2009年06月13日

俊輔 横浜M復帰問題に見る日本企業組織

中村選手やマリノスへの直接的な言及はないエントリである。

例え話から。
大会社が下請け会社に無理な商品の仕入れを要求し、下請け会社も、自分が大会社から受けた無理な要求をそのまま小さな町工場(まちこうば)にも迫ったが断られた。
下請け会社から町工場には、大会社の利益論理が業界全体の利益に通じるはずだから、オレも泣くからオマエも泣いてくれというありがちな話をしたけれど通用しなかった。今まで散々町工場は泣いてきたのだ。
町工場には技術があり他の業界からの受注で食べていけるので、無理難題を押し付ける大会社と疎遠になっても大丈夫だし、その言いなりの下請けとも無理して今以上に付き合う必要はなかった。
相変わらず企業論理の大会社。今時になっても、商品を金に換えるのは俺達だとしか言わない。そんなことだからその業界は落ち目である。
下請け会社も大会社の庇護にあたるだけで戦略がない。大会社よりも早く倒産する順番にならんでいるだけである。

ガイアの夜明け(TV番組)そのままの様相である。
登場人物の例を挙げるなら下記のようになるだろうか。

TBS(広告代理店)--- マリノス --- 中村俊輔選手

今回の件で思い出すのが、W杯ドイツ大会と先のW杯予選でのTV中継時間に合わせたキックオフ時間の変更である。
TV(広告代理店)--- 日本サッカー協会 --- 日本代表選手達

似たような構図ではドーピング問題があった。
Jリーグ --- フロンターレ --- 我那覇選手

上記のそれぞれに共通なのが大組織と個人の間にたつ中規模な組織が大組織へ右へならえになったり、隠れてしまったりで三者三様の立場にならないことだ。本来は三者がそれぞれ独自に利益を模索する方法論を持たねばならぬのに中規模な組織がその独自性・独立性を放棄し、大企業とその子会社・下請け・派遣会社などの関係性と似たような立場にたてば問題が生じたときに組織対個人の対立になってしまう。

このような対立軸で性質が悪いのは「役所のたらいまわし」や最近では「病院のたらいまわし」と同じように組織側の問題点がぼやけたままになることだ。個人とその対応窓口ばかりを露出させて問題に関わる登場人物をはっきりさせないから問題点も明確にできない。よってなかなか改善されずに似たような問題がまた起きる。
メディアが大組織としてこの図に絡んでくると三者三様のそれぞれを表面化することなど無理だろう。(結果同じことを繰り返した)

個人の側はどうかというと、組織側に比べれば論点の数は少なくなり責任の所在も分かりやすい。外野からみたときに個人の側の具体的な問題点を見つけ出すことは簡単になる。

こうしたときに起こってくるのが、問題点を洗い出すことよりも先に、問題点が見つかった順番に非を責める行為だ。問題点を見つけやすい順と言ったほうがいいかもしれない。当然、矢面にたつ立場(個人やその対応窓口など)の者が責められることになる。
問題点を洗い出しその重要度を考慮することなく、場合によっては肝心の問題点が「背景の問題」などと別の問題やいささか軽い問題へと差し替えられてしまう。

以下にリンク・引用を。

スポーツナビ | サッカー|日本代表|灼熱の大地で得たもの
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/text/200806080006-spnavi.html
■キックオフが1時間早められたことについて
確かに、深夜にかからない時間帯でテレビ観戦できるのは、一見ありがたい話だと思う。だが、テレビの視聴者さえよければ、現地で戦う選手はどうなってもよいという理屈が、まかり通ってしまうことに、私は底知れぬ危惧(きぐ)を覚える。2年前のドイツで味わった蹉跌(さてつ)が、今なおあらためられていない。

TBS「テレビでサッカーを観よう!」
http://www.tbs.co.jp/sports/soccer/
そしてこの試合には、あの中村俊輔の“Jリーグ凱旋試合”になるとも言われている。
岡田ジャパンのKeymenの至高のプレーが見られるかも知れない。
さらにこの試合のもうひとつの魅力、
“伝説を作ろう~7万人動員作戦”だ。
注目の一戦見たさに日産スタジアムに集まる入場者数が、Jリーグ1試合最高入場者記録を更新する可能性がある。
日本サッカーの歴史が変わる瞬間、さあ、あなたも“伝説”の目撃者になれ!!
(ちなみにこの試合のチケットはTBSのHPからも購入することが出来ます)

