2008年03月25日

6噛み合わせの状態と体力測定

  
 咬み合わせの状態と体力測定の結果について報告があり、今回はそのデータを中心に紹介したいと思います。 以下
 
 埼玉県の高校二年生と三年生の男女274名を対象に調査が行われた。 調査対象の内訳は男子111名、女子163名である。咬合状態の解析は、最大の力で咬み合わせた時の全部にかかる圧力である総咬合力と、上下の歯の接触面積を算出して行った。 一方、体力測定の項目としては、反復横跳び、垂直跳び、背筋力、握力、状態反らし、体前屈、踏み台昇降、50メートル走、走り幅跳び、ボール投げ、懸垂腕屈伸、および持久走、の12項目で、体力測定の成績から、各学年別・性別に平均値と標準偏差を求め、平均値から一標準偏差以上の優れた成績を示した生を優群とし、反対に一標準偏差以下の劣った成績を示した生徒を劣群として分類し、各々の総咬合力を接触面積を求めて比較を行った。
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            本ブログコンセプトグッツハニカミ「カムプレート」  体力測定の結果と総咬合力の関係は  最初に男子の結果についてみると、優群と劣群において最も総咬合力の差が大きかった項目は垂直跳び、背筋力、握力、およびボール投げの4種目であった。  差の大きさからいうと、二年生では、第一位が背筋力、以下ボール投げ、垂直跳び、そして握力であった。 また三年生では第一位が垂直跳び、以下背筋力、握力、そしてボール投げであった。   順位の差はあれ、どうやら筋力とパワーに関する体力測定項目に優群と劣群の総咬合力の違いが大きいように感じられる。    次に女子における結果をみると、男子に比較して一定の体力測定項目に特徴的な差を認めることができなかった。 差の大きさからいうと、二年生では、第一位が垂直跳びで、以下持久走、踏み台昇降、そして50メートル走であった。 また三年生では第一位が体前屈で以下ボール投げ、上体反らし、そして持久走ということになった。  二年生の女子の垂直跳びや三年生でのボール投げなどのようなパワー型の体力測定項目で大きな差を認めたことは、男子の成績に通ずるところがあるものの、上体反らしや体前屈などの柔軟性の体力測定項目に差を認められたのは注目に値する。    次に体力測定の結果と歯の接触面積を比較した。    最初に男子の結果についてみると、優群と劣群において最も接触面積の差が大きかった種目は、二年生では第一位で背筋力であり、以下持久走、懸垂腕屈伸、そして50メートル走であった。 また、三年生では第一位が垂直跳びで、以下背筋力、上体反らし、そして体前屈であった。 この結果をみると、総咬合力の結果に照らして、二年生では第一位の背筋力が同じであり、三年生では第一位垂直跳びと第二位の背筋力が同じ順位である。 二年生と三年生に共通している背筋力は、これらのデータからみて広い接触面積に裏打ちされた強い咬合力が必要な体力測定項目であることが推察できる。  さらに、三年生の男子にみられる上体反らしや体前屈での接触面積の優群と劣群の差は先に述べた三年生女子の総咬合力での差を連想させるものである。   次に女子における結果をみると、差の大きさからいえば、二年生では第一位が垂直跳びで、以下持久走、上体反らし、そして踏み台昇降であった。 また三年生では第一位は体前屈、以下ボール投げ、反復横跳び、そして上体反らしであった。この結果を総咬合力の結果と照らしてみると、二年生では第一位の垂直跳びと第二位の持久走の順位が同じであった。さらに三年生では、第一位の体前屈と第二位のボール投げが同じ順位であり、順位はことなるが反復横跳びも同様の傾向を示した。   このように体力測定の結果と咬み合わせの状態を比較検討してみたところ、いくつかの興味ある結果が出てきた。  体力測定の項目において、その成績から優群と劣群に分類して比較すると筋力やパワー型の体力測定項目での相違とともに、柔軟性を測定する項目においても咬み合わせが影響しているようである。  筋力やパワー型の測定項目では、背筋力における差が顕著であった。 背筋力を使うスポーツではしっかりとした咬み合わせが重要であることがわかる。 例えば一流のスポーツ選手の上下の歯の咬み合わせ面の接触面積に特有のパターンがあることがある研究からわかっており、総接触面積の大きさが総咬合力の大きさを生じさせていることは明らかである。 ウエイトリフティングという競技は背筋力とかなり強い関係があるものと推察できるが、歯の接触面積を十分維持していくことが必要であると思われる。 勿論体力測定での背筋力と実際のウエイトリフティングとでは直接比較はできないが、背筋力の強大さには歯の接触面積と大きな関わりがある可能性があることは事実である。  まとめ    1.咬合接触面積の広さと総咬合力は比例する。  2.総咬合力は運動能力特にパワー型(背筋力が重要な胴体に負荷が大きい運動)との相関が特徴的である。  3.咬合接触面積に裏打ちされた総咬合力は身体柔軟性とも正の相関が認められる。  4.身体測定(基礎体能力)12項目においてほぼ全てにおいて程度の差はあれ、総咬合力の優れた方が優位な測定結果が得られた。 取り組みとして、    1.咬合接触面積を増やす、又は減らさない。(智歯を含めた歯、歯並びの育成、管理)  2.総咬合力の増大をはかる。  3.咬耗による咬合接触面積の減少及び個々歯牙の過剰な咬合圧負担を最小限にする。  4.歯、歯並び咬み合わせと身体姿勢と運動能力に関する知識、意識を高める。    イ)歯並び咬み合わせのバランスと身体バランスの関係    ロ)上下歯牙の接触(興奮)、離開(弛緩)という咀嚼行為(ガム等を噛む)は運動神経伝達経路の活性に影響する。     


posted by kamiauspo |09:20 | 噛み合わせ | コメント(0) | トラックバック(0)
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