセーショナルに「さらに選手を鞭打つな!」と書いたが内容はあまりにも地味、選手のコンディション作りについてである。
騙したようで後味悪いが、更新まばらの辛口弱小ブログだから多少なことは、まぁよいだろう。さらに一説によると、「弱小」の前に「妄想」が付くのだそうである(笑)。
この時期の日本代表に内容を求めるのはかなり酷で、代表外の選手は1年に一度の長期休暇に日頃の疲労を必死になって抜いている時期である。人が休んでいる時にも「名誉」一つの為に働いている人間を、普段より出来が悪いと酷評するのも、可哀相な気もするのである。単に私以外の世間が酷評に染まると当ブログの立つ瀬が無くなるという事情があるのはここだけの内緒である・・・・。
私はまだ態度を決めかねているが、Jリーグの秋冬制導入議論ではマグノ・アウベスやバレーの辞め方や、シーズン途中、中途半端なストーブリーグで馴染み難い移籍をしなければならなかった、大久保、長谷部、水野、小野辺りの欧州冬移籍組を見ていても賛成に傾くのである。
「そんなもの来シーズン始まってから取り返せば良いではないか」と言われる読者の方。貴方は新卒と中途採用の打ち解け難易度の差を跳ね除ける適応力&社会性の持ち主だと言うことだろう。日本語NGの環境でもその能力がいかんなく発揮されるよう、付き合い下手な書き手として祈っておく。と、ここまですれば、言わんとすることの重大さがお分かり頂けるだろうか?。
話は変わって先日、20代の食生活が不規則でアンバランスな人は、そうでない人に比べ40代で糖尿病が発症する傾向が高いと報道されていた。20代からの継続的な食の管理が40歳を超えて物を言うという話である。
直接この話に関係は無いが、私はまず休みと言う言葉に敏感である。選手は所属クラブや代表でそれは数少ないプロ契約を勝ち取った戦力としては大事にされているかもしれない。
反面、若くて無理が利くガタイだからと、OFFの時間がどれだけ確保されているのか疑問だ。別に選手の遊び呆ける時間を増やせと言っているのではない。どちらかと言えば拘束してでも疲労を抜けと言う話である。
しかもこの点で明らかに欧州より遅れているのである。彼らがバカンス中にJリーグは中盤。肉体に掛かる負担や損傷に比べ、来シーズンの戦いに備えるべきオフはあまりにも短い。そしてそんな本来オフ中であるはずの今、選手たちに「バーレーン戦の負けは許さない!」と過度のプレッシャーをかけるファンは、本当にサッカーファンの資格があるのかと、ふと疑問に思う瞬間もある。
別に岡田監督の擁護をしているのではない。このやり方ではメンタル的に十分健康な人材でも、シーズンを追うたびに精神的肉体的に追い詰められてしまい、必要以上に選手の引退を早くしているのではないかという懸念である。
先の記事の中澤のように
「日本ってベテランに厳しい国だと思いませんか?」
とベテランを粗末に扱う要因になっていやしないか。要はベテランに厳しいとは、ベテランに至るまで選手を長持ちさせるという発想がJリーグ、更に日本社会全体に欠けている結果、
本来ベテラン以降も活躍可能な選手をすり減らし、激変させてしまっている=使えないベテランが多いからベテランに厳しい。
のではないか?と考えられるのである。これは結局は若手に厳しいということである。
派遣の雇い止めなどもこの点で同様の傾向が如実に現れた結果と言える。若者に厳しい日本というのは皆の責任だしこのブログでは話がずれてしまうのでこれ以上扱わないが。
世界一効率良い育成を目指せ
海外でもうつ病などメンタルで苦しむ選手は居る。うつの大敵は過労である。サッカー選手のライフスタイルは特殊で、肉体的負荷が特に著しく高いだろうが、その一方で勝ちを求める周囲からのプレッシャーは、通常の職業では考えられない量と質があるだろう。仲間であるはずのメンバーと激烈なポジション争いも私には到底耐えられそうもない。ロナウド(Cロナウドではない)も「成功して最も辛い事は?」と聞かれ、「周りからの嫉妬が一番大変だった」と以前語っていた。想像に過ぎないが、子供の内もポジション奪われた子の親に嫌がらせをされたり、相手の特定できない悪意に沢山晒されて来たんだろう。私が考えてしまうのは、中澤も日本サッカー界がロスしたように、日本は人材の不必要なロスなど起こしているほど恵まれた育成力を持っていないということである。メンタルに弱い傾向のある選手であっても、きちんとしたケアがありさえすれば将来の中村や遠藤以上に代表やクラブで日本全体を引っ張っていくような可能性があるのである。
