2008年09月27日
アントラーズのサポ処分。暴力とサポの考えること。
鹿島アントラーズより以下の通り先の柏戦でのサポーターによる暴力問題に関して追加の処置が発表された。 これによりアントラーズサポの2名が無期限の観戦禁止処分となった。 柏レイソル戦でのトラブルに関する追加処分及び清水エスパルス戦以降の対策について http://www.so-net.ne.jp/antlers/news/detail/20080926_22_1611.html --------(以下引用)-------- 9月20日(土)に日立柏サッカー場で行われた柏レイソルとのアウェイゲームにおきまして、応援旗による危険な威嚇行為を行ったサポーターを新たに1名特定し、本日、アントラーズのクラブハウスにて事情を聴いた上、無期限の観戦禁止処分(ホーム、アウェイ問わず)とすることを通告しましたのでお知らせします。 ■今回の処分: 新たにサポーター1名に対し無期限の観戦禁止処分(9月21日に処分を発表したサポーターとは別人です) ■発生状況: アントラーズサポーター席前バックスタンド側での相手コーナーキックの際、ボールを蹴ろうとする柏レイソル・栗沢選手に対して応援旗で危険な威嚇を行った。その直前の前半34分には、ホームスタンド側で別のサポーターの応援旗がアレックス選手の頭部を直撃し、中断する事態が発生しており、こちらのサポーターに対しては、試合翌日の9月21日に観戦禁止処分を通告した。 今回の件に関しては、試合中に人物の特定をすることができず、その後、複数のサポーターの協力により特定することができました。 アレックス選手の頭に旗を当てたサポーターについては試合中に特定することができたため、翌日に処分を行っています。本日、社長の大東和美がこのサポーターからクラブハウスで謝罪を受けました。 また、今回の件を重く受け止め、クラブとして9月28日(日)の清水エスパルス戦以降、以下の対策を取ることになりましたのでお知らせします。 (1)最前列での旗を使った応援の禁止(ホーム、アウェイ問わず) (2)ホームゲームでの最前列警備の強化 --------(引用終わり)-------- クラブの対応。 前回の処置発表では今回の処置に繋がるような途中経過などのアナウンスはされておらず、各ブログ上でも今回の処置対象者の行為が問題視されていたがクラブ側も認識はしていたようである。しかし、なぜ前回の発表時に今回の件について触れていなかったのか。前エントリで指摘したようにレイソルの発表と比較してもアントラーズの発表は遅く余裕がなかった訳ではあるまい。 レッズのときにも処置実施の不明さについて書いたが、無期限の観戦禁止処分とはいったいどのようなものなのだろう。無期限とは期限が決まっていないということで期限を切る可能性が高いが誰がどのように判断するのか不明である。また観戦禁止をどのように実施するのか、見つけたらつまみ出すのであろうか。応援に熱くなったからとでも言い訳したのか分からないが選手にフラッグを向ける輩である。性善説などで信用できるものではない。 クラブの今後の対応の止め所 また、クラブは一サポーターとして処分を決定・発表したことから、特定のサポグループなどの問題として対応していくことは無い可能性が高くなった。以前からと同様に内々の事として表には出さないのであろう。 前回の発表時にアントラーズ社長として以下のコメントも併記されていたが、こちらについては今後どのように対処するのだろうか。負傷者が出るような事態であり下手をすれば警察沙汰の傷害にあたる。現地観戦されたいくつかのブログでは警察が来ていたという報告もされている。 --------(以下引用)-------- これとは別に、アントラーズ、レイソル両サポーターによるトラブルも起き、双方に負傷者が出ています。試合を楽しみにご来場された方に不快で不安な思いをさせました。 --------(引用終わり)-------- 処罰とは別にスタジアム対策は、最前列での旗を使った応援の禁止とホームゲームでの最前列警備の強化の2点が挙げられているが、要するに旗が応援の象徴ではなく武器の象徴になったということだ。 内容の良し悪しより、今回の早い対策の発表は、後はリーグからの処分を受けるだけという幕引き的なものを感じる。前述した負傷者の件などは引き続き調査の上対処されるのだろうか。 アントラーズの場合 サポの暴力問題の対応としてガンバ・レッズの件と比較してみると、特にガンバの対応は、処置(結果)の発表は早々に出されたものではなく日数を掛けているが全体の印象は早い対応というものであった。ネット上を見渡しても悪く捉えられてはいなかったようである。理由は、ガンバは一番に状況の説明(何を把握して、現在何をしているのか)と今後の対応予測などの全体像をアナウンスしたことに尽きるだろう。サポ・ファンはそれによってクラブがどう対応するか分からないという状態からは抜け出せる訳である。 今回のアントラーズにはそれが無くクラブとしてどこまで対処するのか見えない。第一報自体も遅きに失した感が強く、発表内容も処置が確定した案件を小出しにしているようで役所仕事かと思いたくなる。アントラーズ内で問題が今回が初めてではなく、重なる対応の鈍さを指摘するアントラーズサポも多いようである。 ----------------- 個人が表現するために考える サポーター側についても思うことはクラブと同じである。前述の、状況の説明(何を把握して、現在何をしているのか)と今後の対応予測などの全体像をアナウンスしているか、ということだ。要は、自分は問題をどう把握してどのように考え、その上で今後どうしていくのだろうかということを意思表示しているかどうかだ。例えばそれが真剣に書かれていれば自動的に外部への説明の役割も果たす。 