2008年03月04日

日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その8

初めての方は先に日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その1よりお読み下さい。当記事のみでは分かりにくくなっております。長谷部・水野・小野、恥さらしだから戻って来い!その1も関連があります。


10の疑問その2 全3/6回
「同時」に複数の日本人を獲得したクラブ:ザルツブルグ・グルノーブル編 第3回
2.欧州で数少ない日本人所属のクラブが、何故更に日本人を取るのか(複数人在籍するのか)?数から言えば日本人の在籍しないクラブの方が圧倒的に多いにも拘らず。偶然にしては偏りが多すぎないか?


前回の「堅実節約な選手選定」と「ブラジル選手の不在」から鑑みると、スカウト網には、選手をどれだけ見る目があるかはかなり疑問が残る。スタッフが選手獲得に向け、プレミアが注目等の「付随要素で精一杯リスクを減らそうと努力している光景」が私には浮かんでしまう。
この見方では、両クラブは短期的視野での経営的価値観のみしか有しない為、「育成面で利益を得られる状況ではないのではないか。」という推測も半ば強引ではあるが出来るかも知れない。育成に力を入れ成果を挙げる試みは長期的経営観の中でしか価値を持たないため両クラブは育成が比較的弱いクラブと言うことになる。この点は育成クラブ好きの筆者としては是非知りたい所ではある。

勿論グルノーブルに関していえば伊藤は育成目的で獲得したとも見れる。
しかしこれは逆に自クラブの育成部門が若手をトップ昇格まで育てきる力や人材発掘能力が不足しているとも取れる。ざっと所属選手を見ても特にFWでは生え抜きらしき選手は見当たらない。

筆者としてはこのようなチームに本当にFWの伊藤を育てる力があるのか不安に成らざるを得ない。ただ単に「試合で成長しろ」「自分で何かを掴め」という指導では選手育成を行う上で全く心許ないのはサッカーファンの方でなくともお分かりになると思う。現在の日本の育成システムでは中村憲吾のようにフィジカル面でのハンデなどで、育成を受ける機会が奪われてしまった素材も多々存在する。機会の平等と言う言葉は現状のサッカー選手の育成の場にはまだまだ遠い。ごく限られた身体的に恵まれ子供だけが一流の指導を受けることが出来る。私が親であるなら、出来ることなら少しでも子のポジションや特性の子供の育成に実績のあるクラブに入れてやりたい。欧州リーグに所属しているクラブの選手と練習できるからと言う理由だけで、グルノーブルが日本国内よりも育成に適しているクラブと言い切るのは大きな不安が残る、勿論現在の所属選手にユース出身者が見当たらないのも、もしかしたら良い選手は売却してしまった結果在籍していない可能性もある。
ただ、これ以上のことは筆者の力量では荷が重いようだ。もし当記事により多くの内容を期待されている読者の方が居たら力不足で申し訳ない。この点上記同様、ご存知の方がいたらお教えいただけると嬉しい。

纏めると、「同時」に複数の日本人を獲得したクラブは

  • 1.欧州外スカウト網が弱い

  • 2.選手獲得時に付随する経済効果を重視する反面選手の実力査定には疑問が残る(=日本人に限らず実力的に通用しにくい選手獲得も有り得る)

  • 3.短期的視野での経営に終始し、育成面など長期的な基盤作りに重きを置かない

  • 4.上記の少なくとも2~3は社会的にネームバリューを持ちたい成長途中の企業によるクラブ買収が影響している

と言った辺りになるだろう。
安易に素人が思いつく共通点のみで妄想しているだけに過ぎないがこう言った見方は筆者としては今回執筆してみて初めて得ることが出来た。
今後のこの観点から継続して見ていけば、サッカー界の事実に近づく手助けと成りうるかも知れない。まだ前半の文末ではあるが、その機会を与えてくださった読者の方々に、ささやかではあるかお礼を述べたいと思う。

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posted by karakuti |20:00 | 日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問 | コメント(7) | トラックバック(1)
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2008-03-04 22:15 | 続きを読む
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日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その8

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伊藤は獲得したのは本当に育成枠なのか?