小学校、中学校、高校、ユースなどで
「メンタルが弱い」=素質に問題があるから無理。
という(私から見たら)指導側の能力不足が要因で日の目を見られなかった逸材もきっと居るはずである。そこで「ではメンタルの弱い子をどう育てれば良いのか?」を学ぶきっかけと姿勢を改められないようでは、サッカーを好きとは言えないのではないか。先日読んだ将棋の子でも競争世界でのメンタルケアが、結局はファンを初め業界の為になると実感した。結局サッカーも感情を持つ人間がする行為である。他の国が捨てるような人材であっても育てられるノウハウがあれば、例え目に見えた数値として具体的には表れなくとも確実に日本全体の選手レベル底上げに寄与出来るだろう。
サッカーの技術教育に代表される、ピッチの上で必要なことを教えれば、後はそいつがどうなろうと知ったことではないという無責任な育成からは決して生まれない発想だろう。日本のサッカーの実力は弱い。だから少しでも補えるようにメンタルケアを世界一充実させよう。という取り組みだって十分意味がある。同じことをやっていても欧州を初めとしたサッカー先進国に追いつき、追い越すことは出来ないからである。まずは代表常連組のOFFに心を配る。こう言った小さな所から、既に勝負は始まっているのではないか。
posted by karakuti |04:00 |
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2009年01月29日
残念ながらバーレーン戦は見れなかったので腹いせをかねて、今回は激辛と言うよりも雑談をしてみたい。まぁそれでも辛くなるのが私の特徴なのだが(笑)。
たまには見られないのも良い
見れないとなると逆に興味をそそられるのが人間というもの。今回のバーレーン戦は生、録画放送、ダイジェスト放送も無いらしい。放送権を高く売りたい側との交渉が付かないらしい。売る側もネット放送で配信するらしいが、放送権を販売するよりも利益が出るとは思えない。何とも不思議な話ではあるが、試合放送の無い代表戦というのもなにやら不思議な気にさせられる。代表戦、サッカーが娯楽であり、人々に見られてなんぼの存在であることを改めて認識できた。一応試合の流れは若干乗せられている。
試合の大筋はこんな感じ
去年のバーレーン戦を振り返る
見れないので去年のでも書いて溜飲を下げることにする(笑)。
今までの日本VSバーレーンの通算成績は6勝一敗、今日で2敗目。一敗目は去年3月のバーレーン戦。あまり覚えていないが岡田ジャパンの船出の時期、バタバタと敗退した。内容もかなり悪い方で、日本が自滅した感じであった。岡田監督は「目が覚めた」と「俺流宣言」をするのである。私の見た目では、オシムの存在が負担となり、岡田監督は遠慮し、選手はしっかりと導いてくれる監督を失い迷走した感が強かった。当時の記事やブログもその論調で酷評し、「情けない」と批判のお祭りであったのを覚えている。しかし、あの試合は日本が悪かったのも当然あるが、その隙をつけたバーレーンの戦略のようなものが勝っているのを感じた。当然サッカーの分かる一部の人は試合前からマチャラのバーレーンを警戒していた。ソースが見当たらなくて恐縮だが、当時マチャラ監督が警戒していたのは田代だったそうだ。アジアカップ張りのポジッションから+田代で高さを武器にたたみ掛けてくる攻撃サッカーを想定していたのだろう。
だが岡田監督は巻を使い勝機を逃した。当時の巻はまぁいつも通りと言うか、やんわりと言えば自ら点を取りに行くエゴに執着するタイプのFWではない。調子も上向きとはいえなかった。岡田監督は起用法も間違っていたと思う。オシムは巻をゴールゲッターとして起用したことは多分無かったが、岡田監督は攻撃の柱と勘違いしていた。脇役に主役をやらせては劇も役者も潰れてしまう。多分見ている人の何人かは、私と同じように『何故巻?』とフランスW杯時の城のように、「?(クエスチョン)」の嵐が日本中のTVの前で吹き荒れていたことだろう。
片や田代はリーグ戦の中盤から後半にかけて鹿島で存在感を出し、終盤から年をまたいで下降線を辿っていた(だろう)とはいえ決定力では明らかに上だった。岡田監督は旬の素材を使うのが上手い料理人のように調子の良し悪しを見る目は中々だ。多分今の岡田氏なら田代を使っただろう。だが当時はオシムサッカーへの遠慮があった。それが巻のスタメン起用に表れていた。スタメン巻を田代に変えていたら勝てたかどうか。確実なことは言えないが私の見立てでは十分有りうる話だった。
貴方は日本に勝てる?
