2008年12月12日

アジア枠の続き

かなり久しぶりの更新となる。
ユーロ以降最近はサッカーをしっかりと見る余裕が無く、ながら見が多くて、色々と思うことは有るのだが、記事にするほどの動機を見出せないでいる。ただ情報だけは最低限仕入れつつ、試合も細々と月に1~6試合程度は見ているので多少は流れが見えているとは思う。
最近はJリーグ33・34節、入れ替え戦、昨日のクラブW杯初戦、今日のチェルシー・CFRクルイ戦、など見ながらアーセナル戦を少々。と少し多めに眺めた(私の感覚では観たまではいかない)ので書きたくなった。

今日は以前のアジア枠の記事の際、同時に執筆しておいた未公開のものを加筆しての場つなぎである。書いてから半年近く経過しているので内容に不備があるかもしれないが、ご容赦願いたい。

読んだ方が何かを考えるきっかけや刺激になれば幸いである。


アジア枠とEU枠の違い

ドイツW杯の敗因の分析や強豪国との様々な側面からの比較により、最近言われるようになった事柄がライバルの存在である。日本の場合は韓国が昔から宿敵とされて来たが、他のライバルとなると中々一つに絞れない。裏を返せば韓国以外はW杯予選で当たるだけの存在に今までは近かった。

これがヨーロッパでは各国の歴史的因縁、サッカー間の宿敵、伝統やら逸話やらとにかく密に交流がある。インフラや市場規模の差もさることながら、欧州とアジアが最も違う点はやはりサッカーに対する情熱だろう。EUでは他の面で隔たりが有ろうとも欧州各国のサッカー人気は大体一定水準を超え、EU枠の制定も十分スムーズに行える下地が出来上がっていたと言える。極端な話アジアでは、放って置いたら永遠にサッカーが一定の文化的地位を獲得しない国もあるだろう。

こうした背景と下積みを元にEU枠創設されボスマン判決以後欧州サッカーに無くてはならないものとして機能している。

更に付け加えるならば、戦後処理の差である。2回の世界大戦を乗り越え「苦痛に満ちた和解の道」を共に歩んできた成果も少なからずあるだろう。ドイツフランスの共通教科書など良い例となる。

この本は、両国の「教科書検定」を正式にパスし公立校でこれ一冊で歴史を教えられる本である。しかも両国版の違いは記載言語がドイツ語かフランス語かだけである。これを最も歴史認識の違いが激しい日本と中国間で実現している姿を想像すれば筆者の言う「苦痛に満ちた和解」の意味を読み取って頂けると思う。まだまだお互いに面と向かって戦争について話せるほどアジア諸国と日本の関係は修復されてはいない。

今回の記事に韓国・オーストラリアしか名前が挙がらず経済的に最も蜜月な関係で距離も近い中国が並んでいないのも、歴史認識とからめたくはないが、残念な事だ。この面ではサッカーのプロリーグ化と経済的リーダーシップを日本が取る事を(日本人にとっては)今だ良しとしない国すら有るかも知れない。EU枠などのシステムに目が行ってしまうが、欧州からまず何よりも先に見習うべきは大戦後の和解努力を始め、国同士の交流や歴史認識の見直しではないのか。そんな気さえしてしまう。謝罪をすれば終わり。ではなく、そこが全ての始まりである。もしかしたら同じクラブの日本人と中国人が同じ教科書で学んだ思い出を話題に盛り上がれる時代が来るかもしれない。というか、いつか筆者を含め以下の世代が来させて欲しいと疑いなく心から思う。

その他経済面でも、近年は中国からプレミア所属の選手も出始め躍進する中国経済の観光客と放映権マネー目当てでの獲得もあるとささやかれている。Jリーグも世界的金融危機の中、最も裕福な浦和レッズですらどうやら人件費削減を余儀なくされている様子。ここに至って中国など金銭的な面でも無視できる対象ではない。現行のアジア枠構想に最大貿易相手国である中国が入っていないのは何とも歯がゆいし、「何故?」という疑問で一杯である。


アジア枠の課題
続いてアジア枠の課題について言及してみたい。まず問題となるのが、各国の思惑が実は異なっていることである。今回のアジア枠の制定に関してもKリーグの事務総長キム・ウォンドンさんはKFAニュースのこの記事の中でこう語っている

