2008年05月13日
いよいよ小堀の世界戦だ。とにかく横で見ていても小堀の頑張りが目に見えて違う。まあ、ここで本気にならないでいつなるんだって話だから当然と言えば当然なんだが、小堀は今までどこで手を抜けるかばかり考えてきたような男だからね。そんなあいつが本気で頑張ってるのを見て、俺も試合が本当に楽しみになってきたよ。
今回の練習では(WBC世界フェザー級王者ホセ・)リナレスとスパーリングを2回やったんだが、試合前に現役の世界チャンプともスパーができて非常に良い経験になった。リナレスは本当に素晴らしい選手だが、小堀はそこまでやり込められる場面はなく、前に出て積極的に打ち合いを挑んで良い左フックも当てた。やはり世界チャンプともなれば相当な負けず嫌いなはずだが、リナレス自身も1年近く前にスパーをやった時から今の小堀の成長ぶりに驚いたようで、「僕には勝てないけどアルファロには勝てる」と言ってくれて(笑)、小堀本人もリナレスとのスパーでかなり手応えを感じてたよ。
とにかく今年の初めごろからこれに向けてずっと準備をしてきたし、しっかり調整もできて仕上がりも上々だから期待していてくれ。
一方の王者アルファロだが、20勝18KOのハードパンチャーでなによりハートが強い。ダウンを取られても逆転勝利するような試合をしてるし、どんなことがあっても最後まで心が折れない選手だ。ただ小堀も挑戦者としては気持ちでは負けたくないところだし、あいつは神経も図太いから気持ちの勝負では絶対負けてほしくない。
俺も小堀を入門の頃からずっと見てきたから、本当にすっきりと気持ち良く今回の試合ができる。それと小堀とは何か運命的なものも感じてるんだよ。小堀が日本タイトルを獲ってからの流れを振り返ると、全てが成るべくして成っている必然の状況の中で今回の世界戦まで来た気がする。
日本のトップコンテンダーたちと計6度にわたる日本タイトル防衛戦の一つひとつの試合でしっかり課題や反省点を克服し、世界チャンプ(マルコ・アントニオ・)バレラとのアメリカ合宿などで世界の実力を肌で感じてきた。
小堀の歩みを見ていると、このタイミングでこの相手と世界戦が決まったことが偶然ではないように思えるんだ。だからあいつは世界タイトルも獲るべくして獲る、そんな気がしてならない。あいつにはそういう不思議な雰囲気があって、何か化けそうな感じって言うのか妙な大物感がある男なんだよ。
俺自身、トレーナーとして世界戦の舞台に立てることは大きな事だし、是非ともこれをモノにしたいと思ってる。
スタミナ、馬力ではアルファロ。スピードと回転、タイミングでは小堀。冷静に見れば勝負は本当に五分五分だと思う。勝負事は何が起きるか分からないが、俺は小堀の勝利を信じてる。いずれにせよこの2人ならこれぞボクシング、という試合をやってくれると思うから、ファンの皆さんも当日は是非会場に足を運んで小堀のボクシング人生を賭けたこの大一番を応援してやってほしい。
posted by 角海老広報室 |19:25 |
田中栄民の徒然なるまま日々のこと |
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2008年05月08日
チャンピオンカーニバルも終わって、4月度のランキングも発表された。で、今年もやる、有力ジムランキング。
ポイントの決め方については色々あるんだけど、つまり、OPBFチャンプのポイントと世界ランク上位のポイントとの差があり過ぎるんじゃないかとか、日本チャンピオンとOPBFチャンピオンの価値の差とか、とにかくOPBFの扱いに悩む。でも、基準を変えると今までのが無意味になってしまうので、このまま行くことにした。正しいかは分からないけど、とにかく日本チャンプを抱えるジムは20位くらいにまで入る設定にしてある。
【ポイント計算の根拠】
・世界チャンピオン………150P
・OPBFチャンピオン………100
・日本チャンピオン…………50
・世界ランカー………………20
・日本ランカー………………10
・A級ボクサー保有数…………1
で、今年の一番の注目点と言えば、やっぱり“帝拳”の驚異的な大躍進だな。去年は、398ポイントだったのが、何と世界チャンピオン1名、OPBFチャンピオン2名、日本チャンピオン2名、世界ランカー6名、日本ランカー9名の680ポイントだと。何だこりゃあ!という感じ。いよいよチャンピオン養成ジムとしての色合いが濃くなってきて、今後もアマチュアの有力選手を積極的に吸い上げる傾向が強くなりそうだな。
引かれ者の小唄になってしまうかも知れないが、こういった“帝拳”の方向性の中からは今後『下田昭文さん』のようなパターンは生まれにくくなると思っている。今年“帝拳”が新人王トーナメントにエントリーさせたボクサーはたった4名。所帯からすると、著しく少ない数字と言える。海のものとも山のものとも分からない新人が、チャンピオンに育っていく過程を見つめるのは結構楽しいんだけどね。
