2008年04月30日

『‘08チャンピオンカーニバル』村木田一歩

20080430
1月5日から4ヶ月にわたった今年のチャンピオンカーニバルも、4月20日のウェルター級の一戦で幕。例年通り、年明けの最初は角海老ジムの興行で、1月はこれを含め2試合、2月は4試合、3月が1試合で4月が6試合の計13試合が終わった。去年の12月に全階級の組み合わせが発表された時点でそれぞれの勝負の行方を予想していたんだけど、その結果は以下のとおり。(敬称略) MM………黒木―三澤(黒木の判定勝ち)→○ LF………嘉陽―国重(嘉陽の判定勝ち)→○ F…………吉田―清水(清水の判定勝ち)→○ SF………河野―相澤(河野の判定勝ち)→○ B…………三谷―大場(大場の判定勝ち)→○ SB………下田―山中(下田の判定勝ち)→○ Fe ………粟生―榎 (榎の判定勝ち) →引き分け SFe……… 小堀―松崎(小堀のKO勝ち) →小堀の判定勝ち L…………中森―石井(中森のKO勝ち) →石井のKO勝ち SL………木村―松本(木村のKO勝ち) →○ W…………湯場―沼田(湯場のKO勝ち) →沼田のKO勝ち SW………石田―川崎(石田のKO勝ち) →○ M…………江口―鈴木(江口の判定勝ち)→○ 自分にとっての番狂わせは、ライト級とウェルター級の試合だった。最近の『中森さん』の勢いは半端じゃなかったからね。世界戦の予定もないのに『長嶋健吾さん』がタイトルを返上してしまった具体的な理由は知らないけど、『中森さん』との戦いを回避したのか、ケガなのか? ホールには来てたけどね。 その『中森さん』は序盤若干優位に試合を進めていたにもかかわらず、「行ける!」と思った瞬間の判断が彼を炎の人に変えてしまって、攻撃一辺倒になった途端をやられたのは、去年暮れ『湯場さん』と戦った時の『あきべえさん』の場合と同じだと思う。その『あきべえさん』は、4ヵ月後の4月21日『上石剛さん』との復帰戦でも全く同じ轍を踏んでしまってとても残念だけど、二人ともリング上でもう少しクールに戦えば随分違ってくると思うな。 余談。『あきべえさん』が1RKOされた翌日スーパーウェルターのOPBFタイトル戦があったんだけど、『日高和彦さん』をあと一歩のところで仕留め逃した『柴田明雄さん』も『日高さん』をグラッとさせた後の詰めで舞い上がってしまい、赤コーナーに押し込んでからの15~16発の連打のうち13~14発が空振りかスカみたいなパンチだったもんなあ。 『沼田康司さん』には6回戦の頃から注目していたもんで、そりゃあ勝って欲しいとは思っていたけど、『湯場さん』のキャリアの前では今回はチョット難しいだろうなと予想していたから、正直タマゲタ。翌日ネットで映像を見たんだけど『沼田さん』は序盤いつもの試合運びとは違って、足を十分に使い、ゴツイけど柔軟性のある上体を揺すりながら出入りを繰り返し、距離を計りながら『湯場さん』の動きを見極めていた。 あんな事もできるんだあ。 このまま暫く行くのかなあと思っていたら、3Rの後半から突然にプレスをかけ始め、いつもの『沼田さん』が登場してきた。反対に『湯場さん』のパンチには日頃のキレがないように見えた4R、『沼田さん』は『湯場さん』の若干不用意な左をかわしざま「ゴツ!」と右フックを顎付近に叩き込んで、ダウンを奪った。勝負は既にここで終わっていた。カウントエイトくらいで立ち上がった『湯場さん』には『あきべえさん』に倒された時以上の甚大なダメージが残っているのは明らかだった。『沼田さん』は冷静な連打でコーナー近くで『湯場さん』にとどめを刺した。 初めのダウンを奪った時、『沼田さん』はレフェリーに指図されることもなく、自らゆっくりとニュートラルコーナーに歩いて行ったし、再開された時も、いきり立ってがむしゃらに倒しに行くということもなく、『湯場さん』のダメージを推し量るようにしてから、クールな攻撃に入っていった。こんなファイターはそういないと思う。 C・C出場者の中では最多KO数を誇る3階級制覇のチャンプを撃破したんだから、当然MVPだと思っていたら何と『木村登男さん』だと。『松本憲亮さん』との試合でも『木村さん』の試合運びは惚れ惚れするような職人仕事のようだったけど、彼はちょっと前に防衛記録の件で100万円も貰ったことだし、そもそも今回のC・Cではランク8位が相手だったことから考えても、『沼田さん』の衝撃度の方が圧倒的だと思うんだけどなあ。