私は世界で見た時の日本の評価は低いが、アジアでの日本は十分TOP4に入る実力を持てているし、アジアカップに関しても本気で取りにいけば十分優勝が狙えると思っている。要は今この文をお読みいただいている読者の方が、アジアのTOP4以下どこかの国代表監督となり、「日本を破れ」と言われたら、これは至難の業だろう。ワールドカップ出場組とそれ以下の各国のサッカーレベルはかなりのギャップがある。近年その改善が目覚しく、バーレーンやオマーンなど急激に実力を向上させている国は当然あるが、かといって日本(や他のW杯常連国)相手に互角の戦いを行えるか水準かといえば、各国共まだまだものが足りない。
そんな中日本に勝つためには、様々な要素を自分たちの有利に働かさなければ難しいだろう。まず外せないのは
日本側がある程度自滅すること
である。実力を存分に発揮させたら基本勝ち目は無いに等しい。次に
監督が機能すること
である。基本アジアのサッカー中進国に足りないのは、チームとしての一体感である。逆の言い方をすれば個の能力の向上は一朝一夕には立ち行かない為、現有戦力で戦うには、色々足りない持ち駒の選手を、何とか形にするしかないのである。チームを最も短期間で強くするには監督による作用を用いるのが最善である。(別に改まって言うほどのことではないが)
なぜ相手を褒めないのか
去年のバーレーン戦はまさしく監督の力、マチャラが持ち駒を掌握し、日本を分析し、勝機をつかむ最善の努力を重ねていた成果だと私には見えた。得点シーンも川口のミスのように見えたが、あれだけの少ないチャンス(とも言えない様な攻撃)にも関わらず、バーレーンの選手を萎えさせなかったのである。普通自分たちのサッカーがほとんど通用しない展開となったら、意識無意識に関わらずどんな優秀な選手も多少は試合を投げてしまう。これは人間として仕方が無いことで、例えばインザーギだって常に100%のモチベーションでは無い。
話を挟むが今回の放送権騒動だって、日本国内放送が無ければ当然日本選手陣のモチベーションは多少なりとも下がるはずである。とすると、放送権は金が欲しかったのではなく、バーレーン側が放送して欲しくなかったのではないと妄想してみたりする。産油国がそこまでして勝とうとしてくれるとしたら、日本にとってこれほど光栄な事はないし、世界に出た時に使える経験を増やせるかもしれないと思ってワクワクしてしまう。今の日本はアジアでは強くなりすぎて内容は消化試合に過ぎない試合が増えてしまってつまらないのである。
さて話を戻そう。
「勝機がある」と選手が思い続けられるサポートをすることが監督の大事な仕事であり、逆に言えば選手のモチベーション操作以外に、それほどの仕事内容は無いとも言える。サッカーは人がするもので、人はモチベーションによる上がり下がりが最も大きい生物だからこれは必然ではある。日常でも、「頑張れば」「調子がよければ」試合に出してもらえる。という監督と選手の信頼がどんなやり方であれ最低限必要なのだとこのコラムなど見ていたら改めて思った。
バーレーンの元の評価が私が人より低いというのもあるだろうが、マチャラ監督が「よくあの戦力で形にしているな」というのが昨年の敗戦の印象だった。あの試合は間違いなく勝った相手の方が良い試合をしており、オシムの言う「良い試合をしたほうが常にかつとは限らない。だが一致することが望ましい」に適した結果だった。要はあの試合で日本が悪かったというサポーターは私から見たら、サッカーのファンではなく、日本のファンに過ぎないのだ。
相手が良かったのか、自分たちが悪かったのか。同じことを言っているようでいてこの違いはことのほか重要である。例え都合が悪くても現実を謙虚に見ようとする目からしか成長は生まれない。そしてアジアに強豪国が増えるのは結果日本の為になると私は信じて疑わない。オーストラリアの参入も大歓迎である。
改善すべきは攻撃指導陣
だから今回の敗戦も特に驚くことは無い。試合後に見たが側近の日本分析も的を得ている。以前の記事で現代表の攻撃を
“単に「高い位置でボール奪う」「相手を自由にさせない」「少タッチ数で速攻」「サイドを効果的に使う」「FWは積極的に裏を狙う」程度の時代遅れな内容が精一杯”
