2007年04月24日
小堀佑介さん
2006年1月に『小堀佑介さん』が『真鍋圭太さん』を衝撃のKOで下して、日本チャンピオンになった試合の入場曲は、ステッペンウルフのボーン・トゥ・ビ・ワイルドで、日本名ワイルドで行こうだった。70年代デニス・ホッパーが監督したヒッピーを題材にした映画の主題歌で、ロングホークのカスタムバイクがとても新鮮だったのを憶えている。「なかなか渋い曲を知ってるな」と思って確かめたら、全くの人任せの選曲で、本人はタイトルさえ知らないということだった。 その試合の勝利者インタビューによって『小堀さん』のインタビューイヤイヤ病が世に知れることとなった。そしてそれ以来、ファンは試合中と同じぐらい『小堀さん』と一緒に、勝利者インタビューでドキドキしてしまうようになった。『小堀さん』はインタビューが始まる前に、こそっとアナウンサーに話しかけることがあるけど、あれは絶対「簡単にお願いしますね」って頼んでるんだと思う。それと月間MVPで表彰された時も、新人賞を取ってそこそこキッチリ挨拶していたボクサーにそっと話しかけてたけど、あれは「話するのうまいですねえ」だったと思う。でも、『真鍋さん』との試合後のインタビューで彼が言った「次もいい試合できるか分かりませんが・・・」と「一つ一つコツコツと・・・」を越える、素直な心情をそのまま表したすばらしい言葉を今まで自分は聞いたことがない。あの時『小堀さん』はプライベートでいろいろあった事もあって、それを乗り越えての勝利が本当に嬉しかったみたいで、田中トレーナーと抱き合って子供のように笑っていた。あの試合下馬評では『真鍋圭太さん』の方が優勢だと言っていたが、自分は『小堀さん』の勝利を確信していた。KOセンセーション『真鍋さん』のKO勝ちの相手は、外人ボクサーがとても多いのを知ってたし『小堀さん』は、2005年に入ってから急に異常に強くなったのを自分は知っていたから。その後『藤田和典さん』『三上朗央さん』『大之伸くまさん』を強烈撃破して現在に至っている。今度戦う『村上潤二さん』は年齢が3歳上だが、デビューが『小堀さん』と一緒で、21戦してるのも一緒。勝率も15%ほどしか違わず、よく似た戦績だが、『本望信人さん』以外は戦ってきた相手のグレードが相当違うし、最近の『小堀さん』の上昇度とバレロとバレラとのスパーを通して学んだものの大きさを考えると、普段の気持ちで臨むことが出来たら、苦戦する理由は見当たらない。まず、第1ラウンドだな。相手は必ずガーッと来るので、こちらも当たらなくてもいいから、大きい右フック3連発で脅かしてやれいい、『真鍋さん』の時のように。『小堀さん』は立ってるだけで、形になっているボクサーだと思う。腰を軸にして上体を前後左右に軽く揺らせながら、リズムを取り、タイミングを計る姿がとても美しいと思う。余裕のある時には、両手のグローブで軽く円を描くポーズをすることもある。オーソドックスなワンツーもあるが、いきなり大きな右フックを放ったり、左のダブルフックをきっかけにすることもある。そして、このダブルの左フックが天下一品で、少し身体を左に傾けながら、同じ強さで打つこともあるが、初めは弱く、二つ目は強く、と緩急をつけることもあるし、二発ともボディの時もあれば、初めはボディに次は顔面に、と打ち分けることもある。この点だけを見れば『小堀さん』は十分世界チャンピオンクラスだと思うし、現在の時点で、『小堀さん』に勝てるボクサーはいないと言い切れる。自分は素人だけど、あえて言うならば、オーソドックス・スタイルのボクサーで左のダブルフックを打てるヤツは強いと思っている。相手の右が飛んでくるリスクを負いながら、タイミングを計って、早いフックを連発するのは、とても難しいことだと思う。 それと、相手が一気呵成にバキバキ打ってきた場合でも、『小堀さん』は一歩引いて様子を見るということなく、同じように一気に勝負に出るところがある。自分としては、背負っているものが相手とは違うんだから「もう少し、いなしておけばいいのに」と思わないでもないが、『小堀さん』は敢然と打って出る。それもほとんどノーガードでガムシャラに打ち合う道をとる。確かに、背骨を軸にして打つ『小堀さん』のパンチはほとんどの場合相手より強いし、左右の回転の速さで相手が3発打つ間に、5発は打ち込むことが出来るんだが、不幸にも相手のラッキーパンチを喰らわないとも限らない。なんとかもう少し慎重に、とも思わないでもないが、その最中のハラハラ感もなかなか魅力的なのも事実だ。チャンスと見た時『小堀さん』は、後先なく、それこそ鬼のように連打を放つ。 『小堀さん』は、いい意味で相手に合わせてボクシングが出来るし、タイミングとリズム感が極上で、あて勘が非常に優れているし、流れの中でカウンターが打てるとてもクレバーなボクサーなんだが、何故かインタビューとなると、別人になってしまう。これは一見とても不思議なことのように思えるが、自分も少人数での打合せや会議は何でもないのだが、大勢の前でしゃべったり、形式的なトークになるほど苦手なもんで、彼の気持ちは本当に良くわかる。で、いつも試合後『小堀さん』と一緒にドキドキしてる。 アマチュア戦績9勝6敗だったのが、日本チャンピオンになるとは、もしかしたら本人さえ予想もしてなかったのかもしれない。ここまでになるには本人の努力の結果なのは勿論だが、田中トレーナーの指導もとても大きいのだろうと思っている。 ■小堀佑介オフィシャルサイト http://www.boxing-kobori.com/
■小堀佑介プロフィール http://www.kadoebi.com/boxing/players/index.cgi?n=338
posted by 村木田一歩 |18:29 |
コラム-リングサイド |
コメント(1) |
トラックバック(0)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kadoebi1/tb_ping/58
この記事に対するコメント一覧
はじめまして
某、関西のジムでダイエット中のおっさんです。
小堀チャンピオン強いみたいですね。
しかし!うちのジムの○崎さんが盗りに行きますから。。。その節はよろしゅうに。
名城ファンでした。
posted by 猛虎襲来 | 2007-04-25 00:02