納得いかないなあ。選考委員の人たちは本当にこの試合を見たのかな。2歩も3歩も譲らせて、4月のMVPにするから、ここでは殊勲賞で我慢我慢ということなの?  『沼田さん』はタイトル戦の翌々日には後楽園ホールにやって来て、『日高さん』の控え室に挨拶に行ってたけど、殴られた跡など全く無く、いつもの普通の顔をしていた。今のところ日本で一番名前が売れていないチャンピオンなもんで、ファンから囲まれたり握手を求められるということもなく、観客に紛れて普通に試合を観戦していた。 今回のC・Cの中で注目度が一番大きかったのは、言うまでもなく『榎さん』と『粟生さん』の一戦だったけど、引き分けという裁定は妥当だと思っている。自分がそれぞれの陣営の人間と想定して2回ビデオを見返したんだけど、違った結果になったからね。それにしても、まあ図ったようなドロー劇だったなと感心している。あの試合、よりリスクのあった、つまり負けた時のダメージが大きかったのは、間違いなく『榎さん』の方で、一挙に引退まで追い込まれる可能性だってあると思っていた。ならば、むやみに『粟生さん』を追い過ぎてスタミナを消耗させるのは得策ではないし、するどい左カウンターを喰らう危険を冒してまで右フックにこだわらなくてもいいのではないかと思っていた。だから、あの戦法で大正解!その点からすると、余裕のあったのは『粟生さん』の方で、もし負けても日本チャンピオンに再トライする機会はすぐに訪れるはずだから、本当はもっと攻めていくのではないかと思っていた。そこら辺りが打撃戦のきっかけだろうと思っていたんだけど……。 以前ある人から聞いた話なんだけど、江戸時代、本当の果し合いを見た人の話。映画のように向かい合うなりいきなりガアーッとは斬り合えず、物凄く長い時間対峙していたんだと。西部劇のガンマンの決闘の場合だと、とにかく早撃ちが勝負の分かれ目というのは理解しやすい話だけど、刃物の斬り合いとなると、なかなか最初の一太刀が振り出しにくいというのも何となく想像できる。二人の試合には、そんな抜き身による勝負みたいなところがあって、研ぎ澄まされた殺気が凄くて自分はとても面白かった。 技能賞は『下田昭文さん』ということだが、個人的には徐々に相手にやる気をなくさせる抱きつきバッティング戦法を強い意志で耐え抜き、常に的確にパンチをヒットさせ続けた『清水智信さん』にこそ相応しいと思う。予想通り今回のC・Cの中で一番見所の乏しい盛り上がらない試合だったけど、これからはフライ級のタイトル戦も面白くなるに違いない。 それから、派手なダウンシーンこそなかったが、SF級の『河野さん』と『相澤さん』のパンチの交換はホント見ごたえあったなあ。 『川崎さん』は、まだ燃え尽きていないんだ、いいなあ。 1月5日『小堀さん』は、眠むそうだった。彼は、4回戦の頃から「2連敗はカッコ悪いからなあ」という理由で練習に励むようなところがあって、つまり、何かモチベーションがはっきりしていないと頑張れないタイプなんだな。その点『真鍋圭太さん』とのタイトル戦は凄かったからね。その『小堀さん』が世界戦だってことで、最近はエラク気合が入っているらしい。『ホルへ・リナレス』とのガチのスパーリングは記者たちがタマゲルほどだったとか。以前ビデオで『エドウィン・バレロ』とのスパーを見たけど、『小堀さん』は相手が誰であろうとビビるというようなことがまるで無いボクサーで、初めの日に『バレロ』に結構やられたのに、「今度はボコボコにしてやります」って言ってたので、「どうだった?」と聞いたら「この間よりもっとボコボコにやられました」って普通に言ってたとのこと。彼に勝たせる、つまり彼を必死に頑張らせるには、負けたらインタビュー有り、勝ったら無しという条件にしたらいいんじゃないかと思うんだけど……。 『小堀さん』も『沼田さん』も体内に溶鉱炉を備えたクールなファイターだけど、あんまり人にいじられる事は好きではないところも良く似ていているので、遠くから見ていてあげるともっと伸びると思うな。 残念だったのは『大場さん』と『三谷さん』、『黒木さん』と『三澤さん』の試合に立ち会えなかったこと。 東京以外で行われた試合は、B級とW級、M級の3試合。12人のチャンピオンのうち (SFe級は空位)10人までが首都圏ジムのボクサーということになった。


