2010年01月23日
2009年の全日本新人王となった角海老宝石ジム期待のホープ、鳥本大志(スーパーバンタム級)にインタビュー!!
――まずは全日本新人王となった心境から
「とりあえずホッとしました(笑)」
――やはりプレッシャーは感じてた?
「そうですね、試合の前に不安な気持ちになるのはいつものことなんですけど、今回は今までで一番大きな舞台だし、新人王戦は東が有利みたいなイメージがあるんですけど、その辺も意識したりで結構プレッシャーは感じてましたね」
――試合を振り返ってみて
「ジャブが意外なほどよく当たったので、ジャブを軸に試合をコントロールできました。そういう意味ではリズムに乗って自分のボクシングができたんですけど、やはりプロとしてはもう少し見せ場が作れたらな、というのは反省点ですよね。もう少しボディーやストレートを混ぜて、攻撃にバリエーションを持たしていくことが今後の課題だと思ってます」
――判定で勝利が決まった瞬間は?
「嬉しかったのはもちろんなんですけど、まずはホッとしました」
――達成感みたいなものは?
「試合が終わった直後は周りも喜んでくれたりして感じるものがあったんですが、今はもう過去の出来事というか… 。これからが本番だと思うのでそんなにうかうかしてられないですからね」
――全日本新人王という称号だけでなく、日本ランカーとして上のレベルで戦っていく自信は?
「いやあ、どうなんですかね。やっぱり皆さん強そうなんで大丈夫なのかなと(笑)」
――チャンスを活かすも殺すも自分次第です
「そうですね、せっかくのチャンスなので上を目指して頑張りたいです。走る量も増やしたりしていて練習も今までもよりも力を入れて、厳しいトレーニングを積んでいきたいと思ってます」
――最後に今年の抱負を聞かせてください
「今年で29歳になるので年齢的にもあまり余裕がないので、まずは目の前の試合一戦一戦を全力を尽くして、後悔なく戦い抜いていくことですね。とりあえず4月23日に次戦が決まったのでそれに向けてしっかり準備したいと思います」
posted by 野口 弘宜 |15:31 |
対談・インタヴュー |
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2010年01月19日
内山高志(ワタナベ)が新チャンピオンとなった1月11日のWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチは、長年低迷が叫ばれる日本のボクシングがエンターテインメントコンテンツとしていまだ魅力的であり、求心力を持ち得るものだと再認識できる素晴らしい試合だったように思う。そこには技術があり、迫力があり、熱狂があり、そして分かりやすさもあった。
現在の日本の格闘技の中でもっとも世間に認知されているK-1と総合格闘技(MMA)においても、最近はボクシングに対する比重が高まっているような気がする。格闘技界の最大イベントと言ってもいい大晦日の「Dynamite!!」でラストマッチを行い、宿敵アンディー・サワーに勝利して引退した魔裟斗が10代の頃にヨネクラボクシングジムに通っていたことは有名な話であり、ボクシングスキルは魔裟斗の強さの土台となっていた。そしてMMAにおいても山本KID徳郁や五味隆典、川尻達也といった人気の高いファイターの多くがスタンドでのボクシングが持ち味だ。
そうした格闘技界の流れを踏まえたうえで、先日の内山のタイトルマッチは最近のK-1やMMAの試合と比べてなんら遜色のない、良質なエンターテインメントであったのは間違いない。
前王者のホルヘ・リナレスをまさかの1回KOで沈めて王者となったニュースター、ファンカルロス・サルガドと内山のハイレベルな打ち合いには、いつどちらが斬られるか分からないスリルがあり、スーパーフェザーという中量級の迫力も伴ってボクシングの魅力がフルスイングした試合だった。
そして試合を通してサルガドを封じ込めた内山が、最終ラウンドでもポイントアウトせずにあくまでKO勝利にこだわり、それを達成することによってこれ以上ないエンディングを演出したことは、アマチュア出身の内山が見せたプロフェッショナリズムだった。