と私は書いたが特に酷評したつもりもない。酷評とは見たものを酷く言うことであり、私は見たままを言っただけだからだ。
とすると次はその責任を誰が取るのかという話になってくる。岡田監督がダメなのかと言えば、私は必ずしもそうは思えない。岡田監督は以前のフランスワールドカップの時もそうだったがサイドを比較的重視する組み立て方をしてくる。監督として有能か無能かを判断するには、持ち駒の質を考慮して評価しなければならない。日本人選手を用いて今以上の攻撃を展開させられる監督が、世界には当然居る。
だが、日本サッカー協会の予算でその監督が雇えるのかと言えばNOである。予算内で最善の選択。を行う以上のことはどんな人にも出来ない。岡田監督がベストとは言えないがベターとは言えるのではないかというのが私のここ1年くらいの判断である。
では攻撃に関してアイデアの無いであろう岡田監督をどう用いればよいのかと言えば、出来ればコーチなどで補う使い方が望ましい。
これは岡田監督の守備優先サッカーが、政治で言う与党のように取りたいだけ選手を取って、残りで攻撃を行う。という構成ではなく、先に「攻撃にこういう人材がこのぐらい必要」という所からチームを作り、残りで守るのである。
それを今担っているのは大木氏であろうと言われているが、ここが人材不足なのではないかと私は懸念している。
クリンスマンは監督の仕事に分業と言うスタイルを持ち込んだ人物ならしいが、これからは多分代表チームでは顕著にこの形が主流になっていく気がする。
守備を教えられる監督はそれなりに居るだろう(それもレベルによるが)。そして攻撃のアイデアを持つ監督も居るだろう。だが持ち駒に合わせてアイデアを選べるほど豊富な攻撃選択肢を持つ人材は、どこにいるのか私も知りたいくらいである。以前書いた日本のスカウト力を称えた記事のようなスタイル、人材は居るだろうが攻撃に関しては少ない。
しかも、基本世界を相手にしたら通用する攻撃も、使える人数もごく限られる。リスクの計算からサイド攻撃からのクロスを選択したい気持ちは分かるが、それだけでは通用しないのは(私にとっては)先のユーロを制したスペインを見れば分かるのではないか。小柄でフィジカルが弱くサイドアタックの宝庫だったスペインが、サイドに頼らない攻撃を実現したら優勝してしまったのである。まぁマルコス・セナが居たからとか攻撃面以外の理由も確かにあるけれど。
いつ誰がどうやってまで面倒を見ろ
最後の所ではどれだけ良い攻撃を行えるかよりも、それをいつ行うか。なのである。簡単に言っても、昨年のアーセナル、セスクが怪我する前のウォルコットは控えレベルの駒ではなかった。だがどれだけ活躍しようと次の試合もベンチ。レギュラー組に怪我が無い限りベンチであった。
あれは新しい流れなのだと思う。
スタメンで起用できる選手を控えに残しておくことが、新しい戦術なのである。
ウォルコットが速さを武器にするタイプで有効期間に制限があることと、相手DFの足が止まる後半30分前後からが最も有効である部分は当然あるが、それを差し引いても、攻撃陣への起爆剤としての効果は莫大だった。どのくらい大きいかと言うと、ウォルコットが入る前、攻撃陣は手抜きをするくらい大きいのである。まるで単調、やる気の無い永遠に得点が生まれ無そうな退屈な攻撃に終始する。
普通こんな試合展開に陥った攻撃陣は立ち直ることは無い。だがアーセナルは全て計算の上、自分たちの体力だけでなく、'アイデアまでも'出し惜しみ''し、単調な攻撃で相手を麻痺させる為に時間を用いていたのである。
今までも同様な戦術を取る監督・チームは有ったが、あすこまであからさまな試合展開の披露は初めて見た。
一例に過ぎないが、私の言う攻撃指導陣とは、岡田監督に「後半○○分から○○を入れてくれ」と、入れる時間と召集する選手、その用い方に至るまで権限を持つ、もしくは提言できる人材である。
どう攻撃する。とか、どうペース配分する。とか、どう起用する。を個別に相談し、助言するのではなく、「この素材をこういう形でこのタイミングで使いたい」と自らのアイデア実現する具体的なイメージまで説得力を持って周りに納得させられる能力ということだ。
