2008年11月19日

小堀佑介インタビュー「初防衛戦に向けて」

小堀佑介インタビュー「初防衛戦に向けて」
 1月3日、パシフィコ横浜にてWBC世界スーパーバンタム級暫定王者、西岡利晃(帝拳)の初防衛戦と合わせたダブル世界タイトルマッチとして、無敗で同級1位のトップコンテンダー“ナミビアのヒットマン”ことパウルス・モーゼスとの初防衛戦がようやく決定した我らがWBA世界ライト級チャンピオンの小堀祐介。なかなか防衛戦が決まらない日々にヤケ酒の日々を送っていたという小堀に、現在の心境を聞くべく直撃した!! ――チャンピオン!! ついに初防衛戦が決まりました!! 「ホント良かったです。とりあえずホッとしてます…」 ――交渉がなかなか進まなかったようでこちらも気を揉んでいましたが、ドン・キング氏が想像以上に手強かったみたいですね。 「えらい金額言ってきたらしいですから。たぶん一番強いですよ、あの人が(苦笑)」 ――一時は相当クサってたと聞いてますが… 「いやあクサってました、ホント久々にクサりましたね。もう毎晩呑んでましたから」 ――世界チャンピオンでもクサりますか 「いやもうタイトル獲ってからすぐ練習再開して、ちゃんと毎日走ってたんですよ。でも交渉が難航する中で、次第にホントに試合ができないんじゃないかって思い込んじゃって。それからはまともに練習はしませんでしたから」 ――で、呑むしかないと? 「完全にヤケ酒ですね。ほぼ毎晩行ってました」 ――毎晩はスゴイですね。ところで小堀選手は何を呑むんですか? 「ビールですね。ビールオンリーで一晩とか。下手したら毎日12、13時間ぐらいビール呑み続けてましたから」 ――この時期ビールで一晩ですか? ビールの季節と言えば夏ですよ普通。なんだか季節感がまるでないですね(笑)。1人で呑むんですか? 「いや後輩と。杉崎とか菊池とかジムの後輩を誘って呑みいきますね」 ――先輩のヤケ酒に付き合わされると 「まあそうですね。でも散々呑み散らかしたおかげでファイトマネーもなくってしまいました…」 ――ファイトマネーを全部ビールで呑んでしまったと。結局クサってたのはどれくらいの期間だったんですか? 「びっちり2カ月間は確実に。おかげで完全な酒太りです。こないだ測ったら70キロ超えてましたから。さすがに2カ月はやりすぎたかなと…反省してます」 ――ほぼ10キロオーバーですね。 「だから今はガンガン走ってガンガン絞ってます」 ――でも逆に良い息抜きというか休暇になったんじゃないですか? 「振り返ってみればもうお酒はいいっていうぐらい呑んだんで。ちょうどボクシングがやりたいところだったんで、気持ちもすぐ切り替えられたし、逆に良かったかもしれませんね」 ――まさにクサり得というか…。でも田中さんも最近は起こしに行かなくても朝来るって。自覚が出てきたって言ってましたよ 「まあそうですね。世界チャンピオンなんで(キッパリ)」 ――とまあ、ふざけた話はこの辺にして初防衛戦ついに決まりましたね。 「(苦笑)。ホント良かったです。今は気持ちを入れ替えてボクシング三昧です」 ――日程は1月3日、パシフィコ横浜で西岡選手とのダブルタイトルマッチですから、まさに新年1発目の大事な試合です 「まあ毎年正月から試合をしてるんで、あまり気負わずいつも通りやって勝ちたいです」 ――さすが世界チャンピオンらしい落ち着いた発言ですね。その辺のメンタルコントロールはいつも本当に上手だと思います。対戦相手のパウルス・モーゼスについてはいかがですか? 「手足が長い選手ですね。中に入って打ち合ってカウンターっていうのが理想です」 ――得意のパターンで勝つと。プレッシャーをかけるつもりは全くありませんが、是非倒して勝ちたいところですね 「自然とそういう流れになるんじゃないかなと。いまは相手のことも頭に入れて田中先生としっかり対策を考えて練習していきたいです」 ――先日は早速帝拳のWBC世界フェザー級王者のホルヘ・リナレスともスパーリングしたそうで 「まだ体も重いし、クサり明けにいきなりリナレスはキツかったです…。2発ぐらい良いのもらって。まったくヤラレに行ったようなもんでした」 ――(笑)。でも田中さんはちゃんと同じレベルで戦ってたって言ってましたよ。もう実力に差はないって。 「まあ試合だったらもうちょっと…」 ――いつか見てみたいですね、小堀対リナレスも。ところでモーゼスに勝てば次はアメリカ本土であのマルコ・アントニオ・バレラと防衛戦という噂も聞こえてきてますが 「そういう話もあるみたいですね」 ――バレラ選手と言えば、去年の2月にスパーリングパートナーとしてアメリカでのキャンプに合同して小堀選手が初めて世界の実力を肌で感じた、小堀選手にとっては師匠格と言ってもいい中量級のスーパースターです。バレラ選手は最近ドン・キング氏と契約しましたが、それも小堀戦を見据えてのことといわれています。最近は試合をしていませんが、他ならぬコボリが世界チャンピオンになったと聞いて黙っていられなかったんでしょうね 「ものすごく強いボクサーだし、いや僕もバレラ選手とだったら完全燃焼できるような気がします」 ――そうなれば日本人としては初めてベガスのリングでメインを張る選手になれるかもしれないんですよ。しかも世界チャンピオンとしてですから、マスコミからなにからもう一躍時の人ですね 「ファイトマネーも結構貰えますかね?」 ――ベガスでメインって言ったら相当貰えるんじゃないでしょうか 「(笑)」 ――ニンマリですか(笑)。まずはとにかくモーゼスをまずクリアして、ベガスでビッグマネーを掴みましょう! 新年最初の試合ですし、2009年を占う大切な試合になりますね 「そうですね。モーゼスに負けたらもうゼロですから。勝てば天国、負ければ地獄ですから人生を賭けたギャンブルですね」 ――勝てば次は「ビッグマネー」に「時の人」ですよ! 「マスコミの皆さまにもスルーされないように頑張ります!」


