2009年06月23日

お買い物に失敗した子供(マリノス)

中村俊輔選手がマリノスと契約同意に至らなかった主たる原因は、前エントリで揶揄したように、やはりクラブ側がここ数試合の出場をねだったことが大きいようである。

今日にも決まる中村俊輔のエスパニョール移籍  by 藤江直人
http://www.sports-times.jp/2009/06/20090622123.html
 --以下引用--
何が中村側を土壇場で翻意させたのか。「誠意を欠いたオファー」に関して取材を進めていくと必然的にレッズとの一戦に突き当たる。
 3月の開幕前の段階で、中村の復帰戦は7月18日に日産スタジアムで行われるアルビレックス新潟戦でほぼ内定していた。持病の股関節痛を抱える中村自身もW杯アジア最終予選終了とともに心身をいったんリセットし、オーバーホールを施し、満を持してJリーグのピッチに立つ予定だった。
 しかし、F・マリノス側は21日のレッズ戦、28日のガンバ大阪戦と日産スタジアムで続く人気カードで中村のネームバリューを利用して収入増のソロバンを弾いていた。関係者によれば「特にレッズ戦を生中継するTBSに熱心に働きかけ、復帰戦と銘打って前宣伝から華々しく仕掛けていく戦略を練っていた」という。
 --引用終わり--

今回の騒動をみると、結局、選手本人が自らを守るしかないということだ。
クラブ側は、所属選手を潰さないためにオフを確保する、そのことが短期に得られる利益よりも大きい、とは考えなかったようである。
web流に言えば、コンテンツを大事に育てるという発想ではなく、コンテンツによって得られる利益の機会を逃さないということだろう。結果、大きなコンテンツを失った訳であるが。

外野からマリノスを眺めると、無理なおねだりをして駄々をこねたあげく、お買い物につれて行ってもらえずお留守番になってしまった子供のようである。
違う角度から見れば、おつかいに失敗した子供である。失敗した原因は子供だからというだけではない。子供に使いを頼んだ者も子供だった。

では、なぜマリノスが子供のままなのだろうか。マリノスのフロントだけが未熟なのだろうか。例えば、コンテンツ商売の雄が母体であったベルディはどうだろう。
また、子供を育てる親はいないのだろうか。
ナビスコで大幅なターンオーバーを嫌がり駄々をこねる人たちはどうなのか。オールスター戦も天皇杯ももちろん代表のキリンカップもあれもこれもとコンテンツ満載である。
負けが込んできたときに、選手にブーイングの唾を吐きフロントに食ってかかる人たちは、俺たちの選手を守るためになぜターンオーバーを使わないのかと怒鳴り込んだりしていないのか。
このエントリの話の前提になっている事柄がなぜ大手メディアからの引用ではないのか。
これがTBSの言う渡る世間は鬼ばかりということなのか。

posted by kakukatari |04:00 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2009年06月13日

俊輔 横浜M復帰問題に見る日本企業組織

中村選手やマリノスへの直接的な言及はないエントリである。

例え話から。
大会社が下請け会社に無理な商品の仕入れを要求し、下請け会社も、自分が大会社から受けた無理な要求をそのまま小さな町工場(まちこうば)にも迫ったが断られた。
下請け会社から町工場には、大会社の利益論理が業界全体の利益に通じるはずだから、オレも泣くからオマエも泣いてくれというありがちな話をしたけれど通用しなかった。今まで散々町工場は泣いてきたのだ。
町工場には技術があり他の業界からの受注で食べていけるので、無理難題を押し付ける大会社と疎遠になっても大丈夫だし、その言いなりの下請けとも無理して今以上に付き合う必要はなかった。
相変わらず企業論理の大会社。今時になっても、商品を金に換えるのは俺達だとしか言わない。そんなことだからその業界は落ち目である。
下請け会社も大会社の庇護にあたるだけで戦略がない。大会社よりも早く倒産する順番にならんでいるだけである。

ガイアの夜明け(TV番組)そのままの様相である。
登場人物の例を挙げるなら下記のようになるだろうか。

TBS(広告代理店)--- マリノス --- 中村俊輔選手

今回の件で思い出すのが、W杯ドイツ大会と先のW杯予選でのTV中継時間に合わせたキックオフ時間の変更である。
TV(広告代理店)--- 日本サッカー協会 --- 日本代表選手達

