2009年11月27日
角海老宝石ジムからフェザー級の緒方勇希、スーパーバンタム級の鳥本大志、ライトフライ級の前田健太が見事今年の東日本新人王に輝いた。期待のルーキー3人に現在の心境や12月20日の全日本新人王戦への意気込みなどを聞いた。
東日本新人王 フェザー級 緒方勇希
――東日本新人王に輝いた心境は?
「まだ12月20日の全日本の決定戦があるんで、終わったという感じはないですし、正直なところ充実感も達成感もありません。特に決勝ではしょうもない試合をしてしまって… … 。勝つことを意識し過ぎて、気持ちが伝わる試合ができませんでした」
――そういう意味では課題も残ったと。
「そうですね。特に気持ちの面ですよね。自分はボクシングをちょっとなめてるというか、試合でも流してる時があったり、まだ命がけでボクシングをやってないところとか。死ぬ気でリングに上がる、そういう気持ちが足りないんだと思います。ほかにもスタミナ強化も必要だし、まあ課題を挙げればキリがないです。そこはあまり考えすぎてもしょうがないんで、とにかく練習。練習で一つひとつ課題をクリアして少しずつ自信を付けていくことがなにより大切なことだと思ってます」
――なるほど。それでは自分の持ち味、長所はどういう部分?
「自分の距離とリズムで戦えれば自信はあります。僕のボクシングは基本地味なんで、ジャブとストレートをしっかり打つように心がけています」
――緒方君にとって理想のボクシングとは?
「初めに言った通り、気持ちが伝わる試合ですね。お客さんが見ていて行って欲しいところでしっかり行くことができるっていうような、打ち合いもボクシングもしっかりできる選手になりたいです」
――12月の全日本新人王決定戦にはどういう意気込みで臨むつもり?
「いまの実力をしっかり認めて、12月までにどれだけ練習を積み重ねられるかだと思います。そして死ぬ気で、命がけでリングに上がりたいですね」
――それでは12月の全日本新人王決定戦での勝利を期待しています
「ありがとうございます。今年最後の試合なんで全日本は必ず獲りたいと思ってます」
posted by 野口 弘宜 |13:08 |
対談・インタヴュー |
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2009年11月24日
12月19日に初の日本タイトルマッチに挑戦するライト級の加藤(善孝)だが、練習もいよいよ佳境を迎え、最近は階級が上の選手ともかなり激しくスパーをやってる。この間も2階級上のウェルター級ランカーの下川原(雄大)とスパーして、加藤は力負けせずに互角に打ち合ってたから、だいぶパワーも馬力が付いてきて、見ていても頼もしい。
対戦相手のチャンピオンは8月に前王者の三垣(龍次・M.T)君を1回での劇的なKO勝利でタイトルを獲ったばかりの近藤明広選手(日東)。近藤君にとっては初めての防衛戦となるわけだが、はっきり言って現在トップランカーの加藤との実力はまったくの五分。近藤君にとってもチャンピオンの真価が問われる一戦となるし、加藤にとってはベルトを獲れるかどうかの大きなチャンスだ。
まずは最高のコンディションでリングに上がることだが、加藤は最近仕事も辞めてボクシング一本の生活となり、充実した環境で練習が出来ているのは良いことだ。当然気合いも入ってるし、練習も今までよりも自分を追い込んでいるはずだ。ただ、あまり気負い過ぎてオーバーワークになることは気をつけないといけない。練習でも試合でも冷静さを忘れずに、空回りしないことが大切だ。
加藤の仕上がり具合は上々だし、このままきっちりやればタイトルを獲ってくれると信じてる。ジムにとっても今年最後の大一番、今年はベルトが一本もない状態が続いてるので是非とも加藤にはチャンピオンになって、終わりよければすべて良しとしたいところだ。
加藤も周囲の期待を重々感じてるだろうが、それを力に変えるのが本物のプロ。加藤にとっても今後を左右する大きな試合なのだから、期待もプレッシャーもしっかり受け止めながら、気負い過ぎずに試合までの残り1カ月を頑張ってもらいたい。
posted by 田中栄民 |15:29 |
田中栄民の徒然なるまま日々のこと |
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2009年11月18日
