2008年03月24日

2/28「第1回花形スペシャルファイト」小野心VS大内淳雅

☆第2試合 L・フライ級6R
×大内 淳雅(角海老宝石)【判定6R3-0】小野 心(花形)

元日本ミニマム級チャンピオン・阿部弘幸トレーナーの指導を仰ぐ大内が今回対戦する小野は、大内の兄弟子にあたる日本L・フライ級6位・斎藤直人に判定勝利を収めた経歴を持つ強敵。その05年1月の斎藤戦以来の実戦となる仇敵に対し、果たしてTEAM阿部は3年越しのリベンジとなったのか。

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初回、長身アウトボクサーの小野の懐に飛び込もうと前進を繰り返した大内の出端を、サウスポースタイルから長く伸びる小野の右ジャブが弾く。長らく実戦から遠ざかっていた小野は、まずは相手の出方を窺い、勘を取り戻そうとしている様子だ。対する大内は懐深い相手に対しての攻め口を探り出しているといった感じか。  2R、大内はフック系、小野はストレート主体のパンチで攻撃を組み立てる。大内は打ち合いの中で右ストレートをヒットさせたが、両者の有効打はほぼ同数。待ちのボクシングを展開する小野よりもアグレッシブネスに勝った分、大内は優勢を印象付けた。 3R、攻勢を強めた小野は、右ジャブ、左ストレート、右フック、左右ボディをヒット。一方の大内は右目尻をカットするなど苦しい展開が続き、主導権は小野に傾く。 4R、両者は積極的にパンチを交換。大内は終始ボディに狙いを定めたが、上下に散らすパンチの的確性では小野が上回る。しかし小野もブランクの影響からスタミナ切れの兆候が出て、スピードに若干の陰りが見られ始めた。 5R、大内は左の相打ちで一瞬グラつく。その後も小野は大内の接近際にジャブとカウンターを合わせ、アウトボクシングで逃げ切り体勢に入った。ポイントを挽回したい大内は前進を止めないが、そこには焦りの色が窺え、なかなかパンチを正確にヒットできない。 最終回、パンチを小刻みに繰り出し、小野を打ち合いに巻き込んだ大内はロープ際で右をクリーンヒット。すかさずショートパンチのラッシュを仕掛けてチャンスを作った。だが小野も反撃に転じ、熾烈な打撃戦が展開される最中、試合は終了となった。 採点は58-57、58-56、57-57の2-0で小野に軍配。ここ6戦でサウスポーとの対戦は4試合目。「左への苦手意識は大分払拭できつつある」と戦前に話してくれた大内だったが、「懐の深いサウスポー」という特異性を持つ相手を突き崩すにはわずかに力及ばず。サウスポーのジャブ、ストレートに行く手を阻まれてしまった。上を狙うためには、左右問わず、長身ボクサーへの対応力が今後の課題になりそうだ。  


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posted by kadoebi1 |16:23 | 試合レポート | トラックバック(0)
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2008年03月22日