あくまで守備的な監督の下で、攻撃陣を集めてピッチの片隅で「こんなバリエーションもあるよ」と練習メニューをこなさせる程度では、望ましい攻撃指導とは言えない。
よく言われる「'攻撃は個人のイマジネーションで教えるものではない'」という主張ははっきり言って正しい。
だがそういう時はこう尋ねる事にしている。では日本代表は放って置けばそんな攻撃が起こるほど人材に恵まれていますか?と、持ち駒で最大限の結果を望むのであれば、育成好きな私に反する免もあるが、有効な攻撃を選手が行えるよう環境づくりをしたり導いたり出来る力が求められている。
この面で今のサッカーのチーム作りは次の時代の扉を確実に開け始めている気がする。攻撃は、自然に起こるものではなく、起こすものになるのではないか。当然しばらくは門外不出だろうけど、試合を良く見ていれば気づく人は気づくのである。この攻撃には選手のアイデア以上の何かがあると。
posted by karakuti |02:57 |
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2009年01月07日
新年一つ目ということで相応しい内容が書ければ良いのだが取り合えず固く構えず雑談的に思ったことを書き記してみようと思う。
「日本ってベテランに厳しい国だと思いませんか?」
大分古いがNumber717号の新連載「黙示録」の中澤佑二。開口一番のセリフである。降格争いをする神戸や大宮に自分獲得への名乗りを上げさせ、結果横浜に大して巧みに自らを売り込む。獲得に現実味を出すため海外を明確に否定するのも忘れない。
記事中で自らの心境を「30歳を過ぎるとJリーグでは移籍金が発生しなくなる。これは30になった自分が唯一勝ち取った権利でもある。」と語る。彼を嫌いな人は『金の亡者』として見るかも知れない。私自身は以前から中澤を海外移籍しないもう一つのプロの形として、金を現実的に考える姿を賞賛している。誰もが言うことだが例えば漫画界では手塚治虫。彼が原稿料を上げないばかりに若手漫画家は編集社側に「手塚先生より高額を要求するとは何様だ」と当時の生活水準では当然の値上げも断られたそうな。その道を代表する人はもはや自分の都合だけで報酬を決めてはいけないという話である。またプロとは金を貰う人という意味もある。ブラジルなどの選手からしたら金額に拘らなすぎるのはプロとしての自覚が足りないとも言えるだろう。非常に短い不安定な選手人生。「無謀な海外移籍など夢想家がすることだ」と言う選手が居ても、私は一理あると思う。私の反対していた大久保の移籍も決まったようだが、もしかしたらJクラブからの日本人海外移籍での移籍金No1更新だろうか?(2億5000万らしい)
だとしたらこれはこれで日本サッカーの新しい記しである。どなたかご存知の方が居たら教えていただきたい。
今日はけなす記事なので先に誉めておこうと思う(笑)。
以前の記事でも多少言及したはずだが中澤のプロへの道は一般的なJリーガーとはかなり異なっている。どこからもオファーのかからないままプロの道をあきらめず集中するために敢えてプータロー(違うかもしれないが)で母校の高校の練習に参加。全てのJクラブに履歴書を送り全て断られてもプロへの道を諦めず周りに白い目で見られながらヴェルディユースと母校の練習試合に紛れ込み、同クラブのコーチに直談判して掴んだヴェルディの練習生の座。先日の、「内定を貰いながら天皇杯で活躍するエリート高校生」とは1味も2味も違う。苦労が多い分、プロへの執着は人一倍であろう。また「周りを言葉で引っ張っていくタイプじゃない」というのも、そう言うマイペースで我が道を行くタイプでなければ、そんな努力をしてまでプロフットボーラーの仲間入りをしていない。言うなれば日本サッカー界が発掘できなかったにもかかわらず、自力で代表まで上り詰めた奇跡の逸材である。大学からなら中村憲吾など、無名からプロへの道は少しはあるが、高卒で「サッカー浪人」となりここまで成長したプレイヤーはいないだろう。
3人の去年の言葉
