2010年02月24日
拳論さん(http://boxing.dtiblog.com/)で知ったのだが、WBAバンタム級王者・長谷川穂積選手のインタビューがなかなか面白い。
【2月7日放送・関西テレビ「マルコポロリ」よりPart1~3】
http://www.youtube.com/watch?v=O4NdArNNIUw
http://www.youtube.com/watch?v=dZUjmfWm7wo
http://www.youtube.com/watch?v=qF5v0hmAI1g
もはやイチローなどと同じ域にいるアスリートだと個人的には思っている長谷川が少年時代のエピソードや派手なパフォーマンスをしない理由、35才まで現役王者を目指すことなどを語っている。
小学2年生の頃から元プロボクサーの父親の下で、スパルタの厳しいトレーニングを積んでいたそうだが、長谷川もやはりそのほかのエリートアスリートと同様に幼少期からすでにキャリアを始めている。
さらに紆余曲折あって中学時代にボクシングから離れた時期は卓球部に所属していた長谷川。しかしこの卓球部での経験が長谷川の並外れた動体視力の礎になり、長谷川自身が「卓球部に入っていなかったら世界チャンピオンになれなかっただろう」と言うのだから、まさに生まれついてのチャンピオンというべきか、まったく不思議なものだ。
こうしたある種の巡り合わせのような少年時代のバックグラウンドが長谷川のアスリートとしてのナチュラルな素質を育ててきたのだろう。もちろんその後の努力があってこそだが、長谷川の技術の高さを今度は畑山隆則が明快に解説しているこちらも面白い。
【畑山が語る長谷川穂積】
http://www.youtube.com/watch?v=5xlZkws-7Mg&feature=related
長谷川のシャドー時の映像を見て、パンチを打つ際に長谷川がまったく拳を握らないことに畑山は着目している。曰く常に力を抜いた状態で、当たる瞬間に拳を握るという打ち方がボクシングにおいてもっとも理想的であり、スピーディーに、イミング良くキレのあるパンチを打つための秘訣であると。
そして長谷川のパンチをスローモーションで見ると、指先の動き方までまったく無駄のないその所作の美しさに惚れ惚れしてしまう。その後に出てくるミット打ちも然り、長谷川の身体所作にはイチローと同様の美しさと繊細さがある。その美しさはすべての動きが必然的で、無駄をそぎ落とした美と言うべきものだ。
禅思想的と言えば分かりやすいのか、こうした東洋的、日本的な何かを感じさせてくれるアスリートであるのがホームラン打者ではないイチローであり、ビッグパンチャーではない長谷川であるように思う。そういう意味でも長谷川は、やはり「日本のエース」なのだ。
posted by 野口 弘宜 |19:30 |
コラム-KNUCKLE IS THE SOUL |
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2010年02月19日
角海老宝石ジムの最重量ファイターで、2月22日に試合を控えているウェルター級9位の下川原雄大の調子が良いと評判だ。今年はタイトル戦線にも絡んでくるだろう、有力チャンピオン候補の一人として下川原を紹介しよう。
——最近スーパーウェルター級から階級を一つ下げたことについて
「階級を下げたのは、実は去年の夏ごろにウェルター級で日本タイトルマッチがやれるかも、という話があったからなんですよ。結局流れてしまったんですけど、僕としてはどちらでも構わないので、階級は状況次第ですね。いずれにしても層が厚い階級なんで、そういう中で自分の存在をアピールしていきたいですね」
——キャリアについて
「高校卒業して18才から地元町田のジムでボクシングを始めて、2~3カ月で基礎を覚えてすぐに角海老宝石に入門しました。やっぱり(元OPBFライト級王者の)坂本博之さんと(元日本ライト、Sライト、ウェルター3階級王者)の前田宏行さんの存在が自分の中ですごく大きくて、特に前田さんは体格が似てることもあって本当に憧れのボクサーでしたから。しかも初めてスパーした相手が前田さんだったんですよ。感激しながら、やっぱりボコボコにされましたけど(笑)。でも前田さんの気持ちっていうか、すごく熱いものを感じられて、やっぱり憧れのボクサーと一緒に練習ができるということ自体がもう嬉しかったですね」
——田中栄民トレーナーからも下川原選手は好調だと聞いてるが、強くなった実感は?
「本当ですか? 先生がそう言ってくれてるってことが信じられないですけど、もし本当ならすごく嬉しいです。強くなった実感は…、やっぱりありますね。タイトルマッチの話があった頃の去年8月から週3でスパーをやってるんですよ。ラウンド数も数えてるんですが、いま合計310ラウンドです。相手も元ウェルター級王者の沼田康司選手(トクホン真闘)、ウェルター級1位の井上庸選手(ヤマグチ土浦)、東洋Sミドル級王者の清田祐三選手(フラッシュ赤羽)、角海老のライト級トップランカーのデーブ加藤ほか、蒼々たる面子とやらせてもらっているんで、自分でも力が付いてきたなとは思ってます」
——どういう部分で強くなったと感じる?