個人的には疑問です。

U-19では5番手か4番手の選手でした。
森本抜きで

代理人が売り込んだか、マスコミがその当時ベンゲルに認められたなんて騒いでたのでスポンサー目当てなどフロント主導で獲得したのだと思います。現場の意見無視して。

育成枠ならもっといい人材の選手獲得したのでは・・・

梅崎と伊藤は同じ代理人なのでおそらく売り込んだという考えもできます。

梅崎獲得したがそのポジには選手いてなおかつシーズン中の移籍ですから使ってもらえませんでした。
フロント主導の移籍でした

グルノーブルは日本人の会社がフロントなのでその当時は怪しいかったですね。

GMかわってまともになったみたいですけど

個人的な考えはビジネスか代理人が売り込んだの意見ですね!
どちらかはわかりませんが・・・

今日の10時からNHKで「プロフェッショナル・仕事の流儀」という番組でここのGM祖母井秀隆氏にスポットを当てるみたいなので少しはこの話題でるかもしれませんね

posted by ブロ夫 | 2008-03-04 20:41

日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その8

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初めてコメントさせて頂きます。
私はイタリアで指導の勉強をしているものです。

管理人さんが言う「欧州リーグに所属しているクラブの選手と練習できるからと言う理由だけで、グルノーブルが日本国内よりも育成に適しているクラブと言い切るのは大きな不安が残る」という点について私の意見を書かせて頂きます。

私がこっちに来て思うことは、「教える」ということに関しては日本の指導者のほうが丁寧にかつ教え方も工夫して教えてる指導者が多いのではと感じます(イタリアを見てて)。
一方でこちらは「教わる」というより「学ぶ」といった環境なんだと感じます。

ある人と話をしていて、「指導者が選手を教えて育てようとすると選手は指導者を超えられない。選手が自分で学ぼうとしなければいけない」と言っていました。
日本でプレーしていても同じことでしょうが、「学ぶ」といった点からすればやはり欧州にはそういった環境(そうしなければいけない環境)が多いのではと思います。

グルノーブルがどんな育成環境なのかはわかりませんし、管理人さんの仰るとおりいい選手はどんどんお金のあるビッグクラブに取られていってるかもしれませんが、そのクラブと対戦していくことにより成長していくということも考えられます。

日本でプレーするにしろ、欧州でプレーするにしろ一番大事なのは選手の「学ぼう」という気持ちの持ち方だと思います。
私個人の意見では若いうちに海外での経験を積むことはいいことだと考えています。

長文失礼しました。

posted by イダリア | 2008-03-04 20:45

コメント有難うございます。

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ブロ夫さん
ご指摘の箇所直しておきました。有難うございます。
漢字が難しいかと平仮名にしたんですが、
逆効果で読みにくくなっただけだったみたいです(笑)。

>伊藤は獲得したのは本当に育成枠なのか?
即戦力でもなく育成枠ですらないと言うことですか(笑)。
手厳しいですが、選手獲得というチームの柱とも言うべき大事な所を
部外者のフロントが操作しているとなると良い印象はもてませんよね。

今お勧め頂いた祖母井GMの番組を拝見させていただきましたが、
実力があってもフォア・ザ・チームの意識が無いタイプは避けていましたね。

現場はそんな注意をしながら獲っているのにフロントに捻じ込まれたら
どれだけ悪影響の出る可能性があるか計り知れませんね。
伊藤の場合、和を乱すタイプではないと思いますが
仰るとおり代理人の役割というか力は無視できないようです。
この辺も機会を改めて考えて見れればと思います。
----------------------------------------------
イダリアさん
イタリアで指導の勉強をされていると言うことで
こう言っては何ですが私のブログなんか見ていて良いんでしょうか(笑)。
ド素人の妄想ブログなんで、恐縮してしまいます。

>イタリアよりも日本の指導者のほうが丁寧にかつ教え方も工夫して教えてる指導者が多い
仰られるように「育てる」と「教える」と「学ぶ」は微妙に違いますよね
「教える」に抜けているのは「考える」と「気づく」だと思うのですが
「学ぶ」で大切なのは「導く」と「促す」辺りになるのでしょうか?