posted by 村木田一歩 |17:07 | コラム-リングサイド | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月24日

『止め時』は、“やめどき”とも“とめどき”とも読める。 村木田一歩

20080424
ボクシングにおける“とめどき”とは、試合中のレフェリーストップとセコンドからのタオル投入のタイミングということになる。 このうちタオル投入の場合は、観客を含めてほとんどの人たちの納得が得られるが、 レフェリーストップのケースだと、止められた側のボクサーやセコンドから大きな不満が生ずる場合が度々ある。 だけど、試合の最中ボクサー自身は勿論、セコンドを含めた周囲の全てが、アドレナ リン大噴出で言わば舞い上がった状況になってしまうことが多いし、どうしても身贔屓な判断をしがちになるものだし、そもそもボクサーの健康に配慮すれば、早目早目の“とめどき”こそが望まれる。 次に、“やめどき”のこと。で、以下の『止め時』は“やめどき”と読む。 ボクサーがリングを去る理由には、実に様々なものがある。 周囲が最も分かりやすいのは、身体上・健康上の理由だ。外傷性のケガのみならず、視聴覚関係や脳のトラブルに直面してリタイヤすることもとても多い。それと年齢的なもの。全くの私見なのだが、それまで勢い一発でやって来たボクサーでさえも、32才頃になると過去を振り返り、将来を見据えて色々考える時期を迎えるのではないかと思っている。以前のビデオを見比べても動きの違いを知らされることにもなる。 その他の止める理由としては……。  ・なかなか負け越しが解消できなくて  ・戦績も芳しくなく、そんな折の微妙な判定に嫌気がさして  ・自分に対するジムの期待が段々薄れてきているような気がして  ・これ以上頑張っても上へ行ける気がしなくて  ・自信が過信に過ぎなかったと気づいて  ・一応タイトル戦まで行ったので  ・家族の反対が強くなってきて  ・子供もできたし、このままでは暮らしがきついので  ・仕事と両立できなくなって  ・他に自分らしさを発揮できる場所を求めて  ・とにかく限界! その一方で、なかなか“止めない”あるいは“止められない”ボクサーもたくさんい る。 頂点を極めたわけでもなく、自分でも極められると思ってもいないのに、止めないボ クサーがいる。 トレーナーや更には友人達さえも「そろそろ止め時じゃない?」なんて雰囲気なの に、それでも止めない。 そういう彼にとっては、自慢できるものではない戦績さえもそれほど気にかかるもの ではなく、とにかくボクシングが大好きで、あのカアーッと照らし出されたリングに上がるのがたまらないといった感じなのだ。 食べたいものも食べずに走って走って、トレーニングを重ね、5~10㎏も減量し て、同じように苦しんだであろうそんな相手を殴り倒そうというのがボクシングだ。 嫌がっている所を攻め、出血した傷口に更にパンチをぶち込もうとするのがボクシン グなのだ。 ボクサーの中には、サドとマゾが同居しているとしか言いようがない。 そして、減量やトレーニングに苦しんでいる自分を、ストイックでカッコいいと思え るくらいでなければ続けられないスポーツだし、その思いに強く執着すればするほど、ボクシングから足を洗えなくなるのだと思う。 そう考えると、止めると言って一度ボクシングから遠のいたボクサーが再びジムを訪 れるのもよく分かる話しだし、ずっと以前に引退したのに、ついつい後楽園ホールに足が向いてしまうっていうのも共感できるのだ。 だって、一度引退式をやってもらったにもかかわらず、またリングに立ったボクサー さえいるんだからね。 そんなボクサー達はみんな、「自分の努力が足りず、まだ限界に挑戦できていな い。」と思っているし、「まだ燃え尽きていない。」と感じているのだ。そう、この “燃え尽きていない”というのがキーワードなのだ。 燃え尽きたかどうかについての判断基準は、全てのボクサーの心の中に固有のレベルで存在するものなので、「これだけやったんだから。」とか 「ここまで来たんだから。」という周囲が抱いている常識的な判断や画一的な見解・ 思惑などが通用するものではないのだ。だから、ボクサーは、それぞれが“燃え尽き た”か未だ“燃え尽きていない”かについて一人でジックリ考えて、自分だけの『止 め時』を決めればいいのだ。 自分の部屋にはボクシングや音楽と映画に関したものが雑然と散らばっていて、大型 のアクオスもあるし、どこかに猫もまぎれていてとても居心地がいい。壁や天井にも 気に入ったボクシング関連のポスターがたくさん貼ってあるんだけど、このあいだボ ヤーッと眺めていたら去年の5月の角海老ボクシングのものが目が止まった。そして 顔写真が出ている4人のボクサー全員がもういないことに気が付いた。『渡邊一久さ ん』『木嶋安雄さん』『佐藤常二郎さん』『平野博規さん』。それぞれまるで性格の 違う思い出深いボクサーたちだった。4人には4通りの引退理由があったんだけど、 ボクサーの寿命は何て短いんだろうと感慨深いものがある。でも彼らはずーっとDVD の中に生き続けている。そうやって頑張ってた姿を残しておけるのは羨ましいとも思 う。自分も頑張った時期はあるんだけど、それは自分の記憶の中だけにしかないから ……。 何十年も前の話だけど、日本タイトルに挑戦した試合で、チャンピオンをKOに下し、新王者になったその日に、ベルトを返上し引退届けを出したボクサーがいた。彼はそ の夜「限界だ、もう十分地獄を見た。」と言って、青白く燃え尽きたのだ。 それから、あの『矢吹ジョー』は白く燃え尽きたし、『本望信人さん』は、去年まさに真っ赤になって燃え尽きた。 果たして君は、何色で燃え尽きるのか……。 ♪右利き用のビッグヘッドのストラトキャスターを逆さまにして使ってたジミ・ヘン ドリックスも異様にカッコ良かったなあ。  ただ、ギターにライターオイルぶっ掛けて火をつけたり、アンプをぶち壊すのは、 意味わかんなかったなあ。フーもやってたけど……。


