2008年03月31日

榎洋之、粟生戦への意気込み

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 いよいよ決戦の日が迫ってきた。4月5日、東洋チャンプ・榎洋之と日本チャンプ・粟生隆寛の日本人フェザー級最強を決める一戦。どちらも世界上位にランクされ、日本ボクシング界が誇る逸材同士。間違いなく勝った方が世界への挑戦権を得ることができるだろう。高校6冠、帝拳の若きホープ粟生を迎え撃つ我らが角海老宝石ジムの榎に、この一戦に向けて高ぶるその胸の内を聞いた。 --お疲れさまです。試合まであと2週間を切りました。そんな大事な時期に今回の取材を受けて頂き、まずはありがとうございます。早速ですが調子の方はいかがですか? 「まあ仕上がってきてると思いますよ。いや、というより(調子が)良い悪いに関係なく仕上げる。そういうことです」 --ナデル・フセインを破り、さあ世界戦と言われながら去年1年間は試合は決まらず、榎選手にとっては辛く厳しい「待ち」の年だったと思います。そして年が明け、結局ここに来て決まったのはなんと日本チャンプの粟生選手との試合。ファンにしてみれば最高に観てみたいカードですが、ただ榎選手の心の内を考えればかなり複雑な気持ちだったんじゃないでしょうか? 「試合が去年の12月に決まって……その時は確かに複雑な気持ちだったけど、ジムが決めた試合ならやるしかないじゃないですか。でも今はそれも含めてすべてチャラだって思ってます。試合が決まった以上は絶対に勝たなきゃいけないから」 --なるほど。モチベーションもしっかりあると 「やっぱり今まで応援してきてくれてる人たちやジム、周りにいる色んな方たちが後押ししてくれて。元々持ってた自分の勢いをさらに押し上げてくれたっていうか。」 --それに試合は1カ月以上前の段階で完売、日本ボクシング界屈指の好カードとも言われ、ボクシングファンの間でも相当話題になっています。その辺りはいかがですか? 「嬉しいことじゃないですか。ファンが観たいと思ってくれることが、そうしたファンの人たちの支えがさらに自分を後押ししてくれてるんで」 --対戦相手の粟生選手についての印象を聞かせて下さい 「うーん、相手が誰でも勝たないといけないってところでやってるんであまり……。こっちの方が強いってことぐらいで」 --頼もしい発言ですね。練習の方もかなり充実してそうですが、どういう所を目指してトレーニングしてるんでしょうか? 「かなり高いレベルのボクシング、であることは間違いないですね。いやだってそれくらいのことやってるし、たぶんこの試合はもう自分にとっては世界戦に近いものだと思ってるから。だからそれなりのものを見せるつもり……、ホントそうですね」 --榎洋之の集大成に近いレベルのボクシングということですか? 「だと思う。この2、3カ月の練習は今までにないレベルでできてて。今までやってきたことの一つひとつを全部くっつけることができたっていうか、特にこの1カ月でさらに色んなことがまとまってきて、日に日に進化してることが自分でも実感できてる」 --それは興味深い話ですね。そういう感覚は今までの練習ではなかったことなんでしょうか? 「ない、と思います。どんな試合でも気合や心意気の部分は最大限にあるんだけど、これまではそれに体がついていかなかった。だけどここ最近は体がホントに動くようになってきてて、今までやってきた努力が結果としてやっと実感できてきてる感じですよね」 --それは榎選手がここ何年か取り組んでいるスポーツ科学のトレーニングの成果なのでしょうか? 「それですね。この2年間そういうトレーニングをやってきて、それがやっとボクシングに活かせるようになってきたっていうか。今まではトレーニングをしていてもそれをうまくボクシングに取れ入れることができなくて、というよりどうやって取り入れたらいいかが分からなかったんですよ。それが今回の練習でようやく分かった。それはやっぱり一長一短にはいかなくて、今までの努力や経験の積み重ねがあったからこそで。だから今は練習が楽しくて、やっていて興奮もするし。今はその気持ちの高ぶりを抑える方が大変なくらいで(苦笑)」 --それは試合に関係なくボクサーとしては大きな成長じゃないですか? 「だからさっき言ったように、色んな複雑な感情だったりモチベーションだったりっていう部分とかもこれで全部含めてチャラっていうか、そういう気持ちになれた。それもこういう試合があったから、周りの人たちが後押ししてくれたから自分も頑張れたんだと思います」 --だったらなおさら勝たないといけませんね 「そう、自分の進化も勝たないことには証明できないんで。試合には世界戦と同じくらいのモチベーションを持ててるし、今の自分が負ける気はしません。だから絶対勝ちます」 --分かりました。榎選手の勝利期待しています! 今日は本当にありがとうございました! (3月23日収録)