『有望株』 村木田一歩

20080322
去年ボクシングを見に行ったのは、合計76回。おととしは85回、その前の年もほぼそのくらいだったから、去年は1割ほどへっている。何故減ったのか色々思い返してみたら、新人王トーナメントを見に行くのがとても少なかったのが大きな理由だと分かった。時間があったにもかかわらず、東日本の決勝戦にも立ち会っていないんだから……。 おととし、新人戦のレベルが急に低くなったような気がしたけど、去年も、是非次の試合を見たいなと思うようなボクサーがとても少なかった。以前だと、「これは、将来ランカーだな。」とその後の成長が楽しみなボクサーもいたし、それほど強くはないけど、何故か惹かれるボクサーも必ずいたんだけど……。それと去年は、途中で棄権してしまうケースが例年以上に多くて、少し期待を寄せていたボクサーが3回戦目を突然棄権してしまってからは、一気に興味が失せてしまった。 唯一今後楽しみなのは、古口ジムの『古口学君』だな。他のランカーの事情や、彼の試合のタイミングなどで、残念ながら今はランク落ちしてしまったけど、クラス慣れしたら、彼はきっと伸びると思うな。 鳴り物入りでプロ転向するようなボクサーは、有力ジムに破格の処遇で引き取られ、いきなりB級デビューするので、そもそも新人王トーナメントには縁がないし、自分としては、原石のようなボクサーを発見するのが嬉しくて、新人戦やデビュー戦の試合会場に足を運ぶ。今年は何だか昨年以上に期待できると思っているんだけど……。 実は、今度の新人戦に向けて、今からとても楽しみにしているボクサーが一人いる。それは、ドリームジムの「藤原陽介君」だ。彼、デビュー戦では、1Rの初めの1分半を全くパンチを出さず、ひたすらガードを固めて相手にプレスをかけることだけに費やした。ガードの上からとはいえ、それこそ打たれに打たれまくって、それでも一発も打ち返さないので、「こいつは何なんだ。」って……。三浦会長もプレスをかけることの指示は出すが、パンチについては一言もアドバイスしないので、とても不思議に思っていたら、ハーフタイムを過ぎる頃突然、「よーし、行けー!」と怒鳴った。その途端「藤原君」は、まるでドッグレースでゲートが開いた瞬間の弾け出たグレイハウンドのように、ガガーッと打ちまくり、あっという間に相手を倒してしまった。自分も驚いたが、相手も相当タマゲタと思うよ。 デビュー戦がそんなんだったので、彼の2戦目を楽しみにしていたら、今度の相手は初戦のボクサー以上のテクニシャンで、アマチュア経験もありそうなファイターだった。今回も前回のような試合運びをするのか注目していたら、さすがにごく普通に戦っていたけど、体の入れ替え方や手数、コンビネーションにも長けた相手に対して、相変わらず厳しいプレスをかけることができて、タイミングのいい鋭いパンチで、またもや見事に打ち倒した。この子は、楽しみだな。 新人王トーナメントで思い出すのは、残念ながら2年続けて無残な負け方をしてしまった弟の応援のため、毎回会場を訪れ、必死の形相で喉が壊れるくらいの大声で声援を送っていた『粟生隆寛さん』。それと、いかにも貧相な新人に対して、床を踏み鳴らして気合を入れていた『クレージー・キムさん』。自分は長いこと生きてきたけど、身内も含めて人からあんなに熱っぽく応援されたことがないもんで、見ていて胸が熱くなったな。 ♪そのエリック・クラプトンやジェフ・ベックが去来していたヤードバーズっていうバンドは、今考えると凄いね。バーズってバンドもあって、こっちの方が“ターン・ターン・ターン”とか“ミスター・タンブリンマン”とか洗練された曲をいくつもヒットを飛ばしてたけど、ヤードバーズは、何だかとても荒っぽいサウンドだったな。かろうじて、“フォー・ユア・ラブ”を記憶しているけど……。


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posted by 村木田一歩 |13:00 | コラム-リングサイド | トラックバック(0)
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2008年03月21日

3/4 後楽園ホール「2008クリーンファイトボクシング1」

☆フライ級4R塩澤 直紀(角海老宝石) 【判定4R2-0】×平野 太誠(館山牛若丸原田)

平成生まれで角海老宝石ジム最年少プロボクサーの塩澤 直紀。
ここまでの戦績は、3戦2KO1敗。過去3戦を、新宿フェイス(2試合)、京王プラザ八王子(1試合)で行った塩澤にとって、今回、後楽園ホールデビュー。


デビュー戦に近い心境がうかがえるかと思いきや、会場に向かう車内では担当トレーナー、フセイン・シャーの大ボケっぷりに笑顔するほどほどリラックスしていた。
試合はこの日の第一試合。メインはヅラボクサーこと小口雅之(草加有沢)。
塩澤のセコンドにはフセイン・シャートレーナーに加え、元東洋太平洋スーパーフェザー級チャンピオン本望信人トレーナーと心強いバックを引き連れての入場となった。

