2007年07月23日

「第64回東日本新人王予選」

☆6/27東京・後楽園ホール「ダイナマイトパンチ」
S・フェザー級4R
×半田 海門(角海老宝石) [判定4R 3-0] 金子 大樹(横浜光)

約1ヵ月半の間隔で新人王予選3試合目に臨むタイトなスケジュールの半田は、いつも通りシャープな左で牽制。対する金子も半田の出方を窺い、1Rは偵察戦に終始した。試合が動いたのは2R。開始20秒、ジャブの出し易さを重視し、左手を下げて構える半田の顔面に、金子のワンツーストレートが吸い込まれるように決まり、半田は尻もちをついた。しかしダメージは然程深くはなく、それを察した金子は思慮深く深追いを避けた。

3Rもフェイントを応酬しつつ、タイミングを探り合う技術戦を展開する両者。すると金子の左ガードが下がったところを見逃さかった半田が右フックを強振。まともに急襲された金子はショックを吸収できず、膝元を揺らしながらロープ際まで泳がされた。しかしノックダウン寸前に追い詰めた半田は「相手にかすらせさえしないボクシング」を信条とする基本的にディフェンシブなスタイル。チャンスで連打をまとめるというシチュエーションに慣れていないのもあったろう。仕留め切れず、金子に急場を凌がれてしまった。

4R、逆転を狙って半田はジワジワと前進。懸命な攻撃を繰り返すも、逃げ切り態勢に入る金子は左ジャブで半田の出鼻を挫いてペースメイク。半田は有効打を叩き込むことができず、勝負は判定に委ねられた。

採点は39-36が二人に、39-37のユナニマスデシジョンで金子を支持。結果的に3回戦敗退となった半田だが、新人王戦を戦い抜く過程において、スタイリッシュなアウトボクシングに進歩の跡を感じた。今後はB級に昇格し、6回戦に舞台を移す半田のボクシング特性からすると、ラウンド数が長くなった方が、より真価を発揮できるはず。持ち味のアウトボクシングを引き立たせるためにも、攻撃志向を強めてくれることを望みたい。  

☆6/29 東京・後楽園ホール
バンタム級4R
田中 稔大(角海老宝石) [TKO3R終了] 小島 智(横田スポーツ)×

ノーファールカップを装着し忘れ、慌てて控え室に戻った田中だが、そのハプニングにも動揺することなく、試合開始からフック・アッパーをボディ・顔面へと丹念に打ち分けていく。2Rも田中は、前進しながら左右フック、右ストレートを上下に捻じ込んだ。3Rも田中の攻勢は続き、左ジャブで間合いをとりながら、コンパクトなパンチを的確に繋いだ。田中のパンチの標的となった小島の口内からは大量の出血が見られ、レフェリーはドクターチェックを要請するも、試合はすぐに再開。その後は右ストレートを二発叩き込み、ボディアッパー、左フックを確実に命中させて、小島を弱らせて行った。深刻なダメージを負いながらも小島は果敢に応戦したが、このラウンド終了後にアゴの骨折の疑いから棄権を申し入れた。 

サンデーパンチである左ボディの巧みな使い方、そして左フックの上下ダブル打ち、豊富なアマチュア経験で培った丁寧な攻撃の組み立てが特筆に価した田中は、第3試合で長井一(ワタナべ)を初回で斬って落とした若生燃太(輪島スポーツ)と8月1日に対戦することが早速決まっている。


posted by kadoebi1 |15:36 | 試合レポート | コメント(0) | トラックバック(0)
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