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posted by 角海老宝石広報室 |20:52 | 対談・インタヴュー | トラックバック(0)
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2008年11月17日

●田中栄民の徒然なるまま日々のこと「榎は本当によく頑張った!!」

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 10月24日に行われた榎(洋之)の世界戦について少し俺の感想でも。  榎は負けはしたけど本当によく頑張ったと思うよ。クリス・ジョンは穴のない予想通りの素晴らしい世界チャンピオンだったけど、そのジョンを相手に真っ向から勝負を挑んで、久しぶりに豪腕をぶん回す榎らしいボクシングを見た。  判定は6~8ポイントと大差が付いたけど、実際の試合は完全な倒し合いだったと思う。榎は3回にはチャンピオンをぐらつかせ、最後まで勝負を諦めなかった。後半は厳しい表情をしながら戦ってたし、ジョンをここまで苦しめた日本人ボクサーはいないよ。試合が終わった後のジョンの腫れ上がった顔と疲れ切った表情が榎の健闘ぶりを物語ってたんじゃないかな。  チャンピオンのジョンも素晴らしいボクサーだった。ハートも強かったし、1発貰ったら必ず2発、3発と返すんだよな。随所随所でさすが百戦錬磨の世界チャンピオンと言える巧さが光った。その巧さがポイント差を広げた要因だったと思う。  ジョンは強かった。けれど榎は自分の実力が世界に通用することをしっかり証明したし、榎の気持ちが伝わる熱い試合だった。俺自身はこの敗北で榎の価値は下がっていないと思ってるし、むしろジョンとあれだけの戦いができたことで逆に男を上げたんじゃないかな。  試合に負けて進退の話なんかも出たりしてたけど、今回の試合を見て榎はまだまだ行けると思ったし、もう一度世界を狙いに行ってほしい。これまで無敗だった榎が今回初めての敗北を経験したことで、さらに榎を強くなる。俺はそう思うよ。