『アジア枠制定は日韓中で同時でなければならず、Jだけが先行するというのはありえません。考えてみてください。もし先にJがアジア枠を設ければ、極端な話、韓国から18 名の選手がJ1に流れるわけです。J2も含めれば合計33名。一方的な流出は釣り合いが取れませんし、Kにとって国内リーグに空洞化を招く危険性もある。』

私はこの主張は最もな意見だと思う。アジア枠の理念にはアジア全体のサッカー界の発展と交流、さらには娯楽としてのサッカーの充実、スポーツを通しての国民生活の質の向上まで影響を与えうる代物である。
導入時期に関して意見の一致を見ないまま、他国と余計なしこりを残しながら始めては、本末転倒。有益な交流どころかJリーグによる一方的なスターの奪取になってしまう。いずれはクラブ予算規模の違いから結果的にJリーグがアジアの中心になって欲しいし、くれるはずだとも思う。その為にアジア枠は日本サッカーにとって良いことだ。とは思うが、日本の一人勝ちでは依然としてライバルが足りず、世界に勝てる力は磨けないままである。良く引き合いに出される小柄な体格の国メキシコもプリメーラ・ディビシオンでは北中米カリブ海と地理的にも近い中南米から有力選手をかき集め、W杯ではここ4大会連続ベスト16、決勝トーナメント進出を果たしているが中南米は世界的なサッカー選手輸出国が多数有り一方的な搾取とはなり得ないのであるから、日本と韓国とは事情が違う。ましてや比較的条件の近い韓国、オーストラリア程度との連携で躓いていては、それを観たアジア諸国のアジア枠への参加に悪影響が出かねない。ハードルを上げて申し訳ないが初めてだからこそ、アジア枠は、参加国が「共に発展する利益ある構想」として成功して見せなければならないのである。その為には時間については妥協しようではないか。私の死後になろうともより良くアジアと日本のサッカーが育つ方向へ一歩づつ向かえば良いのである。ここは急いでアジアの選手をかき集めるよりも、各国共に発展できる方法を模索する必要を感じている。

次の問題は、アジア各国の多様性である。EUとの主な違いでも、時差、距離、気候、文化、経済基盤、リーグ開催時期、等の様々な違いがある。
中でも地理的隔たりは、Jクラブも総じてリーグ・ACL予選の両立に苦しんでおり、筆者が思うに欧州組の代表アジア予選参加が乏しいのもこの要因が含まれている気がする。中東など地理的に欧州からの方が近く、先日もバーレーン戦など欧州組をこれ幸いと招集しテストしていた。特に顕著なのが西アジア(中東諸国など)と東アジア(日本・中国・韓国など)の移動距離である。この「横に長いアジア」は例えば日本サウジ間の対戦では標準的な世界地図の経線で単純に経線6~7本分の直線移動距離がある。地球を横移動なので当然時差も100%近く変わってくる。日本-シリア 片道15時間日本-オーストラリア 片道18時間(時差は少ない)
筆者が知る話ではACLをせめて西アジア・東アジアに分け、両方の優勝者をACL決勝で戦わせる形で移動負担の軽減と、決勝戦に華を持たせてはどうか。という意見があった。誰が決めたか知らないアジアという形に捕らわれず、日本サッカー界にとってプラスの形に変えて行こう。という積極的な意見だ。筆者も基本的に悪くないと思う。今回のアジア枠発表も当然ではあるがこの「東アジア」の国々である韓国・オーストラリアだけが上がったのはこの側面もある。

今回発表のアジア枠も比較的地理的にも経済的にも近隣国で文化もアメリカ寄りの国、そう見ると非常に小さく、言うなれば「アジア枠。但しアメリカ派金持ち国限定のね」である(なんてこった)。ただ当分は地理的に近い東アジア諸国から創設していく形が良いだろう。

アジアには今だプロリーグの無い国、又は有っても機能が弱い国も多い。そう言った国にプロリーグを作り、さらにその国のプロリーグからJリーグへ、また日本人がその国のプロリーグへ。相互の選手移籍が実現し初めて、アジア枠の理念である”アジア全体の底上げ”と”日本の世界ランキングの上昇”が見えて来る。要は日本サッカー協会は自分だけの都合でアジア枠の必要性に気が付いた後、初めてアジア各国に目を向けようやく気が付いたのだ。「EU枠を真似する前にアジアにJリーグのようなプロサッカーリーグを増やさねばならない。」事に。そこで当然壁となるのが各国の