似たような構図ではドーピング問題があった。
Jリーグ --- フロンターレ --- 我那覇選手

上記のそれぞれに共通なのが大組織と個人の間にたつ中規模な組織が大組織へ右へならえになったり、隠れてしまったりで三者三様の立場にならないことだ。本来は三者がそれぞれ独自に利益を模索する方法論を持たねばならぬのに中規模な組織がその独自性・独立性を放棄し、大企業とその子会社・下請け・派遣会社などの関係性と似たような立場にたてば問題が生じたときに組織対個人の対立になってしまう。

このような対立軸で性質が悪いのは「役所のたらいまわし」や最近では「病院のたらいまわし」と同じように組織側の問題点がぼやけたままになることだ。個人とその対応窓口ばかりを露出させて問題に関わる登場人物をはっきりさせないから問題点も明確にできない。よってなかなか改善されずに似たような問題がまた起きる。
メディアが大組織としてこの図に絡んでくると三者三様のそれぞれを表面化することなど無理だろう。(結果同じことを繰り返した)

個人の側はどうかというと、組織側に比べれば論点の数は少なくなり責任の所在も分かりやすい。外野からみたときに個人の側の具体的な問題点を見つけ出すことは簡単になる。

こうしたときに起こってくるのが、問題点を洗い出すことよりも先に、問題点が見つかった順番に非を責める行為だ。問題点を見つけやすい順と言ったほうがいいかもしれない。当然、矢面にたつ立場(個人やその対応窓口など)の者が責められることになる。
問題点を洗い出しその重要度を考慮することなく、場合によっては肝心の問題点が「背景の問題」などと別の問題やいささか軽い問題へと差し替えられてしまう。

以下にリンク・引用を。

スポーツナビ | サッカー|日本代表|灼熱の大地で得たもの
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/text/200806080006-spnavi.html
■キックオフが1時間早められたことについて
確かに、深夜にかからない時間帯でテレビ観戦できるのは、一見ありがたい話だと思う。だが、テレビの視聴者さえよければ、現地で戦う選手はどうなってもよいという理屈が、まかり通ってしまうことに、私は底知れぬ危惧(きぐ)を覚える。2年前のドイツで味わった蹉跌(さてつ)が、今なおあらためられていない。

TBS「テレビでサッカーを観よう!」
http://www.tbs.co.jp/sports/soccer/
そしてこの試合には、あの中村俊輔の“Jリーグ凱旋試合”になるとも言われている。
岡田ジャパンのKeymenの至高のプレーが見られるかも知れない。
さらにこの試合のもうひとつの魅力、
“伝説を作ろう~7万人動員作戦”だ。
注目の一戦見たさに日産スタジアムに集まる入場者数が、Jリーグ1試合最高入場者記録を更新する可能性がある。
日本サッカーの歴史が変わる瞬間、さあ、あなたも“伝説”の目撃者になれ!!
(ちなみにこの試合のチケットはTBSのHPからも購入することが出来ます)

以下の二つは検索中にあたった某所からの抜粋である。
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神奈川新聞にいる身内の話では、一旦双方で合意した基本契約の草案では、チーム合流時期は別途協議となっていたにも関わらず、フロント側が承諾もなく半ば強引に21日からの出場を既成事実化して通達し、それに伴ったグッズ類の準備を始めたのが原因らしい。
社長自身も同時に、合流は別途協議の部分が気に入らなかったらしく、後になって21日からの出場を打診するように指示したのがまずかったと言うことのようだ。
まあ、不誠実と言われても今回は仕方ないね。
続報
別途協議事項になっていた合流時期の交渉は11日の予定だったらしい。
7月からの合流は口頭レベルでは事前に一致をみていたが、代理店からフロントに対して21日からの出場を契約事項として迫られ、社長が途中で方針を転換したのが発端らしい。 
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契約の大枠は合意できていた。
しかし俊輔の年俸を肩代わりするスポンサーや代理店、
テレビ局の要請により、6月の復帰試合、イベントへの出演を
俊輔側の承諾なしに安請け合いして準備まで進めてしまった。

いざ契約締結の直前の交渉で、中村側にその要望を突きつけ
俊輔側が激怒、6月復帰プランが消滅、スポンサーや代理店も激怒。
現在、社内では責任のなすりつけ合いで大荒れ。 
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以上リンク先や引用文をどのように読むかは各々である。

特にTBSがスポーツ中継に絡むとろくな事はないが、本当にろくでもないのかをメディアには検証していただきたい。しかし身内同士では無理なことだろう。内部告発が意味を成さない最たる企業が大手メディアである。このエントリも邪推の枠を出ることはないのだろう。
そもそも「TBSは死んだ」ままだからゾンビを検証しろなどということのほうが道理からはずれるのか。

posted by kakukatari |20:40 | コメント(9) | トラックバック(0)
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