2010年03月13日

田中栄民の「徒然なるまま日々のこと」榎よ、どん底から這い上がれ!!

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 4月23日には元フェザー級日本・OPBFチャンピオンの榎洋之が、世界再挑戦に向けて崖っぷちの挑戦に挑む。対戦相手はWBA世界同級10位フランシスコ・コルデロ(コロンビア)で22連勝中の23才、若さと勢いでガンガン来るタイプだろう。  一方の榎もかつてはコルデロ同様無敗を誇り、日本タイトルを獲るぐらいまでは、この世に怖いものはないとばかりに、ライバルたちをぶっ倒してきたわけだ。しかしその後は世界挑戦に失敗し、復帰後も日本ランカーの李冽理(横浜光)、OPBFチャンピオンの細野悟(大橋)に連敗し、榎のキャリアを考えると正直言ってこれがラストチャンスになるかもしれない。  コルデロという、過去の自分を見るような若くて活きの良い世界ランカーに対して、経験とキャリアを積んで円熟期に入った榎がどう向き合うのか。それがこの試合のテーマなんじゃないかと思う。コルデロは詳しいことは分からないが、この年齢でこの戦績ならば相当強引なボクシングをしてくるんじゃないかな。  しかし榎にとっては足を使って距離を取ってくる相手より、積極的に打ち合ってくれる相手の方がかみ合うからね。意外と榎の左フックが当たるんじゃないかなと思ってるよ。榎には試合の流れを作れるだけの一発がある。  世界挑戦に失敗後、2連敗した榎に残された時間は少ないし、本人もその辺りは当然理解してるはずだ。本当の意味で後がない、普通のボクサーだったら押し潰されてしまうぐらいの重圧と榎は毎日戦ってると思う。そういう意味で榎の精神力、気力はもしかしたら恐ろしく高いレベルに到達してるかもしれない。見ていても練習に対する探求心、強くなろうと思う貪欲な気持ちは今までよりもさらに強くなってるんじゃないか。  臨時でトレーナーをやってる小堀(佑介・元WBA世界ライト級チャンピオン)にも練習を見てもらってるんだよ。後輩の小堀に練習を見てもらってでも強くなりたい、そういう姿勢からも榎の気迫を感じるよね。もちろん大きな強打に頼りがちの榎にが、小堀が持つコンパクトな打ち方、回転を活かした連打のテクニックから学ぶことは十分あるはずだし、小堀の左フックは文字通り世界を獲った。榎の左フックを強化するために小堀ほど最適なパートナーはいないだろう。  キャリア初の2連敗というどん底の逆境に立った榎がどういうボクシングを見せてくれるのか。下から這い上がってくる男は強いよ。とにかく榎の集大成と言うべきボクシングを見せてもらいたい。相手にとって不足はないだろうし、この試合に勝てば世界再挑戦に向けてもう一度榎が名乗りを上げられる最後のチャンスだ。榎は周囲の期待を力に変える男だから、榎ファンは是非とも会場へ足を運んで応援してやってほしい。


posted by 田中栄民 |13:20 | 田中栄民の徒然なるまま日々のこと | トラックバック(0)
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