2008年12月28日
2008年を振り返ってみると、試合数も150ぐらいあって、今年は色々と動いた年だったんじゃないかな。
一番のビッグニュースはやっぱり小堀祐介によるWBAライト級タイトルの獲得。ジムにとっても日本人の世界チャンピオン誕生は小林光二以来24年ぶりのことだし、ライト級の日本人世界王者としては史上3人目の快挙。
小堀の来年は1月3日、パウルス・モーゼスとの初防衛戦から始まるわけだが、せっかくの世界タイトルだし、とにかく防衛しないことには何の意味もない。モーゼスに勝てば本場アメリカでのビッグマッチも夢じゃなくなってくるしね。とにかく小堀の今後には是非とも注目してほしいところだ。
そして今年は榎洋之もついに念願の世界初挑戦を果たした。残念な結果に終わってしまったが、スーパーチャンピオンのクリス・ジョンを相手に善戦し、試合自体もお互いの実力がぶつかり合った好ファイトだった。榎の集大成とも言える素晴らしいボクシングだったし、あの試合の榎を見ている限りではまだまだやれるはず。本人も少しずつ練習を再開してるようで、世界再挑戦、不完全燃焼に終わった粟生(隆寛)君との再戦にも是非期待したいところだ。
そのほか、前WBCミニマム級チャンピオン、イーグルが引退という寂しいニュースもあった。母国タイで防衛に失敗し、リベンジの可能性も十分あったのだが目のケガが致命傷にもなり現役続行を断念、静かにグローブを置いた。タイでの極貧の環境からボクシングに希望を見て、日本でサクセスストーリーを実現したイーグル。2度の世界タイトル獲得、6度の防衛をした本当に素晴らしいボクサーだっただけに非常に残念。イーグルには今まで本当にお疲れさまと言いたい。そして今後の人生を頑張ってもらいたい。
日本タイトルの獲得こそなかったが、それぞれがそれぞれのボクシング道において歩みを進めたんじゃないかな。来年も今年同様にまた激動の1年になるはず。リアルで熱いボクシングをもっと皆さんに楽しんでもらえるように一丸となって頑張るので、角海老宝石ボクシングジムを引き続き応援よろしく!!
posted by 田中栄民 |18:57 |
田中栄民の徒然なるまま日々のこと |
トラックバック(0)
2008年12月24日
いよいよ1月3日のWBA世界ライト級チャンピオン、小堀(祐介)の初防衛戦まで1カ月を切った。すでに練習はスパーリング主体に移行してきて、小堀もだいぶ調子が上がってきたよ。
今回は南アフリカから元IBFスーパーフェザー級チャンピオンとライト級の国内チャンピオンの2人をスパーリングパートナーに呼んで、対戦相手の(パウルス・)モーゼスに見立てた仮想練習もしてる。ちょうど何度かスパーしたところだけど、手足が長くて、あの肌の色っていうのはスピードが一段速く見えるんだよね。たぶんモーゼスもそうじゃないかと思うんだけど、最初に「南アのスピード」に目を慣らさせておけて良かった。
この2人も長身で手足が長いモーゼスと同じ典型的なアフリカンで、優秀なボクサーだしキッチリ仕事をこなしてくれると思う。2人とはこれからガンガンスパーして、対モーゼス仕様に小堀を仕上げていきたい。
リーチがあるアフリカンはなかなか距離に入っていけないっていう部分があるんだけど、さすがにモーゼスも世界戦だし、獲りに来るつもりで攻めてくると思う。打ち合いはこっちの望むところ。対モーゼス用のコンビネーションも考えてるし、小堀としては打ち合ってインサイドカウンターを取っていく。フルラウンドはかけたくないし、前回のアルファロ同様もちろんモーゼスもぶっ倒すつもりで行くよ。
この試合に勝てば次はもっと強い大物とやれるし、先日(オスカー・)デラホーヤを倒してWBCライト級を制した(マニー・)パッキャオだって、統一戦なら夢じゃない。小堀が初防衛に成功すれば、(マルコ・アントニオ・)バレラとの一戦が実現するかもしれない。
今回はテレビ東京さんが試合を生放送してくれるんだが、やっぱり世界の、特に中量級の世界で日本人が頂点に立つっていうことの凄さを世の中にもしっかり知らせたい。
小堀も最近は世界チャンピオンとして自覚も出てきてるし、モチベーションもハンパじゃないと思う。来年はヤツにとってもボクシング人生の集大成を見せる年になるだろうし、そのためにもまずは新年一発目にモーゼスをぶっ倒して気持ち良く年明けを迎えたいと思ってる。
posted by 田中栄民 |17:48 |
田中栄民の徒然なるまま日々のこと |
トラックバック(0)
2008年12月16日
ご無沙汰してます、坂本博之です。気づいたらあっという間に年の瀬ですが、今年は自分にとっても大事な年だったような気がします。
児童養護施設の子どもたちとボクシング交流を図るSRS(スカイハイリングス)を立ち上げたのが去年の8月。今年で1周年を迎え、活動も2年目に入ったところです。この1年間でたくさんの子どもたちとともに体を動かし、ボクシングのセッションを通して親交を深めてきました。その中で一つ確信したことがあります。それは、僕たちの活動が必要とされているということ。
「熱を持って接すれば、熱を持って返ってくる」という僕の信念の通り、SRSの活動に対する反響や反応は驚くほどです。子どもたちの叫びや思いを受け止めてあげることの必要性をひしひしと感じながら、自分たちのやっていることは間違っていない、今年はそう思うことができた年でもありました。