以下の二つは検索中にあたった某所からの抜粋である。
 --------
神奈川新聞にいる身内の話では、一旦双方で合意した基本契約の草案では、チーム合流時期は別途協議となっていたにも関わらず、フロント側が承諾もなく半ば強引に21日からの出場を既成事実化して通達し、それに伴ったグッズ類の準備を始めたのが原因らしい。
社長自身も同時に、合流は別途協議の部分が気に入らなかったらしく、後になって21日からの出場を打診するように指示したのがまずかったと言うことのようだ。
まあ、不誠実と言われても今回は仕方ないね。
続報
別途協議事項になっていた合流時期の交渉は11日の予定だったらしい。
7月からの合流は口頭レベルでは事前に一致をみていたが、代理店からフロントに対して21日からの出場を契約事項として迫られ、社長が途中で方針を転換したのが発端らしい。 
 --------
契約の大枠は合意できていた。
しかし俊輔の年俸を肩代わりするスポンサーや代理店、
テレビ局の要請により、6月の復帰試合、イベントへの出演を
俊輔側の承諾なしに安請け合いして準備まで進めてしまった。

いざ契約締結の直前の交渉で、中村側にその要望を突きつけ
俊輔側が激怒、6月復帰プランが消滅、スポンサーや代理店も激怒。
現在、社内では責任のなすりつけ合いで大荒れ。 
 --------

以上リンク先や引用文をどのように読むかは各々である。

特にTBSがスポーツ中継に絡むとろくな事はないが、本当にろくでもないのかをメディアには検証していただきたい。しかし身内同士では無理なことだろう。内部告発が意味を成さない最たる企業が大手メディアである。このエントリも邪推の枠を出ることはないのだろう。
そもそも「TBSは死んだ」ままだからゾンビを検証しろなどということのほうが道理からはずれるのか。

posted by kakukatari |20:40 | コメント(9) | トラックバック(0)
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俊輔 横浜M復帰問題に見る日本企業組織

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俊輔見たいのに…

他のJのチームに入ってくれればいろいろと面白いのになぁ

posted by jリーグ | 2009-06-14 00:11

俊輔 横浜M復帰問題に見る日本企業組織

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情報自体が、2次情報なので
そのまま信じるのは 眉唾ではありますが
ありえそうな話ではあります。

でも、これって日本の企業体質・引いて言えば
国民性なんだろうと思うんですよ。
  
 『うまくやること:』

こういった低レベルだと思えることこそが
ある意味日本文化で、海外企業が日本で成功するのが本当に難しい理由なんだと思います。

日本企業側は誠意を勘違いしてるのでしょう。
この程度の企業体質です。
日本は3流国ですよ、そこらへんが特に。

posted by ますお | 2009-06-14 00:32

俊輔 横浜M復帰問題に見る日本企業組織

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勝手に俊輔の話と企業の話を繋げているので、話がややこしいです。

まあTBSはスポーツを喰いものにするような勢いですよね。TBSに限った話では無いのかも知れませんが。

話題や視聴率重視で、スポーツの本質はどうでもいい感じで。

そんなお金や権力にコントロールされたらスポーツの面白さは無くなりますね。

posted by ボンボ | 2009-06-14 01:10

俊輔 横浜M復帰問題に見る日本企業組織

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情報に関してはリークなのか推測なのか私には判断のつきようもなく、それゆえ語ることもできません。
ただ毎回の代表戦を見ていていつも思うことは、日本選手の体験的スピード感のなさ、フィジカルの弱さです。こればかりはJリーグの今のレベルでは強化のしようもなく、やはり若手のころから海外に出て行くのが一番かと思います。
俊輔選手の話に戻りまして、もしJリーグに戻ってきてくれても上記のことが気がかりでなりません。現在アジアレベルのプレスにも慌てふためいて正確なボールキープ・コントロールができない日本代表のレベルの中にあって、W杯に向けて海外のスピードレベルを身につけている俊輔の感覚がさび付いてしまわないかと・・・・・。長谷部一人ではきついです。やはり、スペインリーグでもっと磨いてほしいと思います。