「例えば清田さんとスパーをすると、体重差が20キロ近くあるんでどうやってもバランスを崩されるんです。田中先生からもバランスが崩れるのはしょうがない、でもその中でいかに崩れないように意識するかが大切と言われて、そういう意識でスパーをやっていくうちに体幹というか、体の軸がぶれなくなってきました。そういう部分は自分でも強くなったなと実感してますね」
——下川原選手の長持ち味、また理想のボクシングは?
「持ち味はジャブですね。最近ようやく自信を持ってジャブが打てるようになってきました。理想のボクシングはスピーディーでキレのあるボクシングですかね。家に帰ればメイウェザーのビデオを常に見てます(笑)。自分はそんなに大きなパンチがあるわけじゃないので、スピードとキレで常に連打していく。一発KOを狙うよりは連打で痛めつけてレフリーに止めてもらうような形が理想ですね」
——今年はタイトル挑戦の可能性も?
「タイトルマッチがやれたらいいですけど、そこはあまり意識しないようにしてます。去年は意識しすぎてストレスを感じてしまったんで、気負いせずにボクシングを楽しみながら、目の前の試合に集中するようにしてます」
――自分の信条みたいなものはある?
「ボクシングを楽しむことですね。実は僕、6回戦の時にボクシングから離れた時期があるんですよ。自分でも色々考えて、普通の生活を経験してみたいというのもあったし、ボクシングをやめようと思ったんです。それで最後にけじめとして引退試合というか、仲間やお世話になった人たちへのお礼の意味でも試合を組んでもらったんです。この試合でやめようと思っていたので、勝敗よりも面白い試合をと思って、ノーガードやらフリッカージャブやら色々やったんですが、そうしたらすごく楽しくて、のびのびとボクシングができて内容も良かった。結果は勝利に近いドローで、周りも褒めてくれたり喜んでくれて、この試合をきっかけにもう一度ボクシングをやろうと思ったんです。だからまずは自分がボクシングを楽しむこと。それをすごく意識していますね」
——2月22日の庄司恭一郎選手(戸高秀樹)との次戦について
「ノーランカーなので逆に怖いですね。相手は死ぬ気で来ると思うんで、自分もそれにしっかり応えてあげたいと思ってます」
――それでは最後に今年の抱負を
「一戦一戦、熱く燃える試合をしていくだけです。応援宜しくお願いします!!」
posted by 野口 弘宜 |13:30 |
対談・インタヴュー |
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2010年02月16日
――昨年末に新人王を獲り、今年は日本ランカーとしてスタートを切ったわけだけど、なにか心境の変化は?
「今までの試合は終わってホッとするパターンが多かったんですが、新人王を獲った時は素直に嬉しかったんですよ。でも、これからは毎試合がランキング戦になるわけで当然厳しい試合になると思うし、ここで浮かれてちゃダメだなって。今までは新人王を目標にやってきたけど、振り返れば新人王は通過点だったし、いまは次の目標が見えてきまたのでこれからが本番という気持ちです」
――次の目標というのは?
「今までは勝てばいいという気持ちでやってきたんですけど、ランカーとしてこれからは内容も問われてくると思うんです。勝つだけじゃダメで、やっぱり魅せる試合ということも意識していかないと。プロ意識が出てきたのかどうかは分からないけど、とにかく名前を売ってアピールしていかないと、タイトルマッチという大きな舞台にはたどり着けないと思うので」
――現在の課題、テーマなどは?
「とにかくがむしゃらに行くこと。魅せる試合と言ったけど、技術で魅せるというよりは、そういう死に物狂いで戦う姿で魅せられたら良いですね。そこがやっぱりまだ自分に足りない部分だと思うし、その覚悟がないとことにはここから先は上には行けませんから。だから技術よりも覚悟です!!」
――新人王を獲ったことで周りの反応は? 応援してくれる人も増えたのでは?
「昔の友人や知人とか、ずいぶん連絡を取ったなかった人たちが電話をくれたり、自分以上に喜んでくれる人たちがたくさんいることに気づいて、ボクシングをやってて良かったなと初めて思いました。頑張れば返ってくるし、だからもう一回頑張ろうって思える。そういう人たちのためにも中途半端な試合をやるのは失礼だと思うし、自分が死ぬ気で頑張らないとって思います」
――今年の抱負は?
「良い意味で目立ちたいですね。まずは名前を覚えてもらえって、フェザー級にこんな選手がいるんだって思ってもらえるような試合をしたいですね」
――4月23日に行われる道産子ファイター早坂選手(ワタナベ)との次戦について
「6回戦の選手ですが、自分はランキングを守ろうという意識はありません。がむしゃらに、死に物狂いで戦いたいと思います」
――最後に応援してくれている方たちにメッセージを
「派手な試合はできないかもしれませんが、皆さんにあいつすげーなって言われるように、マジで頑張るので期待して見ていて下さい!!」
緒方勇希選手をもっと知りたい方は、
角海老宝石ボクシングジム公式HPまで。
http://www.kadoebi.com/boxing/ (PCサイト)
posted by 野口 弘宜 |18:22 |
対談・インタヴュー |
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