2009年06月26日
田中栄民の徒然なるまま日々のこと小堀祐介が引退を表明
先日ついに前WBC世界ライト級チャンピオンの小堀(祐介)が首と肩の故障により引退することが正式に発表された。 昨年5月に当時の王者、ホセ・アルファロを倒して世界チャンピオンになり、初防衛戦となった今年1月のパウルス・モーゼス戦で王座陥落したわけだが、振り返ってみれば敗戦直後の小堀は現役続行に消極的だったんだ。それでも周りの声もあったりして一度は再起を誓ったのだが、その直後に首と肩にヘルニアが見つかり、この時点で小堀のモチベーションは完全に切れてしまったんだと思う。 小堀がいったん再起を決意したのは、言うまでもなくもう一度世界を獲るためであって、本人も世界戦以外の試合をやるつもりはなかったと思う。つまり世界戦でなければもう一度モチベーションを高め、厳しいトレーニングで極限まで自分を追い込むことは無理だと思ったのだろう。 そんな状況の中で故障が分かり、スッパリと引退を決断したようだ。100%の力を発揮できないコンディションで世界をもう一度獲ることの難しさは、2度の世界戦を経験した小堀が一番良く分かっていたはずだ。 俺としては小堀とラスベガスで世界戦をやりたいという気持ちを強く持ってたので、正直言えばこのまま終わってしまうのは名残惜しい部分もあるが、引退を決めた小堀の決断を心から尊重してあげたいと思ってる。短い間だったが世界の頂点にまで立ったのだから、トレーナーとしても悔いはないよ。 ただ、小堀の世界戦を通して色々と考えされることもあったよね。ドン・キングというビッグプロモーターを交渉相手に世界戦を実現することの難しさはもちろん、世界チャンピオンになってから小堀の周囲が急に慌ただしくなってきて、色んな挨拶回りだったり付き合いがあって、ボクシングに集中できる環境を作ってやれなかったことが残念だった。 もっとしっかり小堀の周辺を管理してやるべきだったと反省してる。小堀は人の誘いを断れないタイプで、基本的に面倒くさがりな性格だから、そういう面で精神的にも疲れた部分があったんじゃないかな。 まあでも、小堀らしい去り方だよね。引き際も飄々としてて、あっさりしてる。なんだかインドに放浪しに行くとか言ってるが、まあ基本的には良いヤツだからどこにいっても可愛がられると思うよ。 俺は芸能界っていうのもアリだと思ってるんだけどね(笑)。あのトボボケたキャラでガッツさんみたいなポジションを狙っても面白いんじゃないか? 元世界チャンピオンという肩書きも活きると思うんだが、どうだろう。 いずれにしても小堀とはデビューから一緒にやってきて、トレーナーとしても世界を獲ることができて、俺自身良い経験をさせてもらった。それもライト級では日本人で3人目の快挙を達成したのだから、小堀はボクシング界にとっても歴史に名を残した特別なボクサーであったことは間違いないと思う。 長い間お疲れさま。しかし個人的にも小堀が今後どうなるかは気になるところだし、これからの人生の方が長いんだから、何をするにせよサボリもほどほどに頑張ってほしいところだ(笑)。
■田中栄民
http://121.50.45.212/boxing/trainer/tanaka/
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posted by 田中栄民 |14:01 |
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