2008年04月01日

日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その21

初めての方は先に日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その1よりお読み下さい。当記事のみでは分かりにくくなっております。


10の疑問その4 第3回
 4.何故欧州主要リーグで在籍選手数が多いのに弱い国代表があるのか?(言語や国籍問題等は限りなく日本人と同等のハンデの選手に仮定しても)対戦すれば必ずしも日本代表より強くない国代表の選手(例えばアフリカなど)が何故日本人よりも多く在籍できているのか?


しかし例え日本代表とチュニジア代表がガチンコでホーム&アウェイ
を50試合ずつ計100回戦ったとしても筆者は日本が勝ち越すと見ている。
即ち代表の実力では日本が上であるだろう。
勿論相性もあり、対日本という局所的な話ではある。

では欧州所属選手数では劣る日本代表が勝てるにもかかわらず
なぜ彼らは欧州で商品として日本人選手より売れているのか。

当然出てくる推測の中で最も有力なのは、

  • 1.語学力でアドバンテージがある
  • 2.代表という「組織」は弱いが、各選手の「個の力」は日本より上だから

という物だろう。

1は語学力に関しては今回のテーマから若干逸脱する為触れる程度にして置く。
オーストラリア・チュニジアとも国内で学べる語学圏への移籍が多い。
オーストラリアは英語であるイングランド、
チュニジアは仏語であるフランス。

両国の他国リーグ所属選手ももしかしたらこの二カ国を足がかりにし、一旦両国への移籍を果たした後
両リーグを選手のショーウインドウとして活用し
欧州各国リーグからオファーを獲得して旅立って行ったと見る事はできる。

ただこの見方を認めれば同時に、選手としての「実力」以外で
努力できる箇所があること、即ち如何にスカウトの目にとまるか。
その為にスカウトの目に触れる「数を増やす」手段としての欧州移籍が有ることになる。
スポーツは平等、サッカーは実力社会と純粋に疑わず見ている方は、
できればもう少し深く知って頂きたい。
極論すればどれだけ「日本人選手が実力を磨いても無駄」とさえ言える。
公務員試験は結局コネ。などと揶揄されるのと同様に結びつきの強い国に勝てない。
商品価値を高めても気付いて貰えなければ買い手が付かないのである。
逆に言えば、宣伝費をかけられない商品は、それでも買い手が付くほどの
実力的な差がなければならない事になる。
分かりやすい例としては、
読者の方々がスーパーで商品を手に取る時の光景を思い浮かべて頂ければ、
無名の商品が如何に正当に評価され難いか分かって頂けるだろう。
彼ら宣伝費の低い商品は並べられる棚の高さや見易さから既にハンデを付けられている。
昨今叫ばれている「良い商品(選手)を作る」だけでは報われないのである。


2は国のバックアップ力や監督に問題があるという見方である。
ここで出てくる尺度として分かりやすく整理すると
FIFAランキングという国同士の対戦成績に基づくランキング以外に
少なくとも下記3つの順位があり

  • 1.個の力

  • 2.国の力

  • 3.強豪リーグ所属選手数


更に仮定の図で表すと


個の力では

①オーストラリア > ②日本 > ③チュニジア


強豪リーグ所属選手数(ここでは欧州限定)では

①オーストラリア > ②チュニジア > ③日本 


国の力では

①日本 > ②オーストラリア > ③チュニジア


総合的な国代表の実力では

①オーストラリア = ①日本 > ③チュニジア


というようにそれぞれの順位が異なるというようなねじれ現象が起きている事になる。


次回に続きます。

yesさん
アフリカに対する注目度はここ5年で急上昇してますよね。
先日の雑誌の記事でもアフリカンパワーと題して
CLベスト16もより多くのアフリカ勢を含んでいるかで
ベスト8進出を占ってました。

<<日本人欧州移籍失敗の理由>>
ご指摘の3点は良い所を突いていると思います。
日本サッカー協会の06年W杯後のテクニカルリポートでも
個の力の不足ってのが挙げられてましたね。
皆今更かとがっかりしてましたが、
これは意外に重要だと思います。
当ブログでは「失敗から学ぶ」をテーマに

「次に続く選手の参考になる」

レベルまで失敗の理由を掘り下げて行こうと取り組んでいますので
より詳細にひも解ければと考えています。
残念ながら「個の力が足りない」というだけでは欧州移籍を目指す若者の
参考にはならないですから。

また宜しくどうぞ。


そろそろまと(略) さん
だんだんお名前が短くなるのが面白いですが(笑)。
Jリーグの中では浦和が目立ちますよね。
他にも欧州と連携を強めようとするチームがあるのかも知れませんが。
欲を言えばバイエルンよりもうちょっと小さいクラブだと日本人も獲得してくれそうなんですが(笑)
浦和は日本のビッククラブですから参考対象としては間違っていないかも知れませんね。

