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世界フィギュア男子シングル・羽生雪辱ならなかった要因を考察する

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世界フィギュア男子が終わりました。ハビエル・フェルナンデスが世界選手権2連覇を成し遂げ、羽生選手は残念ながらこれまた2年連続の2位。この結果を私なりに考察してみました。

フェルナンデスの演技は掛け値なしに素晴らしかった。 生涯最高の出来栄えだったと断言して良いでしょう。 そこにはほんの数年前、エキシビションのコミカルな演技が一番印象に残っていた頃の彼はもうどこにもいません。 結果を知っていたからかもしれませんが、ボーヤン・ジンの演技後リンクに姿を現して氷の感触を確かめている時点からオーラが出ていて、いかにもやるぞっ!って雰囲気。 それはある種ここまでくれば後は自分を信じてやり切るのみ・・・という覚悟を通りこして達観の域に達していたのではないかと・・・後で考えるとそう見える訳です。 誰も文句のつけようの無い演技。 観衆の全てを、テレビの向こうで観戦するすべての人達を、虜にするだけの永遠に記憶に残る演技でした。

羽生は残念ながら2位。 SPでは圧倒的な強さを見せてくれましたが、肝心のフリーでミスが出てしまいました。 今シーズン安倍晴明をテーマにし、自ら安倍晴明神社にも行き作り上げてきたフリー。 世界最高得点をマークするなど大きな成果を残しましたが、大切な大切なワールドで結果を出せなかったのは忸怩たる思いでありましょう。

大会前の公式練習で起こったアクシデントで心がグシャグシャになった・・・。 足に怪我を抱えていて万全の状態ではなかった・・・。 オリンピックチャンピオンとしてのプライド。 昨年のアクシデントを乗り越えてワールド2位までたどりつき、今年こそという本人や周囲の期待に対するプレッシャー。 絶対王者羽生と言えどもワールドという独特な雰囲気の中では平常ではなかった訳です。 優勝したのが2年連続盟友ハビエル・フェルナンデスだったことで羽生の自らへの怒りは少なくともテレビ画面を通してではかなり抑える事が出来ていたと思います。 もしこれが他の選手に敗れていたなら、それはもう恐ろしいほどの自分への怒りが爆発してしまっていたのではと想像します。 そういう意味ではフェルナンデスが優勝でほんと良かった・・・。 何故このような結果になったのか、いろんな要因が推察されるでしょう。

私なりに考察してみるんですが、これは日本選手の層の厚さが結果として羽生2位、宇野7位につながったと思っています。 フェルナンデスも“ワンダーボーイ”ボーヤン・ジンも国内では圧倒的な存在です。 シーズン当初からこの世界フィギュアに照準を合わせやすい。 それに対して日本勢はまず国内を勝ち抜くことが大変です。 ちょっとでも気を抜こうものなら代表争いに敗れてしまう可能性がある。 今回男子枠は「2」でしたから余計にその重圧はあったと思います。 たとえ羽生でも。 ましてや若い宇野選手は完全にピークを過ぎていましたね。 初めてのシニアということで初めから世界に名を売っていかねばならない。 同世代ボーヤン・ジンの存在も彼にとっては重圧になったでしょう。 同世代には負けたくない気持ちも強かったと思います。 彼の昨日の悔し涙はいろんな思いが去来したのだと思います。 しかし宇野はかけがえのない経験をしました。 必ずや来シーズン以降に生きるでしょう。 ジンのジャンプは空恐ろしい威力があります。 しかし宇野は表現力を含むトータルでの魅力を既に兼ね備えています。 4回転も跳べるしアクセル系も強い。 彼の未来は明るいでしょう。

次にフェルナンデスの今シーズンの得点と羽生のそれとを比べてみます。          フェルナンデス              羽生結弦 GP中国大会   270.55   オータムクラシック  277.19 GPロステレコム 271.43   GPスケートカナダ  259.54 GPファイナル  292.95   GPNHK杯     322.40 スペイン選手権  295.97   GPファイナル    330.43 欧州選手権    302.77   全日本選手権     286.36 世界フィギュア  314.93   世界フィギュア    295.17

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記事カテゴリ:
フィギュアスケート
タグ:
宇野昌磨
4回転ジャンプ
ボーヤン・ジン
ハビエル・フェルナンデス
羽生結弦
世界フィギュア

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