サポ内の一例 サポ内の問題というと、こればかりが意思表示の実行ではないのだが、ゴール裏の強面のおっさんや兄さんに面と向かっていくイメージがあり、当ブログの最初のエントリであるガンバ・レッズ問題でも以下の通りコメント頂いている。 「問題を起こすようなサポーター達ってたいてい集団でいるんですよ。 逆に多くの良心的サポーターは少人数のグループです。 組織的に暴力をする集団に個人・もしくは少人数で立ち向かえると思うのですか?」 いきなりラスボスのような者を倒す必要はないのだ。同様に、意見や反論を出すときにあることだが、直接言えであるとか匿名のネットで言われることは信用ならないという輩のことだが、匿名性ということで言えば、特定されることの恐怖感が悪事の抑止力に繋がらない恐れのある者や、特定されることの恐怖感を持たない者から言われても、同じ土俵に立つということにはならない。 相手が本人を特定することで聞き入れられる意見になるかと言えば疑問である。確かに容易く無視は出来にくいだろうが、匿名相手ということで誠意を見せない、出し惜しむような者が簡単に態度を変えてくるのだろうか。 もし特定を伴う行為や勇気のいることを行うこときは自分で場を選べばいいのだ。 しっかりと考えられた意見ならば例え匿名のブログ上であろうが耳を傾けてくれる人はいるはずである。対立する者だけが伝えるべき相手ではない。 誰or何に対するのか 目的は相手を論争で打ち負かすことや対抗できる組織を作ることではなく、暴力のない安心できるスタジアムの実現が第一だろう。実現といっても今更焦ってまで急ぐ必要はない。自分の考えをどのように表示していくか、これもまた自分なりに考えればいいのである。何が第一か意識していればよいのだ。アンテナを張っていれば、まとまらない考えであっても整理されるような意見などが引っかかってくるようになる。 考えの表示は、ネットでなくても連れ合い一人だけに自分の考えた意見を言うだけでもいい。様々な形があると思う。聞き分けの無い者を納得させることよりも、自分がなんらかの形で表示した考えに同調してくれる人を待つという方が早いかもしれない。こうして考えることをしていればクラブへの応援に対しても、今と変わったり、自分なりの考えが出てくるはずであり、それを基に応援し続ければいいだけである。 それ以前の段階 暴力者個人の処分やクラブ・リーグの処分を待つだけというところで止まっていたり、その先の考えを表示することを放棄した人は、過去の問題から引き続き他人任せにしているだけである。先日どちらかのスポナビブログにあった温床というのはこういったことであると思う。 ------------- レッズ・ガンバの問題の時からここを読まれている方がいるかどうか分からないが、結局、その時に話したかったことと今回のサポ・ファンの問題に対する私の考えは同じである。 ------------- 前エントリでも触れ、アントラーズの場合だけではないがサポ中でもコアな入れ込んでいる人や特にグループのHPほどこの件に関してほとんど触れていない。自分のクラブに何かあったらフロントに乗り込んでいくほど説明を求めるのは彼らではないのだろうか。フロントの内々は許さない彼らには義務がないから自身を説明しないのか。サポグループの中には良い人もいる、ポスター張りなど行っていることも多いだろうが、組織の良い面をもってして悪い面の責任を免れる訳にはいかない。 俺達(彼ら)が応援を引っ張ってきたからどうたら免罪符のように言う者がいるが、なぜ問題が起きたら起こした個人が悪い、起こした奴は処分されてしかるべきなどと急に仲間ではなかった物言いをするのか。暴力行為を悪いとは誰もが言える。グループや仲間の立場で普段アピールしているのなら同じ立場で問題が起きたときにも立ち居地を変えず話すべきだ。黙ったままがグループを守ることに繋がらないのは30を超えたいい歳をした人間がよく分かっているはずだ。 なぜ話さないのか、根本的にグループを守る必要がないと思っているからだ。守りたいものであれば小笠原選手の離脱と同じく痛いことのはずである。仲間・団結などを求めながらいざ心配するのはクラブのゲーム内容だけだ。小笠原選手の離脱の記事の前に「うちのサポ」の記事を持ってきたエントリがいくつあったか。同じように真剣に書かれたエントリがいくつあっただろうか。 サッカーファンだからゲームが重要で当たり前である。調子良くグループだ団結だと言うのではなく都合良く個人主義を持ち出さず、個人としてしっかり考え表示すべきである。 ------------- 参考リンク 鹿島サポのブログであるが、明快に意思表示をしている方がいる。以下のサイトのエントリで、ある種過激とも見えるが、過去のエントリを読むと以前より問題意識を持ちしっかり考えていることが分かる。読まれる方は提示してある過去ログにも目を通されたし。 鹿島の腐ったゴール裏を今こそ改革すべき(鹿島ブログエトセトラ) http://kashimablogetc.blog55.fc2.com/blog-entry-626.html こちらも鹿島サポのブログであるが、上記とは違った視線で書かれている。 09/20 1-1 (ブログのふろく) http://antlers12.at.webry.info/200809/article_19.html 09/26 アデレード遠征 (ブログのふろく) http://antlers12.at.webry.info/200809/article_20.html ------------- 追記 第一回 サポーターミーティング | ガンバ大阪オフィシャルサイト http://www.gamba-osaka.net/meeting/meeting1.html サポとフロントとの話し合いの一部が公表されている。 暴力問題以降のサポとフロントの会話と意識して読むもの。
posted by kakukatari |12:00 |
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