posted by サビツイタ小野・高原 | 2009-06-14 01:26

俊輔 横浜M復帰問題に見る日本企業組織

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>>ボンボ
スポーツの楽しみの本質のひとつとして最高峰を見るということははずせない。大体のスポーツにおいて、そのジャンルの最高峰となるのがプロ化されたリーグなり競技の場である。日本サッカー界ではJリーグである。
プロ化とは企業化である。クラブが親会社を離れ独自企業になるだけでなく、選手個人も個人企業主になる。クラブと選手の交渉は、企業間の交渉そのものである。
例えば、あるクラブが金がなく選手補強がままならず親企業のいいなりになって振り回されてばかりだなどというのは、企業としてしっかりした考えのない企業価値の低いあぶない会社というのと同じである。

私の文章が拙く分かりづらいのは申し訳ないが、私にとって今回の話が企業の話として繋がることは自然で当たり前のことである。
クラブとサポの話とかであればまだ理解できるが、企業間の交渉の問題を語るのに「誠意」などという言葉が目立つことが怪しさ満点である。

posted by kakukatari | 2009-06-14 03:34

俊輔 横浜M復帰問題に見る日本企業組織

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>クラブとサポの話とかであればまだ理解できるが、企業間の交渉の問題を語るのに「誠意」などという言葉が目立つことが怪しさ満点である。

非現実的な意見かもしれないが、あえて言わせていただくと、

例えビジネスの話であろうと人と人との交渉ごとに誠意は欠かせないのではなかろうか?
きれい事と言われるかもしれないが、綺麗事のない社会など生きるに値しないだろう。
金儲けだけで人生充足するなら、スポーツなんか見る必要はない。

論旨混乱した。ごめん。

posted by non | 2009-06-14 13:27

俊輔 横浜M復帰問題に見る日本企業組織

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プロ同士の契約において、基本的に、相手に自分の誠実さを示すのは具体的な事柄が全てである。
もちろん言葉や態度は大事であるが、それらを大事かつ慎重に使うことは交渉事にとって当たり前のことである。言い換えれば、契約以前の礼儀の話である。礼がないと相手に見られれば人(企業)として低く評価される。相手の礼儀をどの程度重要視して、具体的な契約内容に反映するかしないかは相手次第。

例えば、契約内容に関わることで、後だしジャンケンのようなことをすれば、それは不誠実さを具体的な事柄として相手に提示したことになる。もちろん交渉事の礼儀もないと判断されるだろう。
仮にそんなことがあった上で、「我々は(全体的には)誠意をつくした」と言っても交渉相手には届かないだろう。

私が「誠意などという言葉が目立つことの怪しさ」というのは、エントリ中の例え話に書いた、「オレも泣くからオマエも泣いてくれというありがちな話をしたけれど通用しなかった」という一節に対して「オレはちゃんと泣いたのか」という疑問を持つかどうかに通じている。そして「ありがちな話が通じる・通じない」とはどういったことなのかを私なりに一考したものである。

エントリを含め乱文ご容赦願いたい。

posted by kakukatari | 2009-06-14 15:14

俊輔 横浜M復帰問題に見る日本企業組織

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ここで蹴ったらもう戻れないだろうし、合流時期でクラブ側が折れて、けっきょく横浜復帰になると思います。
個人的にはバルサやレアル相手にプレーする俊輔が見たいけど実現はしないでしょう。

posted by F | 2009-06-14 21:53

俊輔 横浜M復帰問題に見る日本企業組織

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俊輔とJリーグファン全体のために、今回を良い機会として「日本復帰=古巣」みたいな考え方が薄まっていくことを願いましょう。
もう横浜には愛想が尽きたでしょうが、イコール俊輔が選手生命終盤を日本で過ごせないという事になってしまっては困ります。
スペインで夢を追うのも勿論良いですし、数年後それを日本の他チームへ持ち帰る選択肢もありでしょう。その場所が、横浜である必要など微塵も感じません。

posted by 古巣主義からの解放を | 2009-06-15 11:57

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