「育てる」になるともっと難しくて、つい「教えて」しまう弊害が叫ばれていますよね。
ただ、私は日本の丁寧に教える部分も悪い影響ばかりでなく、
選手の自主性や可能性を損なわず、いかにテーラーメイドな指導で伸ばしてやれるかだと思います。
各選手の特徴を把握するだけでも困難なのに、将来の可能性や性格まで考慮して指導するとなると中々根気が要りますが、
日本人指導者も、根気だけなら負けてないと思うんですが(笑)。


>一番大事なのは選手の「学ぼう」という気持ちの持ち方
ここが挫けてしまう=伊藤は仮に帰国したとしても通用しなかった劣等感のようなもので
伸び悩んでしまう可能性もあると思います。
若年選手の挑戦時は、人によってはそう言ったリスクも考慮する必要があると思いますよ。
ただ、梅崎は良い刺激になったようですね。プレーが変わりました。年俸も変わりましたが(笑)。

仰るように若いうちに経験をつんで、その後また再挑戦という道が出来たら良いと私は考えているんですが
欧州再挑戦となると小野しか例が無いですから、まだまだ未開拓ですよね。

もし今後も眼鏡にかなう記事がありましたらまた気軽に書き込んで下さい!。

posted by 管理人 | 2008-03-04 23:10

日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その8

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イダリアさん
書き忘れてました。
教えると育てると学ぶの差は
相手を「見る」かどうかだと思います。
学ぶのは一人でも出来ますが、
学ぶ意欲は監督や指導者がちゃんと見ていて
成長すれば試合に出させてもらえる
と言った前提というか信頼が必要なのだと思います。
単純に「昨日より上手くなってるじゃん」
と言われるだけでも選手としては(当たってるなら)嬉しいでしょうし、迷ってるなら自信を持てるし
外れてても見ててくれる、気にかけてくれるという希望が持てるかもしれません。

逆に指導者側が選手一人一人の日々の微妙な成長に気がつくのがどれだけ大変か。
そしてそれが何人同時に出来るかと言うことではないでしょうか?。
誰だって見所のある素材や相性の良い対象に時間や労力をかけがちですが、
その同じエネルギーを憲吾のような素材にも与えたらどういう
化学変化というか成長が可能性としてあるのかという話です。

所属する環境も大切ですが、その選んだ環境の中で指導者に目をかけて育ててもらえるかは
多少環境を譲歩しても考慮していい事柄な気がします。
平たく言うと「弱小クラブでも大事に育ててくれる所へ行け」という意味ですが(笑)。

特にそんなものが無くても自分ひとりで学んで成長できるタフな選手で無いと成功できないという意見も勿論あるのですが(笑)。

私の場合は育成という言葉にはそんな意味を込めて用いています。
まだきちんと説明できているかあやふやで自信がありませんが(笑)

posted by 管理人 | 2008-03-04 23:31

日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その8

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管理人さん>

別に私が海外で指導を学んでいるから正しいだとか偉いだとか全く思っておりません。
管理人さんもこれだけの文章を書くってことはそれだけサッカーを観察したり考えたりしているからであって、決して適当な思いやけなすため(このブログの題名は結構衝撃的だったもので)に書いてるものではないと察します。

管理人さんの仰るように日本の指導の仕方にもいい点がいっぱいあると思います。
こっちで学んだことをそのまま日本に持ち帰っても絶対にうまくいかないと自分も思ってますし。

他の人も書いているように海外移籍が代理人の思いだけで行われていて(文章からそう感じたのですが)、もし本人がやる気がなかったり、失敗を恐れるタイプの選手だとしたら確かに海外に行けばいいというものではないでしょうね。

実際にチームと代理人と選手本人の間でどのようなやり取りが行われて海外挑戦になったのかはわかりませんが、やはり一番は選手本人の意思がしっかりとしてないとうまくいくものもいかないでしょうね。

>「弱小クラブでも大事に育ててくれる所」
やはり数多くあるクラブでも自分に合ったクラブ、自分の力を引き出すように導いてくれる指導者がいるクラブに巡りあえるかという選手の運ということもありますよね。
その可能性を高めるには、そういった良い指導者(何をもって良い指導者と言うかは難しいので詳しくは触れませんが)が育っていくことが重要だと思います。

