2008年02月02日
>二人とも本気を出して、その結果あのハイレベルな取り組みになり、その相撲の内容に相撲協会もマスコミも納得がいったんだろ。.........
こんなのんきなことを言う人、悪人が出てこない「バルトの楽園」みたいな映画や学園ドラマが好きなんだろうな。ある意味、うらやましい。けがれを知らない子どものようで。
現実の世の中、かならずしも正義が悪に勝つわけではない。それどころか、悪い奴ほどよく眠る、善人は若死にする、美人は薄命薄幸・・・理不尽のオンパレード。不合理・不公平がまかりとおるのが世のつねだ。
・・・
北の富士と同時代の玉の海(玉乃島)は不運を通り越して非運だったし、千代の富士時代の大乃国は不遇の人だった。
当時すでに第一人者であった玉の海は責任感が強く、稽古熱心な好青年。この生真面目さがアダとなったのか、ちらしつづけた盲腸手術の経過は良好だったが、入院中の朝、顔を洗っているときに心臓発作で突然死。これからますます強くなるというときに・・・、後にも先にも、彼ほど運の悪い力士をみたことがない。
大乃国は恵まれた体躯を生かして、国民栄誉賞横綱の千代の富士の前に立ちふさがった。彼と対戦するときの千代の富士の表情は、緊張のあまりいつも青ざめてみえたものだ。
ただし、千代の富士が15日間のうち7日ほど集中すればよかったという「恵まれた」環境下にあったのに比べ、貴乃花と同じくらい「風変わり」であった大乃国は、15日間、ぶっとおしで緊張を強いられたためか、格下力士によく星を落とした。
そのため、実力的には千代の富士と比べて、遜色なかったはずだが、優勝回数では彼に遠く及ばなかった。エキセントリックな性分ゆえの不遇といえるのではないか。
朝青龍が日本特有の「恭順・従順さ・協調性」を学び、ずる賢さとテキトーさを身につけ、上で述べた先輩横綱たちを反面教師とすれば、悲運や不遇にめぐりあわず、きっとこれからも優勝を重ね、30回に到達することも夢ではないだろう。
ただし、30回までだ。それ以上の優勝は、島国根性丸出しの「日本の空気」がきっと許さない。なぜなら、31回の千代の富士、32回の大鵬、頭がつかえているからである。
posted by 亀山猫吉 |17:39 |
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2008年02月02日
日本とモンゴルが待ちに待ち、沸きに沸いた千秋楽決戦。上手投げで白鵬の「順当」勝ち。「お行儀がよく、空気が読める」白鵬が、「はみだし者で傍若無人」の朝青龍をきれいにひっくりかえした。
大多数の国民は、度重なる朝青龍の常識はずれの行状に眉をひそめ、激しく嫌悪していた。その分だけ、いやが応でも、その対極に位置する白鵬にシンパシーを感じざるをえなくなっていた。
勝負がついた後、勝ち誇って、土俵上に「仁王立ち」となった白鵬の勇姿と、彼の目線の下で、尻餅をつき、うなだれている(ようにみえた)朝青龍の画面を見て、大多数の人は大いに喜び、大いに溜飲を下げた。
大いに喜び、溜飲を下げたのは観客だけではない。協会幹部の喜びはそれ以上だ。まさに歓喜だったにちがいない。なんせ、品行方正な優等生が暴れん坊のいじめっ子をやっつけたようなものだから。
二場所、半年近くの間、相撲から遠ざかっていた(無理やり遠ざけられていた)朝青龍が優勝するようなことがあっては、面目丸つぶれという状況だった。それを阻止した白鵬は、まさに協会にとっての救世主、希望の星だ。
しかし、どうだろう。このような結末は朝青龍にとっても、そんなに悪い気はしないのではないか。
なにしろ、口うるさい三流メディアも、「みそぎ」は終わったと言っているし、いつもえらそうに道学者然とした横綱審議委員会の面々も、一部のへそ曲がりを除いて、復活を絶賛してくれている。
また、テレビのバラエティも解禁になるだろうから、金も稼げるし、モンゴルにも、大手を振って、凱旋帰国できる。運がよければ、コマーシャルのオファーも舞い込んででくるかもしれない。
ほかにも、何もわかっていないくせに、わかったような口をきく「やくみつる」の毒舌も鈍るだろうし、なにより、相撲の業界内部での「いごこち」が断然よくなる。
これからは、みんなやさしく接してくれるようになるだろう。あちらこちらから、とげとげしく扱われ、足元をすくわれるのは、さすがの朝青龍でも、神経が休まらないし、しんどいはずだ。また鬱(うつ)になっちゃうかも。
これもすべて、千秋楽に白鵬に負けた「おかげ」だ。あれで、もし本気を出して、勝っていたら白い目でみられるところだった。日本中から総スカンだ。考えるだけでもおぞましい。
なんだ、朝青龍も白鵬以上に空気が読めていたんだね。
posted by 亀山猫吉 |08:19 |
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