  • 1.資金

  • 2.サッカー人気

  • 3.インフラ

の余りのギャップである。一見プロリーグが存在する国でも規模や内容ではとてもプロと言えないものだって存在するだろう。


今後の展望

要は各国有力者に“金”をどうやって出す気にさせるかなのである。その方法を考えるのに手っ取り早いのが、自分に置き換えて考える事ではないか。読者の方々も、年に何回かの週末には贅沢ながら一消費者として好きな商品を買われるだろう。同じようにアジア各国の有力者、サッカーファンにスタジアムを含めたインフラ整備など莫大な金額の投資をさせる気になるだけプロリーグ化を「魅力的に見える商品」に仕立て上げなくてはならない。その意味から少ない予算や労力の中で大きなものにして行くには様々な工夫が必要ではあるが、上の項目”アジア枠賛成の理由”でも出てきた「指導者の斡旋」も簡単に例えると、「このPCを購入頂ければご自宅まで『無料セットアップ』に伺います。」と売り込む事で敷居を低くするアピールだと思っていただければ分かりやすいかと思う。

今週引退した川渕元チェアマンにも人生の最後の仕事として、日本サッカーではなく今度はアジアサッカーの為に、アジア枠普及の先頭に立って貰うのも悪くない。彼はJリーグ創始者として上記の理由で各国から尊敬を集められるだろうし、筆者から見ると「理念と夢で金を出させる名人」である。こう言った人材中々今の日本には稀有である。
更にアジア枠創設の暁には、まず手始めにEU・EFTAのように西アジアを刺激して、日本を中心とした「東アジア枠」を見せびらかし、対抗心に火をつけて西アジア枠の制定を働きかけるのが良いかも知れない。勿論将来的には2つを融合するのが今の所目標ではある。どちらにせよ小規模でもアジア枠を設ける事ができれば枠そのものが「プロリーグ化」を始めサッカーの更なる普及をを売る際の商品になり得る。使い方は勿論、「あなたの国の子もJリーグに」である。

筆者はこの程度しか思いつかないが他にも良いアイデアがあれば是非書き込んで頂きたい。ではまた間が空いてしまうかもしれないが別の話題で更新してみたい。。

後は枠数を何人にするかだが、筆者は無制限で構わないと思う。プレミアでもイングランド国籍の選手が追いやられてはいるが例えばマンUでは12名である。日本人の観客が最も多い以上無制限でもこれほど増えないのではないかと予想する。それよりも制限しなければならないのは人件費減らしを目的とした不当な低賃金での雇用である。アジア枠の最低年俸は日本人選手より引き上げて然るべきだろう。枠そのものよりも賃金規制でコントロールする方が良い外国人を多く集められ、良い刺激になるだろう。

筆者がここで書いたような形で、アジア枠全般が上手く運ぶとは到底思えない方も居るだろう。多分それは正しい。様々な予期せぬ障害が当然発生するだろうし、利点も蓋を開ければ懸念材料にすらなるかも知れない。所詮EU枠の真似。それではオリジナルは超えられない。しかし筆者にとってはJリーグが出来てもレベルの停滞が叫ばれる昨今、現状のままでは超えるどころか、サッカー先進国との差は開いていくのではと憂いている・・・・。

posted by karakuti |06:05 | アジア枠 | コメント(8) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年07月11日

アジア枠あなたは反対?賛成?

アジア枠が早ければ来年度より実現しそうな運びとなっている。そこで今日はアジア枠の創設について議論してみたい。

アジア枠創設を検討 Jリーグで来季導入目指す

長いですがざっと目を通して貰えるとアジア枠の現状が理解できるかと思います。間違いもあるかも知れません(苦笑)。


アジア枠反対派の方へ

ここからは賛成派の筆者が味方大量増殖を目論み説得力ある(←ウソ)見解を披露したい。

まず反対派で最も多い意見は、「アジア枠など制定したら金目当ての外国人やらW杯のスパイやらにJリーグが食い潰されデメリットの方が多い。」
と言ったものだろう。筆者も同感である(笑)。当然そう言った現象が起こり得るしそれ以上の悪質な、例えば先の茂原選手のような犯罪の他、様々な面に悪影響があるかも知れない。