1R、平野の先制パンチをもらいペースを握られるかと思われたが、得意のジャブで相手にプレッシャーを与え塩澤の距離になる。
2R、ここでも塩澤はジャブを使い、平野のガードの間を狙って右ストレートやボディーを攻めていく
3R、前半、塩澤が攻めるが、後半になると、ややスタミナが低下しスピードが落ちてきたようにみえた。平野はバランス良くフックなどで攻撃をしてくる
4R、最終ラウンドは接近戦での打ち合いになる、塩澤のガードが下がったところに平野がパンチを狙う

結果:2-0(39-38、39-38、38-38)で塩澤の勝利。
自己採点では、前半は塩澤、後半は平野がポイントを取ったかなと感じ。引き分けかと。


<追伸> 塩澤は、勝利者賞として、草加せんべいを貰った。

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posted by kadoebi2 |12:28 | 試合レポート | トラックバック(0)
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2008年03月18日

奈須勇樹 中広戦に向けた意気込み

 日本、世界タイトルマッチを経験し、WBC12位と世界ランキング(取材現在)にも名を連ねるフライ級の強豪、中広大悟(広島三栄)との一戦を3月20日に控えた日本フライ級の新鋭、奈須勇樹。勝てば世界ランキングを手にし、名を売る絶好のチャンス。前回のジョジョ・バルドン戦ではまさかの1回KO負け、「もう失うものは何もない」と言い切る奈須の意気込みを聞いた。

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--試合が近づいてきましたが、調子の方はいかがですか? 「順調ですね。練習自体は特にこれといったことよりもいつもと変わらずですが、充実した練習ができてます」 --対戦相手の中広選手は過去日本と世界のタイトルマッチを経験している世界ランカーです。特に意識する部分はありますか? 「うーん、正直あまり意識してないかもしれませんね。もちろん2度のタイトルマッチを経験しているという部分はあるんですが、戦績から見れば僕より1戦多い19戦目だし、そんなにキャリアの差はないと思ってます。ビデオも見ましたが、とてもセンスのある見映えの良い選手。でも怖さという意味では以前戦った翁長(吾央、現・大橋ジム所属)さんとかの方があると思うし」 --なるほど。タイプ的にはどうですか? 「まず日本人で右、というのが僕にとってはやりやすいですね。右のボクサーとやるのは実は新人王の決勝以来ほぼ3年ぶりなんですよ。やっぱり手が合うし、それに中広選手も僕もファイターに近いタイプなんで、KOのチャンスだって出てくるはずだし。試合自体は噛み合うと思います」 --それに勝てば世界ランキングが手に入る大きなチャンスです 「そうですね。ただ今の僕がどうのこうの言える状況じゃないんですから……」 --前戦のバルドン戦でのKO負けのことですか? 「まあそうですね。あの試合を振り返ってみて、自分は絶対やってはいけないことをやってしまったんで……」 --それはどういうことですか? 「僕は本来ボクシングをやるかやられるかの勝負だと思っていて、あの試合ではどこかボクシングをスポーツとして見てしまっていたっていうか……。それが余裕、気の弛みですよね、そこをバルドン選手は見逃さずに突いてきて見事に一発をもらってしまって。今思い返せば僕はリングに立ったら絶対やってはいけないことをやってしまったんだと思います」 --なるほど。ただ、そういう部分に気づけたことであの試合をちゃんと消化することができたんじゃないでしょうか 「そうですね、気持ちの切り替えはできてます。自分のボクシングを見つめ直す良い機会にもなりましたし。逆に何もない時の自分に戻れたっていうか、自分にはボクシングしかない、これで生きていくしかないっていうことを再認識しました。ボクシングはやっぱりやるかやられるかだってことですよね。そういう気持ちを少しづつ取り戻せている気もします」 --あの試合の直後にこの中広戦が決まって、名誉挽回のチャンスでもありますね 「この試合が決まったのってバルドン戦の3日後とかで、あの試合でナメられてるのかなって思いもあります。だとしたら相手にそれを後悔させてやるくらいの気持ちを持ってるし、逆に向こうのモチベーションがそういう部分だけなら願ったりですよね。これに勝てば世界ランキングに名前を載せられるて、そうすれば日本のランカーたちとも試合ができるようにもなるだろうし、自分に一番足りないキャリアをしっかり積むこともできるんですよね。相手には失礼ですけど、これは自分に世界ランキングをくれるための試合なんだ、そういう風に思ってます」 --頼もしい発言で意気込みが伝わってきます 「とにかく気持ちでは負けない、勝利への思いだったら絶対に負けない気持ちです」 --今日はありがとうございます。それでは試合楽しみにしております。頑張ってください 「ありがとうございます!」


