2009年03月23日
3月9日に行われた「ダイナミックグローブ(角海老ボクシング)」は奈須(勇樹)と榎(洋之)の2勝しかできずに負け越していまい、残念な結果に終わってしまった。特にランキング上位に入ってきている斉藤(直人)と久永(志則)の試合には期待していたんだけどな。
斉藤に関しては序盤はしっかりポイントが取れていたし良かったんだが、後半に入って相手の小野(心)君のパンチを嫌がってるのが斉藤の顔を見て分かったから。ポーカーフェイスじゃないけど、試合中は弱っている素振りや表情は見た目も悪いし、相手を元気付かせるだけ。実際に後半の小野君は目が爛々としてたから。
今回は引き分けだったが、斉藤は勝ったとは思ってないんじゃないか。正直言うと、もし斉藤が上位ランカーじゃなかったら負けててもおかしくない内容だったとも思う。斉藤に関しては精神面の課題。厳しいかもしれないが、日本タイトルはそんなに甘くない。うちのジムには残念ながらいまはベルトが一本もない。そんな状況の中で、自分たちがチャンピオン候補だっていうことをしっかり自覚して、強い気持ちを持ってもらいたい。
そしてセミの久永だが、ちょっと調整が悪かったな。その反面、ベテラン福島(学)君は最高のコンディションだった。結果は4回のバッティングで福島君がカット、負傷判定で久永は負けたわけだが、もし試合が継続されてたとしてもあの状態なら結果は変わらなかっただろうね。
練習を見ていても一言で言うと雑。スパーリングも良くなかった。最近久永はKO勝利が続いて調子が良かったから、ちょっとボクシングをナメてたんだろうね。勝って兜の緒を締めないといけないのに、久永はたぶん死ぬ気で練習してなかったと思う。今回の試合でもパンチの打ち方、タイミングの取り方、とにかく基本ができてなかった。基本的な練習は地味だが、そこを怠っては上達も向上もしないということ。だから久永にはパンチの基礎的な打ち方からもう一度練習して欲しい。
ただ歴戦のベテラン相手に打ち合いでは一歩も引かなかった久永の根性、スピリットは評価できる。チャンピオンの器というか、短い試合だったがそういうものを感じることもできた。
久永、斉藤だけでなく角海老の日本ランカー全員が「次は俺の番」と思って、ジム内のタイトル争奪戦をびしびし盛り上げてほしい。そういう切磋琢磨から必ず今年中にタイトルが獲得できるはずだと俺は思ってるからね。
posted by 田中栄民 |13:20 |
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2009年03月17日
榎(洋之)の復帰戦については、世界再挑戦に向けてまずは無難にハードルをクリアしたという印象だな。相手のアルディ・ディエゴはインドネシアの国内チャンピオンらしいが、やはり榎とはボクシングのステージが違いすぎたな。初回から榎のプレッシャーに負け、腰が引けてパンチを打ってたからね。
しかし榎の強さの一つはあの無言のプレッシャーだ。じわ、じわと相手に詰め寄り、重たいジャブを突く。これだけで榎は試合の主導権を握ってしまう。
さらにこの試合ではディエゴに圧力をかけたうえに、積極的に左右のパンチを上下に打ち分けて、ジャブを軸とした従来のパターンだけではない攻撃のバリエーションを見せることができた。榎がテーマとしている「進化」の一端だったんじゃないかな。
3回のノックアウトパンチは左のボディブロー。ボディ一発で仕留めたのはインパクトがあったし、しっかり早い段階でKOできたことで、まずは世界タイトル戦線に復帰したというところ。
榎にとっては、これからいつどこで再挑戦のタイミングがあるか分からないし、そのためにも常に準備しておかなきゃいけない。そしてさらに「進化」した榎を見せてもらいたいよね。
posted by 田中栄民 |16:46 |
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2009年03月14日
3/7 58.0kg契約10回戦 後楽園ホール
WBA世界フェザー級8位・榎洋之(角海老宝石) VS アルディ・ディエゴ(インドネシア)
WBA世界フェザー級8位の榎洋之が、昨年10月に同級王者・クリス・ジョンとの世界戦でのタイトル獲得に失敗後、約4カ月ぶりにリングにカムバック。インドネシアのフェザー級王者のアルディ・ディエゴを相手に3回終盤に左のボディーブローでディエゴをマットに沈め、復帰戦を見事なKO勝利で飾った。
ジョンとの敗戦後、榎は「いままでと同じボクシングでは続ける意味がない」と話し、復帰戦へは「進化」をテーマに挑むと宣言。ジョンと同じインドネシア出身の国内チャンピオンを相手に、世界再挑戦に向けて存在感をしっかりと示すことが求められる一戦となった。
試合は序盤から榎が持ち前のプレッシャーをかけてディエゴを圧倒。榎の持ち味は、生命線とも言える強烈な左ジャブだが、これまでは良くも悪くもジャブに頼りすぎた単調な戦い方だったことは否めない。しかし、この試合で榎はワンツーから左フック、右ストレートからのコンビネーション、さらにボディーも攻め、今までには見られなかった攻撃の幅を見せた。
そして3回終了間際、榎の強烈な左ボディーがレバーを突き刺してディエゴを完全にノックアウト。場内からも早期決着を求める空気が高まる中、榎は見事にその期待に応えてみせた。
