2007年01月15日
小堀佑介[角海老宝石]***大之伸くま[FUKUOKA]2007/01/06
タイトルマッチで真鍋圭太(石川)、そして藤田和典(倉敷守安)、三上朗央(帝拳)とその時のランキング1位の選手を相次ぎ倒してきた日本スーパーフェザー級王者の小堀佑介。3度目の防衛戦もまたしてもトップランカー、大之伸くま[FUKUOKA]と対戦。 「世界の小堀くま退治」と書かれたのぼりが花道を添える。これまで地味な印象だった小堀もタイトルマッチからKO率も高く圧倒的な強さを見せてきた小堀の噂もだいぶボクシングファンの中に浸透してきたようだ。 3度目の防衛戦の相手は32戦30勝2敗の元日本フェザー級王者で2階級制覇を狙う大之伸くま。小堀が苦手とするサウスポーのファイタータイプでもあり、今までで一番の強敵と言ってもいいくらいの相手。しかもキャリアでは小堀を勝っており、これから安定政権を築けるかどうかの足がかりとなる一戦。 またこの試合はチャンピオンカーニバルの開幕戦ということでボクシング界も注目しているだけに、小堀としては強敵を倒してしっかりアピールをしたいところだ。 今回の練習では世界スーパーフェザー級王者のエドウィン・バレロ(帝拳)のスパーリングパートナーも務め、「練習も充実して絶好調」と話していた小堀はリングに上がると軽くウォームアップ。前回の左肩の負傷はもう大丈夫そうな様子で、体のキレも戻っているようだ。 まずは1R。元気良く飛び出してきたのは大之伸。いきなり右からのワンツー、押し込んでボディ、さらにはショート気味の左ストレートがカウンターで小堀を捉え、序盤から仕掛けに来る。これまで2敗した相手が角海老の榎洋之と本望信人という2人の東洋チャンプだけに、リベンジの意味合いもあるのだろう。やはりタイトルを獲りに来る姿勢でこの試合に挑んでいることが分かるエンジン全開のボクシングだ。 一方の王者・小堀は「クレバーなボクシング」を今回のテーマに掲げ、やはり立ち上がりは足を使って相手のパンチを見極めていきたいようだが、挑戦者の強烈なプレッシャーの前に一瞬ペースを掴みかねたが、中盤からは打つところは打つ、という小堀らしさが徐々に見え出してくる。 田中栄民トレーナーとは左フックから右ストレート、右ストレートから左フック、という得意のコンビネーションは繰り返し練習してきたそうで、この試合でも得意の左フックは積極的に狙っていきたい。 見応えのある互角の1Rが終わり、続く2R。やはり大之伸の威勢が良いが、小堀もすでにパンチは見えている様子。開始早々に挑戦者の顔をのけぞらすカウンターの左フックが当たり、パンチのタイミングも合ってきた。田中トレーナーは「とにかくスピード、もっとスピードを上げていけ」という指示で、だんだんと小堀の回転が速くなる。 このラウンド中盤から完全な接近戦。両者ファイター同士ということでほぼノーガードの迫力のあるパンチの応酬が展開される。しかしやはり小堀が強い。カウンターのタイミングを完全に掴んだようで、左フック、右の強打が打ち合いの中でもクリーンヒット、大之伸の足が止まり始め時にはふらつく場面も見られる。 そして残り10秒を切ったところで練習してきた小堀の左右のコンビネーションが連打で当たり、さらにラウンド終了のゴングと同時に強烈な右がヒット。挑戦者がたまらず後ろにのけぞるようにダウン。なんとかカウント8で立ち上がり、このラウンドは終了したが、こうなると完全な小堀のペース。3R開始早々、小堀が一気に仕留めにかかる。約1分間、完全に足を止めてトップスピードのまま殴り続け、最後は見事としか言えない完璧なタイミングに踏み込んで右ストレートを顔面に。その瞬間に小堀は右手を挙げて勝利をアピール。挑戦者を完全にノックアウトしたところで相手陣営からタオルが投げ込まれて圧倒的なKO勝利で3度目の防衛に成功した。 これでタイトルマッチからトップランカー相手に4戦3KO勝ちという破竹の爆進撃、この階級ではもはや日本最強と言っても過言ではない小堀だが、なんといっても苦手なのは試合後の勝利者インタビュー。この日も「良かったです」を何度も繰り返し、相変わらずシャイガイぶりを発揮していたが、最後は「この後の坂本さんの最後の試合、皆さん応援宜しくお願いします!」と大先輩の花道を飾るコメントを残した。 小堀の試合後の話 「やっぱり今日は勝って坂本さんの最後の試合につなげたかったことがありました。入門当時からずっとスパーリングをやらせてもらっていたんで。相手のパンチが強かったです。1Rの左ストレートは効いて一瞬意識がなくなりました。気づいたら相手が前にいたので『やばい』と思って……。そこからは相手のパンチも見えてきて、完璧なボクシングができました。バレロとスパーリングをやってみて、世界レベルはこのスピードで常に戦うんだってことが分かって、今日は意識してフル回転でやりました。まだまだ世界とかは口にできるレベルじゃないと思ってるんで一戦一戦をしっかり防衛していきたいです」
■小堀佑介プロフィール http://www.kadoebi.com/boxing/players/index.cgi?n=338
posted by 角海老広報室 |19:17 |
試合レポート |
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