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posted by 角海老広報室 |15:26 | 対談・インタヴュー | トラックバック(0)
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2008年03月17日

2/28「第1回花形スペシャルファイト」 ボクサー池田光正、結びの一番

☆フェザー級8R
×池田 光正(花形)判定8R3-0福島 学(花形) 

98年2月に花形ジム主催興行で角海老宝石ジムの選手とデビュー戦を行なった池田は丸10年経ったこの日、今度は角海老宝石ジム所属選手として、古巣・花形ジムの選手と拳を交えることになった。その相手とは元日本S・バンタム級チャンピオンで、02年8月に当時WBC世界S・バンタム級チャンピオンに在位していたオスカー・ラリオス(メキシコ)に挑戦した経歴を持つ福島学。両者に面識は全くないが、花形ジムから角海老宝石ジムに移籍した池田と入れ替わる形で、福島が花形ジムに移ってきたという因縁がそこにはあった。

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距離を詰めようと、ガードを固めて突進を繰り返すブルファイターの池田に対し、御馴染みの「キッズリターン」のテーマ曲で入場してきた福島は左ジャブを起点に得意の左アッパーを突き上げ、自らの距離をキープ。その絵はさながら闘牛と闘牛士のようで、池田のテレフォンパンチ気味の左右フックは空を切り続け、序盤3ラウンズは福島が優勢に試合を進める。 池田が息を吹き返したのは4R。執拗に接近し、アッパー、フックを繰り出すと、断続的ながらもヒットが生まれ始める。一方の福島はバックステップを踏み続け、古豪の前進を持て余す様子を窺わせた。 だが今の池田はここまで追い詰めるのが精一杯。5Rに入ると、再び福島のジャブ、右ストレート、左ストレートで出足を抑えられ、距離が詰まると右ボディアッパーで動きを止められた。6Rも池田の出端に左右ストレートを突き刺しては、サイドに動き出す福島のペース。しかし池田も必死に抵抗し、時折浅いパンチをヒットさせ、福島の手を焼かせた。7R、池田の気持ちに身体はついていかない。それでもしぶとい粘りを見せる。往年の切れ味が失せたとはいえ、福島の細かいパンチを浴びても、持ち前のタフネスは健在。8Rに飛び込み様の左アッパーが火を噴き、一瞬グラつきはしたが、断じて心が折れることはない。池田の大振りが福島を正確に捉えることはなかったものの、その気迫を目のあたりにした福島は深く攻め込んで行けぬまま、試合終了のゴングが響き渡った。 フルマークで福島という判定が告げられ、相手コーナーへ挨拶に向かった先で待ち受けていたのは恩師・花形進会長。決して仲違いをしての移籍ではなかった。だが池田は開口一番「わがまま言ってすみませんでした」と謝罪の念を表した。それに対し、花形会長をはじめとした福島陣営は、かつての教え子の健闘を労う。心の深層にあった両者のわだかまりが氷解した瞬間、池田の顔は涙でクシャクシャになった。これでボクサー池田光正がやり残したことは全てなくなった。 昨年3月の試合後のリング上で引退を宣言するも、前言を撤回した前科を持つ池田は控え室に戻るや、サバサバとした口調で体力の限界を理由に「2度目の引退」を声明。一方的な試合内容には違いなかったが、自身の生き様が投影された愚直で泥臭いボクシングスタイルを貫徹し、完全燃焼し切ることができた。今度こそは個性派ファイターが翻意することはなさそうだ。最終戦績は28戦13勝(9KO)12敗3分。


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posted by kadoebi1 |19:16 | 試合レポート | トラックバック(0)
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