中村俊輔、遠藤保仁、中澤佑二、昨年の日本代表の主力であり屋台骨でもある3人。
しかし私は3人とも明らかに一昨年より、昨年のパフォーマンスを落としていたように思える。
昨日放送のスポルトのインタビューか何かで
中村は「代表とクラブの移動で去年は不完全燃焼だった」と語った。
遠藤は昨年1月(約1年前)のインタビューで今年の目標を聞かれ「特にありません」。
中澤は同じ質問に「健康」。と答えていた。
遠藤は良く取れば飄々とした彼らしいコメント。悪く言えば何も望まぬ消極的な余裕の無い状態と言った印象だった。中澤はとにかく肉体のコンディション維持に限界を感じ始めている「切実な本音」が出た様子。もちろん彼ら代表組の年間試合数や予定は想像を絶する過酷なものだろう。
だが案の定中澤も遠藤も中村も夏から冬に怪我が出た。年々無理が利かなくなっているのである。
アフリカの日差し(コメントにて指摘を受けたように6月のアフリカは冬だそうです)
もちろん去年、彼ら3人の活躍が他の選手に比べ劣っていたというのではない。私が言いたいのはこの3人が2010年の6月に今と同じ活躍が期待できるかということである。
フランスでは25.3歳。30歳以上は小島、井原、中山。日韓では平均年齢25.2歳。30歳代が3名だが山本氏が明らかにしていたように、実質森島以外は戦力安定化のための重りであったろう。
ドイツでは27.4歳。GKを除けば30歳以上は居ないが、この4年間で平均年齢が2.2歳上がっているようにメンバーがあまり入れ替わっていないとも言える。当時29歳の中田は中心だったが明らかに年齢的ピークを過ぎていた。現在の中心メンバーだとある程度本気だったバーレーン戦メンバーなど参考になると思う。28歳ならまぁスタミナの問題は少ないとすると1975~1979年生まれの2010年に30歳~になっている選手が6人。80~81年生まれの28~29歳になるのが9人。合わせて15人(26名中)、思いのほか厳しいメンバーである。
2010年に30歳~。世界の代表的に見たら特に珍しい年齢では無いが、既に昨年2008年時点でパフォーマンスに低下が見られる選手を、スタメンに3人乗せるのはかなり厳しいのではないか。ダエイの無用起用が尾を引き再建に時間がかかっているイランも人事ではない。W杯本戦は超が付く過密日程。ドイツでは3日置きに日中の熱線に晒されながら3連戦。アフリカの日差しはドイツを当然上回るだろう。ベテランの経験が物を言うだけの体力的余裕がドイツW杯経験組にあるかどうかもっと真剣に考える必要がある。
ここからは彼ら一人づつ思うところを触れてみたい。
中澤
中澤は一言で言うと覇気が無い。現状維持に一杯で、何かを追うという意識が感じられない。だが彼が今まではアジアを代表するCBであり、日本代表では得点元としても貴重な活躍を果たし現在の実力でも”代表水準”であることは間違いない。だが岡田監督の言う「2010年ワールドカップベスト4」で遜色ない人材かと言えばそれは「NO」である。私の感覚では(中澤個人ではなく)日本代表はベスト16なら素晴らしい成果、32なら満足できる所であろう。
更に、衰えが見える彼は1年半後怪我なく満足いける状態で望める可能性はかなり低いのではないか。本番で「怪我で満足いけない状態だった」という結果になったとしても、それは中澤のせいではなく長年蓄積した肉体の疲労や損傷により故障リスクが上がっている人材を起用した周りの責任。怪我をするのは当たり前である。
現状最終予選を突破するために必要な人材であったとしても、突破後使い物にならないとしたら最終予選で起用していて良いのか。オシムをして「アジアレベルなら問題ない」と言われた中澤は、本人が望むかどうかに関わらず周囲にそれ以上の期待を持たれている。
私は多分周囲のサッカーファン以上に中澤を評価する一人だと思うが、残念なことに「世界ではもうダメだ」というのが実感である。もちろん即全てが通用しなくなるのではなく。少しずつ「らしくないプレイ」が増え、決定的な場面での仕事にブレが出てジワジワと下降線を辿ると言うことである。岡田監督の信頼は厚く他のCBを見ても中澤が主力で行く可能性が現時点では非常に高いが、それだけに「それでは危ない」と言っておく必要があるように感じる。