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posted by 角海老広報室 |18:11 | 対談・インタヴュー | トラックバック(0)
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2008年03月29日

3/1「第434回ダイナミックグローブ」島田誠VS三谷拓也

■S・フェザー級6R
×島田 誠(角海老宝石)【判定3-0(58-56、59-56×2)】三谷 拓也(セレス)

WBA世界ミニマム級チャンピオン新井田豊(横浜光)の7度目の防衛戦が行なわれた、この日の後楽園ホール。前座でカードが組まれた島田VS三谷の6回戦は、奇しくも両者4勝3敗1分と同戦績同士の対戦となった。

上背で劣る島田は、三谷の長い左の前に接近を許してもらえない。ところが初回終了間際、三谷が右を空振ってバランスを崩したところに、右の打ち下ろしが命中。それまでペースを支配していた三谷の足元は大きく揺れた。ここはゴングに追撃を寸断された島田だったが、一打で形勢を五分以上に挽回してみせた。

しかし2Rに入ると、三谷はすかさず左で立て直しにかかる。一発のパワーで上回る島田もガードの間隙を縫って、時折ヒットを奪ったが、上体の振りが少ないせいか、三谷の左の標的に。幾度となく顔面を弾かれた。

3Rも三谷の長い左右がコンスタントにヒット。ボディにも打ち分けつつ、左にステップを切りながらのワンツーも肩越しに決まる。中盤には右カウンターからフック、アッパーの連打。畳み掛けられた島田は防戦を余儀なくされた。終盤には反撃に転じるも、攻め切ることはできない。

クロスレンジでの打ち合いとなった4R。相手の懐に入り込まないと効果が上がらないフック主体の攻撃を繰り返す島田は、ポイントに直結する効果的ヒットが少ない。一方、ストレート主体で攻め込む三谷は有効打を積み重ねて行く。

波に乗った三谷は5R、自ら距離を縮め、果敢に打ち合いを挑む。余力を計算した上で、あえて距離を詰めた方が得策との判断を下したのかもしれない。島田は終盤に巻き返し、三谷に後手を踏ませる展開に運んだが、有効打は奪えず。最終6Rの打ち合いも的確性に勝る三谷が優勢に進め、終了直前には青コーナー際で右ショートを痛打。島田に大きなダメージを与えるシーンを作った。 

「左は世界を制す」の格言通り、勝敗を分けたポイントは左の使い方。島田はA級昇格に向け、今後は攻撃の起点となるリードブローを磨いていきたいところだ。

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posted by kadoebi1 |13:50 | 試合レポート | トラックバック(0)
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2008年03月27日