例えド素人だろうとサッカー関係者でなかろうと、サッカーが好きでそれについて考えている人の意見は自分もいろいろと考えるきっかけにもなります。

自分と合わない意見を持つ人もいっぱいいるでしょうが、こうやって文章に書いてるってことは管理人さんも信念をもっておられると思うので、これからも書き続けていってください。

posted by イダリア | 2008-03-05 02:17

日本人欧州移籍失敗をひも解く10の疑問その8

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なんか感情的になってしまいましてすみませんでした。ご迷惑かけてしまったみたいで

個人的に伊藤はあまり好きでないのでかなりへんな文章になってしまいまして 笑

育成枠というのはあっちで育てれば戦力になるという意味だと思うのですが、あのチームは昇格めざしてるわけですからおそらくそんな育成する余裕はないと思いますし、はたしてあっちのフロント(スカウト)が本当に伊藤を育てれば戦力になるのか?!という考えで獲得したか疑問だったんですよ。ましては外人ですし。現場は育成枠の選手を必要としているのか?と思ったものですから。
育てばチームで中心選手になれるのか?
こういう考えはあくまで結果論になってしまいますので気にしないでください。


勘違いするような文章かいてしまいましてすみませんでした。

posted by ブロ夫 | 2008-03-05 08:27

コメントありがとうございます。

コメント投稿者ID :

イダリアさん
こちらこそ指導を学んでいる方に育成とは何かみたいな事を高飛車に書いて申し訳ありませんでした。
イダリアさんには釈迦に説法でした(笑)。
陸上400mの高野さんも走法自体を日本人の体格に合わせて構築しなおして戦っていましたし。
オシムの「日本のサッカーを日本化する」というのは実は本当に大変な作業だと思います。
日本の現状と欧州のサッカー、両方を理解していないと難しいでしょうから
イダリアさんのような熱心な方がどれだけ育つかがキーなのかも知れません。

意見の異なる方と交流できるのもこうしたブログのような形の良いところだと思います。
共に仕事をするとなると意見を一つに集約しないといけないかも知れませんが、
趣味ならば皆が好きな意見を持ち合って楽しめますからね。

自分に無い見方や価値観はいい刺激になります。
イダリアさんまた良ければ書き込んでください!。
----------------------------------------------------------
ブロ夫さん

いやいや、私も伊藤に好き嫌いは無いんですが(笑)。
迷惑を被った?
というのも何のことか思い当たらないのですが(笑)。
まぁこんな感じなのでブロ夫さんも気になさらないで下さい。

思ったことを書き込んで頂ければ構いませんです。
筋の通った意見で誤解が生まれにくく書かれていれば
例え結果として荒れても、他の読み手の方の問題だと思います。

一時期荒れるかどうかよりもブログを通して
自分と異なる意見や常識的な見方と違う魅力に
出会いたいという動機の方が私には強くあるのだと思います。
ブログでなくて面と向かって話し合ったらさすがに
ケンカになってしまうかもしれませんが(笑)。

私は「試合に出ていないけれど放出されないの」で安直に育成枠という解釈にしましたが、
フロントや代理人主導で在籍させざるを得ないという「経済枠」とでも言いましょうか(笑)。
そういう見方の方がしっくりくる所もあります。現に多くの方が良くジャパンマネー目的と揶揄していますよね。

伊藤がどの程度の選手になれるのかは私には分かりませんが、
個人的には伊藤が大事な成長の時期に飾り物にされてないか、
少なくとも日本にいるときと同じくらいは成長していて欲しい。
その点でグルノーブルの育成に不安を感じる。という感想でした。
特にそれ以上の思い入れはなく、日本の若手選手全般に対して私が思っている事の内ですので。

むしろ今後の伊藤の歩む道のブロ夫さんの予想など知りたい所です(笑)。

お互いブログ本体では色々と気を使うと思いますので
せめてコメント欄ではこれからもどうぞ気軽に書き込んで下さい(笑)。

posted by 管理人 | 2008-03-05 21:09

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