posted by 村木田一歩 |10:46 | コラム-リングサイド | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年04月22日

4/10 後楽園ホール「トゥモローズチャンピオン」

元日本フェザー級チャンピオン雄二ゴメスが名前に「Ⅱ」と加え、復帰戦を迎えたこの日、角海老宝石ジムからも「復帰」「再起」をに向けてリングに向かおうとする選手が・・・。


2008042203
☆51.7kg契約8R  殿村 雅史(角海老宝石) {【判定3-0(78-73、77-73、76-74)】} 小山田彰利(シャイアン山本) × 角海老宝石ジムに移籍して昨年2月の移籍初戦ではTKO勝ちを収めハードパンチャーっぷりを見せつけた殿村は、角海老宝石ジムで数少ないサウスポー選手として軽量級から中量級のランカー選手のスパーリングパートナーとしても抜擢されることが多く、実力を買われていた。しかし、移籍2戦目に佐藤 洋太(協栄)と再戦で敗退、続いて現スーパーフライ級12位小林 タカヤス(川島) にも判定負けと連敗し、あとのない殿村は、この日のセミファイナルに出場し、日本フライ級の新鋭と謳われた小山田 彰利(シャイアン山本)との対戦で新たな一歩を踏み出そうとしていた。 1R、まだ身体の硬い両者。小山田は身体を振り、ジャブを軽めに出しながら殿村の出方を伺う。殿村も動きの早い小山田を警戒しながら足を使いジャブで様子をみる。2人の足使いが少し縺れ距離が縮まったところに殿村の右フックが小山田のアゴにヒットすると小山田がぐらつき、バランスを崩したところへ殿村が二度目の右でダウンを奪うと、続けて右ジャブからの左ストレートで小山田はリングに膝が付いてしまい、1Rに二度のダウンを奪われる。 2R、左右フックで殿村に詰め寄り攻撃する小山田、しかしバランスを崩したところへ冷静に相手の動きを見ていた殿村が1、2で再びダウンを奪う。 3R、1、2ラウンドにダウンを奪った殿村は、相手の動きを見ながらボディーを狙う。小山田は足を使って距離を足りながらジャブを打つスタイルから、中に入って殿村のアゴを狙っていく。 4R、パンチを出すのを休むことなく前に出て攻撃をし続ける小山田に対し、なかなか決め手が出せなくなる殿村。 5Rから後半の戦いは、3度ダウンを奪われた小山田は手数とファイタースタイルでポイントを獲っていく、対する殿村は、KO狙いで、相手の打ち終わりにを狙って一発勝負にでて、この攻防戦が続く。 結果は最終ラウンドの8ラウンドまで持ち越され、判定へと。3-0で殿村が勝利した。
2008042201
☆S・バンタム4R ●