遠藤
最近ペナルティーエリア付近での成長を見せる遠藤。元々冷静で流れの良く見える選手で、キックも正確なのは分かっていたが、ゴール前では日本のFW以上の決定力を持つかもしれない。ゴールに必要なスキルを動き(虚を突く)と決定力(冷静さ)に分けると、一般的なFWは決定力に欠けるタイプが多い。遠藤の場合は逆に決定力にはさほど問題がなく、ゴール前でシュートの間を得るだけの動きが無かっただけらしい。特別難しい動きやシュートをするわけではなく、基本的な動きと、ごく自然なシュートコース。世界で見たら特に言及するほどのスキルではないが日本代表では十分戦力になると感じる。他の選手全ての動きを囮とし、遠藤の1点に頼る時がもしかしたらワールドカップ本戦でくるかもしれない。
ただ遠藤は先日黒子として期待する記事を書いたが、クラブW杯でのマンU戦ではガンバのボランチでは目を覆いたくなるようなプレイが露見していた。現時点ではポジションを後ろに下げるほど平凡なプレーが増えてくる。中盤の彼が生きるのは中田と同じく試合を落ち着かせたい場面、即ち1点のリードを守る展開の時である。ただ、今のサッカーでは全体的に逃げ切り目的の時は、もっとアグレッシブでボールを追い掛け回す守備的MFか、一発を狙えるFWなどを入れてより試合の全体の支配を目的とする場合が多く、ボールキープを得意とするタイプを途中から入れてくる手法はあまり見られなくなってきた。
遠藤が1年半後パフォーマンスが落ちているかと聞かれると、中澤よりは前向きな答えが出来る。ただどうやら伸び白は既に限界らしく彼に今以上のものを望んだりは出来ないがベスト4を目指すのであればFW(+2トップの3人目)起用一本に絞り連携を高めていく他無いだろう。
中村
特にこの一年でもっとも厳しい下降線を辿った選手である。中村は怪我もあったが明らかに運動量が落ちている。セルティック以後私の印象で最も運動量があったのは2006~7シーズンだろうか。当然一昨年からの疲労が蓄積している面もあり去年だけで中村の今後を言及するのは早計かもしれない。
だが、彼のファンやセルティックの試合を毎試合見ているような方なら既に、より悲観的な形で彼のピークが過ぎたことを受け止めているかもしれない。
私の場合はまだ「その雰囲気がする」と言う段階である。ただこうして記事に書く以上それなりの確信はある。
根拠となるのはスタイルの変化である。それだけなら一時的な怪我の影響などもありうるが、中村の場合プレースタイル自体が2008年から全体的に省エネ型に変わっていた。
年間MVPに輝いたシーズンの中村なその栄光に相応しく、チームの攻撃でも中心だった。だが去年のセルティックは同じようにMVPとなったマクギーティーが中心であり、彼は運動量とスピードで勝負できる若手である。反面逆サイドにいる中村はほとんど動いていない。正直な感想を言えば「どうしてしまったんだろう?」と思いたくなるほどの急なパフォーマンスの低下である。
元々ランで勝負するタイプではないが、以前にもまして運動量不足の傾向は高まり、既にロープレッシャーの中盤を突破するのにも周囲のサポートが無ければワンツー(自らのラン)などではビルドアップできない。常に周りが動くのを待っているのである。経験が裏目に出て安全に行こうとしすぎて結果悪い方に出ている感じである。
これが試合全体での消耗を計算して、得点機に決定的な仕事をするために温存しているのであればそれは運動量の落ちたベテランとして十分な「進化」なのだが。
攻撃の形作り
ウェズレイなど見事な「省エネっぷり」であるが、あれとて周囲を運動量豊富な選手で固め、ガチガチの約束=
「ウェズレイにボールが入る」→「トップスピードでサポート」
という戦い方が可能な他フィールドプレイヤーの「スタミナマージン」があっての戦略である。言うなれば「0トップ」のローマ&トッティーの形に近いだろうか。