ちなみに……。
【’08新人王トーナメント出場者数】
・ワタナベ………………14名
・角海老…………………11名
・セレス・三谷大和…… 8名
・金子・横浜さくら… …7名
・ワールドスポーツ…… 6名
・大橋・新日本木村・FI・三迫・八王子中屋…5名
それから……。
自分は、どれだけのA級ボクサーを抱えているかというのも、そのジムの実力を判断する大きな基準の一つだと考えている。
【A級ボクサー保有数】
・角海老…………………25名
・ワタナベ………………22名
・帝拳・グリーンツダ…20名
20名以上は上記の4ジム。これに続くのは、協栄19名、ヨネクラ17名、横浜光の14名。去年は10名以上保有していたのが9ジムあったのが今年は7ジムに減ってる。また、その合計137名というのも15名減少している。全体の中での占有率は約30%で変わりないようだが、これはつまりA級ボクサーの総数が減っている、もっと言えばプロボクサー全体の数が減ってきている傾向を反映しているものと思われる。それから、10名以上のA級ボクサーがいる関東圏以外のジムは1つだけしかない。
では……ベスト30
【‘08ジムランキング】*カッコ内は昨年の順位、その次はA級ボクサーの数、次は年間試合数と勝率
1位……帝拳 680p( 2) 20名 87試合 78.0%
2位……ワタナベ 422 ( 8) 22 155 54.9
3位……横浜光 344 ( 3) 14 85 65.4
4位……角海老 265 ( 1) 25 163 58.2
5位……協栄 259 ( 5) 19 99 71.0
6位……宮田 186 (22) 6 50 64.6
7位……真正 172 (―) 2 2 100.0
8位……ヨネクラ 167 ( 4) 17 78 52.6
9位……カシミ 140 (10) 4 17 75.0
10位……畑中 134 (12) 4 25 69.6
11位……白井具志堅 119 (13) 9 38 62.2
12位……新日本木村 112 (30) 2 54 60.0
13位……青木 101 (―) 1 20 90.0
14位……金沢 86 (19) 6 43 48.7
15位……ヤマグチ土浦 82 (20) 2 11 90.9
16位……グリーンツダ 80 ( 7) 20 82 34.7
17位……姫路木下 75 (17) 5 23 57.1
18位……大一スペースK 71 (―) 1 21 69.6
19位……大阪帝拳 69 (15) 9 54 50.9
20位……六島 65 (30) 5 35 68.8
21位……金子 55 (11) 5 46 64.1
22位……トクホン真闘 53 (―) 3 16 46.7
23位……草加有沢 48 (24) 8 37 48.6
24位……三迫 45 ( 9) 5 28 64.0
24位……F赤羽 45 (―) 5 38 40.5
26位……大橋 38 (14) 8 39 64.1
27位……花形 37 (25) 7 45 35.9
28位……筑豊 35 (29) 5 12 60.0
28位……ドリーム 35 (―) 5 33 61.3
30位……松田 34 (27) 4 50 70.2
30位……千里馬神戸 34 ( 6) 4 39 45.7
自分だけの基準なんだけど、前褐したように、A級ボクサーを10名以上保有しているのが一流ジムの証だと思っている。そして、そのうち合計ポイントが200以上のジムが超一流ジムと設定している。“帝拳”の突出は特記ものなのは間違いないが、更に新人王トーナメントへの出場者数や年間試合数等々を勘案すると現在のところでは“ワタナベジム”と“角海老宝石ジム”の二つがとてもバランスが取れているんじゃないかと思っているんだけど……。
上記30ジムの平均の年間勝率は、64.1%になるけど、通常60~70%くらいが妥当な数字なのではないかと思っている。“ワタナベ”と“角海老”はその数字を下回っているが、年間試合数が図抜けて多いので仕方のないことか。“帝拳”が少し高いのと、“グリーンツダ”と“花形”がちょっと低いのは、ジムの基本方針とマッチメイクに対する考え方の結果ではないかな。
一流ジム7ヶ所のうち首都圏以外は1ヶ所のみ。超一流ジム5ヶ所は全て首都圏。ただランキング30位の中には12ヶ所の関東圏以外のジムが入っている。このへんが伸びてくると乱世になって面白くなる。
それから凄いと思うのは“ヤマグチ土浦ジム”。このジムには全部で4名のボクサーしかおらず、その内2名のA級ボクサーが日本チャンピオンと日本ランク2位だっていうんだからね。ある意味では日本の最優秀ジムだな。それと“ドリームジム”は今後飛躍してくる第一候補だと思うな。
posted by 村木田一歩 |13:25 |
コラム-リングサイド |
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