粟生戦に向けて 木内勲トレーナー聞く

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今年のチャンピオンカーニバルの最注目カード、フェザー級の日本人最強決定戦とも言える東洋王者・榎洋之(角海老宝石)と日本王者・粟生隆寛(帝拳)のダブルタイトルマッチ。厳しい練習に励む榎のパートナー、木内勲トレーナーに話を聞いた。 --榎選手の調子はいかがでしょうか? 「スパーリングを始めてだいぶ上がってきてるよ。やっぱり今までとは違うし、気合も入ってますよ」 --この試合にかける意気込みの方は? 「そりゃあこっちはプライドもあるし絶対負けられないよ。粟生君はここで負けてもまだ先はあるのかもしれないけど、榎は負けたらこれまで築いてきたものすべてを失う可能性もあるんだから。だから絶対負けられない」 --榎選手の場合は勝って得るものよりも負けて失うものの方が大きい? 「とは言わないけどね。やっぱり榎にしてみれば粟生君の持ってる日本タイトルよりも世界戦がやりたいわけだから。でも勝てば今回こそは世界戦も本当にやれるだろうし、知名度、注目度っていう意味でも粟生君に勝てばぐっと上がるでしょ。それは世界戦をやるためには大事な要素だろうし。俺はとにかくあいつに世界戦をやらせてやりたいんだよ。もうずっと待ってるから」 --東洋タイトルの初防衛戦で世界の強豪、ナデル・フセインを撃破して次は世界戦と言われていたわけで…… 「そうだよね。こっちもフセイン戦の後は世界戦だと思ってから。でも世界戦って色んな要素があるし、やっぱりブッキングも難しいからね。だから粟生君とやるって決めた榎の覚悟は相当なものだし、とにかく絶対に負けられない」 --粟生君にしても当然世界を狙っている選手だし、とにかくリアルディールというか凄い試合になりそうですね 「お客さんにしてみれば最高のカードでしょ。やる方にしてみたら大変な試合だけど。榎も粟生君も今までお互いがやってきたことのぶつかり合いになるわけだから」 --試合は後楽園にできる新しいJBCホールのこけら落としイベントとして行われ、チケットは1カ月以上前に完売という日本のボクシング界にとっても再注目のカードです 「凄いよね。でもそれだけの試合になると思うよ」 --差し支えのない程度に榎選手陣営の作戦を聞かせて頂けませんか? 「とにかく接近戦に持ち込みたいよね。粟生君の距離に付き合わないことが一番重要だと思う」 --木内トレーナーとしても榎選手とともに世界戦に辿り着くためには絶対に負けられない試合になると思います 「そうだよね。ずっと榎を見てるからあいつの世界戦への思いは痛いほど分かってるし、とにかく世界戦。どうしても世界戦をやらせてやりたい」 --練習でお忙しい中、お話を聞かせて頂いてありがとうございます。榎選手の勝利を願っています 「応援してくれる人たちが多ければ多いほど榎の力になるから。皆さんもどうか榎を応援してやってください」


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posted by 角海老広報室 |14:47 | 対談・インタヴュー | トラックバック(0)
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2008年03月26日

3/2新宿FACE「第2回ルーキーズKIGENカップ」鈴木翔デビュー戦

☆ミニマム級4R
鈴木 翔(角海老宝石)【判定4R2-0(39-38×2、38-38)】松川 真也(T&T)×

プロ野球では北海道日本ハムに入団した高卒ルーキー中田翔がオープン戦初戦で本塁打を記録した翌日、ボクシング界でも直後に卒業式を控えた現役高校生「翔」がプロデビュー戦に臨んだ。

