2006年01月17日
イーグル京和[角海老宝石]***中島健[グリーンツダ]2006/01/09
昨年8月に高山勝成(グリーンツダ)を破り、世界王者に返り咲いたイーグルの初防衛戦。挑戦者は高山と同門、世界ミニマム級8位の中島健。この試合では、拳部分の薄いメキシコ製のグローブを使用するということで、KO決着必至の一戦となった。 元王者時代、2度目の防衛戦の途中に右肩を負傷し、王座から陥落した苦い経験を持つイーグルは「もう二度とベルトは手放さない」と誓い、コンディションも最高の状態に仕上げてきた。勝利はもちろん、試合前から「KOを意識したい」と話し、内容でも王者にふさわしい戦いを見せる意気込み。 一方、中島は階級を一つ落とし、イーグルより身長5センチ、リーチ8センチの体格の良さをどう活かせるか。世界王者の座を奪われた高山のリベンジ、そして初めてつかんだチャンスに不退転の決意で挑む。 試合は1Rから中近距離での積極的な打ち合い。普段は距離を取って様子を見ながら試合に入るイーグルだが、この日は打って変わって序盤から大きなパンチを振り回す豪快なボクシングを披露。自ら距離を詰め、コンビネーションから左右の強打をクリーンヒットさせていく。力の抜けた姿勢から独特の間合いで自由奔放にパンチを繰り出していくイーグルに対し、粘り強く打ち合いの中からカウンターを狙いたい挑戦者の中島も、男気を見せ果敢に前に出る。 中盤に入ると、リズムを掴んだイーグルの攻勢がさらに勢いを増す。ボディーも取り混ぜた3発、4発の多彩なコンビネーション、肩の入った右ストレート、しっかりと振り抜いた左のフックを叩き込む。中島も打ち終わりにパンチをこつこつと当てて応戦。すると、イーグルは「カッとしないよう自分をなだめるために」と笑顔を返す。 しかし、今日のチャンプはセコンド陣が「これほどイーグルが前に出るのは見たことがない」と言うほどのアグレッシブなファイトを見せ続けた。4R1分すぎには猛攻を仕掛けて中島の足がふらつく場面も。6R後半からは挑戦者のタフネスさに業を煮やしたのか、インファイトでのボディー中心の攻撃に切り替え、これがじわじわと効いてくる。そして迎えた7R。ボディーを執拗に攻め続けるイーグルは、苦悶の表情を浮かべる中島を一気にロープ際に詰めてラッシュ。 ついに1分01秒、レフェリーが両者を割って入り試合を止めた。 勝利を確認すると思い切り両手を挙げてガッツポーズ! 試合後に「右拳が痛くなるほど打ち続けた」と語ったイーグルが、常にKOを狙い続けた末の見事な TKO勝利で初防衛に成功した。日本所属選手のミニマム級での世界戦KO劇は実に16年ぶりの快挙。また、攻めて攻めて攻めまくるという新しいイーグルの一面が見られた試合でもあった。 挑戦者の中島も最強王者の呼び声も高いイーグルに対して決して引くことなく、勇気を見せた。試合後、イーグルの手を持ち上げて王者を称える中島の姿には、素晴らしいスポーツマンシップを感じた。 リング上で長男・琉輝ルンアルンくんと次男・琉斗ルアンリットくんの2人の息子を抱きかかえると、イーグルの表情が一気に弛む。妻・貴子さんら家族が見守る中で初防衛戦を最高の形で締めくくったタイ出身の王者は、大きな拍手と歓声の中、目を潤わせて勝利者インタビューにこう答えた。「今日は絶対KOで終わらせたかったから本当に嬉しいです。まだまだ感情的になってしまう時があったり、メンタル面など今後も自分をより高めていきたい。それと、自分を支え続けてくれた家族に感謝したいです。応援してくれた皆様にも、これからもさらに頑張りますので引き続き応援よろしくお願いします!」
■イーグル京和プロフィール http://www.kadoebi.com/boxing/players/index.cgi?n=328
posted by 角海老広報室 |17:50 |
試合レポート |
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