 佐々木友成(角海老宝石) 【判定3-0(39-37、39-38、39-38)】 中村雄彦(相模原ヨネクラ) × この日東日本新人王予選の一戦を迎えることとなった、佐々木友成。佐々木はアマチュアで全日本3位にランクされた実績を持ち、鳴物入りでプロデビューを果たし、ジムの寮に入りチャンピオンを目指していた。しかし、初戦、2戦目と敗退。寮を出ることとなり、一時地元、青森に帰省する。約1年のブランクを作ったのち、再びジムに姿を戻した。復帰一戦目で初白星をあげ、今年度の新人王予選にエントリーした。 ヘッドギアをつけていたアマチュアの戦いからヘッドギアなしのプロの戦いに、佐々木の本当の力を発揮できたのか? 1R、ガンガン前に出てくる相手に対し、佐々木は足を使って、ジャブを出しながら自分のパンチが当たる距離を探る。 2R、このラウンドも相手は前に出てくる、佐々木も同じように足を使ってジャブで距離をはかる。このラウンドから相手の攻撃の打ち終わりにジャブを当てていく。 3R、このラウンドも攻防戦は続くが、佐々木は相手の攻撃に少し押され気味に。ラウンドの後半に、右フックをもらってしまう。 4R、最終ラウンド接近戦に持ち込みたい相手に対し、くっついてきた相手の離れ際を狙ってジャブ、フックを当てていく。ラスト20秒前にはロープに詰められそうになったが、相手の打ち終わりにガードが下がったところへ右フックをヒットさせぐらつかせる。 結果、3-0の判定勝利を収め、佐々木が予選のコマを進めた。佐々木はこの試合以前からの課題であった、「打たれ弱さ」というメンタル面を見事に克服したように思えるほど、相手の攻撃に屈せず攻撃し続けることができた。
2008042202
☆フェザー4R ●
 温水祥平(石川) 【判定3-0(39-37、39-38、39-38)】 南雄紀(角海老宝石) × 南は2006年1月にデビュー戦で敗退してから約2年振りの試合となる。心機一転した南に対し多くの人が応援に駆けつけ、声援は大きかった。対戦相手の温水祥平はこの日がデビュー戦。南より長身の温水が南の復帰戦の勝利を食い止めようと攻撃を仕掛ける。 1R、南は左フックからアッパーのコンビネーションで、相手の状態を後ろに反らせ、ブランクを感じさせない勢いのある攻撃をみせる、ラウンド終了間際にはフックが相手のアゴに当たりふらつかせる場面を見せる。 2R、相手の身体の硬さがほぐれ、ジャブを連打し距離を計りだす。南も、中に入り、1Rに当たったアッパーを狙うが、相手のジャブをもらうとフック連打を食らってしまう。 3R、南は以前、アッパーを狙っていく。相手も2R比べやや疲れが見えるが、手数は衰えない。 4R、連打で攻めてくる相手に対し、南は打ち終わりにガードが空いたアゴを狙い続けるも、相手のジャブが当たる距離になり右ストレートをもらってしまう。その後も連打で押さえ込まれる。ラウンド後半には南も連打で攻撃をし、両者一歩も譲らない攻撃をみせ、試合は判定へ。 結果3-0で温水の判定勝ちとなった。


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posted by kadoebi2 |14:24 | 試合レポート | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月21日