短い時間だったが、榎の「進化」の片鱗は確かに見えた。勝者インタビューでは、「負けて弱くなったと言われないようにもっと強くなりたい。世界チャンピオンになるために練習頑張ります!」と力強く語った。
控え室でのコメント:
「攻撃の仕組みを変えて以前より良くなってる。ただもっと簡単に倒せたのかなとも思うし、もっともっとパンチの精度も上げてかないといけない。自分もいつまでできるか分からない。守るものはないし、強くなるしかない。その手応えも感じてる。世界戦は)もちろんそれを目標にして練習する。ただやりたいやりたいと口にして勝てなかったので自分からは口にはしたくない。チャンスを無駄にしないように頑張りたい。最終的には気持ちの勝負」
posted by 野口弘宜 |14:07 |
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2009年03月12日
3/7 日本Lフライ級8回戦 後楽園ホール
同級3位・斉藤直人(角海老宝石) VS 小野心(花形)
4年前に対戦して黒星判定を喫している小野心(花形)と再戦した日本Lフライ級3位の斉藤直人の一戦は、8回判定ドローとなり、小野へのリベンジは叶わなかった。試合は出入りを使った手数のボクシングの斉藤と、カウンター気味に単発の強打を狙う小野が一進一退の攻防を展開した。
サウスポー小野に対して左回りにフットワークを刻み、斉藤はスピードと踏み込みを活かして右ストレートから返しの左フック、一方の小野は距離を詰めながら打ち終わりにカウンター気味の左ストレートがよく伸びる。
中盤に入ってからは至近距離での迫力ある打ち合いもあったが、序盤は斉藤がペースを握り、後半に入ってから強打で斉藤をぐらつかせた小野の有効打が目立った。最終8回までに決着は付かず、試合は判定の結果、三者三様のジャッジでドローと下された。
地道にキャリアを築き、ランキング上位に名を連ねるようになった斉藤には、そろそろ日本タイトルマッチへの挑戦が視野に入り始めているはず。過去に敗れてはいるが、3年間のブランクを経ているノーランカーの小野にはしっかりリベンジを果たし、チャンピオンベルトへの道筋に弾みを付けたいところだった。
現在ベルトを有していないが、10人以上の日本ランカーを抱える角海老宝石ジム。次のチャンピオン育成が命題となっている中で、斉藤には「角海老新世代」を引っ張る存在としてもっと貪欲に意地とプライドを見せて欲しい。
そういう意味で斉藤には今回の結果に満足せず、「次は俺が」という強い意識を持って、ジム内のタイトル戦線にも刺激を与えていってもらいたい。
posted by 野口弘宣 |14:19 |
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2009年03月12日
3/7 日本バンタム級8回戦 後楽園ホール
同級4位・久永志則(角海老宝石) VS 同級7位・福島学(花形)
「魅せる試合」をモットーに、殴り合い上等のスタイルでここ最近はKO勝利も多く築いている日本バンタム級4位・久永志則が、元日本・東洋太平洋Sバンタム級王者にして現役最多46戦目に挑む屈指のベテラン、同級7位・福島学(花形)を相手に戦った。久永としては初めてのビッグネームを食って日本タイトル挑戦を強くアピールしたかったが、試合は4回バッティングにより福島が顔面をカット。5回に負傷判定に持ち込まれ、福島が1、2ポイント差ながらユナニマスディシジョンで勝利した。
序盤なにより目立ったのは34歳、福島のコンディションの良さだった。完璧な調整をしてきたのは流石で、キレのある力強いジャブ、丁寧的確なボクシングで新鋭久永を見事にコントロールした。一方の久永は初回、2回ともに堅さが抜けず、持ち前のパンチも力みがちで、タイミングが合わない。
3回に入ってようやくリズムが出てきた久永。左右の強打、カウンター気味の左フックをヒットさせる。しかし福島にタイミングを外されて出鼻を右で迎撃される場面も。
このあと4回途中、バッティングにより福島が右目を大きくカットしてチェックが入る。傷はひと目で深いと分かるほど出血もひどく、再開後も負傷判定の可能性は高く、久永、福島ともにそれを見越してラッシュを仕掛け、お互いが激しくぶつかって最後に純ボクシングたる迫力ある見せ場を作った。5回はほぼ不要だったとも思われたが、案の定開始直後、久永がカウンターの右をヒットさせると流血が悪化、たちまちレフリーがチェックを入れ、試合は負傷判定となった。ガッツあるファイトを見せた久永だったが、全体として見れば試合巧者は福島だったのは事実。
会場としては最後まで見たかったというのが本音だし、なによりリング上の2人、特に勝って福島にとっても悔しい結果となってしまった。
最後まで熟練の福島相手に一歩も引かずに打ち合いに挑み、まだまだ荒削りだが熱いハートを見せた久永には今後の可能性と期待を感じることができた。もちろん久永としてはここで勝てれば、確実にタイトルマッチが近づくことは間違いなかっただろうが、ベテランとの一戦から学んだことは多かったはず。この経験を糧に次につなげてほしい。
posted by 野口弘宣 |14:13 |
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