<<なんだか移籍に関する考察というより代表に関する考察になっているような…>>
そうですね。言われて初めて気が付きました。危ない危ない。
今回は代表寄りの内容になってしまうかも知れません。
なるべく移籍を主題に執筆していきたいと思います。


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posted by karakuti |18:11 | 日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問 | コメント(11) | トラックバック(0)
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日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その21

コメント投稿者ID :

記事カテゴリを
日本人欧州移籍
に変更しました。
めんどくさくて以前の記事は10くらいまでしか変えてません(笑)。
ぼちぼち入れ替えますので宜しく。

posted by 管理人 | 2008-04-01 18:20

日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その21

コメント投稿者ID :

仮定の図に突っ込むのもあれなんですけど、チュニジアもオーストラリアも日本より上なんじゃないですか。個の力は完璧にチュニジアの方が上な気がします。
こういう事は人によって千差万別な事柄なので仮定ならいいんですけど、ねじれ現象が起きてるって断定的に捉えてるけど自分で起こしたんでしょ?って突っ込みが入りますよね。

それとスカウトの目にしても最近は随分といき渡っているのではないでしょうか?
<日本人選手が実力を磨いても無駄
少なくとも↑というのは絶対にないと思いますよ。

posted by う~ん、、 | 2008-04-01 18:38

コメントありがとうございます。

コメント投稿者ID :

う~ん、、さん
<<仮定ならいいんですけど>>
説明の通り仮定の図で表してます。
各国の実力も明記してありますとおり私見です。

<<ねじれ現象が起きてるって断定的に捉えてるけど自分で起こしたんでしょ?>>
ではう~ん、、さんは、チュニジアの個の力と国の力は共に日本より上だと。
上記3つの力は決してねじれている現象は世界各国の代表で1例も起こっていないと主張なさるんですか?。
チュニジアとオーストラリアはあくまで
説明の為の仮定に過ぎません。
どちらが実力が上かという表面的な読解ではなく、その先を読み起こしていただければ幸いです。

<<日本人選手が実力を磨いても無駄
少なくとも↑というのは絶対にないと思いますよ。>>
絶対と言う言葉は私は怖すぎて使えません。
充分に無駄に終わる可能性はあると思いますよ。日本人で欧州からオファーが届かなかった選手は実力が間違いなく下だと言い切れるんですか。

posted by 管理人 | 2008-04-01 19:18

日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その21

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自分もよく知らないけど、
アフリカの選手を獲得する方が能力が同等な日本の選手を獲得するよりも安いからじゃない?

それにアフリカではチュニジアと国は違うけど、ドログバとかエッシェンなどの成功者がいるから、同じアフリカ系の選手を育成してスター選手を生み出そうと思うかもだけど、国際的に有名なスター選手がほとんどいない東アジアはあまり期待されていない。 とか?

posted by yes. | 2008-04-01 22:15

日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その21

コメント投稿者ID :

1に関して、浦和レッズなんかはドイツと結びつきを強くしようとしてますが、あれも良い欧州移籍を選手にさせるための有効な手段なんでしょうね。

2に関しては、コートジボワールとエジプトがそんな関係でしょうかね?ただ、2がどう日本人欧州移籍失敗と結びつくのか…これはつまり、チェニジアやオーストラリアのほうが「個の力」に優れた選手が多いが、代表という「組織」に対する国のバックアップや代表監督に問題があるために日本とどっこいどっこいになってしまう、ということでしょうか?なんだか移籍に関する考察というより代表に関する考察になっているような…

posted by そろそろまと(略) | 2008-04-02 00:43

日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その21

コメント投稿者ID :

つまり僕が言いたいのは、上で述べられていた「欧州リーグになぜアフリカ系の選手の方がアジア系の選手より多いか」、ということ。欧州の視点から見ればアフリカには原石が少なからず日本よりはあり、日本と比べてより魅力的に見えるのではないかと。

まぁ、ストレートに日本人欧州移籍失敗の理由を挙げるなら 1に個の力、2に欧州でのサッカースタイルの違い、3に欧州での日本人選手の人口が圧倒的に少ないため監督・ファンの日本人に対する理解が少ない、ということじゃないでしょうか。

posted by yes | 2008-04-02 01:19

日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その21

コメント投稿者ID :