加藤喜孝 念願のランキング入りを果たして

 1月28日に行われた日本スーパーライト級10位の中村徳人(相模原ヨネクラ)との一戦に見事7回TKOで勝利し、同級9位にランクインした加藤喜孝(現在7位)。本来ライト級の加藤にとって相手は1階級上の日本ランカー。しかも傷害事件を起こした坂本大輔のピンチヒッターとして試合が突然決まったため、与えられた練習期間はわずか3週間。そんな圧倒的不利な状況をチャンスに変え、KO勝利という最高の形でそれをモノにして、念願のランキング入りも叶えた加藤の喜びの声を聞いてみよう。

加藤善孝
--まずは日本ランキング入りおめでとうございます。心境を聞かせてください 「ありがとうございます。本来の階級ではありませんが、正直嬉しいです。なにしろ練習する時間があまりなかったんで、これをチャンスだと思える余裕はまったくなくて、リングに上がるまでずっと不安でしたから。しかもスーパーライト級で戦うのも初めてだったし、とにかく試合までは不安でしょうがなかったです」 --そうでしたか。試合はどのような経緯で決まったんでしょうか? 「いや、年末年始は1週間ほど茨城の実家に帰ってのんびりしてて、それで東京に戻ってきて年始の挨拶をかねて1月7日にジムに顔を出したんですよ。そうしたら坂本さんの事件があってその代わりに試合に出ろと言われて……。話を聞いてみたら試合は28日で残り3週間しかないし、しかも階級もひとつ上だし。え?みたいな(苦笑)」 --一気に正月気分も吹き飛んだと(笑) 「まったくです。年末年始で体も動かしてなかったし、練習だって最後の1週間はコンディショニングなんで実質2週間しかできない。でもやるしかないから、そこからはもう一気に仕上げるしかなくて。ランキングに入れるチャンスだって言われても、正直そこまで考えられなくて、とにかく体を作ることで精一杯でしたね」 --どういった練習だったんでしょうか? 「時間がないんでスパー中心でしたね。スーパーフェザー級の東洋チャンプでワタナベジムの内山(高志)選手、帝拳の亀海(喜寛)選手をはじめ、出稽古にもかなり行きました。それでもトータルで30ラウンドくらいしかできなくて。まあ上の階級ということで減量がそれほど厳しくなかったことが不幸中の幸いくらいなもので」 --そんな厳しい条件の中で見事KO勝利を収められたことについてはいかがですか? 「ああいう風に勝てるとはまったく想像してなかったし、勝利の瞬間は喜びよりもまずホッとしたというか(笑)。ただ1ラウンドで手を合わせてみて、相手のパンチもよく見えてたしこっちのパンチもよく当たるんで、行けるという手応えはありました。それで2ラウンドにダウンを取ったまでは良かったんですが、そこから狙い過ぎてしまって7ラウンドまでかかってしまったのが反省点ですね。もっと早く倒せたと思うんですけど」 --なるほど。それでも1階級上のランカーをKOで沈めたことは高く評価されています。1月の月間新鋭賞も受賞しましたね 「こういう厳しい状況の中でチャンスをモノにできたということは、自分でもここまでやれるんだっていう自信になりました。今まで試合で勝ってもあまり褒められた記憶がなくて、でも今回の試合が終わってジムや周りの人たちにも初めて褒められたのが嬉しかった(笑)」 --そういう意味では2008年は幸先の良いスタートだと思いますが、これからの目標などは? 「そうですね、まずは本来のライト級で戦いたいと思ってます。ランキングに入ったことでさらに強い相手と、しっかりキャリアを積んでいきたいです。もちろんその先には日本タイトルも見てます。それと去年の10月に戦った三垣(龍次)選手には是非リベンジをしたい」 --三垣選手との一戦は加藤選手の初めてのランカー挑戦で、僅差の判定で敗れた試合ですね 「はい。あの時は1月の試合とは違って練習もしっかりできたし、自信もあったのに負けてしまったんで。三垣選手もその後順調にキャリアを積んでランキングも上げてるし、どこかのタイミングで再戦できたら良いと思ってます」 --そう考えると、中村戦の時のように余裕がない、追い詰められた環境の方が力を発揮できるのかもしれないですね 「自分でもそうかもしれないとは思います。でもやっぱり……、時間はある方がいいです(苦笑)」 --分かりました。それでは今後のさらなる活躍を期待しています。頑張ってください 「ありがとうございます!」


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posted by 角海老宝石広報室 |13:25 | 対談・インタヴュー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月19日

小堀佑介、5/19世界戦への心境を直撃!!

