2006年06月25日

期待の新人ジム生を紹介

97年エディ・タウンゼント賞受賞の名伯楽、角海老宝石ジムの「先生」こと田中栄民チーフトレーナーが選手のことやジムでの出来事、試合の裏側などを毎月語ってくれます!!

さて今回は何を話そうかな……。そうだな、俺は基本的ほぼ毎日ジムにいるんだが、最近ちょっと面白い練習生がいてな。その子の話でもしようか。

まだ15歳の子なんだけど、仮にA君としておこう。半年くらい前に「ボクシングがやりたい」って入会してきたんだが、とにかく毎日ジムに来てこっちがビックリするくらいびっちり練習して帰ってくんだよ。

学校が終わって午後2時から夜の8時までの6時間。すごい練習量だろ。それも俺が夜の8時に帰るからという感じで、もし俺が10時までいたら…、きっとA君は10時まで練習してるんだろうな。だいたい練習に来られない日はちゃんと「今日は行けません」って連絡してくるんだから。本当は連絡なんてしなくてもいいんだけど(笑)。

練習生
普通15歳とかって遊びたい盛りだろ? 一度「なんでそんなに練習してるんだ」って聞いたら、「学校も友達もつまらない。ボクシングをやってる時が一番楽しい」って言うんだよ。ジムに来てサンドバッグを打ったりしてるんだが、スパーリングが好きみたいで6回戦の選手ともやったりしてる。でも、やる気のあることは良いことだけど、ことあるごとに「スパーをやらせてくれ」って言ってくるんだよ(苦笑)。あまりスパーばかりやってると体をおかしくするから制限はしてるんだけどな。 これは俺の経験から言えることだが、ボクシングは肉体的な素質と精神的な素質のバランスが大切なんだ。ただ、肉体に関しては後から訓練してオブラートに包んだりすれば何とかなる。けれど精神力というのは一種の才能のようなもので、ハートを鍛えて強くするのはなかなか難しいんだ。だから毎日毎日の地道な努力を継続できる精神力は何より大切なことで、それがリングでの勝負を大きく左右することになるんだよ。 特に若いうちは色んな誘惑があるから怠けがちになるもんだが、そういう意味ではA君は家でも筋トレしたりサプリメントの勉強をしたりしてるらしいし、努力の積み重ねができる今時珍しい子だな。俺もやる気がある子は特別目をかけて指導してやりたいって思う。まあこれから彼がどういう道を選択するのかは分からんけど、いずれ角海老生え抜きのプロボクサーになる日が来るかもしれんな。ああいう子がいるだけで他の練習生の刺激にもなってるし、むしろA君の熱心な姿勢を(渡邉)一久や小堀(佑介)にも見習ってほしいくらいだ(笑)。


■田中栄民プロフィール
http://www.kadoebi.com/boxing/trainer/tanaka/

posted by 角海老広報室 |15:59 | 田中栄民の徒然なるまま日々のこと | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kadoebi1/tb_ping/2
コメントする