個の力とはなんであろうか?端的に言えば「独力で相手の組織を打ち破る能力」が思い浮かぶだろうが、実は他にもいくつかあげられる。

一つはフィジカル的資質だ。明らかに教えて身につけられるものでない。戦術的に磨き上げることができるなら、アフリカ系の選手は確かに魅力的だ。

もう一つはテクニックだ。この点では日本人にもないわけではない。ただし、パスをつなげるためのテクニックと点を決めるためのテクニックでは需要価値に差があると見て取れるかもしれない。というのも、パスをつなげるためにはパスを受ける味方がいないといけないので意思の疎通が必要になる。つまり、語学の習得が最低条件になる。ということは自国や同一語学文化圏の選手が有利なわけだ。
パスを受ける側にしても、例えば高原がフランクフルト点を決められたのも彼がチームメイトとドイツ語で話せるからだろうという推測が出来る。阿吽の呼吸が出来る味方などそんなに多く存在するわけではないはずだ。

点を決めるテクニックは基本的にはどこの国のどのようなチームも必要としている。フィジカルとは少し違うが、これも教えらるものではない。というのも相手を打ち負かすための能力であり、駆け引きの能力だからだ。単純な方法論に頼っては相手をだませないし、頭で考えては一瞬の遅れが生じる。
逆の能力、すなわち相手を止める守備の能力も同様だ。

とまあ、自分なりに考えて見ました。

posted by PATA | 2008-04-02 21:16

Re:日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その21

コメント投稿者ID :

初めて書きますので…
文章下手でしたら申し訳ありません…
自分はこのブログを最初から読ませていただきましたがかなり当たっていると思います。しかし少し訂正を…
中澤は海外(確かブラジル)でのプレー経験ありだったと…日本に帰ってきてDF転向だったと思いますが…

posted by shimizukko10 | 2008-04-02 21:17

コメントありがとうございます。

コメント投稿者ID :

-------------------------------------------
PATAさん
個の力をフィジカル、テクニック、決定力に絞って考察頂いたということで。
拝見させて頂きました。
高原はFWとして点に結びつくパスを要求出来ているようでしたね。
ドイツ移籍から長年の苦労が花咲いたと言えるかも知れません。

ただ、残念ながら若干分かり難いのはフィジカルと決定力に出て来た
「教えられるものではない」という表現なのですが、これはどちらの意味でしょう?

1.「自ら気づき、盗んだり学ぶことで身に付けるものだ」
2.「天性の素質で指導者である他人のどうこうできるものではない」

いずれかによって大分意味が食い違ってきますので宜しければ教えてください。

--------------------------------------------------------
shimizukko10さん

初めてということで有難うございます。

<<文章下手でしたら申し訳ありません…>>
ご自分でそう言われる方はある水準には達していると思いますよ(笑)。
私も下手なのでいつも読者の方に苦労をかけっぱなしで恐縮しています(苦笑)。

<<中澤は海外(確かブラジル)でのプレー経験ありだったと…>>
今wikiに見に行ってみたらデカデカとブラジルに行った時期が記載されていました。
ヴェルディ以後の彼しか存じていなかったので
てっきり国内経験のみだと決め付けていました。
練習生とはいえ彼のプレーにやはりブラジル留学経験が効いているのかも知れませんね。
ご指摘有難うございます。
(修正しておかないと(笑))

また気軽に書き込んで下さい!

posted by 管理人 | 2008-04-04 00:15

日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その21

コメント投稿者ID :

管理人さんへ

疲れからか結構適当な文章でした。

フィジカルの場合先天的資質が大きく左右すると思います。つまり遺伝です。単純なパワーやスピードはどれだけ努力しても限界が見えてきます。ただし、限界まで鍛え続けることを100万年くらいの末代まで続けるとアフリカ人並に出来るかもしれません(笑)なのでこれは2に当てはまります。

決定力のテクニックに関しては1に当てはまるものがいくつかあります。ジャン・ピエール・パパンなどは居残りでボレーやトラップからのシュートを練習してたようです。つまり、体の動き方や感覚は訓練により変られるということです。けれどもこれは同じ動作を繰り返すことにより、身につけられるものです。

ちなみに、これが教えることが出来ないという最大の理由が、実は認知系と運動系が同時に扱えないという事実にあります。客観的に見ているのと実際にやってみるのとは違うというのはよく聞く話です。ということは、個の2つの系は全く別のシステムで成り立っているという可能性があるということです。自転車に乗る練習をするときにどうやってのれるようになったかは、本人はどのようにしても説明できません。動作を身につけるには繰り返すしかないのです。

例えますと、赤ん坊が立ち上がって歩けるようになるまで繰り返すことによっていつしか歩行が可能になりますが、彼がその後も訓練によりいつしか15年後に日本の学生で1番早くなったとしても、国際大会に出てみると他の国の同世代の50番目くらいにしか到達できないということは、あり得ることです。どうしても到達できない限界値が個人に備わっているということです。

posted by PATA | 2008-04-04 21:16

日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その21

コメント投稿者ID :

といいつつ今日も疲れてます。最後のたとえは個の2つのまとめの例です。

すいません(泣)

posted by PATA | 2008-04-04 21:19

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