SRSの輪も少しずつですが、広がってきました。角海老宝石ジムのバックアップのおかげでたくさんのボクサー、ボクシングジムが協力してくれ、支援してくれる企業や財団も増えてきました。そしてこれからはボクシングという世界だけでなく、その他のスポーツとも積極的にリンクして、スポーツ界ひいては社会全体にまでこの輪を広げていけたらいいと思っています。
来年もとにかく熱く、動けるだけ動く。皆さま宜しくお願い致します。
posted by 坂本博之 |13:56 |
坂本博之「熱導・新世界」 |
トラックバック(0)
2008年12月12日
無類のボクシングファン、格闘技好きで横綱審議委員会委員も務める脚本家・作家の内舘牧子さん初のノンフィクション。多くの人たちに取材を敢行し、「人間が夢を追いかけることの意味」を探る著作の中で、内舘さんは己を極限まで犠牲にして戦う、ハングリースポーツの代名詞といわれるボクシングにも大きなスポットライトを当てている。
内舘さんは角海老宝石ボクシングジムとの親交も深い。代表作でもあるNHK朝の連続ドラマ小説『私の青空』ではボクシングジムが舞台のドラマだったため、エキストラで多くの角海老ボクサーが出演している。
著作の中では同じ秋田出身で、19歳の頃から応援し続けている榎洋之を取り上げている。ボクサーたちが夢を追い続けるために費やす労力、努力、犠牲…、そして夢を掴めるのはほんの一握りであること。内舘さんは榎の歩みを通してボクサーの心の葛藤や辛く厳しくとも夢を追いかけ続ける心の内を、ボクシングファンならではの的確な視点で描いていく。
そのほか原田政彦氏、浜田剛史氏をはじめ、角海老宝石ジムからはご存じ田中栄民トレーナー、榎のパートナーである木内勲トレーナーほか多くのボクシング関係者への丹念な取材からボクシングという特殊な世界の実情を伝えており、ボクシングファンならば絶対面白く読めるはず。
また、自ら長年の会社員生活から脚本家へと転身した内舘さんならではの現実的な視点を通して、「人間と夢」の関係を多くの職種の人物を通してさまざまな角度から分析しており、人生で立ち止まった時に読みたい1冊でもある。
posted by 角海老広報室 |16:36 |
ボクシング書評 |
トラックバック(0)
2008年12月11日
一時はどうなることやらと思ったが、WBA世界ライト級チャンピオンの小堀(祐介)の初防衛戦が1月3日にようやく決まった。
これまでの小堀の初防衛戦の興行権を持っている大物プロモーターのドン・キング氏と交渉を進めてきたんだが、金銭条件がなかなかまとまらず、5月19日のタイトル獲得から半年近く経っても防衛戦の日程が決まらないという異常事態が続いていたんだ。
とにかく試合が決まって、関係者ともどもまずはホッとしてるよ。実際小堀は本当に試合ができないと思ったらしく、相当クサってたみたいだ(笑)。練習もほどほどに毎晩ヤケ酒だったらしいが、まああまりとやかく言わなかった。ボクサーなら試合が決まらない時期も必ずあるし、そこで落ち込むよりは良い休暇だと思ってストレス発散した方が良い場合もある。
ただ小堀の場合は度が過ぎて完全に酒太り状態だったため、試合が決まった10月下旬からはしっかり戦闘モードに切り替えて朝のロード、ジムワークを徹底させてるよ。
初防衛戦の相手は階級1位の指名挑戦者、ナミビアのパウルス・モーゼス。リーチが長く足も使えるのでアウトボクシングが得意と思われがちな選手なんだが、試合映像なんかを見ると打ち合うところは打ち合うし、好戦的なファイター要素も持ってる。
今回の試合は世界タイトルマッチだ。向こうは挑戦者で当然タイトルを死ぬ気で獲りにくるだろうし、そうなれば小堀にとっては前王者のホセ・アルファロ同様に打ち合ってカウンターで倒す得意のパターンに持って行けると思ってる。苦しい試合になるだろうが、必ず倒して勝てるはずだ。
少し小堀の強さの秘密を明かそうか。小堀の強さの大きな要素はそのコンビネーションにある。小堀はフック系を中心に左右に大きなパンチを持っているし、回転力と当て勘、タイミングのセンスは抜群。右から左なのか、左から右なのか。これまでの試合でもその相手に対して軸となるコンビネーションが機能した試合は必ずKOで勝っている。
アルファロ戦で言えば右から左フックのコンビネーションが見事にハマった。そこから小堀はさらに3発、4発、5発とたたみ掛けることができるから、軸のコンビネーションがしっかりハマるかどうかが相手を倒す重要な要素になってくるんだ。
だから今回モーゼスに対してどんなコンビネーションを用意するか。もちろん試合までに最高のコンビネーションを作って、これからの練習の中でしっかり小堀に身につけさせたいと思ってる。
小堀はあんなトボケた顔をしてるが、世界チャンピオンに恥じない強さを持っている。モーゼス戦をクリアすればベガスのビッグマッチも現実味を帯びてくる。しかも2009年一発目の試合だ。ここは景気良くモーゼスをぶっ倒して世界に小堀の強さをアピールしたいな。皆さんも是非会場に足を運んで応援してやってくれ!!
posted by 田中栄民 |13:35 |
田中栄民の徒然なるまま日々のこと |
トラックバック(0)