ただサッカーに限った事を言えば、スパイも外国人も長期的には日本サッカーの為になる。例えば日本代表レベルに成長した田中達也はエメルソンの影響を身近で受けプレーを磨いた。更にアジアレベルの国に丸裸にされた位で敗退する力ではW杯ベスト8へは勝ち抜けない。ベスト8の階段の前に研究されつくしたアジア勢との対戦は丁度良いレベルだ。他にもアジアには素晴らしい選手は沢山存在するし、今後更に増えてくる。彼らを招き共に練習できることは日本人選手にとって大きなプラスである。私としては以前推したサウジのキーパーに他強豪リーグから誘いが無ければ是非来て欲しい。


アジア枠賛成の理由

さて、簡単な説明をした所で筆者が賛成する本題に入ってみたい。
内容は下記の5つを順に説明している。

アジア枠の賛成理由

  • 1.15歳以上の若手育成にも良い影響が期待できる

  • 2.日本指導陣の雇用先と向上

  • 3.アジア諸国のプロリーグ増加に向け、アジア枠を通してJリーグを知ってもらう

  • 4.Jリーグをアジアサッカーのショーウィンドウ化し欧州へのパイプを増やす

  • 5.日本人選手の再就職先や異なるサッカー文化で開花する選手が期待できる


日本サッカー界は近年ようやく「強くなるためには韓国の他にも切磋琢磨する相手が必要だ」という事に気が付いた段階である。。

今までは「アジア各国は弱い方が日本がW杯に行き易くなる」と言われる存在でしかなかったアジアの国々。「自分の贔屓のチームの外国人が引き抜かれる」憎たらしいだけのカタール。しかしもしかしたら昨年のG大阪、アウベスのカタールリーグ移籍も長期的には日本サッカーにとって「アジアにJリーグから引き抜ける基盤と財力を持つプロリーグが出来たのか」と喜べる出来事かも知れない。

例えばプロリーグの無い国の15歳以下の選手を、筆者の嫌いなメッシのように日本のスカウトがアジア枠としての商品価値を見込んで連れて来るかも知れないのである。そんな選手が国の代表レベルになれば当然、その国では話題になりサッカー人気が高まるだろう。カズも話していたが、「親が子にサッカーの道を歩ませる気になるかどうか」がサッカー界の将来に一番大事なのではないか。プロリーグを創設できない国の代替の役割をJリーグが担えれば、「将来はJリーガーになりたい。」とアジアの子供達がサッカー選手を志せるようになるかも知れない。

15歳前後の育成成功例を増やせば、例えばユースで日本の各年代トップレベルの子ですら、所属クラブではアジア枠の子の控えという事態すら有りうる。同年代の実力者は得がたい何よりの見本となるだろう。「世界には君達より上手い子が沢山居る」と指導陣どれだけ言うよりも「自分がアジアの子の控え」の方がずっと効く。

更に重要なのは指導陣の交流である。日本人コーチや監督志望の方々は欧州へ留学や研修されているが、いざ実践の場は欧州は元より、Jリーグも雇用規模は決して多くない。まして「自分のやりたい指導」をさせてくれるクラブなど更に望めない存在だろう。だが、アジア全体でプロリーグ数が増加すれば当然指導陣も不足する。この面で日本サッカー協会は“金”や“物”は無くとも“人”は出すという提案を加えるのはどうだろうか。要は「貴国でプロリーグ化を進めてくれるなら指導する日本人を斡旋しますよ」という話である。これなら少ない予算でもアジア各国のレベル向上に一役買えるかも知れないし、買い手となる国にとってもプロリーグ化が少しは買い易くなるはずである。日本側の得るものは、

1日本文化を深く理解した。
2実践で指導経験を摘んだ。
3アジア他国から助っ人を呼べる。
4外国人のケアにも長けた。

即戦力の指導陣である。これが将来の日本サッカーに害になるはずが無い。

この辺の話はまた別のネタとして取ってあるのだが、少しだけ例として乗せてみたい。
日本にとって実質短期的な利益があるのはこちらの側面ではないかと思っている。

EUでは監督もEU内で雇用しているが、日本では欧州と南米が主でアジア出身監督は非常に少ないアジア枠とは選手のみならず監督を初めとしたスタッフの出身国比率も変革する意味も持つものが理想である。そういやセパハンの監督切れ者だったなぁ。ってユーゴ系か・・・。

