2006年08月15日

[塩野翼]カツラ決戦を語る

試合中に被っていたカツラが剥がれるという衝撃のアクシデントにより、「カツラボクサー」として世間を賑わせた小口雅之選手(草加有沢)。その人気ぶりに元来目立ちたがり屋の血が騒ぎ、「真のカツラボクサーは俺だ」と挑戦状を叩きつけた男がいる。小口選手とは階級も同じ、しかも肝心の頭部はノーヘアー、完全なスキンヘッドときてる。テレビや雑誌などでも注目を浴びる「世紀のヅラ対決」を9月5日に控えた角海老宝石ジムの塩野翼に緊急インタビューを敢行!!


-「カツラ対決」のきっかけは?

「単純に小口選手が話題になっているのを見てピンと来ちゃったんです。あ、ヅラなら俺もいけるじゃんって(笑)。それでジムにマッチメイクをお願いしたら、実は殿(加藤トレーナー)がデビュー戦でカツラを被るパフォーマンスをしていたことが分かって。それでジムの方もだったら元祖はこっちじゃないかってことで話がまとまったって感じですね」

塩野翼
-メディアなどでも試合がずいぶん話題になっているが 「ちやほやされるのは大好きなんで嬉しいです。それも『カツラ』のおかげですけど(笑)。雑誌やテレビでも取り上げてもらったり、ノーランカーのボクサーがこんなに注目されることって普通ありえないですよね。試合のチケットも今までの3倍くらい売れてるし、勤め先の会社の社長さんがコスチュームを作ってくれたり周りの期待も大きいんですよ。だから絶対に負けられません」 -小口選手について 「一度試合を会場で見たことがあります。前に出てくるボクサーだからこっちもガンガン行きますよ。パンチは僕の方があるんでKOで倒したいですね」 -試合に向けて現在の心境は? 「初めてのビッグチャンスなんでこれまでで一番気合いが入ってます。試合自体もパフォーマンスだけじゃなくて試合の内容でも会場を沸かせたいですね。これだけ注目されてる試合に良い形で勝てば絶好のアピールができるんで」 -もちろんパフォーマンスの方も何か秘策が? 「殿と色々考えてますよ。試合当日のお楽しみってことで」
塩野翼
強面のルックスとは対照的に丁寧な受け答えが印象的な塩野は新潟県出身の現在22歳。スーパーフェザー級の右ボクサーで戦績は6勝4敗。 塩野が言うように、ノーランカー同士の対決がこれほど注目されることは今のボクシング界では考えられないことだが、人生はいつどんな形でチャンスが訪れるか分からないもの。ホルモンバランスの変調が原因で15歳の時に頭髪が抜け落ちた。普通ならそれがコンプレックスになるところだが、塩野の場合は逆にそのルックスをウリにしてボクシング人生最大のチャンスを掴みかけている。 中学時代には氷が張った真冬のプールに飛び込んだり、応援団長をやったりと「とにかく昔から目立ちたがり屋だった」と話す塩野。地元加茂市では仲間を率いてずいぶんヤンチャもしたらしいが、「調子に乗りすぎて警察のお世話になったこともありましたけど、若気の至りってことで許して下さい、今は真面目ですから」と笑う。 子供の頃からプロレスや格闘技が好きで、ボクシングは16歳のころに目立ちたがり屋のヤンチャ少年の遊びで始めた。その後上京して19歳でプロデビュー。これまでの戦績はあまりぱっとしないのも事実だが、塩野はこう弁解する。「目立ちたいけど怠け者なんです。なまじ腕力があるから当時はそれだけでやってただけでしたから。まだまだ底は見せてないんで」 今回の試合に向けて普段よりも早い段階から調整を始めており、次は間違いなく塩野にとって言い訳のできない正念場。「これに勝てば念願の年内ランカー入りも夢じゃないし、しっかり練習して負けたら後がないつもりで頑張ります。やっぱりレールの敷かれた人生は嫌なんで、ボクシングで一旗掲げたい。たとえ『カツラ』がきっかけだろうとチャンスはチャンスですから」
塩野翼
果たして「真のカツラボクサー」の称号とともに夢への第一歩を踏み出すことができるのか。塩野は9月5日、後楽園ホールで行われる「クリーンファイトボクシングPART3」のメインイベントに登場する。


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posted by 角海老広報室 |21:18 | コラム-KNUCKLE IS THE SOUL | コメント(1) | トラックバック(0)
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2006年08月05日

亀田興毅にエール!

97年エディ・タウンゼント賞受賞の名伯楽、角海老宝石ジムの「先生」こと田中栄民チーフトレーナーが選手のことやジムでの出来事、試合の裏側などを毎月語ってくれます!!


亀田興毅の世界戦がずいぶん話題になってるようだが、俺の個人的な意見としては試合の判定に関してとやかく言ってもしょうがない気がするんだよな。

色々言われてるけど、亀田は正直良くやったと思う。階級を一つ下げるってのはやっぱり大変なことだし、ライトフライ級では初めての試合、しかも世界戦だろ。それだけのプレッシャーの中で1Rにダウンを取られて、普通の選手だったら持たないよ。階級落としてあれだけのスタミナを維持できて、それとやっぱりあの根性は人並み外れたものがある。チャンピオンになれたのはそれはそれで評価しても良いんじゃないかな。

ただ、実はあまり打たれ強いわけじゃないってことが分かったのは今後の課題だろう。まあ、あれだけガードを上げて戦ってるってことは本人もその辺は自覚してるんだと思うけど。

それよりも考えさせられたのは、ボクサーを育てていく上で人気と実力のバランスを保つことがいかに難しいかっていうことだな。亀田のこれまでの試合を見ていると早い段階でのKO勝利が圧倒的に多い。やっぱり派手な勝ち方っていうのは分かりやすいし、それによって人気も出る。ただボクシングはそれだけじゃない。色んなパターンの試合を経験することも強くなるためには絶対に必要なんだ。どれだけ練習したって本当の意味では強くなれない。試合の中で強くなるしかないんだ。例えば本望のような相手の出方に合わせて戦い方を変えてくる選手をKOするのは難しい。そうしたさまざまな相手との厳しい戦いを経験し、自分のボクシングを発展させていく。それがボクシングの奥深さだと俺は思う。


亀田の場合はメディアを含めた周囲の期待があまりに大きいからどうしても人気が先行してしまって、強くなるための試合、本当に厳しい試合をあまり経験してなこれなかったんじゃないかな。その証拠にデビューしてから彼のボクシングに大きな進歩はあまりなく、持って生まれた身体能力と才能だけで戦ってる気がする。これから世界の強豪と渡り合っていく中で、本当の厳しい経験を積んでいけばもっともっと強くなると思う。

しかし、こうして亀田に過度な期待を背負わすのも日本のボクシング界に辰吉や畑山クラスのカリスマが登場していない背景があるんだろうな。それに加えてこれだけ情報やモノが溢れた今の世の中は、飽きっぽい上に分かりやすさを求めるもんだから周りも本人もどうしても行き急いでしまうんだと思う。

亀田はまだ若いし才能もある、重圧に潰されたらホントに可哀想だよ。そうなったらそれこそ日本のボクシング界にとって大きな損失だ。亀田には自分のペースで自然体で頑張っていって欲しい、そして歴史に名を刻むような偉大なボクサーになって欲しい。亀田の登場のおかげでボクシングに興味を持ってくれる人やボクシングをやってみたいと思う若い子が増えているのは間違いのないことだしね。

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posted by 角海老広報室 |16:21 | 田中栄民の徒然なるまま日々のこと | コメント(0) | トラックバック(0)
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