オシムは「俊輔の代表にはしない」と言ったが、岡田監督はむしろ「中村と心中するチーム」を作って、田中達也、大久保、内田、香川、安田、玉田、長友(多分松井も)など必死でサポートできる人材を探しいるように見える。正直今の中村はオシムが読んでいた時の中村とは運動量で別人でとても心中できるパフォーマンスを2010年に持っているとは思えない。となると問題点は3つ。
*1.1年半後に中村が周りの十二分なサポートがあれば中心となりうるか=世界のベスト20に通用する攻撃が繰り出せるか
これははっきり言って問題は攻撃の内容ではなく「繰出し方」(中村がキメ易い環境でボールを渡せるか)にあるのだがそんな高度なサッカーは現日本代表には望むべくも無い。よって無理であろう。
単に「高い位置でボール奪う」「相手を自由にさせない」「少タッチ数で速攻」「サイドを効果的に使う」「FWは積極的に裏を狙う」程度の時代遅れな内容が精一杯である。
*2.そんなサポートが他メンバーに可能なのか
以前の記事のとおり周囲の負担が大きすぎ私は悲観的である。
*3.遠藤や中澤など運動量で厳しくなるベテランと共存するのか
今回のテーマでもある。この3人が輝いていた時期と同様の運動量は望めないとしても、W杯本戦のグループリーグぼろが出ない程度量を維持できるのか?。更に、その上に行く時足枷にならないのか。私はかなり悲観的である。日本人はW杯が終わってから「こうだった、ああだった」と言い始める。だが結果を残したければWカップ前に言っておかなければならない。例えベテランを削って、かえって結果が落ちたとしてもである。何故なら今のままではベスト32が精一杯だからだ。これは先日の五輪でもファンは身に染みて分かったのではないだろうか。「無難なチーム作り」でベスト8を勝ち抜けるほど日本は実力国ではない。上を狙うなら新しい可能性に賭けてみてはどうだろうか。と言っても岡田監督に攻撃の構築を願うのは無理なので、現実には中村のイメージに頼るしかない。だが彼のイメージは悪くないとしても運動量が足を引っ張って実現不可能である。経験ある中村で90分行けるならそれがリスクが少なく安全な方法だが、今のサッカーでは止まる司令塔を置く余裕は許されないのが現実だ。
*まとめ
そこで例えば中村にチームを作らせ、同時に大分の金崎当たりを代表に呼び中村に「自らの代わり」として教育させてはどうだろうか。2人は絶対に同時起用無しという使い方である。金崎はまったくの私の思い付きで運動量で問題なければ誰でも良いのだが自らも突破力があったほうが中村とギャップがあり相手が困るだろう。このような形で中村を45分で交代できるようなチーム作りが攻撃面では最善ではないだろうかと思う。上に書いた本番の日程を睨んでの処置である。
オシムは遠藤と中村を二人とも指令塔としてサイドで起用する意欲的な実験も試みていたが、W司令塔はボールを足元で欲しがる選手が多すぎ長年代表が失敗してきた「ボールは持つものの攻めあぐねる」展開になりやすい。
中村45分起用。実現の可能性は0に限りなく近いが、私が考える「運に頼らないベスト16」の図はこの道が最も近い。
冒頭の中澤の言葉のように「不必要にベテランを排除する文化」が日本にはあるように思う。ベテランの経験やパフォーマンスを生かせないようでは当然サッカー2流国のままだろうが、逆に「ベテランの生かし方」について日本は1流と呼べるノウハウがあるのだろうか。思いつく所でも、プロとしての意識、コミュニケーションのとり方、雰囲気作り、若手へのプレイ面での助言、スーパーサブ、などなど様々な生かし場所がある。
体力は年齢で決まるものではなく、年だけを見て「もう使えない」と言うのはサッカーを知らない者の言う言葉である。
だが逆に言えば、衰えは若くともやって来るということだ。使えるか使えないかは自分の目で確かめなければならない。そして昨年のパフォーマンスを見るに中村ら3人が1年半後体力的に「主力」で行けるのか、私は疑問である。
申し訳ありませんが管理が面倒なのでコメントは許可制とさせて頂いています。
09/01/08 コメントを受け加筆、及び誤字乱筆を修正。
posted by karakuti |04:40 |
選手に辛口 |
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