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posted by 田中栄民 |12:34 | 田中栄民の徒然なるまま日々のこと | トラックバック(0)
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2008年11月01日

WBA世界フェザー級タイトルマッチ12回戦

挑戦者榎洋之(角海老宝石)×王者クリス・ジョン(インドネシア)

榎洋之×クリス・ジョン
 WBA世界フェザー級4位の榎洋之(角海老宝石)が10月24日、同級王者・クリス・ジョン(インドネシア)とのWBA世界フェザー級タイトルマッチに初挑戦。ここ数年、世界戦を切望してきた榎にとっては念願の舞台にようやく上がることができたわけだが、10度目の防衛戦となった王者ジョンの牙城を崩すことはできず、結果は12ラウンドをフルで戦った末の3-0判定負けだった。  初の世界挑戦で戴冠はならず初めての黒星を喫した榎だが、それでも序盤は持ち前のプレッシャーをかけて、2ラウンドには強烈な左フックでジョンの膝を落とさせた。そして中盤以降は左目がほぼ完全に閉じるほど腫れ上がりながらも、果敢に距離を詰めて接近戦を挑み、試合前から何度も口にしていた「とにかく自分から攻めること」というチャレンジャースピリットを見事体現してみせた。世界チャンピオンになることを夢に歩んできた15年間の現役生活の集大成とし、この一戦に懸けてきた榎の並々ならぬ思いと意地、プライドがしっかり伝わる試合内容だったことは間違いない。  しかし、王者ジョンはすべてにおいて強かった。上下左右を使い分ける多彩なパンチと4発まで続くコンビネーション、そしてスピード、フットワークも兼ね備えたパーフェクトに近いコンプリートファイターであることを試合を通して強烈に印象づけた。  また序盤から積極的に前に出てきた榎に対しても足を使ってかわすことなく、榎の気持ちをしっかりと受け止め、積極的に足を止めて打ち合いに応じたのには世界チャンピオンの心意気さえ感じた。中盤以降は時折足を使いながらも中間距離から的確にパンチをヒットさせ、ひとたび接近戦となれば回転とスピードを生かした連打を繰り出して、榎に対して総合力の差を見せつけた。  冷静に振り返ってみればジョンの横綱相撲とも言えたかもしれないが、試合後にチャンピオンが「過去戦った日本人選手の誰よりも榎は強く、厳しい戦いだった」と顔を腫らしながら挑戦者を称えたように、榎のボクシングは確実に世界戦のリングに自らの爪痕を残した。  榎は今後の進退についての明言は避けたが、今回の試合内容を見れば、たとえ榎が現役続行の判断を下したとしても誰も文句は言わないはず。榎の再起に心から期待したい。
榎洋之×クリス・ジョン
榎洋之の控え室でのコメント 「負けた自分がこういうことを言うのもなんですけど、あれだけパンチを貰ったのも初めてだし、とにかく面白かった。ジョンはもっと足を使ってくると思ったんで、自分の作戦としては距離を詰めて接近戦を挑むことでしたが、チャンピオンは足も使って接近戦も出来て、右も左も巧くて本当に強かった。(世界戦は)自分の人生の宝物になる経験だったけど、やっぱり勝ちたかった……。今はまだこの先のことは考えられないけど、また日本チャンピオン、東洋チャンピオンを目指して頑張ることができるかもしれない。これからゆっくり考えます」


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posted by 角海老広報室 |15:52 | 試合レポート | トラックバック(0)
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