2007年06月28日
長年ボクシングを見続け、自他共に認める大のボクシングファン、村木田一歩氏の独善コラム!
前回はレフェリーの事しか書けなかったので、今回はジャッジのこと。ジャッジというと、ジャッジをする人という意味と共に、採点する行為を含めたニュアンスがある。レフェリーもするが試合によってはジャッジもする審判員もいるが、年齢のせいなのか、ジャッジだけしかしない審判員もいる。止められるのが遅いの早いのと同じくらい採点についても文句を言われて、弁解の説明の場も与えられず、その上僅かな報酬で、全く損な役回りだ、ジャッジというのは。
試合の採点は4つのポイントに基づいて、優劣を評価することになっている。
[1] Clean Effective Hit
[2] Aggressive
[3] Defense
[4] Ring Generalship
1.的確で有効な打撃ということ。相手にどれだけダメージを与えたかがポイント。
2.攻撃的な姿勢であったかということ。
3.相手の攻撃をいかにして防御したかということ。
4.試合態度が堂々として、試合運びなど戦術面も優秀であったということ。
ジャッジは上記4ポイントに基づいてラウンドごとに両者の優劣を決することになるのだが、多分殆どの場合[1][2]によって判断しているのではないだろうか。[1][2]によって甲乙付け難いラウンドなら[3][4]によってもそれを決めるのは少々無理なのではないかと思う。特に[4]などは結局のところ意味がよく分からないし、ここで優れているボクサーなら[1][2]で既にポイントを稼いでいるだろうと思うよ。全くの英訳からきているので、日本の武道の精神みたいなものを言っているのかなとも思うけど。
それで、採点の現実についてだけど、[1]と[2]とで特に優先度に差を付けているわけではないのだろうが、やはり、[1]に関する評価が最も大きいのに異論はないのではないか。しかし、物凄い有効打がタテ位置からで見えなかった場合もあるだろうし、実際には腕でブロックされたブローをナイスボディと見間違う場合も、ラウンド終了のゴングが鳴ってコーナーに戻るボクサーのアクションに惑わされる場合さえも、ありうる。だから三者三様というのも十分有りうるわけで、いちいちカリカリしても始まらない事を知るべきだ。ただ関東と関西の場合、お互いに対抗意識が強く、審判の交流もないせいか、ホームとアウェイとでは首を傾げるような判定もあるようだな。
posted by 村木田一歩 |14:02 |
コラム-リングサイド |
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2007年06月24日
「グリーンボーイに実戦機会を与え、行く行くは新人王に辿り着ける選手をB-tightから輩出したい」(瀬端幸男プロデューサー)という趣旨で始まった「第1回ルーキーズマッチ」。デビュー戦、あるいは1敗の選手のみに出場資格が与えられた同大会に、角海老宝石ジムからは4選手が参戦した。
5/27 東京・新宿フェイス 「第1回ルーキーズマッチ」
☆L・フライ級4R
●塩澤 直紀(角海老宝石) [KO1R1:24] 岡村 敏正(帝拳)×
先手必勝とばかりに、試合開始と同時に積極的な前進を試みたのは、三十路での初陣となった岡村。塩澤をロープに詰めたところで一旦ブレイクがかかっても、手を止めることなく連打で攻めて出た。ところが塩澤の右アッパーがアゴ先に決まり、岡村はヒザを揺らす。それでも詰め寄った岡村だが、塩澤はニュートラルコーナーを背負いながら応戦。右フックでバランスを崩させ、ワンツーで追撃すると、岡村はキャンバスに転がった。再開後も塩澤は真正面から突っ込んでくる岡村に右ストレート。更に右ストレートを浴びせて、岡村のヒザが折れたところでレフェリーは勝負ありと見なし、2ノックダウンによる塩澤のKO勝利が告げられた。
☆フェザー級4R
●ディエゴ瀬良垣(角海老宝石) [判定4R 3-0] 渡辺 剛(帝拳)×
心機一転、本名からリングネームに改名したディエゴは、好戦的なボクサー型の渡辺とストレート系のパンチを交換。プレスをかけながら、左ジャブ、右ストレート、右アッパーを的確にヒットさせ、幸先の良いスタートを切る。身長・リーチで若干劣るディエゴは2R、左の差し合いを制し、時折渡辺の顔面を跳ね上げるなどして、着実にヒットを積み重ねる。3Rもディエゴは小刻みに左ジャブを放ちつつ、左右の連打を繰り出し、合間に右アッパー、右ストレートで渡辺をグラつかせた。この試合に向けて、約12kgの過酷な減量を耐え抜いたディエゴのスタミナは、最終4Rに突入しても依然旺盛。両者激しく手数を出し合う中、左ジャブ、右ストレート、右アッパーを正確にヒットさせ、ラウンド後半には右フックのクリーンヒットを奪い、決定的なポイントを掴み取った。公式採点は40-36、40-38、39-38の3-0。2月のデビュー戦では苦汁を舐めたディエゴは初勝利を飾った。
☆フライ級4R
●青野 弘志(角海老宝石) [TKO2R1:14] 山田 信基(ライオンズ)×
フライ級とは思えぬ長身の山田と対峙した青野は、頭ひとつ分の身長差に、開始当初は少し硬さが垣間見えたが、早々に右フックをヒットさせると、痩身の山田とのパワー差を確信したか、上体を左右に振りながら左右フックを繰り出して精力的に前進。ラウンド中盤からは右フック、左ストレートのコンビネーションで再三山田をロープに詰めて防戦に回らせ、青野の圧倒的優勢のうちに初回終了のゴングが鳴り響いた。2Rも青野は多少のパンチは貰いながらも、エネルギッシュな攻撃で山田をロープ・コーナーに追い込んで連打をまとめ、リング中央では右フックのカウンターを奪う。ワンサイドの様相が呈し始めたラウンド中盤、青野はロープ際で右フックを鮮やかにヒットさせ、フォローを打ち込むと、山田は力尽きるようにダウン。レフェリーは即座に試合終了を宣告した。
☆S・バンタム級4R
×森 康二(角海老宝石) [判定4R 3-0] 新田 悟郎(ワタナベ) ●
背格好・ボクシングスタイル・風貌がどことなく似通り、実力も伯仲している両者は、主導権争いを展開。手数で森、有効打で新田という図式で進んだ試合は、採点の振り分けが難しい微差のラウンドが続いた。その中で右フック、右ストレートで森のバランスを崩させるシーンを作った新田が競り勝つ結果となった(採点は三者ともに39-38)。右のブローをチョップ気味に放つ癖が見られた森は、そのウィークポイントを矯正していきたいところだろう。
posted by kadoebi1 |17:34 |
試合レポート |
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