2006年11月20日

イーグル京和[角海老宝石]***ロレンソ・トレホ[メキシコ]2006/11/13

角海老宝石ジムが世界に誇る最強王者、WBCミニマム級チャンピオン・イーグル京和3度目の防衛戦。メキシコ出身のベテラン、同級4位のロレンソ・トレホ(メキシコ)を迎え撃つ。

前回の防衛戦で最強挑戦者といわれたロデル・マヨール(三迫)を激闘の末に下し、長期政権はもちろん統一王者への期待も膨らんでいるイーグル。ここは無難に勝利を収めたいところだが……。

WBC世界バンタム級王者の長谷川穂積選手とのダブルタイトルマッチということで日本武道館を会場に盛大に行われたこの試合には、4回と8回終了時にジャッジの採点が公開される日本初の「オープンスコアリング制度」が導入された。またメキシコ製の薄いグローブを使用、好戦的な両選手だけにKO決着も十分あり得る。

やはり序盤は王者の風格すら漂う圧倒的なイーグルペース。上下左右、ジャブ、フック、ストレートと、力みのない多彩なパンチをあらゆる角度から打ち込むスピーディーな攻撃でトレホを翻弄していく。対するトレホは正面から打ち合いを挑むがなかなかイーグルの懐に入らせてもらえない。しかし大振り気味の強打を振り回し、挑戦者の一発には警戒が必要だ。

試合が動いたのは3R。1分が過ぎたころ、イーグルの叩きつけるような右がこめかみにヒット、トレホの膝ががくっと崩れて序盤早々にダウンを奪う。しかしこのラウンド、イーグルは詰め切れず。

4R終了時で最初の採点が公開された。3人とも39-36でイーグル優勢の判定。このまま王者の楽勝コースかと思われたが、試合はここから意外な展開を見せる。採点公開で奮起したのか、トレホが5Rから息を吹き返したかのように盛り返す。長いリーチを活かし、中間距離から左右のロングフックを上下に打ち込む。

試合後に明らかになったが、イーグルは序盤右拳を負傷していた。そして、ここから急激に失速、流れはそのまま挑戦者の方へ。6R中盤にはトレホの右のロングが側頭部に見事にヒット、イーグルがキャリア初となる予想外のダウンを喫す。明らかに焦りの表情を浮かべる王者に対してさらにトレホが真横から振り回した強烈な右のフック。これをまともにくらい、イーグルがなんとこのラウンド2度目のダウン。あっという間の挑戦者の形勢逆転劇に場内もどよめきが絶えない。

トレホは一気に勝負に出る。後がないイーグルはふらつきながらもなんとかこらえ、どうにかこのラウンドを切り抜ける。8Rが終了して注目の採点公開。 2人がイーグルに1ポイント、1人がトレホに1ポイントそれぞれ優勢を付ける僅差の展開。そして9Rからは壮絶な乱打戦へとなだれ込む。

イーグルはマヨール戦でも追い込まれながら終盤で挽回してみせた驚異的な精神力をここでも発揮。右拳がほとんど使えないながらもダメージは回復したようで、10Rには打ち合いから見事なタイミングで左フックを何度も命中させる。

そして残り2ラウンドはお互い気力と気力の勝負。イーグルが壮絶なラッシュを繰り出せば、トレホも最後まで一歩も引かない馬力のボクシング。一歩も譲らない打撃戦に最終12R前には場内から大きな歓声がわき起こる。最終回も両者3分間をほぼ打ち合い、ここで試合終了のゴング。大きく両手を挙げて勝利をアピールする2人の戦いの結果は判定に持ち越される。

注目の採点はジャッジ3人ともそれぞれ1ポイント差でイーグル勝利の判定。チャンピオンが2度のダウンを喫した苦しい試合を強靱な精神力で乗り切り、 3度目の防衛に辛くも成功した。

イーグル京和
試合後、イーグルは 「非常に難しい試合。拳は練習中に痛めた場所で練習不足だった。相手は経験も豊富で価値ある勝利だが、決して満足できる結果ではない」と振り返り、挑戦者の健闘も称えた。


■イーグル京和プロフィール
http://www.kadoebi.com/boxing/players/index.cgi?n=328

posted by 角海老広報室 |20:53 | 試合レポート | コメント(0) | トラックバック(0)
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