 日本タイトル獲得から2年半、前日本・東洋スーパーフェザー級王者の小堀佑介が5月19日、階級を一つ上げたライト級でWBA世界王者のホセ・アルファロ(ニカラグア)に挑戦することが正式決定!! 地味で天然なキャラクターとはミスマッチな豪快で熱いファイトスタイルで数々の強敵をなぎ倒し、ついには念願の世界戦にまでこぎ着けた小堀。ライト級でのタイトル獲得となればガッツ石松、畑山隆則に継ぐ日本人3人目の快挙となる。4月12日に角海老宝石ジムで行われた記者会見後の小堀をキャッチ、現在の心境を直撃した。

小堀佑介
--念願の世界戦がついに決定しました。心境を聞かせて下さい 「さすがに(気持ちが)高ぶりましたね」 --さすがに高ぶりましたか 「やっぱり世界戦ですから」 --決定の知らせはいつ聞いたんですか? 「4月の初めとかだと思います。電話で決まったと聞いて…」 --その瞬間は? 「僕で絵になるのかなって…」 --何を気にしてるんですか(苦笑 「すいません(笑)。いやでも初めはホントなのかなって」 --実際会見までやってますから本当ですよ 「そうですね。だから気合入ってます、本当に」 --試合まであと1カ月と少しですが、やっぱり練習にも力が入るんじゃないですか? 「いや、もう人生懸けて練習します。ずっとこれに向けてやってきてるし」 --いよいよという感じですか? 「やっぱり世界戦っていうのはボクサーにとっては最終地点というか…。いやこないだ洗濯中にそう思ったんですよね、もしかしたら5月で全て終わっちゃうかもしれないんだって。いくら鈍感な僕でもさすがにそう考えると少しこみ上げてくるものがありますね」 --なるほど… 「僕はボクシングしかやってきてないし、世界戦はこれまで歩んできた僕のボクシング人生の最終章になると思うし、練習もしっかりやって悔いの残らないようにしたいです」 --でも勝てば世界チャンピオンとしてボクシング人生の第2章が始まりますね 「もちろん。ここまで来たらそうなることを目指してます」 --さて、試合の方ですがまずは一階級上のライト級での挑戦ということですが 「もう世界戦がやれるなら体重は関係ないですね」 --特に不安はないと 「やっぱり相手のパンチも一発一発重いと思いますが、こっちもしっかり練習してパワーアップします」 --チャンピオンはニカラグアのホセ・アルファロ選手。戦績は20勝3敗で18KOと、かなりアグレッシブな選手と聞いています 「当然世界チャンピオンになるだけの強い選手だと思います。ガンガン前に出てくるタイプみたいなんで相性は良いんじゃないでしょうか。挑戦者らしくしっかり打ち合って、倒すか倒されるかの試合がしたいです。勝っても負けても完全燃焼したいですね」 --会見でも総合プロデューサーの萩森氏が「ボクシングの原点のような試合を期待したい」と仰ってましたね 「相手もチャンピオンになったばかりで初防衛戦だし、絶対打ち合ってくると思います。僕も気持ちでは負けないつもりですし、後先考えないで打ち合いに行きますよ」 --小堀選手はそれこそ現世界チャンピオンの(エドウィン・)バレロ選手ともスパーをしてますし、元チャンピオンの(マルコ・アントニオ・)バレラ選手とはアメリカで合同キャンプも張りました。そうした世界チャンプとのスパー経験や練習がかなり役に立つんじゃないでしょうか? 「あ…、言われてみればそうですね。今言われて初めて気づきました(笑)」 --むしろこの時のための経験だったというか… 「いや、そうですね。たぶんすごい役立つと思います。しっかり思い出して練習しないと…」 --是非お願いします。ジムや色んな方たちが小堀選手に期待していると思います。本当に頑張って下さい! 「頑張ります。しっかり打ち合ってKOで勝ちたいと思ってます!」


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posted by 角海老宝石広報室 |13:43 | 対談・インタヴュー | コメント(0) | トラックバック(0)
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