アジア枠は助っ人外国人枠だけではなく、育成部門、指導陣まで交流が広がってこそ真価を発揮するのではないか。

アジア諸国からのJリーグ

しかし蓋を開けてみるとアジア枠の理念実現には中々障害が大きい。思いつく範囲でこの位だ。

  • 1.アジア枠を作ってもサッカーレベルが低すぎて日本の刺激にすらならない国が多い

  • 2.ジャパンマネー目当てのアジア人にJリーグ枠を食い潰され、肝心な国内日本人選手の出場機会が犠牲になる

  • 3.アジアにはプロリーグを持つ国が少なく、逆に日本人が挑戦できるリーグが無い

  • 4.日本国内でも反対意見があるようにアジア各国の事情も賛成一色ではない(資金的問題が大きいのか)

他にもあれば是非コメント欄で書き込み頂きたい。

こんな各国事情の中、Jリーグはアジアでは羨望の的、各国に手本とされ目標とされる
「黒字で」「地域に根付いた」「企業色の少ない」「全国規模で」「チーム数の多い」純然たる「プロリーグ」である。しかもここ20年という短期間で成長させた点が「我が国でも」と希望を与えるらしい。黒字の所など特に実際はともかく(苦笑)、少なくともアジア各国のサッカー関係者にはJリーグはそう見える。選手の年俸やスタッフの待遇もカタールの王族やオイルマネー資本のクラブなどを除けば多分アジア一だろう。例えば韓国代表キャプテンでオールスターでも1位に選ばれるほどの選手が優勝争いも出来ないレベルのチームに出稼ぎに来ている所からも見て取れる。

アジア枠参加の条件としてプロリーグ化を済ませた国のみをに制定するかが確か課題となっていたと思う。日本人選手の受け皿としての機能を考えたら当然の事である。だが、多くの国がいきなりプロリーグ創設まではたどり着けないのが現状だろう。そこで、日本側だけがアジア国籍選手を受け入れる形でまずアジア枠を制定し、そこでの交流を通しJリーグに触れ合う中から、徐々にプロリーグの魅力をアジア各国に浸透させていくのはどうだろうか。長い目で見たら両国間のサッカーにとって十二分利益があるのではないか。その国のスター選手がJリーグでプレーする以上、放送権なども(安く設定すれば)売り先が増える。Jリーグの放送をTVで視聴した子供達がアジア各国でJリーガーを見る姿も夢ではない。「良い選手は皆Jリーグに行く」子供がそんなイメージを持ってくれれば筆者にとって何よりの長期的財産である。「アジア各国代表選手は自国所属よりJリーグ所属が多い」という状態を目指し、Jリーグをアジアのプレミアリーグ化を目指す。そんなビジョンを見越して筆者はアジア枠に賛成である。ただ、そこまでやっても浦和レッズの何倍もの資金を持つ巨大クラブが犇く欧州にはアフリカンパワーを始めトップレベルの選手は皆引き抜かれる。筆者は当面はその“引き抜かれる”状態に持ち込む事が目標だと思える。“アジアサッカーのショーウィンドウ”Jリーグがそう呼ばれれば必然的にアジア担当のスカウトはJリーグを優先的にチェックし、日本人の欧州移籍も増加する。しくじるとイングランドと同じようにアジアカップの予選で敗退するかも知れないけど(苦笑)。賛否両論あるかもしれないがJリーグをアジアのプレミア化は日本サッカー向上の一つの手段である。

最後に筆者としてはおまけ程度に考えているだけだが、日本人選手の活躍の場が国外にも広がる事である。当然ベテランの再就職先としてもカウントできるが、それ以外にも以前の松井の記事でも書いたように、異なるサッカー文化により開花する才能が有る。日本でもKリーグを経験ブラジル勢を連れて来たりしている。日本人選手もレベルは落ちようとも海外で外国人枠として戦うだけでも、置かれる立場の違いから伸びる素材があるだろう。

皆さんはどう思われるだろうか?

続きを読む...
  • 共通ジャンル:

posted by karakuti |20:07 | アジア枠 | コメント(8) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加