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そのあどけない表情の裏に、ティーンエージャーらしい図太さを秘める鈴木は、初実戦にも気後れした様子をおくびにも出さない。立ち上がりからしきりに左ジャブを突き、相手のサイドにポジションを移すステップワークも滑らか。機を見ては積極的に右ストレート、左フックを放って先手を奪う、小気味良い軽快なボクシングを展開する。対する松川も守勢一方にはならず、しっかりと打ち返してきたが、左ジャブを的確にヒットさせた鈴木は上々のスタートを切った。 2Rも両者はクロスレンジで左ジャブ、右ストレートを交換。好戦的に手数を繰り出し、新人らしいキビキビとした攻防を繰り広げる。 最軽量級の醍醐味とも言えるアップテンポな打ち合いは3Rも続く。互いに「強いダメージを与えたい」という意識が働き出したか、ストレート系のパンチからフック系のパンチ主体のやり取りに移行する。やや横殴り気味な打ち方ではあったが、このラウンドは体力に勝る松川が制し、試合はラストラウンド勝負に突入する。   最終4Rも両者の旺盛な手数は止まらない。鈴木はワンツーから返しの左フックをヒット。一方の松川もプレスをかけて、ボディ・顔面にヒットを奪う。決定的な差のつかぬまま、一進一退の熱戦は判定に持ち込まれた。 クロスゲームの採点は1ポイント差が2人と、イーブンが1人の2-0。スピードに勝った鈴木がデビュー戦を勝利で飾った。苦境において、感情が表に出てしまうなど、若さも露呈した部分もあったが、平成生まれの弱冠18歳。メンタルコントロールする術は経験値を積み上げて行く過程で、自ずと身について行くはず。技術的には展開にもう少し山を作っていきたいところだが、これも身体が出来上がっていくに連れて、解消していけるだろう。鈴木本人は試合内容に納得していない表情を浮かべていたが、豊かな将来性の一端を示してくれたように思う。


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posted by kadoebi1 |14:43 | 試合レポート | トラックバック(0)
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2008年03月24日

田中栄民の徒然なるまま日々のこと 「榎の心意気」

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 日本ボクシング界が誇る最強のカードと言ってもいい、東洋太平洋フェザー級王者の榎(洋之)と若き帝拳のホープ、日本フェザー級王者の粟生(隆寛)君のダブルタイトルマッチが行われる4月5日がいよいよ迫ってきた。  驚いたのは2月末の段階でなんとチケットが完売。試合の1カ月以上前にチケットが完売することなんて日本のボクシングでは超異例の出来事。それだけでもこの試合への注目度の高さが分かるだろう。しかも試合は後楽園に新しくできるJCBホールのこけら落とし興行ということもあって、今年のチャンピオンカーニバルの中でも大一番のカードだ。  榎はよくこの試合を決断したと思う。すでに世界ランキングでWBA2位と挑戦権獲得まであと一歩まで来ている榎にとっては、粟生君は世界ランカーとは言え榎よりはランキングでも下、粟生君の持つ日本タイトルにももはや興味はない。榎にとっては得るものよりも負けて失うものの方が大きいだろうし、この段階で粟生君と戦うことにはかなりのリスクが伴う。  しかし榎自身なかなか世界戦が決まらず辛かっただろうし、その後モチベーションを維持して戦うのは相当厳しかったはずだ。そういうこともあり、あえて粟生戦を受けて立ち、勝って正真正銘のフェザー級日本人最強の称号を手に入れてやろうという榎の心意気は本当に立派だし、男だと思う。  もちろん粟生君に勝てば世界戦への弾みになることは確実だろうし、知名度、注目度ともにぐっと上がることになる。興行的に見ても、そして日本のボクシングを盛り上げるカンフル剤になるだけの試合。それだけに榎自身もこの試合にはハンパじゃない意気込みで臨んでる。  お互い無敗の世界ランカー同士、日本のボクシング界を背負って立つ2人の逸材がすべてを賭けて戦うことに俺自身興奮してるし、そしてもちろん榎を信じてるよ。榎の勝利に対する気持ちは恐ろしいほど強いよ。榎はこれまで粟生君が経験したことのない修羅場はいくつも通って今の位置にいる。その蓄積の差を見せてもらいたい。  勝負のカギはいかに粟生君の距離にさせないか。だが、ここまで来たらつべこべ言わずに榎の勝負魂をしっかりと見届けてやりたい。幸運なことにチケットを持っている皆さんは日本ボクシング界きっての、この歴史的な一戦の証人となるはず。運命の決戦はもうすぐだ。


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posted by 角海老広報室 |18:32 | 田中栄民の徒然なるまま日々のこと | トラックバック(0)
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