角海老から5人の選手が決勝まで進み、注目されていた今年の東日本新人王トーナメントだが、フェザー級の緒方(勇希)、スーパーバンタム級の鳥本(大志)、ライトフライ級の前田(健太)の3人が見事優勝し、ジムとしても非常に誇らしい結果となって喜んでるよ。
惜しくもミニマム級の鈴木(翔)はスプリットの僅差判定で負けてしまったが、5人中3人が優勝できたのは上等の結果だと思う。俺は西より東の方がレベルは高いと思ってるので、3人ともこのまま12月20日の決定戦で全日本を獲ってくれることを期待してる。
全日本を獲れば日本ランキングの末席である12位に位置され、つまり日本タイトルへの挑戦資格が与えられるのだが、新人王と言っても本来はボクサーの登竜門なわけで、ランキングはご褒美みたいなものだ。
しかし日本ランカーともなれば一転して今度は狙われる立場になるわけで、必然的に厳しい試合をクリアしていかないとランカーとしての地位は一瞬で失ってしまうことになる。つまり新人王になったからと言ってうかうかしてられないし、むしろそこからどう自分を奮い立たせ、さらに厳しい練習を積んで強くなれるのか、そこが問われてくる。
日本ランカーとして一瞬で終わるのか、それともご褒美をチャンスに変えてのし上がることができるのか。すべては彼らの頑張り次第だ。
と言ってもまずは目先の全日本。3人ともボクシングセンスもあり、高いポテンシャルを持った選手なのでこれから12月の試合に向けてガンガン自分を追い込んでほしい。そして1年、2年後には是非ともベルトを巻いてもらいたいので、皆さんもルーキーたちの活躍を期待していてくれ。
posted by 田中栄民 |14:02 |
田中栄民の徒然なるまま日々のこと |
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2009年11月01日
最近のボクシング界を見ていて思うんだが、面白いボクシング、迫力あるボクシングをやらないといけない。痛切に思う。
興行を見ていても、つまらない試合がずいぶんある。正直言ってパンチがない奴らがクリンチをし合ったりしてる試合を8ラウンドも見せられても、と俺は思う。
特に今の時代はお笑いでもなんでもどんどん短く分かりやすく、という傾向が強かったりして、別にそれに迎合するわけじゃないが、ボクシングの興行のあり方を考えるうえで、時代のニーズというものは理解してないといけない。
これからうちのジムで主催する興行でも、もっと試合を面白くするための工夫をどんどん取り入れていきたい。例えば、ラウンド数を減らしたり、クリンチやローダッキングを禁止したりとか。
そして選手は何よりプロならば観客の気持ちを考え、面白い試合をしないといけない。もっと打ち合って、勝負から逃げないボクサーにならなきゃダメだ。ボクシングの魅力は倒すか倒されるかの拳の闘いにある。命を賭けて殴り合うスポーツであり、そこに人は感動し、興奮するのだということを忘れちゃいけない。それこそがボクシングの醍醐味なのだから。
パンチがないからと言って打ち合わなかったら勝つことはできない。パンチがないならば、それでも人を魅了できるだけの殴り合いの技術を磨かなきゃいけない。
つまりプロならば、勝負論と興行論を両立して考えられるようなボクサーでない限り、スターにはなれない。そしてボクシング界には世間の中で輝ける本当のスターが必要なんだと思う。
ただスターを育てるためにはその環境と仕組みも必要だ。いまの日本のボクシング界の仕組みがそうかと言うと改善の余地はきっとあるだろう。この不況で練習生が減って倒産するジムも出てきているという。現在の興行の仕組みももしかしたらアメリカのようにプロモーター制度を導入し、ジムは選手の育成とマネージメントと徹するというようなやり方の方が良いのかもしれない。
いずれにせよボクシング界全体でボクシング復興という難題にそろそろ本気で取り組まなければ、この厳しい時代に生き残ることすら厳しくなってしまうのではないか。そんなことを思っている。
posted by 田中栄民 |14:42 |
田中栄民の徒然なるまま日々のこと |
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