さまざまなエンターテインメントが溢れるいまの世の中、ボクシングが良質なコンテンツたり得るためには、ライトなファン層にも伝わる圧倒的な説得力を持った「本物同士の殴り合い」なのではないだろうか。サルガドの実力を疑問視する声もあるようだが、この試合にはボクシング最高峰の戦いである世界戦のクオリティーがあり、その大舞台を最高の形で締めくくった内山には文句のない称賛が与えられてしかるべきだ。
WBAスーパーバンタム級に挑戦して残念ながら僅差の判定で敗れた細野とのダブル世界戦となったこの日の興行は、ゴールデンタイムでテレビ東京が中継して視聴率は8%だったそうだ。この数字を楽観視はできないが、悲観的になるほどの数字ではないような気がする。休日のゴールデンタイムならば、むしろ健闘と言っても良いのではないか。
日本のエースであるWBC世界バンタム級チャンピオンの長谷川穂積と同様、内山は間違いなく世界と渡り合える本物のボクサーだ。内山に関して言うならば、名だたるビッグネームがひしめく中量級で世界的なビッグマッチを組むことも夢ではない。すでに初防衛戦の相手として帝拳の粟生隆寛、リナレスの名前を挙げた内山だが、是非とも防衛を続け、ゆくゆくはラスベガスの舞台を目指してほしい。
惜しむべきはスーパーフェザー級で日本タイトルを獲り、ライト級で世界を獲った角海老宝石の小堀佑介との日本人最強対決が小堀の引退により実現せずに終わってしまったことだ。お互いがお互いを意識はしていたはずだし、ハードパンチャー同士のこの2人の世界戦が実現していたら、きっと日本のボクシング界の歴史に残る一戦に、そして極上のエンターテインメントとなったはずだろう。
フリーライター 野口 弘宜
角海老宝石ボクシングジム公式HP
http://www.kadoebi.com/boxing/
posted by 野口 弘宜 |14:26 |
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2010年01月15日
結果的にチャンピオン不在の1年となってしまった昨年から心機一転、2010年は角海老宝石ジムにとって名門復権を目指すための新たなスタートの年となる。
現在の角海老ジムを取り巻く状況は、一時のチャンピオン量産時代を経てこれから本格的な世代交代へと移行していく時期でもある。昨年は2人のルーキーが全日本新人王を獲得するなど着実に若い芽は育ちつつあるが、これからジムの看板を背負っていく力強い若手の育成は大きな課題になってくる。
また昨年は3人のランカーが日本タイトルに挑戦したが、いずれも結果を出すことができなかった。現在ジムにいるランカーは13人と多いが、頭一つ抜け出せるだけの輝きを持った選手がいないという印象は強い。前WBAライト級チャンピオンで、現在角海老ジムにて臨時トレーナーを務めている小堀佑介は、ランカー勢に「命を懸けてリングに上がっている奴が少ない」と苦言を呈したが、その意味をしっかりと噛みしめてほしいところだ。
今年は久永志則(バンタム級6位)、坂本大輔(スーパーライト級8位)、下川原雄大(ウェルター級9位)、杉崎由夜(スーパーフェザー級10位)あたりにはタイトル挑戦のチャンスが回ってくるかもしれないが、小堀の言葉通り「死ぬ気で」ベルトを獲りに行ってもらいたい。
また唯一のチャンピオンクラスである榎洋之(前東洋太平洋フェザー級王者)が4月23日に世界ランカーを相手に再起する。昨年10月の細野悟(大橋)との東洋タイトルマッチは判定で敗れたものの、榎が目指す「進化」の形が見えたのは間違いない。現役続行を決めた榎だが、すでに33戦を戦い、残された時間はそう長くはない。榎も自覚しているだろうが、今年こそはこれまで費やしてきた進化への努力を是非とも結実させてほしい。
2010年代の始まりとなる今年、角海老宝石ジムの躍進をファンの皆様とともに期待したい。
フリーライター 野口 弘宜
posted by 野口 弘宜 |13:49 |
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